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BC州、カナダで初めて処方箋による避妊を無料化

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州はカナダで初めて、処方箋による避妊を無償化する。2月28日に発表したBC州政府の2023年度予算案に盛り込まれた。女性のほか、男性、トランスジェンダー、ノンバイナリーの人々が対象で、4月1日から実施される。

 BC州の健康保険制度MSP(Medical Services Plan)でカバーされるのは、経口避妊薬(ピル)、皮下注射やインプラント、IUD、プランB(モーニング・アフターピル)。なお、精管切除(パイプカット)はすでにMSPでカバーされている。

 無償での避妊については、4月はファミリードクターの処方箋を持って薬局へ行く必要がある。しかし、早ければ5月にも薬剤師の実施範囲が拡大される見込みで、それ以降は薬剤師から直接、処方箋を受け取ることができる。

 一方で、薬局で市販されているコンドームは無償化の対象外となる。保健省では、将来的に避妊リングや経皮パッチなどの他の避妊方法の保険適用も視野に入れているが、現在のところは適用外となっている。

 無償の避妊方法が利用できるのはMSPを持つBC州民で、年齢制限はない。BC州では現在、ピルは少なくとも年間240ドル、注射は年間180ドル、IUDは75~500ドルとなっている。

(記事 編集部)

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バックカントリースキー中に雪崩に巻き込まれ、3人死亡4人がけが

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州インヴァーメア近くの山で3月1日正午頃に雪崩が発生。巻き込まれた3人が死亡、4人が重症を負った。

 RCMP(連邦警察)の声明によると、巻き込まれたのはガイド1人を含む計10人で、パノラマ・マウンテン・スキーリゾートでバンクカントリースキーをしていた。ガイド以外は全員外国籍で、10人中3人は無事だったという。けがをしたのはガイドを含む4人で、重症だが回復の見通し。

 雪崩はパノラマ・リゾートの敷地外で起きた。一行は地元企業RK Heliskiのツアーで同地を訪れていた。

 BC州では今シーズン、雪崩による死亡事故が多く発生している。死亡者数はここまで12人で、昨年の2倍、この20年では4番目に多い。ただし、Avalanche Canadaや専門家は、山へ行く人々の数は近年著しく増えているため、単純比較はできないとしている。

 BC州政府Bowinn Ma緊急管理・気候対策担当大臣は、 スキーヤーやスノーボーダーに、目的地の状況をきちんと確認し、コンディションによっては旅行を延期するよう呼びかけている。またバックカントリーに行く人に対しては、経験豊富な人々が雪崩の被害にあっていることを認識してほしいとしている。

(記事 編集部)

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BC州政府インフレ対策BC Affordability Credit、4月に1人160ドル支援へ

David Eby sworn in as premier of British Columbia on November 18, 2022 at The Musqueam Community Centre. Photo from Province of BC flickr
David Eby sworn in as premier of British Columbia on November 18, 2022 at The Musqueam Community Centre. Photo from Province of BC flickr

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は2月25日、インフレなどにより生活費の上昇が続く対策として州民に1人平均で約160ドルを支援すると発表した。

 州民の約80%が対象となる「BC Affordability Credit」は4月に実施予定で、今年1月の支援と同様に、カナダ歳入庁(CRA)を通じてClimate Action Tax Creditと一緒に支払われる。

 支援額は最大で大人1人164ドル、子ども41ドル。子どもが2人の世帯だと最大で約410ドルとなる。早ければ4月5日にも入金される。

 BC州デイビッド・イービー州首相は、「世界的なインフレによる物価の上昇に苦しんでいる州民が多く、今回の支援でブリティッシュ・コロンビア州の低・中所得者層にとって、少しでも生活費に余裕ができればと思っている」と声明を発表。「あらゆる機会を利用して、州民の生活費を支援する」とも語っている。

 BC州政府は昨秋から生活費支援を継続。賃貸住宅家賃引き上げ率の上限設定、新学期前の文房具費支援、電気料金支援、自動車保険料2年間据え置き、さらに、今年1月から3月まで子ども1人につき1カ月最大58ドルの支援を実施している。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバー、大雪に見舞われる

