路上キャンプテント火災受け、バンクーバー消防署長が状況改善を求める

 Karen Fryバンクーバー消防署長は3月20日、多発するバンクーバー市ダウンタウンイーストサイドの火災について、対策が講じられていないことに苛立ちを覚えていると述べたと、複数のメディアが報じた。

 これは19日に起きた火災を受けたもの。メインとヘイスティングス・ストリートの路上キャンプのテントから広がった火は、近くの建物の入口にまで至った。消防士は、付近にあった100パウンドのプロパンタンクと7個のバーベキューサイズのタンクを撤去したほか、ガソリンでいっぱいの容器も複数見つかった。

 ダウンタウンイーストサイドでは、テントが歩道を占拠し、建物を塞いでいる状態となっている。Fry消防署長は7月にテントの撤去を命じたが、いたちごっこの状況だと言う。イーストヘイスティングス・ストリートでは過去8カ月で、屋外での火災が370件あったとし、今年に入ってすでに4人がけがをしていると話している。

 Fry消防署長は、テント撤去はホームレスの人々にとってデリケートな問題としながらも、この状況は、テント生活者、付近の住民、消防士などすべての人々にとってリスクが高いとし、バンクーバー市に改善を求めている。

(記事 編集部)

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