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BC州で電気自動車の新しい充電器がお目見え、180キロ分を約10分でチャージ

2018年カナダプレースで開催された環境会議GLOBEに出展されていた電気自動車。2028年3月15日、バンクーバー市。Photo by Naomi Mishima
2018年カナダプレースで開催された環境会議GLOBEに出展されていた電気自動車。2028年3月15日、バンクーバー市。Photo by Naomi Mishima

 BCハイドロは9月8日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州内での電気自動車の急速充電ネットワークに、これまでよりもさらに早くチャージできるハイパワーな充電器を設置していくと発表した。

 新しい充電器では、平均的な電気自動車が180キロメートル走行できる分を約10分で充電できるという。また、この充電器は2台の車を同時にチャージすることも可能。180キロワットなら90キロワットずつ充電できる。

 新しい充電器が最初に設置される地域は、タンバー・リッジ、マニング・パーク、マッケンジー、そしてサレーで、今秋の後半から設置が始まる。さらに2024年に予定されている新しい充電ステーションの多くにこの充電器が設置されるという。

 BC州内では電気自動車の普及がめざましく、現在12万台が走行している。BCハイドロは今後10年で70〜90万台に達すると予測している。BC州はカナダでも最大規模の充電ネットワークを持つが、さらにより多くの充電オプションおよび急速充電器が必要となる。

 BC州の電力会社BCハイドロの急速充電ネットワークは、現在BC州内84カ所に153台の充電器を備えている。今後10年で、さらに3,000ポートの設置を目指しているという。

 声明でBCハイドロは「BC州の発電電力の98パーセントはクリーンで再生可能な資源から作られているため、二酸化炭素排出量を大幅に削減することができる」とも説明している。

(記事 編集部)

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BC州で人気のキリスト教系サマーキャンプ、同性愛者差別の文言で問題に

バンクーバー市役所前に掲げられたプライドウィーク開始を告げるレインボー旗。2023年7月31日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所前に掲げられたプライドウィーク開始を告げるレインボー旗。2023年7月31日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバー島で人気のサマーキャンプ「Camp Qwanoes」が、同性愛者差別で複数の学区から連携を解消された。きっかけとなったのは、ダンカン在住16歳のRyland Racicotさんによる地元メディアでの告白。長年、同キャンプに参加していたRacicotさんはスタッフとして参加するのを楽しみにしていたが、スタッフアグリーメントを見て思いとどまったという。契約内容のなかに「神が咎める行いをしないこと」とあり、そのなかには「性的な罪」として「同性愛の行動」が含まれていたと話す。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州南西部にあるバンクーバー島。最南端には州都ビクトリア市があり、そこから車で約1時間のクロフトンで行われる同キャンプには、毎年島内数千人の生徒が訪れている。

 しかし、この告白を受けてバンクーバー島のCowichan Valley学区が同キャンプとの関係を解消した。これより前に、Nanaimo-Ladysmith学区とSooke学区がすでに同様の措置を取っている。CTV電子版でSooke学区のScott Stinson教育長は同性愛者への差別的文言は学区の価値観に合わないと話している。

 BC州の公立校は、LGBTQの生徒への差別や被害を防ぐためにBC州が定める「学校内における性的傾向と性自認に関するポリシー」の順守が義務付けられている。

 Camp QwanoesのScott Bayley事務局長は声明を出し、雇用の条件にキリスト教の信念を求めることは合法であることや信仰の自由の重要性を訴えた。しかし、Racicotさんの母親で自身もクリスチャンであるSylvia Webbさんは、CTV電子版で「信仰の自由と差別には大きな隔たりがある」と話している。

(記事 編集部)

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バンクーバー・ダウンタウンイーストで歩行者をはねた警察官が起訴される

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドで約1年前にパトカーで歩行者をはねた警察官が起訴された。

 事件が起きたのは昨年9月の早朝。Vancouver Area Network of Drug Users(VANDU)がオンライン上でシェアした防犯カメラ映像によると、ヘイスティングス・ストリートの真ん中に立っていた歩行者に黒い警察車両が近づき、歩行者を避けることなくはねた。歩行者は10メートルほど飛ばされ、大けがを負った。現在も入院中だが、詳細は明かされていない。

 運転していた警察官のジャック・ザオ容疑者は、過失運転、スピード違反など3件で9月8日に起訴された。

 警察車両がどのくらいのスピードで走っていたのかは不明。VANDUは昨年9月、この車両は30キロの制限速度を超えるスピードで走っていたとの認識を示した。バンクーバー市警察は当初、この車両が進行中の事件現場に向かうところだったかどうかを明らかにすることも拒否していた。しかし、この車両はサイレンもライトもつけていなかった。

