BC州政府がサレー警察委員会を一時停止、アドミニストレーターを指名

 RCMP(連邦警察)から市独自の警察組織SPS(Surrey Police Service)への移行問題で揺れるブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市に対し、BC州政府マイク・ファーンウォース公安大臣は11月16日、サレー警察委員会を一時的に活動停止にし、アドミニストレーターを指名したと発表した。今回の措置に関して同大臣は、サレーの警察問題が5年にも渡っていること、州政府が計画推進の指示を出したにも関わらず半年近くたっても事態が進行していないことを理由に挙げた。

 最近改正された警察法に則ってアドミニストレーターに指名されたのは、元アボッツフォード警察署長のマイク・サー氏。委員会に代わって迅速な移行計画の推進を目指す。

 サレー市警察委員会は、RCMP保持派のサレー市ブレンダ・ロック市長が委員長を務めていた。同市長は「委員会の活動停止はサレー市に相談なしに行われたものであり、州政府がサレー市の警察を乗っ取ったも同然だ」とし、今後も、コストがかかる上に市民に利益があるとは言えないSPSへの移行を反対していくと話している。

 サレー市は2018年、ダグ・マッカラム前市長のもとでSPS移行を開始した。しかし、2022年に就任したロック市長がRCMP継続を主張したことから州政府と対立。二転三転したうえで、7月にファーンウォース公安大臣がサレー市にSPSへの移行計画を継続するよう指示した。サレー市は10月、BC州最高裁判所に司法審査を求めるとしたが、州政府はこれに対する法改正を発表。これにより各市は警察組織の移行を行う場合、公安大臣が認めた移行計画に従うことを義務付けられる。

(記事 編集部)

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