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「春爛漫*桜さくらこの手にとまれ」

カナダde着物

第33話 *着物でお参り* 

 桜が咲き始めてあっという間に4月もそろそろ終わりとなりました。振り返りますと今年のバンクーバー近郊は、暖かい日もあり桜はいつもより早く咲き始めました。4月9日と10日に行われたサクラデイズ・ジャパンフェア (*1)では、バンデューセン公園の満開の枝垂れ桜を見ることができました。

  桜は日本人にとって縁の深い花で、愛でるだけでなく、着物や帯の図柄や小物、そして食用としても多く利用されています。

 昔から「山の神様」が春になると「田の神様」となって里に降りてくると信じられ、桜の花が咲いたら、その印とされ、とても縁起の良いものと伝えられてきたそうです。

 そう言えば、春の俳句の季語には「山笑う」「猫の恋」など不思議なものがあります。

 春の日差しが私たちを夢うつつの気分にさせるのも「田の神様」の仕業でしょうか。

見上げれば桜のトンネル。Photo courtesy of Noriko Tidball
見上げれば桜のトンネル。©Noriko Tidball

着物でお参り

 昨今のお参りは季節や行事を問わず、ご家族の予定やその地にあった季節や天候で愉しむ新しい世代が増えました。

 1/2成人式は十歳のお祝い、十三歳参り、十五歳元服、成人式や結婚記念日は、お天気が良くなる春にお参りや撮影をされます。

 その他にもお誕生日記念や6月の卒業式は、人生の節目にご家族で集える、とても良いチャンスですね。

 日本でも欧米のように新学年の始めを9月初めを推奨するニュースを見ますが、それでも4月に行われているということは、日本人は草花が芽吹く春を人生の節目のスタートと重ねるからでしょうか。

 賛否はありますが、日本を離れて暮らしていますと、桜の中、新しいバックパックで出かける子供たちの姿もいいなと感じます。

卒業の思い出 お友達同士で撮影 2022。Photo courtesy of Tomoko Kona
卒業の思い出 お友達同士で撮影 2022。Photo courtesy of Tomoko Kona
結婚記念日、成人式の撮影 2022。Photo courtesy of Tomoko Kona
結婚記念日、成人式の撮影 2022。Photo courtesy of Tomoko Kona

*おまけ* 

 サクラデイズ・ジャパンフェアでは、毎年、茶道裏千家バンクーバー協会(*2)によるデモンストレーションと呈茶がございます。こちらはお茶席のチケットがすぐに完売します。多くのカナダの皆さまが茶道をはじめ日本文化に興味があることを嬉しく思います。

春のお茶席では、明るい色目の着物姿が目を引きます。

(*1)サクラデイズ・ジャパンフェア

詳しくはバンクーバー新報オンライン記事より
https://www.japancanadatoday.ca/community/2022/04/25/sakura-days-japan-fair-2022/

(*2)茶道裏千家バンクーバー協会

正式名称は、茶道裏千家淡交会バンクーバー協会。来年、協会が発足して60周年を迎えます。今月、99歳をお迎えになられた大宗匠の国際茶道の願いを受け継ぎ、ここバンクーバーの地で精進していきます。

会の目指す道 The way of the tea                             

私達は茶道の真の相を学び それを実践にうつして たえず己の心をかえりみて 一盈を手にしては  多くの恩愛に感謝をささげ お互いに人々によって 生かされていることを知る茶道のよさを みんなに伝えるよう努力をいたします」

***引用***

日本の行事・暦
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コナともこ
 アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。

 10年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。和の学校オンラインサロン*無料*は、対面式が始まりましたので、不定期で開催することになりました。次回の開催日と内容につきましては、後日お知らせいたします。

 その折には、是非ご参加くださいますよう宜しくお願い申し上げます。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

 *詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com

 東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

 カナダ人の夫+高校生と大学生3人娘+老犬1匹と暮らしております。バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

 

「弥生*春日遅々」

カナダde着物

第32話 *能楽と着物* 

 春日遅々(しゅんじつちち)とは太陽の光、そして時間がゆっくりと過ぎる様子を表しているそうです。夏時間に変り、バンクーバー近郊もそのような景色を見ることができます。

 しかし、今、同じ地球上の裏側では悲しい人類の一面を目のあたりにしています。ゆっくりとした時間とは真逆の世界です。

 私達の中にある生気と邪気は永遠になくならないのでしょうか。お互いを傷つけ合い、破壊と再生を繰り返します。そのような状況の中で、いつも被害を被るのは社会的弱者です。

 難民の方々へ一刻でも早い救済がありますように。私たちに与えられた尊い命、どうか大切に大切に、遠くの人々、近くの人々の心に花を咲かせることができますよう願います。

 南禅寺元官長を勤められた、故柴山全慶老師の綴ったこの詩を見つけました。

「花語らず」

 花は黙って咲き / 黙って散ってゆく / そうして 再び枝に帰らない けれども その一時一處に / この世のすべてを托している 一輪の花の声であり / 一枝の花の真である 永遠に滅びぬ 生命のよろこびが / 悔いなくそこに輝いている 

君と咲きたい。© Noriko Tidball
君と咲きたい。© Noriko Tidball

「能楽から学ぶ着物の世界」

 お寺の裏庭で、和歌山の紀州梅が咲き始めた2月末の日曜日、東漸寺で能楽(*1)のレクチャーが行われました。

 有難いご縁がありまして、宝生流の能楽師と能楽コーディネーターの方(*2)がお寺へいらしてくださり、30名の参加者の皆さんにお能実演とお能体験、そして茶道裏千家バンクーバーの有志による花びら餅とお抹茶の呈茶の振る舞いがありました。

 和の学校では初めての「能楽の集い」でしたが、皆さまに喜んでいただいたようで幸いです。

 今回は能楽の衣裳はありませんでしたが、能装束は着物の原点と言えますでしょうか。装束は豪華絢爛で面は角度で表情は変わり、謡は熱を帯て響き渡り、総合芸術の極めのようでもあります。

