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バーナビーの13歳の少女殺人事件で容疑者に有罪判決

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バーナビー市で6年前に起きた13歳少女強姦殺害事件で、第一級殺人罪に問われていたイブラヒム・アリ被告に対し、BC州最高裁の陪審は有罪判決を言い渡した。

 事件が起きたのは2017年7月18日。検察によると、被害者の少女はセントラル・パークを歩いていたところ、森の中に引きずり込まれて性的暴行を受けたうえ絞殺されたという。

 アリ容疑者が逮捕されたのは事件から1年以上たった2018年9月。被害者の体内から同容疑者のDNAが発見された。

 延期を重ねた裁判は今年4月に始まり、アリ被告は無罪を主張していた。陪審員は、警察官や病理学者、DNAアナリスト、被害者の友人・家族など、検察側からの数十人の証人から話を聞いた。一方で被告側弁護人は、検察はアリ被告による殺害を立証できていないとし証人の呼び出しを行わなかった。

 報道では、陪審は判事に第一級殺人罪と第二級殺人罪の違いを確認したうえで第一級殺人罪の有罪判決を下し、判決文が読み上げられた際、アリ容疑者は特に大きな反応を見せなかったと伝えている。第一級殺人罪で有罪となった場合、自動的に25年間仮釈放なしの終身刑が課せられる。

(記事 編集部)

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リッチモンドの殺人事件、被害者は父親と13歳の息子と発表

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市で11月30日に起きた親子殺人事件で、The Integrated Homicide Investigation Team(IHIT)は被害者の身元についてデレック・チェンさん(46歳)と息子(13歳)と発表した。息子の名前は未成年のため公表されていない。

 デレックさんと息子は30日午後10時30分頃、ゴールドスミス・ロード6200番台の自宅で死亡しているのが見つかった。事件当時、家の中には被害者2人だけでほかの家族はいなかったという。

 警察は2人をマークしていなかったとしているが事件は計画的犯行と見て動機について捜査しているという。同時にギャング抗争や違法薬物取り引きとは関係ないものと見ている。

 またビデオ映像に残された人物を容疑者として調べている。この人物は事件当日午後8時40分頃に被害者の家を出ており、ダークカラーのコートに白い帽子、薄いブルーのジーンズを着て、目出し帽スタイルのフェイスマスクを着けている。容疑者は事件現場からまっすぐロンドン・フィールズ・エリアに向かったと見られ、警察はこの付近にいた人々からの情報提供を呼びかけている。

 情報提供先は、電話1-877-551-IHIT(4448)もしくはEメールihitinfo@rcmp-grc.gc.ca

(記事 編集部)

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BC州、チャイルドケアの待機料金を禁止へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は2024年4月から、政府から支援を受けているチャイルドケア施設が親に待機リスト(ウエイトリスト)料(子どもを待機リストに載せる際に支払う料金)を課すことを禁止する。政府によると、金銭的バリアをなくすことで州内の家族が平等にチャイルドケアを利用できるようにするのが目的という。

 今回の措置に対してCoalition of Child Care Advocates of B.C.のシャロン・グレグソン氏は、CBC電子版の取材に「ようやく実現した」と話している。オンタリオ州ではすでに2016年に待機リスト料を禁止する法律が制定されており、さらに待機リスト内の順番に関する透明性も求められている。

 グレグソン氏は、待機リスト料は施設によってまちまちだが20〜500ドルで、複数のデイケアのリストに載せる場合はかなりの金額になると話す。

 BC州政府は2018年から認可チャイルドケアでの約32,000空きスペース確保を目指している。12月7日にはチャイルドケア担当省グレイス・ロア大臣がこれまでに15,000スペースを達成したと発表したが、まだ目標の半分にも達していない。さらに、グレグソン氏はBC州の約75%の子どもが認可チャイルドケアにアクセスできていないとも指摘している。

(記事 編集部)

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トランスリンクがクリスマス映画「エルフ」記念コンパスカード発売

