BC州政府、Speculation Taxを新たに13自治体に導入

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のカトリーヌ・コンロイ財務大臣とラヴィ・カーロン住宅担当大臣は11月22日、住宅問題改善を目的とするSpeculation and Vacancy Tax(SVT)を、新たに州内13の自治体に導入すると発表した。

 今回対象となるのは、ヴァーノン、コールドストリーム、ペンティクトン、サマーランド、レイクカントリー、ピーチランド、コートニー、コモックス、カンバーランド、パークスヴィル、クァリカムビーチ、サーモンアーム、カムループス。これで計59自治体に適用されることになる。

 SVTは空き家となっている投機物件を住宅難にあえぐ住民に供給することが目的。2018年11月に導入され、BC州に住宅を持ちながらカナダに納税していないなど、国内外の投資家をターゲットとしている。

 住宅所有者が居住者である場合や長期テナントを持っている場合、別居や離婚状態にある場合などは対象外。そのため、大部分の住宅所有者は課税を免れるが、免税には申告が必要となる。新たに対象となる13エリアの住宅所有者については2025年1月に最初の申告が始まる。

 州政府によると、税導入後3億1300万ドルが徴収され、対象地域での住宅問題解決策に充てられたという。

Speculation and Vacancy Tax(SVT)

 2018年11月27日から施行。毎年12月31日時点で所有している住宅を対象とする。

 ブリティッシュ・コロンビア州で非居住物件を所有するカナダ国内の所有者、および、カナダで所得税を納税していない外国人オーナーやサテライトファミリー(主要所得がカナダ以外世帯)を対象としている。

 税率は、カナダに居住するカナダ市民権・永住権保有者でサテライトファミリーでない場合は0.5%、外国人オーナーとサテライトファミリーは2%。

https://www2.gov.bc.ca/gov/content/taxes/speculation-vacancy-tax

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