ホーム 著者 からの投稿 編集部

編集部

編集部
607 投稿 0 コメント

BC州の非常事態宣言、山火事と干ばつのため2週間延長に

Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter
Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のボウイン・マー危機管理大臣は8月31日、山火事や干ばつの状況を鑑み、州全域における非常事態宣言を2週間延長すると発表した。非常事態宣言は、州に災害対応へのより強い権限を与えるもので、8月18日に発出されていた。

 マー大臣は、この数週間で一部地域に降雨が見られ、山火事の消火活動の一助となってるものの、干ばつ状況が改善されるような雨量は州内のどこにも見られないと話し、問題解決にはまだほど遠いとしている。現在、BC州では4,200人が避難指示を、65,000人が避難勧告を受けている。またB.C. Wildfire Serviceによると、州内では8月31日現在、417の山火事が進行中で、うち約188は制御不能、12は「注意すべき山火事」とされている。

 マー大臣は、状況に明るい兆しは見えるものの山火事の脅威はまだ大きいとし、特に州北東部では季節外れの高い気温が予想されているため注意を促している。また31日午後から、ノースウエスト・ファイアセンター区域で全てのキャンプファイアが禁止されることとなった。

 非常事態宣言は2週間となっているが、更新または解除される場合もある。今回の宣言は9月14日まで有効。

BC Wildfire Service: http://www.bcwildfire.ca
緊急情報: http://www.emergencyinfobc.ca

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州内で新型コロナ変異株カナダ初の症例見つかる 

Coronaviruses
コロナウイルス By CDC

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士とエイドリアン・ディクス保健大臣は8月29日、新型コロナウイルスの変異株BA.2.86のカナダ初の症例がBC州内で見つかったと発表した。

 BA.2.86は、2023年7月にデンマークで見つかった新しいオミクロンの変異株。現在、アメリカを含む世界各地で発見されている。世界保健機関(WHO)はBA.2.86を、その変異の多さから監視対象としている。

 BC州政府の声明によると、今回BA.2.86が発見されたのはフレーザー・ヘルス区域。感染者はBC州外への移動はしておらず、入院もしていない。また、BA.2.86のカナダおよびBC州上陸は予想の範囲内で、新型コロナが依然世界中に広まっているなか、BC州民へのリスクに変化はなく最大の予防策はワクチン接種であるとしている。

 カナダでは、オミクロンをターゲットとした新たなワクチンの登場が待たれている。CBC電子版の報道によると、カナダ保健省は現在、ファイザーとモデルナの新しいmRNAワクチンの審査中で、今秋には導入される見込み。また、ノババックスが開発しているmRNAワクチン以外の新製品についても検討しているが、導入は今年の終わり頃になると見ている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバーでスカイトレインの新しい「寿司の自動販売機」が破壊される

コッキトラム市のLafarge Lake-Douglas Stationに設置されたすしの自動販売機。2023年8月3日。Photo from Translink website
コッキトラム市のLafarge Lake-Douglas Stationに設置されたすしの自動販売機。2023年8月3日。Photo from Translink website

 スカイトレインのラファージ・レイク-ダグラス駅で8月25日、すしの自動販売機が壊されているのが見つかった。バンクーバー近郊のコッキトラム市にあるこの駅の販売機は3週間前に設置されたばかりだった。

 CTVニュースの報道によると、警察が事件を把握したのは同日午前6時頃。販売機は破壊されたうえ、中のすしも盗まれていた。警察は捜査を行っているが、現在のところ容疑者は特定されていない。トランスリンクによると販売機の修復については未定だという。

 自動販売機の設置はこの夏スタートしたトランスリンクのパイロット・プロジェクトのひとつ。ローカル・ビジネスとのパートナーシップにより、Sushi Moriの寿司のほか、イタリアのサンドイッチや、フィリピンのフローズン・デザートを販売する。シーバスのロンズデール・キーをはじめ、スカイトレインのコキットラム・センター、ジョイス-コリングウッド、メトロタウン、エドモンズ、バーキットラム、ムーディ・センター、コマーシャル-ブロードウェイ各駅に拡大される予定。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーの公共交通機関バス・スカイトレイン・シーバスを運営・管理するトランスリンクは、今回の事件にも関わらず、自動販売機の設置計画に変更はないとしている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