「エルフ」デザインコンパスカードは4種類。Photo by TransLink
「エルフ」デザインコンパスカードは4種類。Photo by TransLink

 人気クリスマス映画「エルフ」の20周年を記念して、メトロバンクーバーの公共交通機関を管理運営するトランスリンクがWarner Bros. Discovery Global Consumer Productsと共同で、主役「バディ・ザ・エルフ」をモチーフにした特別な「エルフ」20周年コンパスカードを発売する。

 「エルフ」デザインコンパスカードは4種類。数量は1,200枚限定で、木製のハガキ付き販売価格は34.99ドル。1人最大4枚まで購入可能。

 発売日は12月6日、グランビル・スカイトレイン駅ポップアップストアで午前11時から午後7時まで販売。購入は先着順、完売時点で販売を終了する。一部はトランスリンク・オンラインストアでも入手可能。https://translinkstore.ca/

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カナダ全国から「988」新たな自殺予防ホットライン開設

 覚えやすい電話番号で簡単にアクセスできる新しい自殺予防ホットライン「988 helpline」が11月30日にスタートした。「988」の番号に電話、またはテキストメッセージでアクセスして無料で相談することができる。カナダ全国どこからでも利用可能、年中無休。

 カナダ公衆衛生局(PHAC)の支援を受けてCentre for Addiction and Mental Healthが主導する。

 988は自殺を考えている本人だけでなく周囲の人も利用可能で、対応言語は英語とフランス語のみ。相談を受けるのは自殺予防相談のトレーニングを受けたスタッフで、現在1,000人以上がいるという。

 子ども、ティーン、先住民はそれぞれ専用のサービスへと振り分けられる。聴覚障害者は手話通訳サービスを通して相談できる。

 ホットラインでは相談者が安心して話せるよう個人情報保護のためのセキュリティコントロールを導入している。また相談者は、個人情報をどれだけ開示するか、自分で決めることができる。

 PHACによると、カナダでは毎年約4,500人、1日当たり12人が自ら命を絶っているという。なかでもユースやヤングアダルト世代(15~34歳)では、自殺は2番目に多い死因となっていると報告している。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーでサレー・ラングレー間に建設予定スカイトレイン新駅名称発表

Willowbrook Station - Surrey Langley SkyTrain Project : Located at 196 St and Fraser Highway. Image by B.C. Ministry of Transportation and Ingrastructure Flickr
Willowbrook Station - Surrey Langley SkyTrain Project : Located at 196 St and Fraser Highway. Image by B.C. Ministry of Transportation and Ingrastructure Flickr

 スカイトレイン・エキスポラインの延伸計画に関して、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は12月1日、新たに設置される8駅の名称と場所を発表した。

 計画では、ウォーターフロント駅(バンクーバー市)を始点とする既存のエキスポラインを現在終点のキング・ジョージ駅(サレー市)からラングレー市まで16キロ延伸する。ラングレー中心部からバンクーバー・ダウンタウンへの所要時間は約1時間となる。

 新たな駅の名称と場所は以下の通り。

  • Green Timbers駅(140 Street × Fraser Highway)
  • 152 Street駅(152 Street × Fraser Highway)
  • Fleetwood駅(160 Street × Fraser Highway)
  • Bakerview-166 Street駅(166 Street × Fraser Highway)
  • Hillcrest-184 Street駅(184 Street × Fraser Highway)
  • Clayton駅(190 Street × Fraser Highway)
  • Willowbrook駅(196 Street × Fraser Highway)
  • Langley City Centre駅(203 Street × Fraser Highway)

 フレーザー川以南の地域でスカイトレインの延伸が行われるのは30年ぶり。政府は今後、メトロバンクーバー地域において毎年5万人の人口流入があると見ており、この計画は人口増加に対応するものだという。

 新駅設置のほかバスターミナルや駅前駐車場も増設され、さらにスカイトレイン車両も新たに30台投入される。費用は約40億ドル。2024年から工事が始まり、2028年に開通予定。

Surrey Langley SkyTrain Project Overview Map. Image by B.C. Ministry of Transportation and Ingrastructure Flickr
Surrey Langley SkyTrain Project Overview Map. Image by B.C. Ministry of Transportation and Ingrastructure Flickr

(記事 編集部)

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The 36th Annual BC Japanese Speech Contest is accepting applications

第35回BC州日本語弁論大会。参加者全員と審査員など関係者で記念撮影。2023年3月4日、UBCアジアンセンター。写真提供:BC州日本語弁論大会実行委員会
第35回BC州日本語弁論大会。参加者全員と審査員など関係者で記念撮影。2023年3月4日、UBCアジアンセンター。写真提供:BC州日本語弁論大会実行委員会

The 36th Annual British Columbia Japanese Speech Contest is now accepting applications.

