カナダ造幣局、故エリザベス女王の2ドル記念硬貨を発行

カナダ造幣局が発行するイギリスの故エリザベス女王を記念した2ドル硬貨のデザイン。Image from Royal Canadian Mint
カナダ造幣局が発行するイギリスの故エリザベス女王を記念した2ドル硬貨のデザイン。Image from Royal Canadian Mint

 カナダ造幣局は、イギリスの故エリザベス女王を記念した2ドル硬貨を発行する。

 2022年と刻印された硬貨は、内側の女王とポーラーベアの部分は通常通りの金色だが、外側の銀色の部分は黒ニッケルが使われ、喪章を表している。

 エリザベス女王は70年の在位の後、今年9月に死去した。カナダ造幣局長兼CEOのMarie Lemay氏は、「女王は70年間カナダの国家元首として君臨し、ほとんどのカナダ人にとって唯一知っている君主」とし、この硬貨は女王を思い出すものとなるでしょうと声明を発表している。

 この記念硬貨は、まず約500万枚発行され、その後は必要に応じて追加発行される予定。今月後半には市場に出回る。

 カナダの硬貨は、1908年のスタート以来、常にイギリス国王の肖像を取り入れてきた。イギリスではすでに、チャールズ国王の肖像が入った硬貨が発行されている。しかしカナダでは、代替わりの際、いつまでに硬貨や紙幣のデザインを次の国王のものに変えるかについて、特に法的な決まりはないと言う。故エリザベス女王の肖像が入った現行の20ドル紙幣も、まだこの先数年は流通する予定となっている。

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