 前回の着物コラム内で「着物と所作」について綴りましたが、お能の所作にも着物を美しく着続けるヒントが多くありました。ゆっくりとした動きや歩き方は、大変、参考になります。

 当日、着物姿の参加者が多く、会場を華やかにしてくださいました。

 私は能楽師をあしらった訪問着とモダンな白地の袋帯を選んでみました。「いつか能楽堂へ、この着物でお出かけしてみたいわ~」と夢うつつしたことがありましたが、まさかカナダで実現するとは思いませんでした。

 このような機会をいただきまして、関係者の皆さまに感謝しております。これからも日本の伝統文化をお寺から発信してけたらと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

能楽の集い。Photo courtesy of Tomoko Kona
能楽の集い。Photo courtesy of Tomoko Kona

「能楽の集い*和の学校@東漸寺*2022」

*おまけ* 3月といえば雛祭りです。先日、和の学校の着付教室の皆さまとミニ雛祭り茶会を開きました。練きりのお菓子は春らしい鶯や春の花々を、着物は梅の花です。

「ミニ雛祭り茶会

能楽(*1)
「能楽」は、「能」と「狂言」からなる古典芸能です。
古くは「猿楽」と呼ばれ、「能楽」の名がつけられたのは明治時代以降のことです。
600年以上の歴史を経て、海外でも高い評価を得ています。平成13年5月18日には、ユネスコ世界無形遺産に登録されました。平和市民公園能楽堂から http://www.nogaku.jp/nohgaku

能楽師、能楽コーディネーター(*2)
能楽師 宝生流 辰巳和麿 さま
http://www.hosho.or.jp/member/757/
https://tatsumi-kazuma.jp/profile/

能楽師 宝生流 葛野りさ さま
http://www.hosho.or.jp/member/1055/

能楽コーディネーター 清水美穂子さま
株式会社Global能楽社(東京都中野区)
https://jp.nohgaku-experience.com/flower 

和の学校@東漸寺主催「能楽の集い*2022」https://wanogakkou.jimdofree.com/%E5%BE%A9%E7%BF%92-%E4%BB%8A%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%92%8C%E3%81%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1/

***引用***

日本の行事・暦
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コナともこ
 アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。

 10年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。和の学校オンラインサロン*無料*は、対面式が始まりましたので、不定期で開催することになりました。次回の開催日と内容につきましては、後日お知らせいたします。

 その折には、是非ご参加くださいますよう宜しくお願い申し上げます。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

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「初午*運気高まる」

カナダde着物

第31話 *着物と所作* 

 三寒四温の今日この頃ですが、ゆっくりと確実に春はやってきていると感じます。

 「2月は逃げて走る」と言いますが、旧暦の正月や立春が過ぎますと瞬く間にこの月は去っていきます。

 時間はどんな人にも平等にあり、二度と戻ってきません。改めて時間を大事にしなくてはいけないと思います。

春光輝く畔にて。© Noriko Tidball
春光輝く畔にて。© Noriko Tidball

 今年の初午(*1)は2月10日で、運気が高まる日といわれております。

 ドラマの撮影で馬を目にすることの多いこの頃ですが、凛として走る姿は潔く、可愛らしい目は私達を癒してくれます。

 馬小屋で生まれたイエスキリスト、仔馬が生まれる瞬間、馬はいつも「光と誕生」を想像させます。草や花が芽吹くこれからの季節に、生きるパワーを感じる初午の日でした。

仔馬の誕生。© Noriko Tidball
仔馬の誕生。© Noriko Tidball

「着物と所作」

 私がカナダで着物を愉しむようになって随分経ちますが、よく聞かれることに、「どうして着物は着崩れるのか」という質問があります。殆どの方は「ちゃんと着付をしていないから」と答えるでしょう。

 その一方で「ちゃんと着続けていないから」と答える方は、普段から着物を召されている方ではないかと思われます。

 元々着物の構造は洋服と違い、立体の身体に平面の生地を巻き付け、紐や小物で抑えているものです。着付けをしながら仮縫いをしているような感じですので、生地を引っ張れば出てきますし、押し戻せば直ります。朝、着付けた後、日暮れの頃まで一寸とも生地がずれないということはありません。

 もちろん、きちんと着付けをしましたら、崩れることを極力抑えることはできます。それに加えまして、着物のサイズが合っていることも大事な要素でしょう。

 着物を着ている間は、引き続き仮縫い中だと思う方が良いでしょうか。歩き方、物の取り方、動作のすべてを着物仕様にしましたら、かなり着崩れを防ぐことができます。

 そこで大事になるのが「着物の所作」(*2)となるわけです。

 茶道や日本舞踊をされている方はお分かりかも知れませんが、大きすぎる仕草や無駄な動きは、見ていて美しくないだけでなく、色々な支障も出てきます。着物の裾を踏んでしまったり、車内で思いきり後ろを向き背中の筋を傷めたり、現代建築の中ではドアノブに袖をひっかけ糸がほつれたりと…。

 そう考えると、私達の周りは着物仕様になっていない環境なのかもしれません。

 では、せめて自分の動きは着物に合うように心がけてみようかと思うのです。

 着崩れの防止だけでなく、美しい動作も身に付けられるといいですね。

梅花小紋*七宝柄半幅帯。如月初牛の頃/東漸寺にて。Photo courtesy of Tomoko Kona
梅花小紋*七宝柄半幅帯。如月初牛の頃/東漸寺にて。Photo courtesy of Tomoko Kona 

 さて、桃の節句がもうすぐです。「春よ、来い」(*3)のピアノバージョンを聴きながら、そろそろ雛人形を出しましょうか。バンクーバーの梅の開花を楽しみにしています。

(*1)「午(うま)」は方位の南を示し、時間は正午を表わします。この時間は太陽が最も高く上がり、一日のうちで陽光の力が最も強まる時といわれています。立春を迎える2月の最初の午の日は、一年のうちで最も運気の高まる日とされています。