The contest is open to British Columbia and Yukon residents studying Japanese.

Register now and send in your speech script by 5 pm on February 9th. Don’t miss this opportunity to showcase your Japanese language skills!

For more details and registration: https://bcspeechcontest.blogspot.com/2023/11/36th-bc-japanese-contest-accepting.html

The 36th Annual British Columbia Japanese Speech Contest

Date: March 2, 2024
Location: Asian Centre, University of British Columbia
High School: 10 am-12 pm, University/Open: 1-5:30 pm

2024_BC-Japanese-Speech-Contest-Guidelines_compressed

(Text by Staff)

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BC州政府が暴風雨への注意を呼びかけ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、カナダ環境・気候変動省(ECCC)がBC州西海岸で週末から12月7日にかけて風雨が強まる可能性があると発表したとして注意を呼び掛け、特に川の氾濫に注意喚起している。

 対象となっているのは、バンクーバーアイランド南部、ハウサウンド、メトロバンクーバー、フレーザーバレー、コーストマウンテン地域で、特に12月4日から6日にかけて非常に激しい雨が降ると予想されている。

 BC州南西岸地域では毎年秋から冬にかけて暴風雨が発生する。今シーズンも例外ではなく、政府は州民に暴風雨への備えをするよう促している。

 各世帯でできることとしては、住宅を守る備え、緊急用キットの準備、暴風雨時は運転を控えるなどの運転時の安全確保、がけ崩れへの注意、近隣住民とのつながり、居住地域の地方自治体の緊急対応計画について学ぶなど、身の安全を確保するための予防策を講じるよう呼び掛けている。

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今年もトナカイバスでバンクーバーにクリスマス

トランスリンク・サンタバス運行開始。Photo courtesy of Translink
2023年トランスリンク・サンタバス運行開始。Photo courtesy of Translink

 毎年クリスマスに登場するトランスリンク恒例トナカイバスが今年も11月28日から運行している。街中を走る人気のトナカイバスは、おもちゃを集めて必要としている家庭に届けるToys for Totsプログラムの一環。今年で38年目を迎える。

 募金には、トランスリンク、コーストマウンテン・バスカンパニー、スカイトレイン、トランジットポリス、ウエストコーストエクスプレスのスタッフも参加、市民からも寄付を募っている。

 寄付は、未包装のおもちゃ、もしくは現金を、ウォーターフロント・ステーションにあるトランスリンク・カスタマーサービスセンター、コマーシャル・ブロードウェイのスカイトレイン・カスタマー・アシスタンスセンター、もしくは、ノースバンクーバー市のロンズデールキー・バスターミナルで受け付けている。

 おもちゃは12月15日にLower Mainland Christmas Bureauに届けられる。現金での寄付は12月24日までウォーターフロント・カスタマーセンター内に募金箱が設置されている。

 また、ウエストコーストエキスプレス・サンタトレインも12月9日と16日に運行。その日の午前中に、未包装の新品のおもちゃまたは現金の寄付と引き換えにCompass DayPassを受け取れ、家族で無料で列車に乗ることができる。サンタトレインの詳しい運行スケジュールはこちらから。

トランスリンク・ウェブサイト: https://translinkstore.ca/

(記事 編集部)

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自殺した12歳少年、原因をオンライン上のセクストーションと特定

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州プリンス・ジョージ市で12歳の少年が自殺した事件に関して、プリンス・ジョージRCMP(連邦警察)は子どもたちをめぐる「セクストーション」の危険性を訴えている