2月25日深夜近くにバンクーバーで雪が降り続く。2023年2月25日、メトロバンクーバー。Photo by Japan Canada Today
2月25日深夜近くにバンクーバーで雪が降り続く。2023年2月25日、メトロバンクーバー。Photo by Japan Canada Today

 比較的温暖な冬で知られるブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーやグレータービクトリアで2月25日夜から26日早朝にかけて大雪となった。

 メトロバンクーバーやフレーザーバレーでは10センチから25センチ積もり、グレータービクトリアやサンシャインコーストの多いところでは40センチになったところも。BC州南西部は2月末にしては珍しく白銀の世界に包まれた。

バンクーバー空港や公共交通機関に乱れ

 25日午後からバンクーバーに降りだした雪はそれほど強くなかったが、バンクーバー空港では大雪に備えて発着便全体の15%を運休とした。空港は声明を発表。土曜日の午後から夜にかけて15から20センチの降雪予報が出ている中、航空会社の協力により、夜の発着便を中心に多くの便を運休、時間変更としたと説明した。

 バンクーバーは昨年のクリスマス直前にも大雪に見舞われ、数日間にわたり運休や時間変更で大混乱となった。

 また、25日夜はバンクーバーで公共交通機関スカイトレインやバス運行の一部で遅延やルート変更などの影響が出た。

 電力会社BCハイドロは一部で倒木などの影響で停電が発生したと報告している。

ビクトリアなどバンクーバー島では27日夜にも大雪注意報

 カナダ環境省は、ビクトリアなどバンクーバー島の一部で27日にも大雪になる可能性があるとして注意報を発令した。

 多いところで10センチから15センチの降雪となる予報。メトロバンクーバーでも、スコーミッシュからチリワック、ノース・ウエストバンクーバーでも再び最大で10センチの雪になる可能性があると注意を呼び掛けている。

(記事 編集部)

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ダウンタウン・イーストサイドで銃撃事件が増加、警察はパトロール強化

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 バンクーバー市警察は2月23日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のバンクーバーダウンタウン・イーストサイドをパトロールする警察官を増員すると声明を発表した。同エリアでは、銃や銃犯罪が増加しており、犯罪抑止と暴力事件への迅速な対応を目的としている。チャイナタウンやガスタウンも含まれる。

 イーストサイドで2月23日朝、自転車に乗っていた24歳の男性が銃撃された。銃撃現場から警察への通報はなく、被害者男性自身が現場近くのSRO(Single-room occupancy:低所得者向け小規模住宅)に戻って通報した。

 また19日には、男性が複数回に渡って銃撃された。警察によると、事件はイースト・ヘイスティングス・ストリートのキャンプに端を発するもので、被害者は狙われていたと見られる。

 この2件の銃撃事件が発生したわずか4日間のうちに、本物と偽物を合わせて14丁の銃が押収されており、警察は警戒を強めている。

 しかしこの声明の前日には、バンクーバー市の職員と警察が、歩道に建造物や私物を集積することを禁止する条例を施行し、ホームレスのテントなどを撤去した。同エリアの活動家や住民からは、警察の介入やテント撤去への反対、さらにホームレスに対する適切な住宅供給の必要性を求める声が上がっている。

(記事 編集部)

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サレー・メモリアル・ホスピタルへの懸念を商工会議所が表明

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市のサレー商工会議所(Surrey Board of Trade:SBOT)は、2月23日に発表した報告書の中で、サレー・メモリアル・ホスピタルへの大きな懸念を表明した。

 「Surrey’s Hospital Needs」と題する報告書によると、昨年は約1,400人の重病患者が、救命やより高度な治療のため、他の病院に搬送されている。SBOTのCEOであるAnita Huberman氏は「サレー市民は3大死因である、がん、心疾患、脳血管疾患の治療を市内で受けられないということになる」と述べている。また、交通状況が治療に与える影響についても言及している。

 さらに報告書では、バンクーバーに比べるとフレイザーヘルス区域の一人あたりの補助金が著しく少ないことを指摘。また、サレーの小児用ベッド数はこの20年間で24から16に減少しているという。

