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売却手続き中のランボルギーニを13歳が大破

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ウエストバンクーバー市で3月25日、高級スポーツカー、ランボルギーニ・ウラカンの単身事故が起きた。運転していたのは13歳のティーンだった。

 事故が起きたのは同日午後11時頃。現場は、サイプレス・ボウルに近いトランスカナダ・ハイウェイの東行き車線で、ランボルギーニは溝に落ち、大きく損傷していた。

 ウエストバンクーバー警察によると、運転していた13歳は友達とドライブに出かけたが、夜間のうえに雨という状況で車をコントロールできなかったという。警察が現場に行った時にはランボルギーニの付近には誰もいなかったが、車両オーナーの協力により運転手と同乗者を特定。運転手らにけがはなかった。

 さらに報道によると、この車両は売却手続き中だったことを警察が明らかにしていたという。オーナーは13歳にランボルギーニのキーと運転許可を与えたが、その際に運転手の年齢や無免許であることを知らなかったと伝えている。

 13歳の運転手は今後、スピード違反や無免許運転、事故現場から立ち去った罪などに問われるという。

(記事 編集部)

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2017年の先住民男性の死亡事件、警察官2人への刑事訴訟が停止に

 先住民男性のデイル・カルヴァーさんが2017年に死亡した事件について、検察は4月5日、殺人の疑いが持たれていたプリンス・ジョージRCMP(連邦警察)の警察官2人への刑事訴訟を停止すると発表した。

 カルヴァーさんは2017年7月18日、プリンス・ジョージ市ダウンタウンで、怪しげな男が車を覗き込んでいるとの通報を受けた警察ともみ合いになった。ポール・セントマリー巡査とジャン・フランソワ・マネット巡査は殴る蹴るなどしたという。29分後にカルヴァーさんは死亡した。

 死因については当初、鈍器外傷とみられていたが病理学者はメタンフェタミンの常用による心臓発作と断定した。B.C. Prosecution Serviceは声明にて、警察とのもみ合いが彼の体調を悪化させたものの、カルヴァーさんはいつこのような死を迎えてもおかしくない状態だったとし、さらに彼の体に致命的な損傷はなかったとした。

 これを受けて検察は警察官2人への刑事訴訟を停止した。1年以内に再開されなければ中止とみなされる。一方で、カルヴァーさんの家族や支援者、市民団体などからは非難と抗議の声が上がっている。

(記事 編集部)

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バンクーバー・ダウンタウンで銃撃事件が連続発生

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンのホーマーとウエストペンダー・ストリートの交差点付近で4月3日午後7時50分頃、銃撃事件が発生した。バンクーバー市警察によると、46歳の男性が銃撃によって重傷を負い病院に運ばれた。命に別状はないという。この事件による逮捕者はまだ出ていない。

 警察はこの事件は無差別攻撃でもなく、州内でのギャング抗争やその他の捜査中の重大事件とも関連がないとみている。

 ダウンタウンでは3月30日に別の銃撃事件が起きたばかり。同日午後5時40分頃にロブソンとリチャーズ・ストリート付近で発生した。SNS上に投稿された動画には、2人の狙撃犯が黒いSUVに近づき、何度も銃撃する様子が映し出されている。けが人や逮捕者は出ていない。警察はこの事件についても、犯人が被害者を狙って襲撃する標的型で無差別襲撃ではないとしている。

 しかし多くの人で賑わう繁華街での犯行に現場は騒然となったという。コミュニティに不安が広がる中、警察は情報提供を求めるとともにパトロールを強化している。

(記事 編集部)

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新聞「日加トゥデイ」2024年春号発行

新聞「日加トゥデイ」2024年春号。Photo by Japan Canada Today
新聞「日加トゥデイ」2024年春号。Photo by Japan Canada Today

 オンラインでニュースを届けている「日加トゥデイ」ですが、4月5日に「新聞『日加トゥデイ』2024年春号」を配布しました。

 これまでにオンラインで紹介した記事のダイジェスト版をはじめ、オンライン未掲載記事も一足先に読めるほか、読者プレゼントも掲載しています。

 新聞は無料です。ぜひ手に取ってお楽しみください。

 配布場所は以下の通りです。新聞を置いていただいた関係各社・機関に感謝申し上げます。

 次回の新聞発行は7月中旬です。もちろんオンラインも充実してまいります。

 引き続き、よろしくお願いします。

日加トゥデイ

配布場所

イズミヤ
すずや
ふじや(クラーク店、リッチモンド店)
隣組
日系文化センター・博物館
在バンクーバー日本国総領事館
スティーブストン日系文化センター
バンクーバー中央図書館(5階)
バンクーバー日本語学校
バンクーバー日系合同教会
バンクーバー仏教会