 ブリティッシュ・コロンビア州検察は、起訴内容については容疑者とは無関係なベテラン法廷弁護士の承認を受けたとしている。

 ザオ容疑者は、9月28日にバンクーバーの州裁判所に出廷する予定。

(記事 編集部)

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BC州の非常事態宣言、山火事と干ばつのため2週間延長に

Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter
Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のボウイン・マー危機管理大臣は8月31日、山火事や干ばつの状況を鑑み、州全域における非常事態宣言を2週間延長すると発表した。非常事態宣言は、州に災害対応へのより強い権限を与えるもので、8月18日に発出されていた。

 マー大臣は、この数週間で一部地域に降雨が見られ、山火事の消火活動の一助となってるものの、干ばつ状況が改善されるような雨量は州内のどこにも見られないと話し、問題解決にはまだほど遠いとしている。現在、BC州では4,200人が避難指示を、65,000人が避難勧告を受けている。またB.C. Wildfire Serviceによると、州内では8月31日現在、417の山火事が進行中で、うち約188は制御不能、12は「注意すべき山火事」とされている。

 マー大臣は、状況に明るい兆しは見えるものの山火事の脅威はまだ大きいとし、特に州北東部では季節外れの高い気温が予想されているため注意を促している。また31日午後から、ノースウエスト・ファイアセンター区域で全てのキャンプファイアが禁止されることとなった。

 非常事態宣言は2週間となっているが、更新または解除される場合もある。今回の宣言は9月14日まで有効。

BC Wildfire Service: http://www.bcwildfire.ca
緊急情報: http://www.emergencyinfobc.ca

(記事 編集部)

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BCフェリーとザトウクジラが衝突の可能性

The Northern Expedition from BC Ferry Website
The Northern Expedition from BC Ferry Website

 BCフェリーは8月31日、同社のフェリーがザトウクジラと接触した可能性があるとの声明を発表した。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州北西部のプリンス・ルパートからポート・ハーディに向かっていた同社フェリーのノーザン・エクスペディションの前に、ザトウクジラが現れたのは8月29日。クルーはエンジンを止めたが、船体がザトウクジラと接触した疑いがあるという。クジラの容態については分かっていない。

 同社はカナダ漁業・海洋省にこの件について報告。さらに対策として、モスレー・ポイント付近でのノーザン・エクスペディションの航行速度を遅くすると述べた。また海洋生物の安全を図るため、地元の先住民にも連絡したとしている。

 ノーザン・エクスペディションは7月20日も、ライト海峡を航行中にクジラと接触した可能性がある。この件についても、同社は漁業・海洋省に報告し調査に協力しているという。7月20日から29日の間には、この件を含めプリンス・ルパートとキティマット間の地域で、3度に渡って船とクジラの衝突事故が起きた。

 BCフェリーは、漁業・海洋省や研究者と協力し、海洋哺乳類の早期検出のため、AIを備えた水中聴音器や赤外線カメラを導入することも検討していると述べた。

(記事 編集部)

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BC州内で新型コロナ変異株カナダ初の症例見つかる 

Coronaviruses
コロナウイルス By CDC

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士とエイドリアン・ディクス保健大臣は8月29日、新型コロナウイルスの変異株BA.2.86のカナダ初の症例がBC州内で見つかったと発表した。

 BA.2.86は、2023年7月にデンマークで見つかった新しいオミクロンの変異株。現在、アメリカを含む世界各地で発見されている。世界保健機関(WHO)はBA.2.86を、その変異の多さから監視対象としている。

 BC州政府の声明によると、今回BA.2.86が発見されたのはフレーザー・ヘルス区域。感染者はBC州外への移動はしておらず、入院もしていない。また、BA.2.86のカナダおよびBC州上陸は予想の範囲内で、新型コロナが依然世界中に広まっているなか、BC州民へのリスクに変化はなく最大の予防策はワクチン接種であるとしている。

 カナダでは、オミクロンをターゲットとした新たなワクチンの登場が待たれている。CBC電子版の報道によると、カナダ保健省は現在、ファイザーとモデルナの新しいmRNAワクチンの審査中で、今秋には導入される見込み。また、ノババックスが開発しているmRNAワクチン以外の新製品についても検討しているが、導入は今年の終わり頃になると見ている。

(記事 編集部)

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バンクーバーでスカイトレインの新しい「寿司の自動販売機」が破壊される

コッキトラム市のLafarge Lake-Douglas Stationに設置されたすしの自動販売機。2023年8月3日。Photo from Translink website
コッキトラム市のLafarge Lake-Douglas Stationに設置されたすしの自動販売機。2023年8月3日。Photo from Translink website