(*2)「所作しょさ」とは、 身のこなし。身ぶり。しぐさ。動作やおこない。特に、古くは読経、礼拝など神仏に対するおこない、日々の日課をいうことが多い。歌舞伎の文献では1687年(貞享4)の《野良立役舞台大鏡》にみえるのが古く,所作事ははじめやつし事として,職業の意味での所作から,職業とくに職人の動きを舞踊に写したものであった。(精選版 日本国語大辞典「所作」の解説から)

(*3)「春よ、来い」は、松任谷由実の26枚目のシングル。作詞・作曲:松任谷由実。歌詞の一部は文語体で書かれている。最後のサビの繰り返しでは、童謡「春よ来い」(相馬御風作詞、弘田龍太郎作曲)の一節がコーラスで歌われている。小学校や中学校の卒業ソングとしても人気がある。
(ウィキペディアWikipediaから)

Youtube 春よ、来い – ピアノカバー – pianocover – CANACANA

***引用***

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「新春を彩る*小正月」

カナダde着物

第30話 *家族写真* 

 2022年の幕開けです。

 グレーターバンクーバー界隈は、年末のホワイトクリスマスから続きまして、お正月も真っ白な雪で美しい景色を満悦することができました。皆さまはどのようにお過ごしでしたでしょうか。

 私事ですが、年末から体調を崩しまして大晦日からお正月は料理も飾り付けもできず、もの足りない新年を迎えておりました。当たり前に健康で暮らすことがこんなに有難いものなのかを、年の初めに深々と感じております。

 幸いなことに日本の暦の上には「小正月」があります。旧暦のお正月はこれからですし、お正月気分を取り戻すことができそうです。

 このような年中行事があることは大変に有難く、やや下降気味でした私の気分を晴らしてくれそうです。

 昔から日本人は、無病息災や五穀豊穣を願いながら、季節折々の行事を愉しんで来たのでしょうね。 

シリーズWaldeinsamkeitより。 Photo courtesy of Noriko Tidball
シリーズWaldeinsamkeitより。© Noriko Tidball

「今その一瞬を、家族で写真撮影」

 いつの時代でも家族写真は思い出に残るものです。

 東北の地震の時、津波に流されたアルバムの写真をボランティアの方々が乾かし整え、持ち主へ返すニュースを見ました。家族や家を失くしても、家族がいたこと、家があったことを残された人たちは忘れずにいたいのでしょう。

 写真はその時の想いを今の心にまた複写してくれ、失くしたものを呼び起してくれます。

 カナダのホリデーシーズンや日本の年末年始は、クリスマス、お正月、成人の日などがあり、家族写真を撮る良いチャンスですね。

 一般的に着物を着る習慣は、特別な儀式や行事の時となっている現代ですが、たまに華やかな着物姿もいかがでしょうか。

成人の日、華やかな振袖姿。©Manto Artworks
成人の日、華やかな振袖姿。©Manto Artworks
ご家族での写真撮影。©Manto Artworks
ご家族での写真撮影。©Manto Artworks

*** 写真家のご紹介 ***

「今年の着物コラム、素敵な写真を提供してくださる写真家のお二人をご紹介いたします」

那須則子 Noriko Nasu-Tidball

 1990年カナダへ移住し会社員生活を送る。退職後、自身のポートレート撮影を依頼した際、写真教室を勧められ受講。その後、その講師であった写真家のアシスタントを務め結婚式等の撮影を行う。傍らNPOやバンクーバー教育委員会からの依頼の仕事をする。ここ何年かはフィルムで自分のテーマに沿った写真を撮っている。

E-mail  
ptidjp@yahoo.co.jp

https://www.norikotidball.com/

(コナのひと言)
 則子さんは、2019年から和の学校@東漸寺にて、可愛らしい子供たちの写真を撮影してくださっています。特に七五三祝いでの晴れ着姿は、母親の目線でお子さまの表情を捉えますので、安心してお任せできるでしょう。 

中村マント Manto Nakamura

 世界のスポーツ、人間、そして自然を描写する平和主義の報道プロ写真家。 オーガニック納豆事業とサッカー指導も手がける。

E-mail  
manto@show.ca

https://www.facebook.com/MantoArtworksPhotography

(コナのひと言)
 マントさんは、人や自然にフォーカスし、様々なロケーション撮影の経験がある写真家です。和の学校@東漸寺では、ご家族のストーリーを今の一瞬と共に写し出し、初参りから七五三祝い、そして成人式など、幅広い被写体を得意としていると思います。

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「師走*祖母の着物姿」

カナダde着物

第29話 季節*大寒~冬至

 大雨や災害から始まりました今年の冬ですが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。

 住みやすい環境を望んでいても、いつ降りかかるのか分からない自然災害や環境破壊に対して、私達はどう向き合えばよいでしょうか。年の終わりに出された宿題のように考えております。

 仏教の教えの中に、「縁起」という相互依存の考え方があるそうです。

 私達の環境は「いのち」であり、それを壊された時には、まず一番苦しんでいる人と原因を探し、数字や理論を持ってそれを取り除く。そして事業を起こす為の優先順位を決める。どこでも仲良く、平和に暮らすことを本質的に持ち、正しい知識と判断をし、行うことができる能力があるのが人間だと信じること。それが仏教的なアプローチなのだそうです。

 私達が持っているはずの能力で、きっと良い環境を後世に残せるのだと信じたいものです。

Rain in Vancouver. ©Manto Artworks
Rain in Vancouver. ©Manto Artworks

「師走に見た祖母の着物姿」

 私が子どもの頃、年の暮れの餅つきは、「ファミリー餅つきパーティー」とでも言いましょうか、コナ家の大イベントでありました。

 親戚一同が集まり、大人たちは餅をつき、子どもたちは、じっと次の餅がつき上がるのを待ち構え、できたての餅を今度は醤油で食べようか、きな粉にまぶそうかとワクワクしたものです。

 玄関の外まで香るもち米を蒸す匂いや餅をつく音は、今でもとても懐かしいです。

 同時に記憶に残っているのが、臼の周りで腰を低くして動き回る割烹着姿の祖母です。昭和を生き抜いた女性は誰でもそうでしょうが、とても粘り強く逞しかった印象があります。

