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息子が意識不明に陥ったとして、母親が格闘技トーナメントの主催者などを提訴

 CTVニュース電子版の報道によると、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の博士課程の学生が、格闘技トーナメントに参加して対戦相手から肉体的虐待を受け意識不明に陥ったとして、学生の母親が主催者などに訴訟を起こした。

 母親のイン・リーさんによると、ツェンフアン・レイさんは昨年10月4日にサイモンフレイザー大学(SFU)で行われた、「軽いボディコンタクト」があるとするWestern Canadian Martial Arts Championshipsに参加した。しかし競技中、対戦相手の1人がレイさんの頭部を何度も蹴った結果、レイさんは脳に損傷を受け昏睡状態に陥ったという。現在も意識が戻らない状態で、医師はレイさんが回復する可能性は低いとしている。

 リーさんは起訴状で、トーナメントはレイさんに適切な保護を与えなかったとし、与えられた医療ケアも「あまりにも不適切だった」と述べている。さらに、対戦相手はプロレベルの経験があるにも関わらず不正に初心者部門に登録したと訴えている。

 いずれの申し立てもまだ裁判所で審理されてはいない。リーさんは主催者のほか、SFU、レイさんの対戦相手、審判などに対しても訴訟を起こしている。

 レイさんはカナダで化学を5年間学んでいたが治療のために中国に戻った。オンライン上ではレイさんの医療費のためのファンドレイジングが行われている。

 (記事 編集部)

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TVジャパンが北米での放送を3月末で終了、新たに動画配信サービスJme開始

 カナダとアメリカで放送されているテレビジャパンが3月31日で終了する。NHKコスモメディア・アメリカが2月17日に発表した。代わって、新しく動画配信サービスJme(ジェイミー)を3月20日から開始する。

 テレビジャパンは、1991年以来、24時間365日放送する北米唯一の日本語チャンネルとしてケーブルテレビや衛星放送などを通じて日本のテレビ番組を放送。カナダでも日本のニュースや番組が視聴できることで人気があった。

 NHKコスモメディア・アメリカによると最近のインターネット経由での動画配信サービス急増に伴い、ケーブルテレビや衛星放送の契約者数減少の影響を受けテレビジャパンの契約数も減少していたという。「実際、弊社にも『インターネット経由でテレビジャパンを見ることはできないのでしょうか?』という問い合わせが年々増加しています」と説明する。こうした状況から「インターネット経由の動画配信サービスに舵を切る必要があるとの経営判断に至りました」と理由を語った。

 Jmeは月額25USドル。カナダドルでの設定はなく、支払い時の為替レートに消費税が加算され月額料金は毎月微妙に変わる。これまでカナダでのテレビジャパンは月額17カナダドルとしてきたケーブルテレビ会社が多かったため、現在の為替レートで換算すると約2倍の料金となる。ただ、「テレビジャパンしか見ない方にとってはケーブルの基本料金が不要になり負担が軽くなる」と説明している。またインターネット環境さえあれば、スマートフォンやタブレット、パソコン、さらにテレビでも見ることができる。

 配信内容については、テレビジャパンで放送していたNHK番組は全てNHKワールド・プレミアムで視聴可能。民放番組は著作権上オンデマンド配信不可の番組が一部あるため全て同じではないとのこと。それでも、英語番組のNHK WORLD JAPAN、オンデマンド機能も追加されて定額見放題となっている。最大の特徴は、ライブのTVチャンネルとオンデマンドの両方を楽しめる点で、「北米の日本語配信サービスで24時間365日、ライブのテレビチャンネルとオンデマンドの両方を提供している合法的なサービスはJmeだけ」と言う。

 動画配信は3月20日から。新サービス開始記念キャンペーンとして3月20日から4月30日の期間に新規登録すれば30日間無料で視聴できる(3月20日より前の加入は対象外)。詳しくは、https://watch.jme.tv/を参照。問い合わせ先は、トールフリー1-877-885-2726(土・日・祝日を除く、東部標準時10:00~21:00、太平洋標準時7:00~18:00)

(記事 編集部)

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バンクーバー成田線を3月から就航するZIPAIR、7月から週5便運航へ

ZIPAIR機。写真:ZIPAIR Tokyo
ZIPAIR機。写真:ZIPAIR Tokyo

 今年3月からバンクーバー・成田線を就航するZIPAIRが2月21日、7月から増便すると発表した。

 ZIPAIRは日本航空が100%出資の国際線中長距離LCC。これまで北米西海岸にはアメリカのみに3路線を運航していたが、3月13日からバンクーバー線を新たに開設。昨年12月に発表して以来、片道300ドル~(28,950円~)という安さが話題を呼んでいる。

