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Naomi Mishima

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「日本好き高校生たちの熱き戦い!」メトロバンクーバー・ジャパンボウル2024

緊迫した雰囲気の中、白熱する決勝戦の様子。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
緊迫した雰囲気の中、白熱する決勝戦の様子。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
メトロバンクーバー・ジャパンボウル2024、参加者全員で。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo courtesy of JETAABC
メトロバンクーバー・ジャパンボウル2024、参加者全員で。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo courtesy of JETAABC

 今年で第7回を迎えるメトロバンクーバー・ジャパンボウル(Metro Vancouver Japan Bowl)が3月9日、日系文化センター・博物館で開催された。

 会場にはメトロバンクーバーの高校12校から21チーム、60人が参加。1組最大3人で、日本について広範囲なクイズに挑戦した。

 出題は、日本のマナーから時事問題、日加関係、その他にも文化、地理、歴史、地域、スペシャルトピックなどで、正解するには知識として知っているだけでなく漢字を含めた日本語を理解しておく必要もあるかなりレベルの高い大会となっている。

 主催はJETプログラム同窓会BC&ユーコン支部(The Japan Exchange and Teaching Alumni Association of British Columbia & Yukon:JETAABC)。

今年の優勝はLARGE FRIES 、21チームの頂点に

優勝チームLARGE FRIES、Kevin Liさん(左から2番目)、Alex Mengさん(中央)、Gabriel Silladorさん(右から2番目)。丸山浩平総領事(右端)から受け取った賞状を手に。左端はR.A. McMath Secondary教師Grace Hoさん。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
優勝チームLARGE FRIES、Kevin Liさん(左から2番目)、Alex Mengさん(中央)、Gabriel Silladorさん(右から2番目)。丸山浩平総領事(右端)から受け取った賞状を手に。左端はR.A. McMath Secondary教師Grace Hoさん。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today

 決勝へ進むチームが発表された瞬間、大きな歓喜の声が上がった。決勝で戦えるのは3チーム。今年はEbi、LARGE FRIES、Point Grey Houndsが勝ち抜いた。

 緊迫した雰囲気の中で行われた決勝は一進一退。全問終了すると2チームが同点ということで追加問題が出題されたほどの接戦となった。

緊迫した雰囲気の中、白熱する決勝戦の様子。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
緊迫した雰囲気の中、白熱する決勝戦の様子。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today

 そして順位発表。3位から順に、Point Grey Hounds、Ebiと発表され、そのたびに大きな歓声が上がった。優勝はLARGE FRIES。21チームの頂点に立った。

 在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事は、昨年に続き大会に出席して「今年もカナダの若者が日本について多くの項目ですばらしい知識を発揮してくれたことをうれしく思います」とあいさつ。「この大会を通じて若者の日本への興味がカナダと日本との関係をより深くしてくれることと思います」と将来の日加の架け橋に期待した。

 優勝したLARGE FRIESのGabriel Silladorさん、Alex Mengさん、Kevin Liさんは、自分たちが優勝するとは思わなかったと興奮気味。最後2チームが同点で順位決定の追加問題があると聞いたときは「1位と2位を決めるためだと思った」と3人が笑顔を見せた。

 Silladorさんは今大会のために「ゆっくりと(昨年の)9月とか10月くらいから(準備を)始めて、2月、3月に真剣に取り組みました」と振り返った。Liさんは今回が3回目の参加。「だから大体どういう問題が出るかは見当がつきました」とちょっと余裕を見せたが、前週末にはバンクーバー総領事館主催の弁論大会に出場していて時間がなく、「(主催者が)ガイドをくれるので大事だなと思う情報を見つけて使えるなと思えるところを集中的に準備しました」。Mengさんが「大体1カ月くらい前から準備して、全ての情報を集めて毎日勉強しました」と話すと、Liさんは「僕のノートを繰り返し復習したのはすごく役に立ちました」と言って3人で笑った。