 静岡空襲で家が焼かれた後に終戦となりましたが、静岡市街が焼け野原で何もなくなった時に、「は~、ごせっぽい」と言っていたそうです。これだけ焼いたら、もう爆弾を落とさないだろうから安心だと思ったでしょうか。

 「ごせっぽい」とは、静岡弁で「せいせいする」という意味ですが、この一言に色々な想いが詰まっていたと想像できます。昭和の時代、戦争をまたぎ5人の子供たちを育てた上げた静岡の祖母は、生前、毎日着物姿でした。いつもテレビを観ながら笑っていましたが、和裁が得意で手元は常に動かしていました。

 カナダには祖母の着物はありませんが、着物の袖を触った時の感触やお醤油のまじったような匂いが微かに記憶に残っています。着物は普段着の木綿の絣やウールだったでしょう。

 この時期になると思い出す祖母の着物姿です。

 皆さまにも思い出される年の暮れがありますか。

Sunset in Vancouver. ©Manto Artworks
Sunset in Vancouver. ©Manto Artworks

 今年最後の「着物語り」となりました。お読みいただきまして、ありがとうございました。12か月間、季節折々の自然と着物について綴ってまいりました。

 つたない文章で恐縮ですが、愉しんでいただけましたら幸いです。

 来年2022年は、「壬寅(みずのえとら)」だそうで、その意味の由来は、厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となるとあります。

 コロナ禍が収束すれば、私達に新しい世界が開けることを願います。

 皆さまにとりまして、新年が最高の年になりますようお祈り申し上げます。

 よいお年をお迎えくださいませ。

コナともこ

Vancouver at night. ©Manto Artworks
Vancouver at night. ©Manto Artworks

*** 引用 ***

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「霜月*七五三のお祝い」

カナダde着物

第28話 季節*立冬

 早いもので、今年もあと2カ月を切りました。これから立春まで、冬への一直線です。

 バンクーバーでは、ハロウィンが過ぎた頃から雨の日が続きます。枯れ葉が舞う秋という日は少なく、キルトの作品のように色々の葉が地面にぺったりと張り付きまして、庭掃除はなかなかはかどりません。

 そのような時はあえて掃除はせず、風景としてそのままにしておきます。これも肥しとなり地面へと栄養が届くでしょう。11月11日のリメンバランス・ディ(*1)での赤いポピーは、戦地に残された動物や人間の死骸が土となり満開のポピーを咲かせたそうです。

 人が生まれ死んでいくことも、この世にあったものが無くなることも、自然界では太古から続く無駄のない営みなのでしょうね。

バンクーバーの自然の中で。©Manto Artworks
バンクーバーの自然の中で。©Manto Artworks

 「コロナ禍の中、2回目の七五三のお祝い」

 去年の今頃、毎年恒例のお寺での七五三法要や着物レンタルを中止にしようかと考えておりました。

 コロナがどうなるのか分からず、先の見えない状況、そしてコロナ禍以外の人種差別や社会問題が次々とあぶり出されました。

 お寺での七五三祝い(*2)は、2011年から続いているもので、有難いことに毎年多くの日本人や日系人のご家族がお参りに来られます。

 お寺の和尚さんや檀家さん、そして和の学校の生徒さん達が、いつも真心でボランティアをしてくださり、子供達の成長を祝い、若い世代のご家族を応援します。

 そのような活動は、私がお寺で和の学校を立ち上げたときに考えていた理想のままです。

 政府からの規制などが強くなる中、人と関わらなくなることが利点になる場合もあれば、関わらなければ上手く行かないこともありましたが、やはり私達は社会の中で生きるものであり、人は人に助けられるものではないかと感じました。

 そして、人数制限はしたものの、いつも通りお寺には賑やかな声が響き、お子様の成長を祝う1日となりました。

七五三祝い@東漸寺 2021 本堂にて。Photo courtesy of Tomoko Kona
七五三祝い@東漸寺 2021 本堂にて。Photo courtesy of Tomoko Kona

 今年も11月14日、21日にも東漸寺の本堂にて合同法要を行います。

 このような世の中ではありますが、ご家族ご一緒にお寺へ行ったことをお子様たちは思い出の中にしっかり残すのではないでしょうか。

 スティーブジョブズが残した言葉です。

 「私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)一緒に持っていけるものではない。私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。」

七五三祝い@東漸寺2021 お父さんと遊ぶ女の子。七五三祝い@東漸寺 2021 本堂にて。Photo courtesy of Tomoko Kona
七五三祝い@東漸寺2021 お父さんと遊ぶ女の子。七五三祝い@東漸寺 2021 本堂にて。Photo courtesy of Tomoko Kona

*** 引用 ***

暮らしの歳時記 http://www.i-nekko.jp/

*1 リメンバランス・ディ 毎年11月11日は、Remembrance Dayというカナダの祝日。第一次世界大戦以降の戦争で亡くなった軍人、退役軍人らを追悼する日である。日本語では「戦没者追悼記念日」「休戦記念日」。

スタンレーパークには、日系戦没者記念碑があり、1918年11月11日から2年後に、日系コミュニティの寄付金により建てられもの。毎年、戦争で犠牲となった日系カナダ人を偲んで戦没者の追悼式典が行なわれている。

コナのひとこと。リメンバランス・ディは、戦争の犠牲となった軍人に敬意を表すだけでなく、全ての戦争の犠牲者の死を心から悼み、政治家と私たちが歴史の過ちを覚える日であるべきだと願います。

*2 お寺で七五三のお祝い コキットラム市にありますTozenji Temple(西山浄土宗 東漸寺)で、七五三のお祝いをお手伝いさせていただいております。

東漸寺 https://www.facebook.com/tozenji.bc

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「寒露*袷の着物に手を通す」

カナダde着物

第27話 季節*鴻雁来(こうがんきたる)

