BC州で処方箋による避妊無料化4月1日から開始

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で処方箋による避妊の無料化が4月1日から始まった。カナダでは初の試み。

 州政府によると、「ウォークインクリニックや病院などで、医師や看護師、助産師から処方箋を受け取ることができる」という。その処方箋とBCサービスカードを薬局で提示すると避妊薬などが受け取れる。また早ければ5月にも薬剤師の実施範囲が拡大される予定で、それ以降は薬剤師から直接処方箋を受け取ることができる。

 BC州が、一般的に使用されている60以上の避妊法の費用を負担。経口ホルモン剤、皮下注射やインプラント、IUD、レボノルゲストレル(levonorgestrel:別名モーニングアフターピル)などが含まれる。

 無料の避妊方法が利用できるのはBC州健康保険制度MSP(Medical Services Plan)を持つ州民で年齢や性別の制限はない。BC州では一般的に、ホルモン剤はひと月25ドル、年間で約300ドル、ホルモン注射は年間180ドル、IUDは75ドルから500ドルだった。

 州政府が捻出する避妊無料プログラムにかかる費用は今後3年間で約1億1,900万ドルと発表している。

(記事 編集部)

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