JETプログラム同窓会BC&ユーコン支部がボランティアで支えるジャパンボウル

ボランティアとしてイベントを支えるJETAABCと審査員ら全員で。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
ボランティアとしてイベントを支えるJETAABCと審査員ら全員で。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today

 高校生を対象としたクイズ大会「ジャパンボウル」はJapan-America Society of Washington DCが1992年に日本語での大会形式を創設したのが始まり。今では世界各地で開催されている。

 BC州ではメトロバンクーバー大会としてバーナビー市の日系センターで毎年開催。新型コロナウイルス禍ではオンラインで開催したこともあったが今年で7回目となる。主催はJETAABCで、会員がボランティアで開催している。

 大会実行メンバーの一人Rachel Davidsonさんによると今年は新しく3校が参加したという。参加校もメトロバンクーバー各地に広がり、ラングレーやポートムーディ、オンライン校からも参加した。

 大会に参加する高校生も大変だが、運営側の準備もまた大変となる。「問題は毎年出題されるコアカテゴリーと3年に1回出題されるトピックがあります。そうすることで参加生徒が同じトピックに当たらないようになっています。今年は鉄道やビデオゲームなどのトピックがありました」。これらは配布される「Study Guide」に記載されている。「出題問題は、(大会運営)ボランティアでアイデアを出し合って、参加者全員に公平で挑戦的な問題になるように努めています」と高校生たちが楽しんで参加できるようにこれからも取り組んでいく。

メトロバンクーバー・ジャパンボウル2024年順位

優勝:LARGE FRIES(リッチモンド市R.A. McMath Secondary)
2位:Ebi(バンクーバー市Eric Hamber Secondary)
3位:Point Grey Hounds(バンクーバー市Point Grey Secondary)

2位となったEbiと賞状を授与したバンクーバー領事館専門調査員・長谷川綾子さん(左端)。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
2位となったEbiと賞状を授与したバンクーバー領事館専門調査員・長谷川綾子さん(左端)。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
同点だったが順位決定戦で惜しくも敗れ3位に、Point Grey Hounds。左端は賞状を授与したJETAABCのDaniell Markewiczさん。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
同点だったが順位決定戦で惜しくも敗れ3位に、Point Grey Hounds。左端は賞状を授与したJETAABCのDaniell Markewiczさん。2024年3月9日、日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today

(取材 三島直美)

「人生を振り返り、明日を見据え、熱く語った!」第36回ブリティッシュ・コロンビア州日本語弁論大会開催

全員集合 お疲れさまでした!2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today
全員集合 お疲れさまでした!2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today

 ブリティッシュコロンビア大学(UBC)アジアンセンターに、弁士が集まり、自らの胸の内を流ちょうな日本語で熱く語った。日本への関心が高まっている現在、36回目となるこの弁論大会での競争率もますます激しさが増し、うれしい審査員泣かせとなっている。

 日本語への関心の入り口は、「アニメ、漫画、ポップカルチャーをもっと理解したかったから」という声が多く、その後、日本文化への理解へと深化している。

参加者が楽しんで日本語を学んでいるという印象とあいさつで語った在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today
参加者が楽しんで日本語を学んでいるという印象とあいさつで語った在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today

 在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事が表彰式で「本来、他国語を学ぶことは、とても苦痛を伴うものなのに、皆さん楽しんで学んでおられるような印象でした」と述べた。好きなことから入門するのが上達のコツなのだろう。

 最近では、日本への観光も通常のルートだけではなく、穴場的な地方へと広がりを見せ、地元の人とのコミュニケーションがスムーズになってきたという。それは、この弁論大会の盛り上がりぶりからもうなずける。

大学の部1位受賞者の発表内容を紹介する。

<大学生の部・初級>

「ビターコーヒーとケーキ」ケリー・デンさん(Kelly Deng:UBC)
 大学入学後、最初の専攻は生物学でした。それはビターコーヒーの味のようなものでしたが、途中で日本語の授業を取ることができました。それはおいしいケーキの味。ビターコーヒーとケーキの2つの味のハーモニーは格別。人生、自分の好きなことばかり選べるわけではないので、苦手なものでも好きなものと組み合わせれば、うまくいくという教訓を得た思いです。

