ネズミだらけのバンクーバー裏通り動画、ネズミ駆除について議論呼ぶ

 TikTok上に投稿されたネズミの動画が話題を呼んでいる。これはMason Burnsさんが、バンクーバーダウンタウン・イーストサイドの路地裏で撮影したもので、数十匹のネズミが、路地や水溜りを走り回る様子が映し出されている。動画は4月12日に投稿され、10万回以上の閲覧数となっている。

 この動画は、最近変更されたブリティッシュ・コロンビア(BC)州のネズミ駆除規制について懸念を呼び起こしている。BC州は1月に、第2世代の抗凝固剤系殺鼠剤(SGARs)の販売及び使用を、一部を除き禁止した。SGARsを摂取したネズミを食べたフクロウなどの野生動物が死ぬのを防ぐためである。

 CBCのインタビューに対し、Solutions Pest Controlのオペレーション・マネージャーMatt Neale氏は、この禁止措置以降ネズミ駆除への問い合わせが増えたと話している。

 サイモン・フレイザー大学Pacific Institute on Pathogens, Pandemics and Society上級科学者Kaylee Byers氏は、SGARs禁止でネズミが増えたかどうかは「わからない」として、ネズミ個体数のデータ不足を指摘。同時に完全な駆除は非現実的だとし、都市計画やゴミ収集サービスなどにネズミ対策を取り入れることを提唱している。

(記事 編集部)

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