 日本では、夏に日本で過ごした燕などの夏鳥が南へと渡り、今の時期に北から冬鳥がやって来るそうです。雁はその代表的な野鳥でしょうか。

 カナダは世界的に有名なバードウォッチングの聖地のひとつだと、以前、飛行機の中で同乗しました「日本野鳥の会」の皆さんから教えていただきました。

 おひとりの方は、もう何十回とカナダへ来ていますが、ガスタウンやキャピラノブリッジにも訪れたことはなく、ひたすら珍しいカナダの鳥たちを追いかけていると話していました。

 私はこちらに20年以上住んでいますが、庭先に来る鳥たちを見て喜んでいる程度です。カナダにはまだまだ知らない魅力が溢れているようです。

 この冬は、カナダの冬鳥(*1)に注目してみようと思います。

Canada Geese & Seagull。©Manto Artworks
Canada Geese & Seagull。©Manto Artworks
マントさんはカナダの鳥を多く撮影されている写真家です。©Manto Artworks
マントさんはカナダの鳥を多く撮影されている写真家です。©Manto Artworks

 「寒露(かんろ)の時期、袷きものに手を通す

 近所の木々が紅葉し始めて、朝方、冷たい露が紅葉した草花にうっすらとベールのように包みますと、着物はやはり袷が欲しくなります。

 裏地がついていますので、単衣の着物に比べますとやや重さがあります。先日、1日掛かりで衣替えをしまして、自分でデザインしましたIKEA自家製着物タンス(*2)に袷の着物を移しました。

 今シーズンはどの着物に手を通そうかと考えるのが、10月の楽しみなのですが、お茶会やソーシャルな集まりも自粛で少なくなっています。コロナ禍の郵便事情でまだ日本から届いていない着物もありますし、やや盛り上がりの欠ける今年の衣替えでした。

神無月 移りゆく木々の色。©Manto Artworks
神無月 移りゆく木々の色。©Manto Artworks

「戦国時代風に普段のきもの」

 時々しております、テレビや映画の着付の仕事ですが、現代の着物からタイムスリップして戦国時代を覗いてみますと、新しい発見が生まれます。

 外へ着物で出かけるチャンスが少ないので、家で気軽に楽しめる着物はないかと思っておりましたら、戦国時代の女性の着方(*3)が良さそうだと気が付きました。

 5分以内で着ることができ、帯を締めたときに苦しくなく、それでいて着物の華やかさもあります。

 戦国時代は生きるか死ぬかでお洒落もする余裕がなかったのでしょうか(いえいえ、色々な理由があるそうです)、現代の男性の着物のような着方でした。小袖と呼ばれる着物は袖が短く、身丈です。身八ツ口がありません。帯は細帯で現代の男性の角帯のようなものです。 

 早速真似してみましたら、それはそれは着心地が良く、すっかり私の最近の装いは戦国時代です。皆さまも「お家de着物」は戦国風で愉しんでみませんか。

「戦国時代風に着てみました。」

*** 写真家のご紹介 ***

 いつも私の着物コラムに素敵なお写真を提供してくださっています、写真家のマントさん。カナダにいる珍しい野鳥の写真を1年を通じて撮影し続けておられます。

 写真はこちらからご覧くださいませ。
 https://www.facebook.com/manto.nakamura

***引用***

暮らしの歳時記 http://www.i-nekko.jp/

*1 カナダの冬鳥 バンクーバーは高緯度にありながら、近くを暖流が流れている関係で、冬でも気候が温暖で、カナダの中でも唯一、北からの冬鳥の越冬地となっている。

 海沿いに位置するバンクーバーは湿地が多く、特に水鳥の多さは目を見張るものがある。ハシグロアビ、ナキハクチョウ、クビワキンクロ、コスズガモ、アラナミキンクロ、キタホオジロガモ、ヒメハジロ、オウギアイサ、カナダヅル、クロワカモメ、カリフォルニアカモメ、ウミバトなど、日本では珍鳥とされる野鳥が多く、数百羽のハクガンの群れが間近に見られることもある。
還暦からのネイチャーフォト から https://mustachio.exblog.jp/17898199/

Y Bird 山本幸正の社長日誌 
http://www.ybird.jp/field/index.cgi?no=r549

*2 IKEA自家製着物タンス(コナの自作キャビネット)
IKEAのキャビネットを使い、着物を収納できるスペースをデザインした。

IKEA pax wardrobe
https://www.ikea.com/ca/en/search/products/?q=pax%20wardrobe

*3 戦国時代の女性の着方
歴ペディア 
https://rekisi-omosiroi.com/sengokuzida-zyosei/


コナともこ
 アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。

 10年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。和の学校オンラインサロン*無料*は、対面式が始まりましたので、不定期で開催することになりました。次回の開催日と内容につきましては、後日お知らせいたします。

 その折には、是非ご参加くださいますよう宜しくお願い申し上げます。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

 *詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com

 東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

 カナダ人の夫+高校生と大学生3人娘+老犬1匹と暮らしております。バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

 

「天高く*秋ひとえ」

カナダde着物

第26話 季節*秋分の日

 今年の十五夜は中秋の名月と同じ日で、9月21日でした。暦上と天文学上の満月が重なったようです。グレーターバンクーバーエリアでは綺麗な満月を見ることができました。

 ファーストネーションの文化では「ハーベストムーン」と呼び、収穫の時期に日没と入れ替わりに出る明るい満月は、農作業をする人々を助けたそうです。

Full moon and Totem poles。©Manto Artworks
Full moon and Totem poles。©Manto Artworks

 そして、9月23日の秋分の日(*1)は、昼間と夜がほぼ同じ長さとなり、春分の日と同様、古代から特別な習慣や儀式が行われています。

 メキシコでは、「ククルカンの降臨」(*2)と呼ばれる現象がピラミッドで見られるそうです。大蛇が現れる瞬間を一度は見てみたいものです。

 日本では秋のお彼岸に入ります。カナダでは見ることがないのですが、真っ赤な彼岸花(*3)は美しいですね。

 自宅でも作ることができそうな餡子で包まれたおはぎは、シンプルですが懐かしい故郷の味がします。

 さて、今宵は何をしましょうか。

 「天高く*秋ひとえ」

 6月から単衣(ひとえ)や薄物を愉しんでまいりまして、いよいよ10月からは袷(あわせ)の着物となります。

 9月は単衣の着納めの月でしょうか。贅沢ですが、9月だけに着る「秋ひとえ」と呼ばれる着物があります。同じく、6月にも「紗合わせ」という着物もありまして、季節限定でとても素敵です。