<大学生の部・中級>

「自分自身から私を守ってあげるもの」ソヒ・リさん(Seohee Lee:UBC)
 私は毎日、日本語の授業の1時間前に教室に入り、ホワイトボードに似顔絵を描く習慣があります。“それは何のために描くの?”という疑問を持たれていましたが、今では、その絵が現在の自分の感情表現となっているようで、クラスメートとのコミュニケーションツールの一助になっているようです。だから、この習慣は当分続きそうです。

<大学生の部・オープン>

「占いブーム」チブン・ショウさん(Zhiwen Zhong:UBC)
 占いは紀元前2000年にさかのぼるといわれます。誰もが一度は試したことがあるでしょう。占いの回答は、あいまいで、誰にも当てはまるものと知っていながらも、迷ったとき、つい頼ってしまうもの。それが、背中を押してくれるときもあり、自信を取り戻すきっかけになれば幸い。占いが長年続いてきたポイントではないでしょうか。

優勝者は「カナダ全国日本語弁論大会」に参加

全国大会へ向け気持ち新たに(左から)チブン・ショウさん、ソヒ・リさん、ケリー・デンさん。2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today
全国大会へ向け気持ち新たに(左から)チブン・ショウさん、ソヒ・リさん、ケリー・デンさん。2024年3月2日、バンクーバー市UBCアジアンセンター。Photo by 笹川守/Japan Canada Today

 カナダ全国の地区大会を勝ち抜いた強豪たちがオタワの在カナダ日本大使館に集まり「カナダ全国日本語弁論大会」が3月24日に行われる。BC州・ユーコン準州からは今回の「大学生の部」の各カテゴリー優勝者が出場する。3人は日本語をもっと勉強したいと意欲を見せ、「全国大会がんばります!」と心の内で火花を散らしながらも互いに健闘を誓い合っていた。

第36回BC州日本語弁論大会

 3月2日、UBCアジアンセンターで開催。在バンクーバー日本国総領事館、BC州日本語弁論大会実行委員会共催、UBCアジア研究学科、UBC、ローカル企業・団体、日本の姉妹都市(安中市、千葉市、 釧路市、さいたま市)協力。

 発表者は、BC州、ユーコン準州に居住し、日本語を母国語としない人が対象。今年の大会には、高校生の部に初級12人、中級9人、オープン3人、大学生の部には初級6人、中級8人、オープン5人が参加した。

(取材・写真 笹川守)

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Vancouver Cherry Blossom Festival 2024、3月29日から開幕!

バンクーバー市M.H. Macmillanスペースセンター前。Photo by Koichi Saito
バンクーバー市M.H. Macmillanスペースセンター前。Photo by Koichi Saito

 バンクーバーに春の訪れを告げるVancouver Cherry Blossom Festival。今年は3月29日からさまざまなイベントが開催される。発起人のリンダ・ポールさんの提案で2005年に始まった「バンクーバー桜まつり」は、今やバンクーバーの春の風物詩。

 フェスティバルのメインイベントの一つは、The Big Picnic。David Lam Park(1300 Pacific Blvd)で開催されるフェスティバルの開会式を兼ねた桜の下でピクニックを楽しむイベント。公園には、David Lam氏が寄贈した桜があり、満開時には一面に桜が咲き誇る。ピクニック用シートや食べ物は持参するか、現地で購入することもできる。音楽やダンスなどのパフォーマンスもあって、お花見気分に。イベントは無料。https://vcbf.ca/event/the-big-picnic-2024/

 もう一つの人気イベントは、Sakura Days Japan Fair。日本の伝統や文化を体験することができるのが魅力で、毎年大人気。茶道や華道、書道などのワークショップや、和太鼓などのパフォーマンスがあり、日本のフードや日本酒などのグルメも満喫できる。今年は4月13日、14日に開催。入場は有料で、チケットはオンラインで購入。https://vcbf.ca/event/sakura-days-japan-fair-2024/