 BC州エイドリアン・ディクス保健大臣はこうした現状について、前政権の自由党に責任があるとし、現政権は救急医療とプライマリ・ケアのセンター2つを開設するなど、サレーを支援し続けていると説明している。新しい病院を市内クローバーデールに建設することも決定しているが、オープンはまだ数年先の予定。

(記事 編集部)

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バンクーバーで25日夜から大雪になる可能性

メトロバンクーバーで日中も雪が降り続いた。2022年12月18日。
メトロバンクーバーで日中も雪が降り続いた。2022年12月18日。

 カナダ環境省は雪に関する注意報をブリティッシュ・コロンビア(BC)州の広域に発表した。

 普段はあまり雪が降らない、メトロバンクーバーやグレータービクトリアにも発令。注意を呼び掛けた。

 環境省によると、バンクーバー市やリッチモンド市などを含むメトロバンクーバー全域、フレーザーバレー、ハウサウンド、ウィスラー、スコーミッシュで、25日(土)の夜に15センチから25センチの降雪量があるという。多いところでは35センチになるところもあるとしている。

 雪は土曜日の午後から降り始め、夜には激しくなると予測。26日の朝には多くの地域で雪は収まると予報している。

 急な悪天候に備え、道路状況など最新情報を入手するよう呼び掛けている。

 また、BC州運輸省は22日には雪に備えて、車の運転に気を付けるよう注意喚起。悪天候時には不要な移動を避け、遅延や通勤時間の延長に備えたり、冬用タイヤが適切に装着されていることを確認したりするよう呼び掛けている。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーでも今週は雪の可能性、BC州政府から注意喚起

メトロバンクーバーで日中も雪が降り続いた。2022年12月18日。
メトロバンクーバーで日中も雪が降り続いた。2022年12月18日。
カナダ環境省による2月21日から27日までのバンクーバーの天気予報。Image from Environment Canada website
カナダ環境省による2月21日から27日までのバンクーバーの天気予報。Image from Environment Canada website

 今週はバンクーバーで真冬に逆戻りの天気となりそうだ。

 カナダ環境省は、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーでも21日夜には最低気温が0度まで下がり、雪が舞う可能性があると予報している。

 さらに今週のバンクーバーは冷え込む予報で、22日には朝から雪で、最高気温は零度、最低気温は-3度、23日には晴れるものの気温は下がり最高1度、最低は-7度、24日は最高0度、最低は-4度の予報となっている。週末は、気温は多少上がるものの、雪混じりの雨となる。

 これを受け、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州運輸省は、車の運転に気を付けるよう注意喚起している。「今夜から水曜日にかけて雪が降る可能性があり、週末にはさらに冬型の気圧配置になるため、メトロバンクーバーの道路では雪やぬかるみに備えるように」と運輸省。悪天候時には不要な移動を避け、遅延や通勤時間の延長に備え冬用タイヤが適切に装着されていることを確認するよう呼び掛けた。

 27日には最高気温7度で、雨の予報となっている。

(記事 編集部)

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新型コロナの影響、BCSPCAがゴールデンリトリバー21匹を引き取り

Photo From BCSPCA website
Photo From BCSPCA website

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の動物保護団体BCSPCAは2月7日、17匹の子犬を含む21匹の健康なゴールデンレトリバーを引き取ったと発表した。

 同団体によると犬を引き取ることが最近増えているという。理由の一つは新型コロナウイルス感染拡大で、パンデミック期間中に人との接触が自由にできないためにペットを飼う人が急増。そこで繁殖事業を立ち上げた個人事業主も増えたが、新型コロナが収まりペット熱が一段落すると事業を閉鎖。そこにインフレが負いかぶさり、維持費の高騰などから大量に抱えた犬や子犬の世話ができなくなりBCSPCAに引き取りを依頼するケースが増えていると説明した。

 今回のゴールデンリトリバーの引き取りも同様で、今後もこうした傾向は続くと予想している。今回の犬たちは健康なため、すでに州内のBCSPCA各所に移され、メディカルチェックの結果を待って里親を見つけるという。

