ダウンタウン・イーストサイドで銃撃事件が増加、警察はパトロール強化

 バンクーバー市警察は2月23日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のバンクーバーダウンタウン・イーストサイドをパトロールする警察官を増員すると声明を発表した。同エリアでは、銃や銃犯罪が増加しており、犯罪抑止と暴力事件への迅速な対応を目的としている。チャイナタウンやガスタウンも含まれる。

 イーストサイドで2月23日朝、自転車に乗っていた24歳の男性が銃撃された。銃撃現場から警察への通報はなく、被害者男性自身が現場近くのSRO(Single-room occupancy:低所得者向け小規模住宅)に戻って通報した。

 また19日には、男性が複数回に渡って銃撃された。警察によると、事件はイースト・ヘイスティングス・ストリートのキャンプに端を発するもので、被害者は狙われていたと見られる。

 この2件の銃撃事件が発生したわずか4日間のうちに、本物と偽物を合わせて14丁の銃が押収されており、警察は警戒を強めている。

 しかしこの声明の前日には、バンクーバー市の職員と警察が、歩道に建造物や私物を集積することを禁止する条例を施行し、ホームレスのテントなどを撤去した。同エリアの活動家や住民からは、警察の介入やテント撤去への反対、さらにホームレスに対する適切な住宅供給の必要性を求める声が上がっている。

(記事 編集部)

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