BC州政府がサレー市に市警察への移行を勧告、サレー市長はRCMP保持を主張

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は4月28日、サレー市に対し、連邦警察(RCMP)からサレー市独自の警察組織Surrey Police Service(SPS)への移行継続を勧告した。サレー市ではダグ・マッカラム前市長の下で、RCMPからSPSへの移行が進められていたが、2022年10月の選挙でRCMP保持を公約に当選したブレンダ・ロック市長はRCMP保持を主張。市議会は昨年12月にRCMP保持計画を州政府に委ねた。

 BC州マイク・ファーンウォース公安大臣は会見で、RCMPかSPSかの選択はサレー市次第としながらも、RCMP保持にあたっては、都市計画の見直しや影響を受ける個々の警察官の就職先など、いくつかの条件を満たすことが必要だとした。サリー市は時間をかけて報告書の内容を隅々まで目を通すことが重要だと思うと語っている。

 また州政府は、サレー市がこのままSPS移行を進めるなら、今後5年で最大1億5,000万ドルを支援するが、もしRCMPを保持するなら経済支援はしないと言及。SPSを勧める大きな理由としてBC州のRCMPの慢性的な人員不足を挙げている。

 これに対しサレー市ロック市長は、州政府の報告書は中途半端だと批判、引き続きRCMP存続を希望すると述べている。

(記事 編集部)

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