サーニッチの銀行銃撃犯、目的は警察官殺害だった可能性

 BC連邦警察(RCMP)は1月20日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サーニッチで昨年起こった銀行銃撃事件に関し、容疑者の主目的が警官の殺害だったとするThe Vancouver Island Integrated Major Crime Unit(VIIMCU)の捜査結果を公表した。

 2022年6月、22歳の双子IssacとMatthew Auchterlonie容疑者は、完全武装にSKSライフルを持ってサーニッチのモントリオール銀行を襲撃。6人の警察官が銃撃戦により負傷した。容疑者2人は射殺された。

 捜査の結果、2人は社会的に孤立しており、特に銃規制法をめぐって政府と警察に強い敵対心を持っていたという。事件当時、2人は警察が来るまでの間、16分も現場に滞在しており、そのことからも目的は現金強奪ではなく、警察官との武力衝突だったことが明らかだという。

 また容疑者は、銀行襲撃を少なくとも2019年から計画しており、当初は2023年半ばの犯行を予定していた。時期が早まったのは、2人が引っ越しを余儀なくされたからだとしている。襲撃する銀行は無作為に選んだと警察は見ている。

 犯行に第三者が関わった証拠はないという。容疑者2人に犯罪歴はなく、銃器免許も所持していたと発表している。

 サーニッチはBC州都ビクトリア近郊の静かな学園都市。そんな町で起きた銃撃事件は、住民のみならずBC州民に衝撃を与えた。

(記事 編集部)

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