シュスワップで当局と一部住民が衝突、同地区のハイウェイ1は再開

The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter
The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州中央南部のシュスワップで、山火事のために8月18日から閉鎖されていたハイウェイ1のチェイス(Chase)-ソレント(Sorrento)間が、25日に再開された。

 シュスワップ地域では、前週に山火事が広がって以降、当局と住民との間に緊迫した状況が続いている。同地域では避難命令が出ているが、一部住民が従わずに自分の土地に留まっている。

 23日には、Convoy of Truth and Freedomと名乗るグループと警察との間で、衝突が起きた。Convoy側は、「外交的かつ平和的な話し合い」による「バリケードの撤去とハイウェイの再開」を目指すとしていたが、その時点での再開は実現しなかった。一部住民は、消火活動を行っているBC Wildfire Serviceに批判的であり、消防士が脅しや虐待に直面する事態も起きていたが、この衝突による逮捕者は出なかった。

 同地域のハイウェイ1の再開は衝突の2日後に実現した。BC州運輸省は、担当局と協力し、山火事リスクと状況を監視し続けるとしている。

 周辺地域では、いまだに数千世帯が避難指示下にある。当局は、住民への同情を表すものの、避難指示を無視することは住民自身や消防士を危険に晒すとし、指示に従うよう再三呼び掛けている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州政府、ウエスト・ケローナへの渡航規制も解除

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府ボウイン・マー危機管理大臣は8月24日、唯一規制されていたウエスト・ケローナも渡航規制を解除すると発表した。解除は25日0時から。これで8月19日から発令されていた渡航規制がすべて解除された。

 マー大臣は声明で、「ここ数日、州中央南部への旅行計画をキャンセルした人々や観光業界の協力と理解に深く感謝します」と発表。おかげで避難住民や消防士らの宿泊施設の確保が可能になったと旅行者や旅行業界に感謝した。

 声明では、今回の規制解除となった地域を含め、BC州を旅行する予定がある場合は、コミュニティによって事情が違うため現地情報を確認して行動するよう呼び掛け、「多くのコミュニティが山火事の影響を受け、困難に直面している。避難指示・勧告を守って行動すること」と念を押している。

山火事や避難情報などはこちら。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州政府、ウエスト・ケローナ以外への渡航規制を解除

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府ボウイン・マー危機管理大臣は8月22日、ほとんどの地域への渡航規制を解除すると発表した。これで8月23日以降、ウエスト・ケローナ以外への渡航が可能となった。州政府は8月19日に渡航規制を発令、9月4日まで有効としていた。

 マー大臣は、「ここ数日、州中央南部への旅行計画をキャンセルした人々や観光業界の協力と理解に深く感謝します」との声明を発表。おかげで避難住民や消防士らの宿泊施設の確保が可能になったと旅行者や旅行業界に感謝した。

 声明では、BC州を旅行する予定がある場合は、山火事の影響を受けた地域を避けて安全に旅行するよう、情報収集と準備を万全にしてほしいと続け、「多くのコミュニティが山火事の影響を受け、困難に直面している。避難指示・勧告を守って行動すること」と念を押している。

 ウエスト・ケローナについては引き続き不要不急以外の渡航を制限。旅行目的などでの宿泊施設などの使用を規制している。

 規制が解除された地域は以下の通り。

  • Kelowna
  • Kamloops
  • Oliver
  • Osoyoos
  • Penticton
  • Vernon

山火事や避難情報などはこちら。

訂正:渡航規制発令は8月19日からに訂正しました。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州政府、オカナガン地方など州中央南部への渡航規制を発令