バンクーバー春のイベントインフォ2024「桜咲くバンクーバーで春のイベントをみつけよう!」

バンクーバー市M.H. Macmillanスペースセンター前。Photo by Koichi Saito
バンクーバー市M.H. Macmillanスペースセンター前。Photo by Koichi Saito

バンクーバーも桜が見頃となり、春の訪れを感じる今日この頃。お出かけしたい季節となったバンクーバーのイベントを紹介。

3月29日~4月25日
Vancouver Cherry Blossom Festival – 期間中にバンクーバー各地でイベントが開催される。
https://vcbf.ca/

4月7日
Richmond Cherry Blossom Festival –リッチモンド市スティーブストンで開催される桜まつり。
https://richmondcherryblossomfest.ca/

4月8日~14日
Whistler World Ski & Snowboard Festival –毎年開催されるウィスラーでの10日間のスキー&スノーボードフェスティバル。
https://www.whistler.com/events/world-ski-snowboard-festival/

4月23日~28日
Vancouver Fashion Week - 北米2番目の規模を誇るファッションショー。日本からも多くの若手デザイナーが参加している。
https://www.vanfashionweek.com/

4月13日、14日
Sakura Days Japan Fair – バンデューセン植物園で開催される日本がテーマの桜まつり。バンクーバー桜まつりの一環イベント。
https://vcbf.ca/event/sakura-days-japan-fair-2024/

4月15日~
Abbotsford Tulip Festival-アボツフォードで開催されているチューリップフェスティバル。
https://www.lakelandflowers.ca/

4月20日
Vancouver Vaisakhi Parade-サレー市で開催されるカナダ最大のインドカルチャーフェスティバル。毎年30万人が訪れる。
https://www.surreyvaisakhiparade.com/

4月21日
Vancouver Sun Run – バンクーバーで最も人気の10kチャリティランニングイベント。毎年4万人が参加する。
https://www.vancouversunrun.com/

4月22日
Earth Day – 地球を考える日。年に一度の世界的なイベント。
https://www.earthday.org/earth-day-2024/

4月27日
西川流カナダ彩月会 第3回温習会 – 日本舞踊西川流カナダ彩月会による7年ぶりの温習会開催。
https://satsukikaibc.wixsite.com/satsukikai

5月2日~12日
DOXA Film Festival – ドキュメンタリー・フィルムフェスティバル
https://www.doxafestival.ca/

5月4日
バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ2023-24ファイナルコンサート
https://vmocanada.com/

5月4日から順次
Artisan Farmers Markets - アンブルサイド、バーナビー、ブレンドウッド。5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。
https://www.artisanmarkets.ca/

5月11日
さくらシンガーズコンサート-日本の楽曲を中心とする混声・女性合唱演奏会。
info@thesakurasingers.org

5月14日(バンクーバー)
Stars on Ice-カナダ・アメリカ・日本のスケーターが大集合するスケートショー。
https://www.starsonice.ca/

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スカイトレイン、キングジョージ駅を改装工事のため6週間閉鎖へ

Skytrain in Vancouver, British Columbia; File photo © Japan Canada Today
メトロバンクーバーを走るスカイトレイン。 File photo © Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関を管轄するトランスリンクは3月25日、サレー市にあるスカイトレインのキングジョージ駅を4月27日から約6週間、閉鎖すると発表した。設備のアップグレードとメンテナンスのためで再開するのは6月の予定。

 キングジョージ駅はメトロバンクーバーを走るスカイトレイン3路線のうちエキスポラインの始発・終着駅。閉鎖期間中は隣のサレーセントラル駅がその役割を果たす。

 バスの運行については通常通りキングジョージ駅に停車する。ただし同駅が終点になっているバスは、閉鎖期間中はサレーセントラル駅までの運行となる。

 キングジョージとサレーセントラル駅間のスカイトレイン運休に伴い、代替として平日の午前6時〜9時の運行バスを増便する。両駅間の利用者は期間中15分ほど時間に余裕を持って利用するようトランスリンクは呼び掛けている。

 車の利用については、駅の駐車場は閉鎖、乗降車ゾーンは部分的に閉鎖されるがWhalley Blvdからのアクセスは可能。駐輪場は閉鎖期間中も利用可能と発表している。

(記事 編集部)

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トラックの高架橋衝突事故、メトロバンクーバーで連続発生

 メトロバンクーバーで3月25日と26日、トラックが高架橋に衝突する事故が立て続けに2件発生した。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州運輸省によると、26日午前10時頃、ハイウェイ99のジョージ・マシー・トンネル付近(リッチモンド市)の高架橋にトラックの荷物が衝突した。SNSに投稿された動画では衝突したトラックはコンテナの上に荷物を載せているように見え、高架橋の下を通過するときにハイウェイに破片が落ちる様子が映し出されている。けが人はなく、高架橋に大きな損傷もなかった。