 スカイトレインのラファージ・レイク-ダグラス駅で8月25日、すしの自動販売機が壊されているのが見つかった。バンクーバー近郊のコッキトラム市にあるこの駅の販売機は3週間前に設置されたばかりだった。

 CTVニュースの報道によると、警察が事件を把握したのは同日午前6時頃。販売機は破壊されたうえ、中のすしも盗まれていた。警察は捜査を行っているが、現在のところ容疑者は特定されていない。トランスリンクによると販売機の修復については未定だという。

 自動販売機の設置はこの夏スタートしたトランスリンクのパイロット・プロジェクトのひとつ。ローカル・ビジネスとのパートナーシップにより、Sushi Moriの寿司のほか、イタリアのサンドイッチや、フィリピンのフローズン・デザートを販売する。シーバスのロンズデール・キーをはじめ、スカイトレインのコキットラム・センター、ジョイス-コリングウッド、メトロタウン、エドモンズ、バーキットラム、ムーディ・センター、コマーシャル-ブロードウェイ各駅に拡大される予定。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関バス・スカイトレイン・シーバスを運営・管理するトランスリンクは、今回の事件にも関わらず、自動販売機の設置計画に変更はないとしている。

(記事 編集部)

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シュスワップで当局と一部住民が衝突、同地区のハイウェイ1は再開

The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter
The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州中央南部のシュスワップで、山火事のために8月18日から閉鎖されていたハイウェイ1のチェイス(Chase)-ソレント(Sorrento)間が、25日に再開された。

 シュスワップ地域では、前週に山火事が広がって以降、当局と住民との間に緊迫した状況が続いている。同地域では避難命令が出ているが、一部住民が従わずに自分の土地に留まっている。

 23日には、Convoy of Truth and Freedomと名乗るグループと警察との間で、衝突が起きた。Convoy側は、「外交的かつ平和的な話し合い」による「バリケードの撤去とハイウェイの再開」を目指すとしていたが、その時点での再開は実現しなかった。一部住民は、消火活動を行っているBC Wildfire Serviceに批判的であり、消防士が脅しや虐待に直面する事態も起きていたが、この衝突による逮捕者は出なかった。

 同地域のハイウェイ1の再開は衝突の2日後に実現した。BC州運輸省は、担当局と協力し、山火事リスクと状況を監視し続けるとしている。

 周辺地域では、いまだに数千世帯が避難指示下にある。当局は、住民への同情を表すものの、避難指示を無視することは住民自身や消防士を危険に晒すとし、指示に従うよう再三呼び掛けている。

(記事 編集部)

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BC州政府、ウエスト・ケローナへの渡航規制も解除

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府ボウイン・マー危機管理大臣は8月24日、唯一規制されていたウエスト・ケローナも渡航規制を解除すると発表した。解除は25日0時から。これで8月19日から発令されていた渡航規制がすべて解除された。

 マー大臣は声明で、「ここ数日、州中央南部への旅行計画をキャンセルした人々や観光業界の協力と理解に深く感謝します」と発表。おかげで避難住民や消防士らの宿泊施設の確保が可能になったと旅行者や旅行業界に感謝した。

 声明では、今回の規制解除となった地域を含め、BC州を旅行する予定がある場合は、コミュニティによって事情が違うため現地情報を確認して行動するよう呼び掛け、「多くのコミュニティが山火事の影響を受け、困難に直面している。避難指示・勧告を守って行動すること」と念を押している。

山火事や避難情報などはこちら。

(記事 編集部)

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BC州政府、ウエスト・ケローナ以外への渡航規制を解除

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府ボウイン・マー危機管理大臣は8月22日、ほとんどの地域への渡航規制を解除すると発表した。これで8月23日以降、ウエスト・ケローナ以外への渡航が可能となった。州政府は8月19日に渡航規制を発令、9月4日まで有効としていた。

 マー大臣は、「ここ数日、州中央南部への旅行計画をキャンセルした人々や観光業界の協力と理解に深く感謝します」との声明を発表。おかげで避難住民や消防士らの宿泊施設の確保が可能になったと旅行者や旅行業界に感謝した。

 声明では、BC州を旅行する予定がある場合は、山火事の影響を受けた地域を避けて安全に旅行するよう、情報収集と準備を万全にしてほしいと続け、「多くのコミュニティが山火事の影響を受け、困難に直面している。避難指示・勧告を守って行動すること」と念を押している。

 ウエスト・ケローナについては引き続き不要不急以外の渡航を制限。旅行目的などでの宿泊施設などの使用を規制している。

 規制が解除された地域は以下の通り。

  • Kelowna
  • Kamloops
  • Oliver
  • Osoyoos
  • Penticton
  • Vernon

山火事や避難情報などはこちら。

訂正:渡航規制発令は8月19日からに訂正しました。

(記事 編集部)

