
バンクーバー夏の風物詩「パウエル祭」が今年は8月1日、2日に開催される。戦前に日本人街、通称パウエル街として栄えたパウエルストリートにあるオッペンハイマー公園を中心に、周辺の通りを通行止めにして開催される日系カナダ人の一大イベント。
さらに今年は50周年という節目の年。日系文化センター・博物館では記念展示会「Return to Paueru Gai: 50 Years of Powell Street Festival Exhibition」が開催されている。
「Return to Paueru Gai: 50 Years of Powell Street Festival Exhibition(パウエル街への帰還:パウエル祭 50年の軌跡)」
過去50年のパウエル祭でのさまざまな場面を写真や動画で振り返るこの展示会は、今年3月27日から日系センターで開催されている。
カラサワミュージアムには白黒の懐かしい写真から現在までの途切れることなく続いてきたパウエル祭の活気ある場面が見られるほか、歴代ポスターも展示されている。会場入り口にはこれまでボランティアが使用してきた「ハチマキ」が飾られ、これまでの貢献に感謝し、七夕の五色の短冊のようにこれからも長くパウエル祭が続くことを願っているようだ。

展示会のキュレーターはエミコ・モリタさん。展示会と同名の本も出版し、3月26日のオープニングレセプションでも紹介された。
モリタさんは展示会について「こうしたいというビジョンはあったが私一人ではとても完成できなかった。それぞれに違った経験や技術を持つチームが一緒になって今回の展示会が完成しました。とても良い展示になったと思っています」と語った。写真は、カテゴリーごとに展示され、見る人に分かりやすいようになっている。
参考にした資料にはバンクーバー新報のように日本語も多く、日本語が分かるスタッフに助けてもらったという。パウエル祭の始まりに当たっては、戦後に移住してきた日本人の存在も大きく、本の中でも紹介していると語った。
「1990年にインターンとして関わった後、少し離れたが、パウエル祭に戻ってきて予想もしていなかった自分探しの旅となり、この仕事を通して自分を見つけた気がします」と語った。

オープニングに参加したパウエル祭協会事務局長ソフィ・ヤマウチ・ラティマーさんは「フェスティバルにボランティアとしても参加した経験があり、50周年の記念の年に事務局長として関われて光栄に思っています」と話す。子どもの頃からパウエル祭には来ていて、綱引きに参加したり、風船やヨーヨーで遊んだりと「いっぱい思い出がありますけど、やっぱりフードですね」と笑う。
50周年に事務局長として関わり、昔のことも学んでいるという。第1回開催の時には当時は第2回を開催しようとは思っていなかったらしいと説明する。「でもいま50周年を迎えて、私はパウエル祭があることが当たり前に育ってきました。だから、今度は次の世代のためにこのフェスティバルを持続的に続けられるようにがんばっていきたいと思います」と語った。
「Return to Paueru Gai: 50 Years of Powell Street Festival Exhibition」は9月7日まで開催されている。https://powellstreetfestival.com/exhibition/
2026年パウエル祭は8月1日、2日
今年のパウエル祭は8月1日と2日の2日間、バンクーバー市の旧日本人街で開催される。メイン会場はオッペンハイマー公園。11時にダイアモンドステージでの開会式で正式に幕を開ける。
ステージでは来場者が参加できる「パウエル街音頭」があるほか、和太鼓演奏、ダンス、デモエリアでは、楽一バンクーバーの神輿、空手や合気道などの武道のデモンストレーションも予定されている。他にも会場は、アレキサンダー通りとジャクソン通りに設けられたストリートステージやバンクーバー日本語学校、バンクーバー仏教会、ファイアーホール劇場など今年も盛りだくさん。もちろん全てのアクティビティは無料。今年もフード屋台や日本の小物や着物を売るショップ、コミュニティのブースも多く出展。
すでにスケジュールは公開され、パウエル祭協会のホームページから見ることができる。https://powellstreetfestival.com/
(取材 三島直美)
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