バンクーバー市議会、警察官のボディカメラ装着を可決

 バンクーバー市警察のフロントライン警察官が2025年までにボディカメラを装着することになった。バンクーバー市議会が12月7日、同案を可決した。

 警官のボディカメラ装着は、バンクーバー市ケン・シム市長率いる政党ABCの、重要な選挙公約のひとつだった。しかし、批評家などからは、個人情報が記録されるのではというプライバシーに関する問題、コスト、ボディカメラ装着の効果について研究結果は一様ではないなど、懸念の声が上がっていた。2年前のトロント市警の同様のプログラムでは、費用は3400万ドルと見積もられた。

 またバンクーバー市警察はすでに、来年、ボディカメラ着用のパイロットプログラムを予定しており、来年度の予算に対し20万ドルを要求している。それにも関わらず、今回の案を進めることに対して他党の市議らは疑問を呈し、2025年の本格導入の前にさらなる調査を行うことを要求したが、その修正案は却下された。

 一方で、警察の監視団体であるIndependent Investigations Office of B.C.は、警察官による違法行為をより見つけやすくなるとして、歓迎している。

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