BC州内で新型コロナ変異株カナダ初の症例見つかる 

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士とエイドリアン・ディクス保健大臣は8月29日、新型コロナウイルスの変異株BA.2.86のカナダ初の症例がBC州内で見つかったと発表した。

 BA.2.86は、2023年7月にデンマークで見つかった新しいオミクロンの変異株。現在、アメリカを含む世界各地で発見されている。世界保健機関(WHO)はBA.2.86を、その変異の多さから監視対象としている。

 BC州政府の声明によると、今回BA.2.86が発見されたのはフレーザー・ヘルス区域。感染者はBC州外への移動はしておらず、入院もしていない。また、BA.2.86のカナダおよびBC州上陸は予想の範囲内で、新型コロナが依然世界中に広まっているなか、BC州民へのリスクに変化はなく最大の予防策はワクチン接種であるとしている。

 カナダでは、オミクロンをターゲットとした新たなワクチンの登場が待たれている。CBC電子版の報道によると、カナダ保健省は現在、ファイザーとモデルナの新しいmRNAワクチンの審査中で、今秋には導入される見込み。また、ノババックスが開発しているmRNAワクチン以外の新製品についても検討しているが、導入は今年の終わり頃になると見ている。

(記事 編集部)

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