 そしてまだ就航前にもかかわらず7月からの増便を発表。ZIPAIR Tokyoマーケティングマネージャー森本マーク氏は2月のインタビュー時にはすでに「販売を始めて需要が高いということが分かったので、増便は検討しています」と話していた。

 増便は7月28日からで、それまでの月・水・土の週3便から、月・火・水・金・土の週5便となる。増便分の航空券販売は2月22日からすでに始まっている。https://www.zipair.net/

 今月はエアカナダがトロント・関西空港線を6月18日から夏季限定で就航すると発表。カナダと日本がますます近くなる。

(記事 編集部)

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BC RCMP、違法薬物やギャング殺害計画の疑いで8人を逮捕

Photo from BCRCMP website
Photo from BCRCMP website

 BC RCMP(連邦警察)は2月23日、18カ月に及ぶ捜査を経て、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州を拠点とする犯罪組織メンバー8人を逮捕したと発表した。

 2月21日と23日、BC RCMPのFederal Serious and Organized Crime(FSOC)とIntegrated Homicide Investigation Team(IHIT)は、サレー市、リッチモンド市、デルタ市で連携して一斉捜査を行った。その結果、違法薬物の製造や武器に関する複数の罪状で5人を逮捕、アボツフォード市でも3人を逮捕した。そのうち1人はギャングに絡んだ殺人計画に関与した疑いが持たれているという。

 両チームが捜査を始めたのは2022年9月。2023年3月には11の捜査令状が出された。バンクーバー市、ノースバンクーバー市、デルタ市、リッチモンド市、サレー市での捜査の結果、多種類の偽薬、銃器、現金、電子機器、膨大な量の化学物質、違法な物質が大量に押収された。

 この捜査により、サレー市南部の一軒家で行われていた巧妙かつ大規模な薬物密造の全貌が明らかになった。発見された偽薬の中には、フェンタニルやモルヒネよりもはるかに毒性の強いカルフェンタニルも含まれていたという。警察は「数百万の致命的な薬物摂取をコミュニティから遠ざけることができた」と話している。

(記事 編集部)

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サレーの銃撃事件、警察はインド政府との関連なしと発表

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレーRCMP(連邦警察)は2月20日、同月1日に起きたサレー市での銃撃について外国政府との関連は見られないとの声明を出した

 この事件は、サレー市154番ストリートの2800番台の住宅が何者かによって銃撃を受けたもの。けが人はいなかった。警察は2月6日に140番ストリート7700番台の住宅を家宅捜索し、銃器3丁と複数の電子機器を押収した。

 2月12日には発砲と禁止銃器所持の疑いで16歳の男2人を逮捕。現在2人は裁判を控え身柄を拘束されている。

 銃撃を受けたのは、昨年6月にバーナビー市で殺害されたシーク教徒独立運動の著名な活動家ハーディープ・シン・ニジャール氏と関係のある人物の住宅だった。カナダ政府はニジャール氏殺害にインド政府の関与の可能性を示唆しており、シーク教徒独立派グループは活動家へのさらなる保護を求めていた。

 シーク教徒コミュニティからは、2月の銃撃事件にもインド政府が関係しているのではという懸念の声が上がっていた。しかし警察は捜査の結果、この事件への外国からの関与は認められなかったとしている。

(記事 編集部)

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バンクーバー市のマンション建設現場でクレーン事故、1人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市オークリッジ地域のタワーマンション建設現場で2月21日午後3時頃、クレーンから運んでいた積荷が落ちる事故が発生した。この事故により1人が死亡した。

 バンクーバー消防署では、何らかの原因で積荷がクレーンから離れ、建設中の建物25階付近にぶつかった後、地面にいた被害者の上に落ちたとみている。積荷は約30階付近から落ちる時にいくつかのフロアにぶつかり、フェンス材や窓を壊したという。

 現場では労働者約1,700人が避難し、キャンビーストリートはウエスト41番から45番アベニューの間が閉鎖された。

  メトロバンクーバーでは2024年に入ってから、この事件を含め3件のクレーン関連の事故が起きている。1件目はバーナビー市の建設現場でクレーンが倒れ、ローヒードハイウェイの一部が閉鎖された。2件目はサレー市の建設現場でクレーンが壊れて落ちた。どちらもけが人はなかった。

 シティニュース電子版によると、オークリッジの事故現場では、安全性を確認するため、労働中止、クレーンの使用中止の命令が出されていており、WorkSafeBCが事故原因について調べているという。