 カナダでの9月の空は、時に晴れ渡り澄み通った青い空で「インディアンサマー」と呼びますが、個人的には秋の蒼色が好きです。名残惜しい青空を連想させるからでしょうか。この時期は、織りのものや御召(おめし)(*4)が合いそうです。

秋ひとえ 着物*蒼の織り 帯*織物。Photo courtesy of Tomoko Kona
秋ひとえ 着物*蒼の織り 帯*織物。Photo courtesy of Tomoko Kona

 先日、お寺で一周忌法要がありまして、故人を偲ぶ気持ちを秋ひとえに表してみました。いつまでも私達のお稽古を見守ってくださるお茶人を想いながら手を合わせました。(合掌)

一周忌法要 着物*大島風御召 帯*一重名古屋帯。Photo courtesy of Tomoko Kona
一周忌法要 着物*大島風御召 帯*一重名古屋帯。Photo courtesy of Tomoko Kona

*1 秋分の日 
 二十四節気の「秋分」に入ります。
秋分の日は、昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かう。雑節の「彼岸」の中日でもあり「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になっている。秋の彼岸は、春の彼岸に対して「後の彼岸」「秋彼岸」とも呼ばれる。

*2 ククルカンの降臨 
 マヤ文明と太陽のコラボレーションによる一大イベント。 ククルカンとは、羽毛をまとった蛇神のこと。 巨大なククルカンが年に2度、晴れた日限定で、天から地へと降臨する。

遺跡ときどき猫さんから 
http://isekineko.jp/tyubei-kukulukann.html

*3 彼岸花(ひがんばな)
 別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」で、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味する。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典からついた名前である。

*4 御召(おめし)
 御召着物とは織りのきものでの一種で、小紋と紬(つむぎ)の中間のよそゆき着である。男性、女性ともに御召はあつかわれていて、男物の無地御召の場合は一つ紋を入れると茶席やフォーマルなど略礼装として活用される。光沢とシャリ感があり、高級感があるコーディネートを楽しむことができる。

***引用***

暮らしの歳時記 http://www.i-nekko.jp/

婦人画報 「秋ひとえ」 https://www.fujingaho.jp/uts-kimono/essay/g37605319/kimono-takashimaya-akihitoe-210918/

着物用語大全 http://www.so-bien.com/kimono/


コナともこ
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「日系ミニ祭り*夫婦でお出かけ」

カナダde着物

第25話 季節*重陽の節句

 9月9日は重陽の節句(*1)です。これで1月から始まりました今年の五節句が終わります。五節句は、人日(じんじつ/1月7日)、上巳(じょうし/3月3日)、端午(たんご/5月5日)、 七夕(たなばた/7月7日)、重陽(ちょうよう/9月9日)となります。

 他の節句に比べると、現代では馴染みの薄い重陽の節句ですが、命を尊び、健やかで幸せな日々が続くことを願う大切な日なのだそうです。

 重陽の節句は、別名「菊の節句」と呼ばれます。私が花を食用として食べたのが菊でしょうか。母の作るお正月のお節料理に添えられていて、何かご利益がありそうで、苦みのある菊ですが少しつまんだ記憶があります。

 最近では、スミレ、ビオラ、マリーゴールドやローズなどなどが食事に添えられることは普通です。他にも人工の着色料を避けるため、花や植物を使う方々が増えてきているようです。 菊をそのまま食べることに抵抗がある方は、花びらを白湯に浮かべたり、菊酒のように日本酒に入れても良いかも知れませんね。

Bee and Sunflower。©Manto Artworks
Bee and Sunflower。©Manto Artworks

 「日系ミニ祭り*夫婦でお出かけ」

 9月4日と5日に、日系文化センター・博物館で日系祭りが行われました。今年はミニと付いていましたが、フードトラック、各種出店、パフォーマンスは行われ、とても賑わっていました。

 毎年、学校が再開する直前の週末に行われますので、久し振りに会う友人たちと夏休みの報告に話の花が咲くという感じで、イベント同様にいつも楽しみにしております。

 日本のお祭りですので、もちろん!装いは着物ですね。先日、日本から届いたばかりのデニム着物がありましたので、昔風に言いますと「ペアルック」今風では「お揃いコーデ」で、主人と出かけました。

 デニム着物(*2)は、何年か前から見かけていましたが、コロナ禍中にネットショッピングについつい目がいきまして、「カワ(・∀・)イイ!!」と、本当にこのような顔でポチッと購入をクリックしてしまいました。

 色は基本的に青系が多いのですが、私達は黒色を選びました。以前のコラムでも綴りましたが、伝統着物を崩すのは簡単ですが、品よく崩すことは難しく、特にシニア近くになりますと「清潔感」と「無駄を削ぎ落したシンプル感」が大事になるかと思います。

 昔、チャーミーグリーンのコマーシャルに出ていたご夫婦や、お揃いコーデが素敵なインフルエンサーご夫婦(*3)のように、いつまでも新しいファッションに挑戦しつつも、昔からある日本人の優しさを忘れないで表現できたらと思います。

日系ミニ祭り*夫婦でお出かけ*日系文化センター博物館にて。Photo courtesy of Tomoko Kona
日系ミニ祭り*夫婦でお出かけ*日系文化センター博物館にて。Photo courtesy of Tomoko Kona
黒デニム着物*猫と毬 半幅帯。Photo courtesy of Tomoko Kona
黒デニム着物*猫と毬 半幅帯。Photo courtesy of Tomoko Kona

重陽の節句(*1)
菊湯、菊酒、菊枕……。菊を様々に用いて長寿を願う「重陽の節供」は、「菊の節供」とも呼ばれている。今では五節供の中でも影が薄くなったが、五節供を締めくくる行事として、昔は最も盛んだったそう。

