バンクーバー・チャイナタウンのイベントでアジア系3人刺傷、容疑者は過去の殺人で責任能力なしと判断

 バンクーバーのチャイナタウンで行われていたイベント「Light Up Chinatown!」で刺傷事件が起きた。バンクーバー市警察によると、9月10日午後6時頃、コロンビア・ストリートとキーファー・ストリートのステージ付近で、3人の男女が男に刺された。被害者は60代夫婦と20代女性で、3人とも病院に搬送されたが、命に別状はなく容態は安定しているという。

 容疑者はブレア・イバン・ドネリー(64歳)。事件後まもなく逮捕され、3件の罪で起訴された。被害者は加害者との面識はなかった。

 CTV電子版の報道によると、ドネリー容疑者は2006年にブリティッシュ・コロンビア州北西部のキティマットで当時16歳だった自分の娘を殺害したが、2008年に責任能力なしと判断された。それから15年間、バンクーバー市近郊のコキットラム市にある法医学精神科施設に収容されていたが、2023年4月に事前許可を取れば敷地外に出ることが認められるようになった。今回の事件当日は、1日外出許可を得ていたという。

 新型コロナウイルス感染拡大以降、アジア系へのヘイトクライムが増加しているが、警察は動機についてはまだ判明していないと話している。ただし、被害者が3人とも東アジア系であることは認めている。

(記事 編集部)

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