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BC州政府、オカナガン地方など州中央南部への渡航規制を発令

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は、オカナガン地方を含む州中央南部の一部地域への不要不急以外の渡航を禁止する渡航規制を発令した。8月19日から9月4日終日まで有効。

 「山火事で避難している数万人の人々や緊急対応要員の宿泊施設を確保するため、州はオカナガン地方の数カ所のコミュニティで宿泊施設に滞在することを目的とした旅行を制限する」と8月19日に発表した。

 今年は史上最悪の山火事シーズンとなっているBC州。8月18日には州政府は非常事態を宣言。BC州デイビッド・イービー州首相は22日にも現地を視察するという。

 今回の規制により対象となるコミュニティで、「不要不急の目的以外で一時的な宿泊施設に滞在することを禁止する。これには、ホテル、モーテル、旅館、ベッド&ブレックファスト、ホステル、RVパーク、キャンプ場が含まれる」と発表している。

適用される都市は以下の通り:

  • Kelowna-West Kelowna
  • Kamloops
  • Oliver
  • Osoyoos
  • Penticton
  • Vernon

 また、この規制が他の地域への移動に影響を及ぼさないとしながらも、州政府は、さらなる避難を含む緊急対応活動のために道路を確保する目的で、内陸中部および南東部への不要不急以外の移動は避けるよう呼びかけている。

 最新情報は、BC Wildfire Service、EmergencyInfoBC、DriveBCを確認すること。

不要不急事項には以下が含まれる:

  • 緊急または重要なサービスの提供
  • 健康上または医療上の理由による移動
  • 必要不可欠な物資の輸送
  • 裁判所への出席または裁判所命令に従うこと
  • 葬儀への出席
  • 虐待や暴力の危険から逃れること
  • 親としての責任を果たすこと
  • 授業や研修に出席すること
  • 先住民もしくは条約による権利の行使

BC Wildfire Service: https://blog.gov.bc.ca/bcwildfire/

EmergencyInfoBC: https://www.emergencyinfobc.gov.bc.ca/

DriveBC: https://drivebc.ca/

(記事 編集部)

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BC州イービー州首相、山火事で非常事態を宣言

The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter
The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州デイビッド・イービー州首相は8月18日午後、非常事態を宣言した。州内で続く山火事の被害に対応するためと説明。「ブリティッシュ・コロンビア州は、目まぐるしく変化する状況を踏まえ、緊急事態プログラム法の権限に基づき、事態の進展に応じて地域社会を支援するために必要な手段を迅速に利用できるよう、州としての緊急事態を宣言する」と記者会見で発表した。非常事態宣言により、州は緊急命令を発令し、人々の避難や消火活動への迅速な対応が可能になるという。

 19日午前9時時点で、BC州内では117件の避難指示、避難勧告が出されている。17日にはBC州中央南部オカナガン地方の拠点都市ケローナに避難指示・勧告が出され、多くの人が避難を余儀なくされている。

 「今年、ブリティッシュ・コロンビア州では過去最悪の山火事シーズンを迎えている。この24時間で、状況は急速に進展し、今後数日間、極めて困難な状況が続く」とイービー州首相。ブリティッシュ・コロンビア州全土で多数の山火事が発生し、地域社会を脅かしていると語る。現時点では州内では380件の山火事が発生中で、15件が州民の生活に直接影響を及ぼす可能性があり、159件は制御不能と報告している。

 現在、オカナガン地方のハイウェイ1のSorrentoからChaseまでが山火事のため通行止めとなっている。

 オカナガン地方はリゾート地で夏の旅行先として人気が高い。州政府は州中央部および南東部への不要不急の渡航を避けるようにと呼びかけている。現在は渡航制限はかけられていないが、非常事態宣言下で必要な場合は渡航制限をかけると発表している。

 州首相はすべての州民にとして、「警戒を怠らず、地元当局の情報に耳を傾け、避難指示に従うように」と呼び掛け、「共にこの事態を乗り切りたい」と語った。

 山火事情報はBC州政府BC Wildfire Serviceのウェブサイトで、避難情報は EmergencyInfoBCで、また最新情報はツイッターに随時更新されている。ケローナ地区の避難情報はCentral Okanagan Emergency Operationに掲載されている。

BC Wildfire Service: https://blog.gov.bc.ca/bcwildfire/

EmergencyInfoBC: https://www.emergencyinfobc.gov.bc.ca/

Central Okanagan Emergency Operation: https://www.cordemergency.ca/

(記事 編集部)

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