重陽の節句について http://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/

デニム着物(*2)
着物をカジュアルに楽しみたい方に人気のデニム着物。ストレッチ性があり、一年を通して爽やかに着られるところがデニムの特徴である。さが美 https://sgm.co.jp/kimonodayori/denim/

お揃いコーデが素敵なインフルエンサーご夫婦(*3)
bonさんとponさん 
https://www.instagram.com/bonpon511/

***引用***

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コナともこ
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「お盆*着物でご供養」

カナダde着物

第24話 季節*蒙霧升降(ふかききりまとう)

 暑くなりそうと思っていた今年の初夏でしたが、8月中頃からは朝晩はひんやりした空気になり、朝露が草花につくのも見ますと、やはりカナダの夏は短いなと感じます。

 蒙霧升降(ふかききりまとう)という言葉には、この時期に山間部や水辺で、あたり一面が白い霧に包まれて幻想的な景観を作り出すことを表しているそうです。

 特にキャンプに行かれた方は、そのような風景を見られたのではないでしょうか。

涼風至
涼風至。©Manto Artworks
  •  コロナ禍になり2回目のお盆(*1)を迎えました。

 コキットラム市にあります東漸寺(とうぜんじ)(*2) では、毎年、カナダでご先祖のご供養をされる方やご家族が集まり、お盆参りの日を設けています。私は「和の学校@東漸寺」(*3)として、お手伝いさせていただいております。

 今年は規制緩和が始まったばかりということもあり、お楽しみの企画はやや縮小しましたが、多くの方がお参りにいらっしゃいました。

 今回は、和の学校の着付教室の生徒さん達が、着物や浴衣でお参りされたい方の着付のお手伝いをしました。お参りの方が日本から持ってこられた浴衣は、おばあさまやお母さまの着てらしたものだったり、思い出のものだったり、ご先祖の着物や浴衣を身に付けることでも、ご供養ってできるのだなと思いました。

 本当の意味でのご供養とは、日本へ帰らなくとも世界のどこからでもできるもので、ご先祖を思い出し、今、自分があることを感謝することなのかも知れません。

東漸寺お盆参り  2021 浴衣姿で盆踊り。Photo courtesy of Tomoko Kona
東漸寺お盆参り 2021 浴衣姿で盆踊り。Photo courtesy of Tomoko Kona
東漸寺お盆参り 2021 浴衣姿でお参りする姉妹。Photo courtesy of Tomoko Kona
東漸寺お盆参り 2021 浴衣姿でお参りする姉妹。Photo courtesy of Tomoko Kona

(*1)お盆

 お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事。

 お盆について https://www.bonchochin.jp/bonchochin3-1.html

(*2)東漸寺(とうぜんじ)

 コキットラム市の西山浄土宗寺。1年を通じて法要や季節の行事が行われている。茶道、少林寺拳法、ヨガ、着付、和物制作など、様々な文化活動や教室が開かれている。カナダにいながら畳の本堂で心を鎮めることができる場所である。https://www.facebook.com/tozenji.bc

(*3)和の学校@東漸寺

 東漸寺で2011年初春からスタートした、趣味と学びのサークルグループ。

 子供の活動は「寺子屋」大人の活動は「和塾」と呼ぶ。地域の皆さんやお寺にゆかりのある皆さんの真心で、子供達の成長や大人の学びを応援する会を目指す。

 子供は季節の行事に沿って、クラフト作成やお茶会などを通じ、日本語を使いながら日本文化を学ぶ。

 大人は「親」から”自分”に戻り、日本の良さを再考しながら、カナダに住む日本人代表選手?として、子供達やカナダ人の皆さんに素晴らしい日本の文化を継承して行けたらと願う。

 https://wanogakkou.jimdofree.com/

***引用***

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 東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持に為に使われています。

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「立秋*浴衣柄に想いをはせて」

カナダde着物

第23話 季節*涼風至(すずかぜいたる)

 立秋が過ぎますと、暑中見舞いから残暑見舞いへと変わります。

「え!お盆前なのにもう秋?」と驚きの声が聞こえてきそうです。

 カナダの8月は日中こそ太陽の光が強いですが、早朝や夜になりますと涼しい風が吹きます。まだまだ暑さが続く日本よりも、カナダの方がこの暦の言葉がしっくりくるように思えます。

「立秋」。©Manto Artworks
「立秋」。©Manto Artworks

 夏の着物の中に秋の草花が施されているのを見たことがありませんか。残暑が厳しい時期に身にまとうことで、季節感を一足早く味わえる事から、夏の着物、帯、浴衣に使われています。

 稲、芭蕉、葦(あし)、コスモス、とんぼ、麻の葉などの他にも多くの文様や模様があります。

 そして、その全てに意味があるというのも興味深いです。昔から魔除け、家庭円満、長寿、精神の美しさ、愛情やあこがれなど、多くの想いが着物や浴衣の柄に描かれています。

浴衣*ススキと瓢たん 帯*月とウサギ 絽の着物*萩。Photo courtesy of Tomoko Kona
浴衣*ススキと瓢たん 帯*月とウサギ 絽の着物*萩。Photo courtesy of Tomoko Kona
紗の着物*秋の草花文様 麻の帯*水月。Photo courtesy of Tomoko Kona
紗の着物*秋の草花文様 麻の帯*水月。Photo courtesy of Tomoko Kona

 今年の着物や浴衣柄で注目されているのが、「市松模様」(*1)と「麻の葉模様」(*2)ではないでしょうか。昨年から大人気のアニメーション「鬼滅の刃」(*3)に登場する主人公の炭治郎(たんじろう)の着用する羽織が「市松模様」です。そして、妹の禰󠄀豆子(ねずこ)が着る着物の柄が「麻の葉模様」です。

 その模様の意味を知ると、登場人物の個性やストーリーの世界観をもっと深く理解できるのではないでしょうか。 

*** twitter 「市松文様  麻の葉」***

 「市松模様」は、子孫繁栄や事業拡大の意味があるそうです。鬼と戦う炭治郎が、家族を守り、命を繋いでいく姿は、昨今のコロナ禍で世の中が混沌とする中、明るい未来への希望を感じさせてくれたのでしょうね。