順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter
順調に鎮火活動が進んでいるthe Trumpeter Mountain (VA1465) wildfire, southwest of Anahim Lake. 2023年8月22日。Photo from BC Wildfire Service Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は、オカナガン地方を含む州中央南部の一部地域への不要不急以外の渡航を禁止する渡航規制を発令した。8月19日から9月4日終日まで有効。

 「山火事で避難している数万人の人々や緊急対応要員の宿泊施設を確保するため、州はオカナガン地方の数カ所のコミュニティで宿泊施設に滞在することを目的とした旅行を制限する」と8月19日に発表した。

 今年は史上最悪の山火事シーズンとなっているBC州。8月18日には州政府は非常事態を宣言。BC州デイビッド・イービー州首相は22日にも現地を視察するという。

 今回の規制により対象となるコミュニティで、「不要不急の目的以外で一時的な宿泊施設に滞在することを禁止する。これには、ホテル、モーテル、旅館、ベッド&ブレックファスト、ホステル、RVパーク、キャンプ場が含まれる」と発表している。

適用される都市は以下の通り:

  • Kelowna-West Kelowna
  • Kamloops
  • Oliver
  • Osoyoos
  • Penticton
  • Vernon

 また、この規制が他の地域への移動に影響を及ぼさないとしながらも、州政府は、さらなる避難を含む緊急対応活動のために道路を確保する目的で、内陸中部および南東部への不要不急以外の移動は避けるよう呼びかけている。

 最新情報は、BC Wildfire Service、EmergencyInfoBC、DriveBCを確認すること。

不要不急事項には以下が含まれる:

  • 緊急または重要なサービスの提供
  • 健康上または医療上の理由による移動
  • 必要不可欠な物資の輸送
  • 裁判所への出席または裁判所命令に従うこと
  • 葬儀への出席
  • 虐待や暴力の危険から逃れること
  • 親としての責任を果たすこと
  • 授業や研修に出席すること
  • 先住民もしくは条約による権利の行使

BC Wildfire Service: https://blog.gov.bc.ca/bcwildfire/

EmergencyInfoBC: https://www.emergencyinfobc.gov.bc.ca/

DriveBC: https://drivebc.ca/

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州イービー州首相、山火事で非常事態を宣言

The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter
The McDougall Creek wildfire (K52767) 10 km northwest of West Kelowna; Photo from BC Wildfire Twitter

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州デイビッド・イービー州首相は8月18日午後、非常事態を宣言した。州内で続く山火事の被害に対応するためと説明。「ブリティッシュ・コロンビア州は、目まぐるしく変化する状況を踏まえ、緊急事態プログラム法の権限に基づき、事態の進展に応じて地域社会を支援するために必要な手段を迅速に利用できるよう、州としての緊急事態を宣言する」と記者会見で発表した。非常事態宣言により、州は緊急命令を発令し、人々の避難や消火活動への迅速な対応が可能になるという。

 19日午前9時時点で、BC州内では117件の避難指示、避難勧告が出されている。17日にはBC州中央南部オカナガン地方の拠点都市ケローナに避難指示・勧告が出され、多くの人が避難を余儀なくされている。

 「今年、ブリティッシュ・コロンビア州では過去最悪の山火事シーズンを迎えている。この24時間で、状況は急速に進展し、今後数日間、極めて困難な状況が続く」とイービー州首相。ブリティッシュ・コロンビア州全土で多数の山火事が発生し、地域社会を脅かしていると語る。現時点では州内では380件の山火事が発生中で、15件が州民の生活に直接影響を及ぼす可能性があり、159件は制御不能と報告している。

 現在、オカナガン地方のハイウェイ1のSorrentoからChaseまでが山火事のため通行止めとなっている。

 オカナガン地方はリゾート地で夏の旅行先として人気が高い。州政府は州中央部および南東部への不要不急の渡航を避けるようにと呼びかけている。現在は渡航制限はかけられていないが、非常事態宣言下で必要な場合は渡航制限をかけると発表している。

