カーニー首相EUとの連携強化、EU委員長は「準加盟国」を提案

 マーク・カーニー首相は9月15日から17日にかけて、ヨーロッパとの連携を深めることを目的にフランスやイギリスを訪問した。

 カーニー首相は9月16日に、フランス・ストラスブールで開かれた欧州委員会に出席した。その席で欧州委員会ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、欧州連合(EU)とカナダは現在のパートナーシップを「緊急に再構想する」必要があると発言。単なる自由貿易協定を超えた関係に進むべきだと述べ、カナダがEUの「準加盟国」となることを提案した。

 カーニー首相は17日の演説で、「ライエン委員長の意向を歓迎する」と語ったが、EUとカナダとの間には「未来に向けた同盟」を築くことが重要とした。具体的な構想としては、重要鉱物、防衛産業の生産能力、AI・コンピューティング、エネルギー安全保障、宇宙、決済の分野での協力や、農産物以外のモノやサービスにおけるシームレスかつデジタル化された貿易、さらにEUのErasmus+(教育、訓練、スポーツ、国境を超えた学生の交流を支援するプログラム)へのカナダの参加などを挙げている。

 またカーニー首相はヨーロッパとカナダの歴史的なつながりについて触れ、EUとの関係強化はカナダの主権を損なうものではなく、むしろ主権を強化するものだと強調した。カナダ国民の大多数がヨーロッパとの関係強化を指示しているとも語った。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事