 他にも、桜の種類や歴史について学ぶTree Talks and Walksや、桜にインスピレーションを受けて英語俳句を作るHaiku Invitational(3月1日からオンラインで受け付け開始、6月1日締め切り)、メトロバンクーバー各地でのポップアップイベント、桜のトンネルを自転車で楽しむBike the Blossomsなど、イベント満載。

 約6万本が咲き誇ると言われるバンクーバーの桜は、1930年代初めに神戸と横浜の市長が500本の桜をバンクーバーに贈ったのが始まり。それらはスタンレーパーク内にある日系カナダ人戦没者慰霊碑の周りに植えられた。

 さらにVancouver Cherry Blossom Festival のサイトによると1958年には当時の在バンクーバー日本国総領事館・田辺宗夫領事により「日加の永遠の記憶と友好」として約300本の桜が贈られたという。バンクーバーで咲く約4万3000本の桜は何らかの形で日本から贈られたとポールさんが記している。

 春の訪れとともに、桜の美しさと日本文化、そしてバンクーバーの多様性を祝うVancouver Cherry Blossom Festivalは4月25日まで。

Vancouver Cherry Blossom Festivalウェブサイト:https://vcbf.ca/

(記事 編集部)

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人形供養のご案内

東漸寺では日本から持ってきて今は飾ることがなく押入れで眠っているひな人形、五月人形、藤娘人形などの供養を行うことにしました。

BC州ではお寺で「お焚き上げ」は法律の理由で実行できませんので、集められた人形は本堂で飾って住職が供養したあと、地元のリサイクル専門業者に渡して焼却又はリサイクルしてもらいます。

つきまして、法要は下記の通り開催いたします。

日時:2024年4月28日(日) 午後1時(受付 午後12時開始)
場所:東漸寺 209 Jackson Street, Coquitlam BC

人形の受付は予約制です。供養料と注意事項については https://tozenjibc.ca/doll-ceremony へアクセスしてください。

連絡先:担当者 渡辺 tozenji.bc@gmail.com     cell (778)320-4533

日々の小さな幸せが愛おしくなる「Perfect Days(パーフェクトデイズ)」ヴィム・ヴェンダース監督

「パーフェクトデイズ」より。Courtesy by TIFF
「パーフェクトデイズ」より。Courtesy by TIFF

 いよいよアカデミー賞授賞式が日曜日と迫ってきましたね!今年の注目は何と言っても「バービー」と「オッペンハイマー」の対決のはずでした。ところが、ノミネート作品発表の時点で「オッペンハイマー」がアカデミーの推しだと判明してしまい、少し、いやかなりがっかり。それでも、昨年公開作の中で大好きだった「アメリカン・フィクション」と「Past Lives」がノミネートされているし、ファッションチェックも楽しいし、となんだかんだ日曜を楽しみにしている私です。

 さて、今回ご紹介するのは、そのアカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされているヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」。昨年のカンヌ国際映画祭で上映された際には、主演の役所広司さんが日本人俳優としては19年ぶり2人目(1人目は柳楽優弥さん)の最優秀男優賞を受賞した作品です。日本では年末に公開されていたのに、ここバンクーバーでは2月中盤にやっと劇場公開になりました。

 ストーリーは東京、渋谷でトイレの清掃員として働く平山という男の毎日を静かに追っていきます。本当に静かに。毎朝起きて、缶コーヒーを飲んで、好きな音楽を聴きながら車を運転して、ていねいに仕事をして、同じ場所で昼食を食べ、木漏れ日に目を細め、仕事が終われば銭湯に行き、夕飯を食べ、読書してから寝る。休日は洗濯をして、写真を現像に出して、行きつけのバーで少し飲む。その繰り返し。そんな変わらぬ毎日にも同僚の影響でイレギュラーなことが起きてしまったり、平山の過去につながる人物が登場したり、と小さな波が押し寄せる。