 当初、被害者の名前は公表されていなかったが、報道によると被害者は現場で働いていた女性ということが分かっている。

(記事 編集部)

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大いにブラックシープであれ『ブラックシープの羊飼い』を出版:著者サミー高橋さんに聞く

平野香利さんとのインタビュー。写真 吉川英治さん
平野香利さんとのインタビュー。写真 吉川英治さん
新著を持った著者。写真 吉川英治さん
新著を持った著者。写真 吉川英治さん

日頃、周りからの無言の圧力を感じて、自分らしく思いのままに発言できないことはないだろうか。

サミー高橋さんが2024年1月に出版した本は、そんな圧力を跳ね返すためのヒントを与えてくれる。タイトルは『ブラックシープの羊飼い』。著者のサミー高橋さんに話を伺った。

-『ブラックシープの羊飼い』と名付けた理由を聞かせてください。

“ブラックシープ”とは、白い羊の群れの意見に盲目的に同調せず、自分の意見を主張して「はみ出し者」扱いされた個人を指します。私は和を重んじる日本の社会ではまさにブラックシープでした。私と同じように日本で閉塞感を覚えて海外に移住した人でも、海外の日本人社会で再びブラックシープになり、ある種の肩身の狭さを感じていることに気づき、そんな人たちを鼓舞したいと、この本を出版しました。

-サミーさん自身はブラックシープであることを、どんな場面で感じてきましたか?

私は左利きですが、私の育った頃は左利きには大きなハンデがありました。例えば剣道を習うにしても、竹刀の持ち方から何から右利き用でしたし、書道も左手で書くと紙が汚れてしまい、かといって右手でもうまく書けず大変苦労しました。大人になってゴルフを始めても、左利きの私にはクラブの選択肢が限られるといった具合でした。そのため常に自分がはみ出し者のように感じていたのです。

-しかし、あるきっかけからブラックシープであることを肯定的に捉えるようになったそうですね。

それは20代でアメリカの大学に留学した時でした。アメリカには左利きの人がたくさんいて、大学の教授にも左利きの先生がいました。その教授は平気でミミズが這うような字を黒板に書いていたのです。「字が人格を反映する」と言われる日本で、人前で字を書くことを敬遠していた自分でしたから、左利きの大学教授が読めない字を堂々と書く姿は衝撃的で、私の考えが大きく変わりました。

平野香利さんとのインタビュー。写真 吉川英治さん
平野香利さんとのインタビュー。写真 吉川英治さん

-ところで昨年末には職場でブラックシープに似た意味の賞を受賞したと聞いています。

“マーヴェリック・オブ・ザ・イヤー”(2023年で一番の異端者)という賞でした。マーヴェリック(異端者)という言葉を日常で使うことは少ないかもしれませんが、一昨年公開の映画「トップガン」のタイトルが「トップガン:マーヴェリック」でした。自分が確信を持ったことであれば、周りの空気を読んで発言を控えたりせず、ズバリと言ってきたことがこうした賞の受賞につながったようです。

-サミーさんは長年英語教育の業界で仕事をされていますが、マーヴェリックとブラックシープではどういった意味の違いがありますか。

マーヴェリックは独自の考えを貫く一匹オオカミのように肯定的な意味で使われ、ブラックシープはどちらかというと否定的な使われ方をします。

-自分の意見を主張する姿勢が同じでも、属する世界によって評価が異なって、ブラックシープ(はみ出し者)と扱われることもあれば、マーヴェリック(一匹オオカミ)と見なされることもある。そうした違いを“マーヴェリック・オブ・ザ・イヤー”賞が教えてくれているようですね。

まさにそういうことです。私の勤める会社が私の異端者の部分に肯定的な評価をしてくれたことは、本書出版の後押しになりました。ちなみにこの会社のCEOは南アフリカ出身、副社長はインドとフランス出身、同僚たちはカナダ、ブラジル、フィリピン、メキシコ、韓国、トルコと多国籍です。

インタビューを受ける著者。写真 吉川英治さん
インタビューを受ける著者。写真 吉川英治さん

-そうした国際色豊かな環境の中で、ご自分の考えをしっかり主張するというのは快感でしょうね。

はい、まるで国際舞台でスポーツをするような感覚です。

-意見に対してもそうですが、近年は多様な個人の嗜好や体質、生き方などを、社会が受容するよう求められ、実際にも変化してきたことを感じます。

確かに私がかつて日本で「協調性に欠ける」「好き嫌いが多い」「わがまま」と批判されたことが、現代では「自分の好みの表明は好ましいこと」と変化してきています。しかしながら日本全国で29万人もの中学生、高校生が引きこもりの状態にあって、その大きな要因が多様な個性を受容できない学校教育の画一性にあると思えてなりません。ブラックシープと見なされる人たちが気持ちよく生きられる社会になるようにと、子どもたちが体で訴えているように思えます。

