カナダ9月インフレ率3.1%に加速 ガソリン高騰が要因

 カナダ統計局が10月19日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.1%上昇となり、8月の3.0%からわずかに加速した。インフレ率の押し上げ要因となったのはエネルギー価格、特にガソリン価格が上昇した。ガソリン価格を除いた上昇率は2.2%で、8月の2.4%より鈍化している。

 9月のガソリン価格は前年同月比27.8%上昇、8月の22.8%を上回った。9月はより安い冬用ブレンドに切り替えることを考慮すると上昇率はより大きくなると説明している。当局は、中東情勢を巡る不確実性を背景とした原油価格の上昇が主な要因としている。エネルギー価格全体では19.0%上昇し、8月の15.4%から伸びが拡大した。暖房用燃料油なども57.8%上昇した。

 一方で、食料品価格の上昇は鈍化している。スーパーなどで購入する食品価格は前年比1.7%上昇となり、8月の2.8%から減速。生鮮野菜や砂糖・菓子類の価格下落が寄与した。ただし、食料品価格は依然として2020年9月と比べて33%高い水準にある。

 住宅関連費用は前年比1.8%上昇し、8月の1.5%からやや加速。住宅保険料や住宅の維持修繕費の上昇が影響した。家賃は前年比2.8%上昇で、前月と同じ伸び率だった。

 ガソリン価格を除いたインフレ率は2.2%と8月の2.4%から低下。今回の結果は、足元のインフレ加速が幅広い価格上昇ではなく、主としてエネルギー価格の急騰によるものと統計局は説明している。

(記事 北野大地)

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