 「足るを知る」という言葉がそのまま当てはまるかの様な平山の毎日。淡々としているけれど、小さな満足にあふれているのが観ている方にも伝わってきます。セリフがとても少ない役なのに目や表情だけで優しさや人間味を溢れさせてしまう役所さんの演技はさすがです。彼はこの生活に落ち着くまでにどんな人生を歩んできたんだろう、と想像力も掻き立てられました。あとは東京という都会の片隅で生きる人々が、皆それぞれにストーリーを持って生きている。そんな普通の人生を撮るヴェンダース監督の温かい眼差しも感じる2時間でした。

 観終わった後は平凡な毎日が本当に愛おしく思えて。ベタな感想だけど、もっともっと大切にしながら「今」を楽しもうと思えてきました。それにしても70年代のロック良かった・・・

 バンクーバーではFifth Avenue Cinemaで上映中です。

Lalaのシネマワールド
映画に魅せられて

バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライターLalaさんによる映画に関するコラム。
旬の映画や話題のドラマだけでなく、さまざまな作品を紹介します。第1回からはこちら

Lala(らら)
バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライター
大好きな映画を観るためには広いカナダの西から東まで出かけます
良いストーリーには世界を豊にるす力があると信じてます
みなさん一緒に映画観ませんか!?

ホワイトキャップス50周年シーズンが幕開け、GK高丘のスーパーセーブで流れを変え引き分けに

GK高丘、今季から背番号1に。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
GK高丘、今季から背番号1に。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 今年創設50周年を迎えたバンクーバー・ホワイトキャップスFCのシーズンが3月2日、BCプレースで幕を開けた。GK高丘陽平にとってはMLS2年目のシーズンとなる。この日は約3万人のファンが詰めかけ、大声援を送った。

3月2日(BCプレース:29,624)
ホワイトキャップス 1-1 シャーロットFC
 前半はやや押され気味の中で31分に先制される。41分にはシャーロットFW Copettiが抜け出しGK高丘と1対1に。ここで高丘がゴールを許さずセーブするとホワイトキャップスが流れを引き寄せる。そして前半終了間際MF Raposoが放った鋭角のシュートが決まり同点となった。後半はホワイトキャップスが猛攻するも得点できず引き分けた。

「3万人のファンの前で勝ちたかった」高丘

シャーロットのFW Copettiとの1on1対決でシュートを止めるGK高丘。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
シャーロットのFW Copetti(右端)との1on1対決でシュートを止めるGK高丘。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 自分たちが主導権を握れると思っていた試合の中でも「相手のワンチャンスは90分の中であると思っていたので、そこを分かっていながら失点してしまったのは、個人としてもチームとしても改善していかないといけない」と失点を反省した。

 しかしその後シャーロットのフォワードCopettiと1対1となった場面では、「味方のディフェンダーから(Copettiが)ボールをさらってドリブルしてくるあたりから僕の中では良い準備といい予測ができたのもありますし、ちょっとギャンブル的な感じにいったんですけど、最後の曲面のところで自分の中で判断を変えれたので、それがあの場面で (相手を)止められた一つの要因かなと思います」と振り返った。

 そこから流れはホワイトキャップスに傾き、同点ゴールへとつながった。ただ後半に入って何度も得点好機があったにもかかわらず追加点を取れなかったことは、「勝ち点1を取れたというのは評価できる部分はあると思いますけど、勝ち点3を取りきって、こういうたくさんサポートが来てくれた試合こそ勝ち切らないと思います」と開幕戦で勝ち切れなかったことを反省した。

 それでも「去年のプレーオフで悔しい負け方した中で、またこうやって3万人近い人が来てくれたっていうのはすごいうれしいです」と開幕戦ではキャップス史上最高観客数を記録したファンの応援にうれしそうだった。

 今季はホワイトキャップス創設50周年という記念すべきシーズンとなる。「クラブにとって特別な年だっていうのは分かってますし、そういった1年で僕もできる限りのベストを尽くして、50 周年でスペシャルな年に良い結果を出せるようにチームに貢献したいと思っています」と今季への意気込みを語った。