-特に読者に伝えたいメッセージを教えてください。

欧米の考え方は個人主義で、自分の考えを大切にしますが、島国に育つ日本人は自分が所属する組織の和を最重視します。ですからたとえ自分の意見があっても「長いものに巻かれろ」的な考え方をしてしまいがちです。しかし、意見が違うのは当然のことですから、自分の意見が人と違っても、自分を否定せず、違う意見を述べる際も、それによって人から嫌われることを恐れずにいてほしいと思います。また、反対意見を言われた人も、人格を否定されたように誤解せずにいてほしいのです。そうした健全に意見を言い合える成熟した社会になることを私は望んでいます。

-サミーさん、どうもありがとうございました。

著者:サミー高橋さんプロフィール

1977年カリフォルニア州立大学フレズノ校言語学部を卒業。専門は英語教授法。帰国後、大手の英会話スクールで講師トレー二ングと教材開発に従事。1991年、某英会話スクールのバンクーバー校立ち上げのためにカナダに移住。1994年、バンクーバーに新たな英語学校を設立。2012年までにカナダに3校、オーストラリアに2校の直営校を展開。現在はSELCランゲージ・カレッジの校長、日本カナダ商工会議所の会長を務める。

「人生は出会いがすべて」、「いかに自分らしく生きるか」が生涯のテーマ。

著書に『きっと君にもできる』(文芸社)、『自分を生きれば道は開ける』(明窓出版)、『イン・マイ・ライフ』(Meiso Canada Publishers )、『英語はスポーツだ』(Meiso Canada Publishers )、『人生を変える留学』(Meiso Canada Publishers )。今回の『ブラックシープの羊飼い』(Meiso Canada Publishers )も他書同様、日本、カナダはじめ世界のAmazonにて入手可能だ。

お祝いに駆けつけた由香ウッズさん(左端)を交えて。サミー高橋さん(中央)と平野香利さん。写真 吉川英治さん
お祝いに駆けつけた由香ウッズさん(左端)を交えて。サミー高橋さん(中央)と平野香利さん。写真 吉川英治さん

(インタビュアー 平野香利 / 寄稿 Meiso Canada Publishers)

エアカナダがトロント関空線を夏期限定就航、バンクーバー関空線は5月1日から

バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機; file photo by Japan Canada Today

 カナダの航空会社エアカナダがトロントと関西国際空港を結ぶ路線を夏期限定で今年6月18日から就航する。

 トロント発が、月・水・金、関空発が、火・木・土。機材はボーイング787-8型機。255席で、クラスは、ビジネス20席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー214席。

 エアカナダはバンクーバーからも関空線を運航。今年は当初6月からの運航開始となっていたが、5月1日からに前倒しされた。バンクーバー・関空線は、5月1日からは週3便で、バンクーバー発が、月・水・金、関空発が、火・木・土。6月18日からは週4便に増便し、バンクーバー発は、火・木・土・日、関空発は、月・水・金・日となる。機材は、ボーイング787-9型機(ドリームライナー)。座席数は298席、クラスは、ビジネス30席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー247席。

 これでエアカナダの日本直行便は、バンクーバー・成田線、トロント・成田線、トロント・羽田線、モントリオール・成田線を含めて6路線に拡大した。

 エアカナダ以外では、日本航空がバンクーバー・成田線、全日空がバンクーバー・羽田線、ウエストジェットがカルガリー・成田線があり、今年3月13日からは新たにジップエアーがバンクーバー・成田線を就航する。

(記事 編集部)

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1月のインフレ率2.9%に鈍化も住宅価格のみ前月から上昇

File photo by Japan Canada Today
File photo by Japan Canada Today

 カナダ統計局は2月20日、2024年1月の消費者物価指数(CPI)を発表した。1月は前年同月比で2.9%上昇し、2023年12月の3.4%に続いて上昇したものの伸び率は鈍化した。

 要因はガソリン価格の大幅下落。12月の1.4%増に比べ、1月は4.0%減となった。ガソリン価格を除いた1月のCPIは前年比3.2%増でカナダ銀行の3%以下の目標を超えている。

