BC州政府、トランスリンクに4億7900万ドル追加支援で2025年までサービス継続可能に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、メトロバンクーバーの公共交通機関のサービス向上と投資計画を保護するために、4億7900万ドルの追加支援を発表した。この支援は、運賃の安定化、公共交通インフラとサービスの支援、サービス削減の回避、12歳以下の子どもへの公共交通機関無料利用の継続、拡大するコミュニティに対応するための公共交通機関の拡張計画などに充てられる。

 BC州デイビッド・イービー州首相は、「毎日何十万人もの人々がトランスリンクを利用して通勤通学し、地域のあらゆる場所にアクセスしている」と述べ、政府の支援がなければ、「運賃が引き上げられ、バスの運行便数が減り、全体的なサービスが低下することになる」と説明した。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動や通勤パターンの変化や費用高騰がトランスリンクの財政状況を悪化している要因という。今回の支援により、財政が安定し、トランスリンクが進めている電気バス車両導入を2025年までに155台に拡大するなど、2022年の投資計画における資本プロジェクトを引き続き進めることが可能と説明している。

 BC州政府の支援は、連邦政府の支援と合わせて8億5000万ドル以上になる。

 トランスリンクによると公共交通機関利用者数は、2020年には2019年比で約50%まで減少したが、現在は2019年比の90%まで戻っているという。

 トランスリンクCEOケビン・クイン氏は、毎日約40万人が利用しているとし、今回の支援で「現在のサービスレベルを維持することができ、2025年末まで計画通りに事業を継続できる」と会見で語った。

(記事 編集部)

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