 また、同団体は2月9日には、里親として引き取るための手数料を半額にすると発表。期間は2月10日から26日まで。Hill’s Pet Nutrition社の協力により実現したキャンペーンで、犬や猫だけでなく、ウサギや鳥、馬などあらゆる動物が対象となっている。

BCSPCA:https://spca.bc.ca/

(記事 編集部)

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ノースバンクーバーの元教師、元生徒への性犯罪12件で起訴される

 ノースバンクーバーRCMP(連邦警察)は2月16日、検察が83歳の元教師Brian Mooreを12件の性犯罪の疑いで起訴したと発表した

 ほとんどの事件は 、Moore容疑者がUpper Lynn Valley Elementaryで教師をしていた1970年から1982年に起こした。ただ1件は2007年で、いずれも11歳と12歳の男の子が被害者となっている。

 Moore容疑者は2022年に1970年代、80年代に起こした7件のわいせつ罪で逮捕され、その際に警察が他の被害者も名乗り出るよう呼びかけていた。警察は、40年近く前の犯罪容疑について起訴が行われるのは珍しいことだとし、捜査は非常に複雑で時間を要していると話している。

 この他にもMoore容疑者は、複数の元生徒による集団訴訟に直面している。報道によるとMoore容疑者はフィールドトリップの際に、当時6年生だった生徒たちに対して犯行に及んだという。

(記事 編集部)

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バンクーバー桜まつりも対象、BC州政府イベントやフェスティバルに3000万ドル支援

バンクーバー市バンデューセン植物園で開催された2022年Vancouver Cherry Blossom Festival・ジャパンフェア。
バンクーバー市バンデューセン植物園で開催された2022年Vancouver Cherry Blossom Festival・ジャパンフェア。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のイベント団体が資金難に苦しむなか、BC州政府は2月16日、州内のイベントに対し3000万ドルの支援を行うと発表した。観光・芸術・文化・スポーツ大臣Lana Popham氏は、「こうしたイベントはBC州住民の心を満たすものであり、多くの場合、州全体の経済を支えるもの」と話した。

 1回限りの3000万ドルの支援は、スタッフ不足やサプライチェーン問題、客足がなかなか戻らないなど、問題を抱えるイベント団体を支援する。補助金額はイベント総予算の20%で最大25万ドル。しかし、申請数によっては20%以上となる可能性もあるという。複数のイベントを行っている団体については、1団体につき最大50万ドルとなる。

 申請受付はすでに始まっており、締め切りは3月3日。対象は2023年4月1日から2024年12月31日までに開催されるイベント。

 BC州では45年の歴史を持つVancouver Folk Festivalをはじめ、メリットで行われるRockin’ River Music Festival、さらに春の一大イベントVancouver Cherry Blossom Festivalなどが、今年度の開催について懸念を表明していた。Vancouver Folk Festivalの理事長Mark Zuberbuhler氏は「希望が見えてきた」とし、政府の支援を歓迎している。

(記事 編集部)

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トロント市トーリ市長、元スタッフと不適切な関係で辞任

 カナダ最大都市オンタリオ州トロントのジョン・トーリ市長が元スタッフとの不適切な関係を認め、辞任すると2月10日発表した。電撃辞任発表にカナダでは大きな話題となっている。

 記者会見が行われたのは、トロント・スター紙が同日にトーリ市長と元スタッフとの関係を掲載して数時間後のことだったという。

 記者会見で市長は関係が事実だったことを認め、「市長として、また家庭人として、私が守るべき基準に合致していない」と語り、「この関係を(自分自身に)許したことは、私の重大な判断ミスであると認識している」として、トロント市民、事務所スタッフ、市議、市職員、そして家族に謝罪した。

 元スタッフとの関係について、新型コロナウイルス感染拡大に対応するために長い間妻と離れている間に始まり、今年早々に合意のもとに分かれたと説明した。市長は1978年に結婚、4人の子どもと6人の孫がいる。

 選挙では2014年に市長に当選。2018年、2022年の市長選でも他の候補を圧倒して当選した。前回選挙は昨秋に行われたばかり。トーリ市長の後任を決める選挙は早ければ今春に行われる予定だが、まずは今月始まる予算案の審議に集中するとしている。

(記事 編集部)

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