 インフレ率の伸びが鈍化したのは食料品価格も同じで、12月の4.7%増に比べ1月は3.4%にとどまった。食料品価格の減速は広範囲に及び、肉類が2.8%、その他の調理食品4.2%、乳製品1.5%、ベーカリー製品4.0%、生鮮果物1.9%だった。価格が下がったのはベーコンで8.4%減、エビ・エビ類は3.4%減となった。

 その他では、航空運賃と旅行ツアー料金が下落。航空運賃は、12月の9.7%減に比べ1月は14.3%減とさらに値下がりした。ただ航空運賃は通常、年末年始の高需要が落ち着く1月に下落すると当局は分析している。

 物価指数8項目のうち唯一上昇したのが住宅価格。12月の6%増よりも上昇して1月は6.2%だった。

 この日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で記者会見したジャスティン・トルドー首相は、インフレ率が収まりを見せていることに「良い兆候」と言及。今後政策金利の引き下げについてはカナダ銀行が独自判断するだろうと期待した。現在のカナダ銀行の政策金利は5%。

(記事 編集部)

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サレー市、生徒数増加でセカンダリーの授業時間延長へ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー教育委員会は2月14日、セカンダリー・スクールの授業時間を延長するプランを可決した。授業開始時間、終了時間を生徒によってずらすことで、生徒数の増加に対応するのが目的という。

 プランでは、現在1日4ブロックとなっているセカンダリーの授業時間を5ブロックに増やす。生徒はそのうちの4ブロック、つまり1ブロック目から4ブロック目か、2ブロック目から5ブロック目の授業を受ける仕組みだ。

 サレー教育委員会はこの措置によって学校の許容人数を10〜15%増やせるとしている。ただし、スタッフの勤務時間が増えるため費用も増える。

 延長プランは2024年9月から開始する予定。どの学校がこのプランを採用するかは近日中に発表されるが、同教育委員会は約3分の1の学校が移行する可能性があると話している。

 サレー市は人口増に伴う生徒数の増加への対応が課題となっており、現在市内に仮設教室が約400ある。市では今後10年で5万戸以上の住宅建設が予想されている。それに基づき教育委員会では今後10年間で9,777人の新しい生徒の受け入れを見込んでいる。

(記事 編集部)

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公共薬物摂取施設を巡りリッチモンド市議会が紛糾、VCHは設置を否定

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市議会は2月13日、当局管理下の安全な「公共薬物摂取施設」のリッチモンド病院内設置について検討することを可決した。しかしその直後にバンクーバー・コスタルヘルス(VCH)が施設設置の可能性を否定した。

 13日の投票に先立ち、リッチモンド市では施設設置を巡って市民が猛反対した。12日の公聴会では市役所の外でデモが起きた。議会内部でも「ノー・ドラッグ!」などの声が上がり、マルコム・ブロディー市長がたしなめる場面も見られた。さらにオンライン署名では12日時点で約17,000人が署名した。

 市議会は13日に7対2で設置検討案を可決。それにより施設設置の判断はVCHに委ねられた。しかしVCHは即座にリッチモンドに単独の公共薬物摂取施設を置くことはないと発表した。

 VCHは、同施設は薬物リスクの高い人々が多く集中しているエリアに適しているとしリッチモンドには適さないとしている。VCHによると、リッチモンドはBC州の他の地域に比べて薬物による死亡率が低く、減少傾向にあるという。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバー最後のドライブイン・シアター、ファイナルシーズンへ

  ブリティッシュ・コロンビア州ラングレーにあるドライブイン・シアター「Twilight Drive-In」が2月16日、最後となる2024年シーズンの幕を開けた。同シアターは昨年、2024年夏を最後に閉館すると発表していた。

 Twilight Drive-Inは2005年、同じオーナーによるサレー市のHillcrest Drive-Inが閉館した2年後にオープン。メトロバンクーバーでは現在、唯一のドライブイン・シアターとなっている。

 シーズン開幕に先立ってTwilightはSNSに、オフシーズンの間にビジネス存続を目指して最後の努力を行ったと投稿。リース延長の可能性を探ったが2.4倍の賃料値上げを要求され、さらに過去5年に渡る固定資産税の増加もあり、閉館を余儀なくされたと説明している。

 昨年6月ラングレー町議会はシアター存続の方向で検討することを決議した。グローバルニュース電子版の報道によると、エリック・ウッドワード町長は今回の閉館発表について「驚いている」と話している。町長はノスタルジックでユニークなドライブイン・シアターはラングレーの地域経済にも寄与しているとし、その存続を諦めていないという。

 一方でシアター側は、ラングレー当局からは昨年6月に町長と話して以来、何の働きかけもなかったと話している。

(記事 編集部)

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