 東京オリンピック、パラリンピックのエンブレムでも使われており、今年の旬の柄となりました。

 「麻の葉模様」は伝統的な柄で、魔除けや成長を表し、昔から子供や女性用に使われてきたそうです。現代は華やかな草花の模様が受けているようで、麻の葉模様を見かけることが少なくなっていました。私の祖母や母から譲り受けた普段着や浴衣の柄にあったことを思い出しました。

 このブームに乗っかりまして、もう一度、麻の葉模様を日の目に見ることができそうです。可愛らしい禰󠄀豆子のように装ってみましょうか。(鬼になっていない禰󠄀豆子です。笑)

*** twitter 「鬼滅の刃」*** 

(*1)市松模様 江戸時代に歌舞伎役者の佐野川市松が舞台『心中万年草(高野山心中)』に出演した際、白と紺の市松模様の袴を着用したことで、当時女性の間で流行した。また、碁盤目状の格子が色違いで交互に並べられており、その柄が際限なく続いていくことから“繁栄”の意味が込められている。 

(*2)麻の葉模様 日本の伝統的な模様のひとつ。麻の葉は成長が早く真っ直ぐグングン伸びていくため、子どもの健やかな成長という願いが込められている。魔よけという意味もあり歌舞伎では華やかな女性役の着物に使われることが多く、女性らしい柄として人気である。

(*3) 鬼滅の刃 週刊少年ジャンプにて2016年11号より連載が開始された、
吾峠呼世晴による漫画作品。人と鬼との切ない物語、鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼んだ。https://kimetsu.com/ 

***引用***

暮らしの歳時記 http://www.i-nekko.jp/

夏の着物や浴衣の柄について nihonail https://nihonail.com/life/2823.html

鬼滅の刃の着物について きものと https://www.kimonoichiba.com/media/column/373/


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「盛夏*凉しげな薄単衣へ」

カナダde着物

第22話 季節*七夕~蓮始咲(はすはじめてひらく)

 今年のカナダデイは鎮魂の中、行きかう人々はオレンジ色で気持ちを表していました。

 そして、7月7日の七夕は五節句のひとつです。アジア各国で様々な習慣が今でも伝えられています。

 日本では五色の短冊に願い事を書きますね。年に一度の「公開願掛けの日」ですので、家族や友人の願いごとを横目で見るのが楽しみでもあります。皆さんは、どんなことを願いましたか。

「七夕に笹の葉の着物」着物&帯/麻 笹の葉。Photo by Kona Tomoko
「七夕に笹の葉の着物」着物&帯/麻 笹の葉。Photo courtesy of Tomoko Kona

 泥の中から美しい姿を見せる、蓮の花。その神々しい凛とした姿は、仏教や他の宗教を象徴する花として愛されていますね。アジアの国々では、葉、茎、実、を炒めたりサラダとして食べるそうです。そして、もちろん根っこはレンコンですね。喘息や呼吸器官の病気に、レンコンがいいと聞いたことがあります。

 バンクーバー近郊でよく見られるのは、蓮よりも睡蓮(すいれん)でしょうか。空に向かって咲き誇る姿は、力強く神秘的でもあります。 

蓮の花。©Manto Artwork
睡蓮の花。©Manto Artworks

「盛夏は涼しく見える薄単衣(うすひとえ)へ」

 今年の夏は、記録に残る猛暑のカナダですが、基本的には湿度が低く過ごしやすいですね。暑い日でも日陰に入れば不快感は和らぎます。カナダで着物を愉しむ、とても良いシーズンだと思います。 

 普段、着物と縁がない方でも、夏の着物が好きだという方は多いようです。それは、絽、紗、羅、麻など、透ける生地は風になびくと爽やかで、見ていてとても涼しげだからでしょう。

 夏着物(*1)の柄には、植物の緑や露、海や川にちなんだ文様などがあり、見ているだけで涼を取ることができます。

 日本では、昔から生活の中に五感に涼しさを感じさせる習慣やしつらえがあるのでしょうね。

 そして、おわかりでしょうか。夏の着物は、着ている人より見ている人が涼しいのです。笑

 いえいえ、もちろん、着る方も工夫次第で暑さを軽減できます。詳しくは、オンラインサロンや着付教室で説明しておりますので、是非、ご参加くださいませ。

「夏の着物」 着物/絽 帯/塩瀬 あじさい。Photo courtesy of Tomoko Kona
「夏の着物」 着物/絽 帯/塩瀬 あじさい。Photo courtesy of Tomoko Kona

  夏着物なつきもの(*1)夏物の着物とは、6月~9月に着る裏地のついていない「単衣(ひとえ)」の着物。またその中の、特に7月・8月に着る「薄単衣(うすひとえ)」の着物のことを言う。
また、それに合わせて選ぶ、夏用の帯や長襦袢もある。
(長襦袢にも袷・単衣・薄単衣がある。)

 日本は他の国と比べて、四季の変化に富んでおり、季節のきものにもしっかりとしたルールがある。

 最近は、温暖化の影響や現代的な考え方の流行により、夏物着物の着用時期は広がってきていると言われている。

「盛夏の着物コーディネートの基本」をご紹介します。

着物  絽、紗、紗紬、麻地など
   絽・紗・紗紬・麻などのなごや帯・袋帯、
    紗・羅・紗紬・麻の八寸帯、絽綴帯、
    絽塩瀬・紗・麻地などの染め帯
帯〆
  レース組など夏用、袷用
帯あげ 
絽、紗、麻など
半衿  
絽塩瀬、麻など

***引用***

暮らしの歳時記 http://www.i-nekko.jp/

夏のきもの屋さん https://www.s-kimono.jp/hpgen/HPB/entries/8.html

婦人画報 https://www.fujingaho.jp/


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 カナダ人の夫+高校生と大学生3人娘+老犬1匹と暮らしております。バンクーバー近郊在住。

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