 3月25日にはバンクーバー市スタンレーパークでも同様の事故が起きた。この事故では高架橋に明らかな損傷があり、バンクーバー市警察は違反切符を発行するとしている。

 3月29日、政府はこれらの事故を起こしたトラック会社2社に対し調査のためライセンスを一時取り消しにした。

 度重なるトラックの高架橋衝突事故発生を受けて州政府は3月中旬に厳罰化を発表したばかり。B.C.’s Commercial Transport Actの改正案では、衝突を起こした運転手に対し最大10万ドルの罰金または18カ月の禁錮刑を課すとしている。

 雇用者団体B.C. Trucking Associationはこの動きを歓迎しているが、バンクーバー港のトラック運転手を代表するUnited Truckers Associationは、運転手ばかりに罰則を課すことに懸念を示し、積荷と配車の関係者にも積荷を適切なサイズにするよう求めるべきとしている。

(記事 編集部)

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ラグーンに閉じ込められた子どものシャチ、救出活動続く

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー島北部ゼバロスで、子どものシャチがラグーン(外海から隔てられた水深の浅い場所)から抜け出せなくなっている。地元の先住民と海洋哺乳類の研究者、カナダ漁業・海洋省(DFO)の救出活動が続いているが難航している。

 地元先住民によってkʷiisaḥiʔis(クイザヘイエス、勇敢な小さなハンターの意)と名付けられた2歳のシャチは、3月23日に母親と共にラグーンにいるのが発見された。救出活動にもかかわらず、母親は数日後にラグーンの出口となる砂州に乗り上げて死亡した。

 クイザヘイエスが海に戻って群れと再合流するには、母親が乗り上げた狭く浅い砂州を通り抜けなければならない。3月28日にはボート約10隻が出動し、オイコミパイプと呼ばれるツールで音を鳴らしながらラグーン出口まで導いたが、クイザヘイエスはラグーンに戻ってしまい失敗に終わった。他にも録音されたシャチの鳴き声や先住民のドラムなどを使った救出活動が行われているが、いずれも成功していない。

 DFOはクイザヘイエスが狩りをしている様子はなく、母親の検死からまだ母乳を飲んでいたと考えられるとの見解を示している。救出にかかわっている地元先住民によれば食べ物がなくても子どものシャチは2週間は生存できるという。

 キリスト教の復活祭(イースター)の週末は潮位が十分に高くならないため、救出活動は一旦中止となった。必要になればクイザヘイエスを捕獲して海に放流する、より危険度の高い救出法の検討もするという。

 4月1日現在も救出活動は続いている。

(記事 編集部)

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BC州北部の住宅に200匹以上の猫、BC SPCAが保護へ

保護された猫と子猫。Photo courtesy of BC SPCA
保護された猫と子猫。Photo courtesy of BC SPCA
保護された猫と子猫。Photo courtesy of BC SPCA
保護された猫と子猫。Photo courtesy of BC SPCA

 動物保護団体BC SPCAは3月22日、ブリティッシュ・コロンビア州北部ヒューストン市の住宅から200匹以上の猫を保護したと発表した。

 ニュースリリースによると、保護のきっかけは飼い主の男性からの依頼だという。猫を取り巻く状況については調査中としつつ、男性の話として「ここ数年、人々が野良猫を彼の庭に捨てていくようになった。今ではその数の多さに困っている」と説明している。

 シニア・オフィサーのアイリーン・ドレバー氏は「こんなに多くの猫を一度に引き取るのは、私が覚えている限り1990年代後半以来」と話す。猫の保護には多額の資金が必要だという。

 SPCAスタッフはすでに飼い主の家を訪れ、餌や必需品、トイレ用の砂などを提供しながら、SPCAでの保護に向けて準備を進めている。スタッフが驚くほど猫への世話は行き届いており、猫は健康で社会性もあるが、早急に医師による診察やワクチン、避妊・去勢手術などが必要だという。またSPCAでは、猫たちが一時的に住める大きな屋内スペースを探している。

BC SPCAウェブサイト: https://spca.bc.ca/

(記事 編集部)

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バンクーバー・ダウンタウンで刺傷事件、容疑者は複数の事件に関与か

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市のダウンタウンで起きた無差別刺傷事件の容疑者が、矯正施設を出て保護観察になったばかりだったことが判明した。3月21日、バンクーバー市警が発表した。同日に起きた他の暴力事件にも関わっている可能性があるという。

 刺傷事件が起きたのは3月20日午後12時頃。スマイスとビーティ・ストリート付近で、「ナイフを持った男が人々を追いかけ、1人が刺された」との通報が入った。警察は、ケント・メデス容疑者(46)をテイザー銃で撃った後、逮捕した。刺された61歳の男性は命に別状はなかった。