 州首相はすべての州民にとして、「警戒を怠らず、地元当局の情報に耳を傾け、避難指示に従うように」と呼び掛け、「共にこの事態を乗り切りたい」と語った。

 山火事情報はBC州政府BC Wildfire Serviceのウェブサイトで、避難情報は EmergencyInfoBCで、また最新情報はツイッターに随時更新されている。ケローナ地区の避難情報はCentral Okanagan Emergency Operationに掲載されている。

BC Wildfire Service: https://blog.gov.bc.ca/bcwildfire/

EmergencyInfoBC: https://www.emergencyinfobc.gov.bc.ca/

Central Okanagan Emergency Operation: https://www.cordemergency.ca/

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

7月のインフレ率が3.3%で先月より上昇、住宅ローン金利と食料品が上昇

 カナダ統計局は7月のインフレ率が前年同月比で3.3%上昇したと8月15日に発表した。6月は2.8%の上昇にとどまっていた。

 インフレ率が上昇した要因としてエネルギー価格が6月よりも高かったこと、住宅ローン金利が上昇を続けていることをあげた。

 エネルギー価格は、前年同月比で6月の-14.6%に比べ7月は-8.2%と下落幅が縮小した。ガソリン価格では6月の21.6%下落に続き、7月は前年同月比12.9%下落にとどまった。電気料金は前年同月比11.7%増で、6月の5.8%増を大きく上回って上昇。これは、夏の需要が高い中、アルバータ州の電力料金が127.8%上昇したことが主な要因と説明している。

 最も上昇率が高かったのは住宅ローン金利。7月は30.6%上昇と、記録的な数字で、今月のインフレの最大の要因となった。住宅ローン金利を除いた7月のインフレ率は2.4%と発表している。

 食料品価格も相変わらず高く、7月は8.5%上昇。ただ、6月の9.1%をやや下回った。要因は生フルーツ価格が6月の10.4%から4.1%上昇と下がったことと、ベーカリー商品が6月の12.9%から7月は9.8%にとどまったことをあげた。

 カナダ中央銀行はインフレ率について来年にかけては3%台で推移し、2%となるのは2025年中旬と予測している。中央銀行は7月に政策金利を5.0%に引き上げた。次の発表は9月6日。7月の雇用統計で失業率が3カ月連続で悪化していることから、9月のカナダ銀行の発表に注目が集まっている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

トランスリンク、トロリーバス運行75周年記念のキーホルダー型コンパスカード販売へ

ミニトロリー・コンパスキーホルダー。左が一般用、右がコンセッション用。Photo provided by Translink
ミニトロリー・コンパスキーホルダー。左が一般用、右がコンセッション用。Photo provided by Translink

 メトロバンクーバーの公共交通機関を管理運営するトランスリンクは8月15日、トロリーバス運行75周年を迎える16日にミニトロリーバス・コンパスキーホルダーを発売すると発表した。

ミニトロリーをタップして乗車。Photo provided by Translink
ミニトロリーをタップして乗車。Photo provided by Translink

 カスタマーサービスセンターで午前8時から販売する。キーホルダーは2種類用意され、1つは一般用で4,000個、もう一つはコンセッション用1,000個。このキーホルダーは、通常のコンパスカードと同様に利用可能で、スカイトレインやシーバス、バスに乗車するときにタップしてカードとして利用する。タップした時にはヘッドライトが光るとか。

 料金は通常のコンパスカードと同じ6ドルをデポジットとして支払う。購入は1人2個まで。

ブリルトロリーバスへの無料乗車体験も

 トロリーバス75周年記念イベントとして、バンクーバーの街を最初に走った車両の一つブリルトロリーバス保存車両無料乗車体験ツアーも実施。ツアーは約20分おきで、午前9時から午後4時まで、ウォーターフロント駅(601 W Cordova St. Vancouver)出口前の通りを挟んだ向かい側から出発する。予約などはなく先着順。

 バンクーバーではお馴染みのトロリーバスだが、カナダ国内で運行されているのはバンクーバーのみ。電気で動くため排気ガスゼロという環境に優しい交通機関。現在262台あり、カナダ・アメリカで2番目に多い。

