日本政府が海外在住日本人対象に空港でワクチン接種 予約は7/19から(更新)

 日本政府が、日本国内に住民票を有しない海外在留邦人などで、在留先での新型コロナウイルスのワクチン接種に懸念を持ち、日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する人を対象に、8月1日から成田空港と羽田空港でワクチン接種の実施を予定している。

 接種を受けるには7月19日正午(日本時間)から特設予約サイトで予約する。
特設サイトURL:https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/

ワクチン接種を受けられるのはどんな人?

 接種対象者は

・在留先におけるワクチン接種に懸念などを持つ日本人、または再入国許可(みなし再入国許可を含む)により再入国する一部外国人

・日本国内に住民票を有していない人(転出届を提出していること)

・接種を受ける日に12歳以上の人

接種は8月1日から成田と羽田で

 接種開始は2021年8月1日となっている。終了時期については、海外在留邦人の希望を踏まえるとしているが、2022年1月上旬を予定しているという。

 接種場所は成田空港と羽田空港で、入国後のエリアに特設会場が設置される。使用されるのはファイザー製ワクチンで、3週間後に2回目の接種を受ける必要がある。

 接種費用は無料だが、渡航費や日本での滞在費、国内での移動費用などについては利用者本人が負担する。

 予約はインターネットを通してのみで、電話では受け付けない。予約申請は7月中旬から下旬に始まる予定。会場での当日申し込みは受け付けない。

 ただし、今後変更もありえるという。

1週間前までに2回の接種を予約

 予約申請は7月中旬から下旬に始まる。 予約の流れは以下の通り。

1.インターネットの特設予約サイトを通じて接種日の1週間前までに2回分の接種予約申請を行う。予約の変更・キャンセルは予約日の前日まで特設サイトで可能。

2. 予約番号、接種会場案内、予診票、各種注意事項などについて記載された予約完了メールが送付される。

3. 接種予定日の直前に、当日持参するものを含めたリマインドメールが送られる。

空港到着から接種までの流れ

1. 空港到着後、検疫、入国手続、荷物の引き取りなどを終え、到着当日に接種を受ける場合には会場に向かう。

2. 受付で予約番号、本人確認書類を提出。

3. 予診票に当日の体調などを記入。

4. 医師の予診。接種前に明らかな発熱がある場合や体調が悪い場合などは、予診時に伝える。

5. 接種。接種後、待合室で15~30分間の経過観察。 

 接種後に接種日、接種場所、接種したワクチンのメーカー、ワクチンのロット番号、医師名などが記載された「接種記録書」を受け取る。再交付がないので、紛失しないように気を付ける。

 ワクチン接種後も、入国翌日から14日間は公共交通機関を使うことはできないほか、自主隔離、また新型コロナウイルス変異株流行国・地域に過去14日以内の滞在歴がある場合は、検疫所の確保する宿泊施設等で入国後3日間の待機が必要。

 体調不良などで接種を受けられなかった場合に発生するフライトのキャンセル、空港への往復費用、追加の滞在費用をはじめ、体調不良などで接種を受けられなかった場合に発生する諸費用は本人負担。

詳しくは日本の外務省海外安全ホームページを参照。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html

(取材 西川桂子)

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