 21日の発表によると、メデス容疑者は家族に対する脅迫などでフレイザー矯正施設に収容されていたが、3月15日に保護観察となった。しかし3月20日の朝、保護観察官のもとに現れなかった。

 警察は同日朝に起きた5件の事件にメデス容疑者が関わっていたとみている。1件目はシーモアとコルドバ・ストリートでの男性への攻撃、2件目はハーバーセンターのコーヒーショップで起きた騒動、3件目はメインとプライオア・ストリートで男性がナイフを持った男に追いかけられた事件、4件目が今回の逮捕された刺傷事件で、もう1件捜査中の事件があるという。

 メデス容疑者には複数の犯罪歴があり精神疾患を抱えているとみられている。

(記事 編集部)

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中間所得層への支援手厚いBC州予算、電気料金補助など早ければ4月から

ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の住宅問題への対応として始まる「BC Builds」を発表するデイビッド・イービーBC州首相。BC州ノースバンクーバー市、2024年2月13日。Photo by Japan Canada Today
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の住宅問題への対応として始まる「BC Builds」を発表するデイビッド・イービーBC州首相。BC州ノースバンクーバー市、2024年2月13日。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が2月23日に発表した2024年度予算は中間所得層への支援が多く盛り込まれた。

 インフレによる物価上昇や住宅事情などを踏まえ、炭素税控除や電気料金・家賃補助など家計を助ける内容となっている。

 電気料金は世帯当たり平均100ドルが補助される。申請は必要なく、4月以降の電気料金請求書で確認できる。BCハイドロは電気料金を4月から2.3%引き上げると発表している。

 4月1日から炭素税も引き上げられる。ガソリン価格にもその影響は出るが、控除額も増額する。Climate action tax creditとして毎年タックスリターン時に申請する炭素税控除は7月から約10%引き上げられる。3カ月に一度受け取る同税控除は、1人世帯で最大1回504ドルに、夫婦・コモンロー世帯で756ドル、1人目の子どもは252ドル、2人目以降は1人につき126ドル。世帯所得により受け取る金額は異なる。申請の必要はない。

 BC Family Benefitは支給額が25%増額される。34万世帯が2023年度より年間平均445ドル増額。4人家族世帯だと平均で3,563ドルになる。世帯所得や家族構成によって金額は異なる。

 賃貸住宅世帯への支援としてB.C. Renters rebateも盛り込まれた。BC新民主党(NDP)が2017年選挙で約束した賃貸住宅居住者への最大400ドルの税控除で、2024年度にようやく実現する。世帯所得が6万ドル以下の場合は最大額、8万ドルまでの場合は所得に応じて控除額が決まる。2023年課税年度で合法的な住宅に6カ月間賃貸していることが条件。今年のタックスリターンで申請が必要。

 その他には、2月に発表した中間所得層を対象にした住宅供給数増加を目指すBC Builds、学区、高等教育、運輸、ソーシャルサービス、住宅産業にも3年計画で増額が盛り込まれている。

 支援策を多く盛り込んだ一方で、負債額も増加。2024-25年度は79億ドル、25-26年度77億ドル、26-27年度は68億ドルの赤字予算となる。

 BC州では今秋州選挙が実施される。

(記事 編集部)

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スタンレーパークの樹木16万本伐採に反対の声高まる

ダウンタウンバンクーバーから臨むスタンレーパーク。File Photo by Japan Canada Today
ダウンタウンバンクーバーから臨むスタンレーパーク。File Photo by Japan Canada Today

 スタンレーパークの約16万本の木を伐採するというブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市の計画に反対の声が高まっている。2月8日に始まったオンライン請願書には3月20日時点で16,000人以上の署名が集まった。

 バンクーバー公園庁はすでに伐採を始めている。バンクーバー市当局によると、スタンレーパークではヘムロック・ルーパー蛾が大量発生し、ウエスタン・ヘムロック、ダグラスファー、グランドファーを含む多くの木に被害を与えているという。木の除去は森林全体の環境を改善し、人身事故や森林火災のリスクを軽減すると説明する。

 同庁は、伐採されているのは死んだ木で、その大部分がヘムロックであると話している。そして今後はレッド・シダーやダグラスファーなど、森林火災やルーパー蛾になどに対してより強い品種に取って代わるだろうと期待している。

 しかしオンライン請願者を始めたマイケル・カディッツ氏は、バンクーバー市は木の除去に関する科学的根拠を示しておらず、多くの「健康に見える木」も伐採されているとウェブサイト内で主張。今回の措置に関して住民の意見を聞くパブリック・コンサルテーションが不十分で、木の除去は生態系に悪影響を与えるとも訴えている。除去に反対している環境活動家たちは、新しい木が成長するまでに数十年かかると懸念を示している。

 バンクーバー市は16万本を今後5年で除去する予定。

(記事 編集部)

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