今年もオオアオサギがスタンレーパークに帰ってきた!ライブカメラも開始!

Great Blue Heron, Photo credit: Frank Lin, Photo by The City of Vancouver
Great Blue Heron, Photo credit: Frank Lin, Photo by The City of Vancouver

 オオアオサギ(great blue heron)が春の訪れとともにスタンレーパークに帰ってきた。これから10月までここで子育てする。

 昨年は、ワシの襲撃や冬の天候不順による巣立ちの遅れなどがあったが、約90羽がスタンレーパークを巣立っていった。

 パシフィック・グレート・ブルー・ヘロンは、生息が「special concern」に分類されている。オオアオサギの生息数は、1980年代以降、巣作り不全、ワシの攻撃、人間の妨害、生息地の喪失など、さまざまな理由で減少している。そういう意味では、スタンレーパークのサギ群生息域での巣作りは種全体の存続に関わる重大な意味を持つ。

 オオアオサギがスタンレーパークで初めて記録されたのは1921年。その後、巣作りの場所は何度も変わったが、2001年に現在の場所に落ち着いた。バンクーバーは、北米最大の都市圏サギ生息地の一つ。

 そんなオオアオサギの毎日の動きを観測できるのが、サギカム(Heron Cam)。今年で8年目を迎えるサギカムは、求愛や交尾、巣作り、産卵、そして孵化といった日々の行動を楽しめる。

 オオアオサギの子育ては毎年3月から10月まで。その間に約1,000羽以上ものヒナが孵化するという。都市と自然が融合するバンクーバーならではの光景を楽しんでみてはどうだろうか。

 サギカム(Heron Cam)はバンクーバー市のホームページから。
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/heron-cam.aspx#redirect

スタンレーパーク内で観察するときの注意事項

 3月中旬から7月中旬にかけては、サギの巣作りと子育てのスペースを確保するため、以下の点に注意する。

  • フェンスの外からサギを観察する
  • 巣から30m以内では、大きな音を出したり、音楽を流したりしない
  • 犬を放し飼いにしない
  • ドローンの飛行を控える。ドローンは許可なく公園で使用できない。

 バンクーバー市は、巣から落ちていたり、けがをしたりしたヒナを見つけた場合は、アプリVan311か、311に電話で報告する。傷ついた野生動物を勝手な判断で扱わないよう注意を呼び掛けている。

Pacific great blue heronについてはこちら(バンクーバー市)
https://vancouver.ca/parks-recreation-culture/history-of-herons-in-stanley-park.aspx

(記事 編集部)

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