 セクストーションは、SNSなどを通して相手の性的な画像などを入手し、それをネット上で公開するなどと脅迫する行為。被害者少年は10月12日に自殺したが、警察はその原因をセクストーションと断定した。現在、容疑者の特定を急いでいるが、このような犯罪の捜査は時間がかかるうえに捜査範囲がBC州外に及ぶ可能性もあるという。

 警察は親やケアギバーに対し、子どもにオンラインの危険性をきちんと話すよう促しており、特に子どもが他人とチャットで会話している場合は注意するよう警告している。セクストーションは毎年増加傾向にあり、標的となるのは主に13歳〜18歳のティーンエージャー。プリンス・ジョージRCMPでは、今年に入って62件が報告され、昨年の56件よりも増加していると報告している。

 もし被害を受けた場合は、加害者とのコミュニケーションをすべて絶ち、アカウントを削除すること。そして警察に電話するか、NeedHelpNow.ca または Cybertip.caにアクセスし、助けを求めるよう呼びかけている。

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カンタロープが原因とみられるサルモネラ菌で1人死亡、新たにリコール商品を追加

Photo from the Canadian Food Inspection Agency website
Photo from the Canadian Food Inspection Agency website

 カナダ食品衛生庁は11月24日、サルモネラ菌に汚染されている可能性があるとしてカンタロープのリコール情報を更新した。Malichitaブランドに加え、Rubyブランドを追加。注意を促している。

 対象となるのは、10月10日から11月24日までに販売されたRubyブランドと14日に発表した10月11日から11月14日までのMalichitaブランドのカンタロープ。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州をはじめ、アルバータ、オンタリオ、ケベック、ノバスコシア、ニューブランスウィック、プリンスエドワード島、ニューファンドランド&ラブラドール、マニトバ州で販売されているほか、その他の州でも販売されている可能性があるとしている。

 またカナダ公衆衛生局(Public Health Agency Of Canada)は24日、カンタロープが原因とみられるサルモネラ菌による体調不良のケースが63件あり、入院が17人、1人が死亡と報告した。体調不良については、BC州が12人、オンタリオ州12人、ケベック州35人、プリンスエドワード島州2人、ニューファンドランド&ラブラドール州2人。

 当局は対象のカンタロープを食べないよう注意喚起するほか、同商品を使用、販売しないこと、購入している場合は破棄するか、返品するよう呼び掛けている。

 もしリコール商品を食して体調が悪くなった場合は、医療機関を受診することを勧めている。

 食品衛生庁によると、サルモネラ菌に汚染された食品は見た目やにおいに異常はなくても体調不良を起こす可能性があるという。幼児、妊娠中の女性、高齢者、免疫力が低下している人は、深刻な感染症にかかる可能性や時には死に至ることがあり、健康な人は、発熱、頭痛、嘔吐、吐き気、腹痛、下痢などの症状があるとしている。

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極度の栄養不足の母犬2匹と子犬18匹が救助される

 動物保護団体BC SPCAは11月22日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州内陸部の町チェイスで、栄養不足で痩せこけた2匹の母犬と18匹の子犬を救助したと発表した。

 母犬はアメリカン・ブルドッグとラブラドール・レトリバーの混血で、それぞれ9匹を出産。18匹の子犬は危険なワイヤーなどを使った不適切な犬小屋で身を寄せ合っていたという。

 発表によると、飼い主は水や食料を与えずに犬たちを外に放置していたと見られ、母犬は肋骨や腰骨、背骨が見えるほどやせ細り、子犬たちが乳を欲しがっても母乳が出ない状態だったという。子犬も低体重で下痢などの症状があったものの、母犬ほど深刻な状況ではなかったと報告している。

 母犬、子犬とも、獣医による診察と治療を受けている。母犬は極度の栄養不足のため最初は水だけを与えるなど特別な栄養補給を必要としたが、2匹は仲が良く、スタッフに対してもフレンドリーだという。

 現在、母犬2匹には里親を募集中だが2匹一緒にずっと面倒を見られるのが条件。子犬たちは1週間ほどで引き取り手を募集する見込みと発表している。

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