 初めて運行されたのは1948年8月16日。運行会社はBC Electric Railway Company。以来、進化しながらバンクーバー市民の足として75年間活躍している。

 トランスリンクでは、好きなトロリーバスの写真をハッシュタグ #75YearsOfTrolleyを付けてSNSに投稿するよう呼び掛けている。

Brill trolley bus。Photo provided by Translink
Brill trolley bus。Photo provided by Translink

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

カナダ環境省がバンクーバーを含むBC州の広範囲に高温警報発令

2023年8月13日に高温警報が出された地域。Image from Environment Canada website
2023年8月13日に高温警報が出された地域。Image from Environment Canada website

 カナダ環境省は、メトロバンクーバーを含むブリティッシュ・コロンビア(BC)州の広範囲を対象に高温警報を8月13日に発令した。

 警報は、バンクーバー島を含むBC州南西部から南部内陸部を含む広範囲となっている。現時点では、この暑さは19日まで続くと予想されている。

 これに伴いBC州政府は13日、暑さ対策への支援を発表。ファースト・ネーションズや地方自治体のクーリングセンター開設費用を支援するという。クーリングセンターなどは各市町村の最新情報にアクセスするよう呼び掛けている。

 バンクーバー市は13日、各コミュニティセンターや図書館をクーリングセンターとして市民に開放していると発表している。

高齢者や疾患のある人など特に注意が必要

 BC州政府は、2021年6月末から7月初旬にかけて起きた「ヒートドーム」時ほど厳しい暑さにはならないと予想されているとしながらも、注意喚起している。

 特に、一人暮らしの高齢者や、精神疾患、薬物使用障害、身体障害、認知障害、呼吸器疾患、心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病などの健康状態にある人、妊婦、乳幼児、幼児などが最もリスクが高いという。

 熱中症や熱性疲労の兆候には、大量の発汗、頭痛、筋肉のけいれん、気分が悪い、極度の喉の渇き、濃い尿などがあるとして、このような症状が見られる場合は、涼しい場所に避難、水分補給、休息、水で体を冷やすなど、すぐに体を冷やすようにする必要があると説明した。

 また、緊急事態には、911に連絡する、もしくは、周りに助けを求めるなどして、対応するよう、暑さへの対策を呼び掛けた。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

8月中旬はメトロバンクーバーでも30度超えも、熱波襲来に注意呼び掛け

暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by Japan Canada Today
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by Japan Canada Today
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by The Vancouver Shinpo
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by The Vancouver Shinpo

 バンクーバーを含むブリティッシュ・コロンビア(BC)州南西部で8月14日以降、例年より暑くなると予想されていることから、BC州政府が注意を呼び掛けた。

 8月10日、記者会見したBC州政府ボウイン・マー危機管理大臣は、各市でクーリングセンターなどを設置して準備すると発表。「特に暑さに弱い人にとっては、31度以上の室内温度は危険なため、暑さ対策の一環として、家の中の気温が危険な状態になった場合に家以外で涼むことができる場所を確認しておくことが重要」と注意喚起した。

 カナダ環境省によると14日以降は1週間にわたりバンクーバー市でも最高気温が26度まで上がるとの予報で、メトロバンクーバー内陸部のアボツフォード市では31度となっている。州南東部では35度を超えるとの予報で、熱波対策を呼び掛けた。

干ばつレベルは過去に例がないほど最悪の事態に

 干ばつの状況についても改めて報告した。BC州では5段階の干ばつレベル(最悪レベルは5)のうち4以上が、34地区のうち28地区になっているという。7月中旬には17地区だったが、事態は悪化している。

 マー大臣はBC州でこれまでに経験したことのない極端な干ばつ状態にあると述べ、節水への協力を呼び掛けた。

 メトロバンクーバーでは8月4日から全ての芝生への散水を禁止する散水制限ステージ2で、10月15日まで実施される。

BC州の猛暑対策ページ: https://www2.gov.bc.ca/gov/content/safety/emergency-management/preparedbc/know-your-hazards/severe-weather/extreme-heat

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース