カナダ男子、36年ぶりW杯出場決定:サッカー

 カナダ代表が悲願を達成した。3月27日オンタリオ州トロントのBMOフィールドで行われたジャマイカ戦に4-0と快勝し、W杯への切符を手にした。前回は初出場した1986年。

 カナダはFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022北中米カリブ海(FIFA World Cup Qatar 2022 CONCACAF)予選の最終ラウンドに進み、順調に勝ちを重ねた。8チーム中、トップを走る快進撃だった。

 カナダ男子代表といえば、これまで長く低迷期が続いた。一時は世界ランクで100位以下に落ちた時期もあった。今回も完全にダークホースとみられていた。

 しかし、元バンクーバー・ホワイトキャップスのアルフォンソ・デイビス選手(FCバイエルン・ミュンヘン)など、若い選手たちが躍動した。指揮を執るのは、カナダ女子を世界トップクラスまで引き上げたジョン・ハーデマン監督。カナダは2026年にアメリカ・メキシコとともにW杯3カ国共同開催が決定しているため、自動的に出場権を得る。それでもハーデマン監督は2018年1月に就任して以降、自国開催を待たずに2022年に実力で出場権を勝ち取ると宣言していた。現在の代表チームは、カナダ史上最強との呼び声も高い。

 3月24日にアウェイでのコスタリカ戦で勝利すれば決まったが、0-1と惜敗。そして27日、決戦の地を地元ファンが待つトロントに移し、36年ぶりの出場を決めた。デイビス選手は心筋炎のためこの試合を欠場したが、チームメートが勝利した瞬間、喜びを爆発させた様子がツイッターに投稿された。

 最終ラウンドは全日程を終了し、カナダは8勝2敗4分、ポイント28、得失点差16でトップ。2位メキシコ、3位アメリカも、出場権を獲得した。

W杯組み合わせ、カナダはFIFAランク2位ベルギーと同じグループFに

FIFA World Cup Qatar 2022 Draw
FIFA World Cup Qatar 2022 1次リーグ組み合わせ。Picture from FIFA twitter

 W杯の組み合わせ抽選会が4月1日(現地時間)にドーハ(カタール)で行われた。9大会ぶり2回目の出場となるカナダ(FIFAランク38位)は、ベルギー(2位)、クロアチア(16位)、モロッコ(24位)と同組のグループFで1次リーグを戦う。メキシコ(9位)はグループC、アメリカ(15位)はグループBに入った。

 W杯カタール大会は11月21日から12月17日まで開催される。

合わせて読みたい関連記事