人種差別に立ち向かったホッケーコーチが活動停止処分に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市の人種差別に抗議したアイスホッケーコーチが、活動停止処分ののち解任され、問題となっている。

 CBC電子版によると一連の問題は、Surrey Minor Hockey Association Under-11 A1男子チームのBrian MacGillivray元コーチが、今年2月17日に行われた試合の第3ピリオドでチームを途中退場させたことに端を発するという。対戦相手Ridge Meadows U-11 A1男子チームのヘッドコーチと選手がサレーの選手に対し、「バナナ」「サル」など人種差別的な発言をしたのが理由で、泣いている選手もいたと伝えている。Ridge Meadowsのコーチは後に「バナナ」は暗号だったとMacGillivray元コーチに謝罪。Surrey Minorのチームには南アジア系の選手が多かったという。

 しかしB.C.Hockeyは、「試合再開を拒否した」という理由でMacGillivray元コーチを30日間の活動停止処分に。B.C. HockeyのCameron Hope会長は、人種差別についても調査中としているが、Surrey U-11 A1のJustin SaysonアシスタントコーチはCBC電子版のインタビューに対し、B.C. Hockey側からは何のコンタクトもないと話している。

 また、その後Surrey Minor Hockey AssociationはMacGillivray元コーチの来シーズンの契約を更新しなかったという。Jeff Shelton会長は2月17日の事件と解任とは無関係としているが、親や選手からは疑問の声が上がっており、地元の政治家も説明を求めている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事