サレー市議会が市警移行計画を中止しRCMP保持を可決、最終決定に州政府の承認が必要

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市のブレンダ・ロック市長は6月16日、市の警察機関について、RCMP(連邦警察)を保持し、独自の警察組織Surrey Police Service (SPS)への移行計画を中止すると発表した。15日に行われた、市議の非公開による投票で可決された。

 しかしこの決定は最終的なものではなく、BC州政府の承認が必要となる。BC州マイク・ファーンウォース公安大臣は、今後同市のRCMP復帰計画を見直したうえで、州政府の条件に適うものか判断するとし、「プロセスは2段階。サレー市は警察組織を選ぶ。私の役目は次の段階で、安全で効率的な警察活動(が行われること)だ」と話した。

 ダグ・マッカラム前市長のもとで進められていたSPS移行だが、10月に当選したロック市長は、公約通りRCMP保持を主張していた。現在、同市ではRCMPとSPSの両方が警察活動を行っている。

 BC州政府は4月にサレー市にSPS移行計画を進めることを勧告。その理由についてファーンウォース公安大臣は、すでに移行プロセスが進んでいること、RCMP復帰の場合BC州全体で1,500人の欠員が出ているRCMPにしわ寄せが来ることなどを挙げていた。

(記事 編集部)

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