背番号18から1に「悪くないかなと…」

 今季から背番号が昨季の18から1に変わった。変更はチームからシーズンオフに打診されたという。これまでにホワイトキャップスで1を付けたゴールキーパーがキャプテンを務めたこともあった。高丘への背番号1はチームの期待の表れだろう。横浜F・マリノス時代にも1を付けていた。2022年のJリーグでの活躍は言うまでもない。

 「ちょっと悩んだんですけどね。まあつけてみようかなと思って」と笑顔を見せる。「18も好きな番号だったんで、思い入れというか気に入ってはいたんですけど」と言いながらも、「心機一転、悪くないかなと思って付けました」と笑った。

3月、4月のホームゲームhttps://www.whitecapsfc.com/
3月23日(土)4:30pm リアル・ソルトレイク戦
3月30日(土)7:30pm ポートランド・ティンバーズ戦
4月6日(土)4:30pm トロントFC戦
4月13日(土)7:30pm LAギャラクシー戦

ホワイトキャップス50周年、2024年シーズン開幕イレブン。今年からゴールドを基調としたユニフォームに。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップス50周年、2024年シーズン開幕イレブン。今年からゴールドを基調としたユニフォームに。2024年3月2日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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和の学校@東漸寺から 2024年3月のお知らせ

「キッズ&アダルト/ダンスワークショップ」

3月3日(日曜日) 雛祭り*スペシャル
「親子でダンス!」「子供と大人いっしょにダンス!」
午前の部:午前10時~10時45分
午後の部:午後12時~12時45分
(対象:3歳~12歳と保護者、13歳~大人)
参加費:$12/お子様おひとり(対象年齢:3歳~12歳) 無料/保護者
$14/おひとり(13歳~大人)

「雛祭りキッズ茶会/着物体験」

3月3日(日曜日) 午前10時~2時
<参加費>
雛祭り茶会
$3/お子様おひとり (対象年齢:3歳~12歳)$5/大人おひとり(13歳~大人)

お着物体験
$5/お子様おひとり (対象年齢:3歳~12歳)$10/大人おひとり(13歳~大人)

*お茶券と着物レンタルは、数に限りがございますので、お早めにお申し込みください。

<お申し込み*お問い合わせ>和の学校@東漸寺TOZENJI コナともこ tands410@gmail.com

「着付教室/着物クラブ」

3月10日、17日、24日、31日(日曜日)地下道場又は本堂にて
午前10時~午前11時半 グループレッスン(3名以上)
午後1時~午後2時半 セミプライベート(2名)&プライベートレッスン(1名)
*日時について変更もございますので、その都度ご連絡をいただけましたら幸いです。

<参加費> 
$20/回(グループ) $30/回(セミプライベート)$50/回(プライベート)
茶話タイム 午後12時~1時
(茶話タイム内で着物クラブも開催いたします。)

「フィルム向殺陣教室」
3月10日、17日、31日 (日曜日)地下道場にて
2つのクラスがございます。

「殺陣*俳優&お稽古コース」午前10時~午後11時半
「殺陣*初回&基礎コース」午後12時~午後1時半
参加費 $20/回
合同茶話タイム 午後12時~1時

お問い合わせ、お申し込み 和の学校@東漸寺 コナともこ tands410@gmail.com
詳しくは和の学校@東漸寺ページからご覧ください。 https://wanogakkou.jimdofree.com/

バンクーバー三田会 春の集いのご案内

慶應義塾の校友会、バンクーバー三田会では、3月24日(日)に年次総会を兼ねた懇親会を開催します。また、ゲストスピーカー にリッチモンド市のスティーブストンヘリテージサイトの諸事業を担当されている堀田ミミ氏をお迎えし、スティーブストンの日系社会の歴史や今後の展望などについてのお話を伺います。慶應義塾で学ばれた方、在籍された方、興味のある方々の参加をお待ちしています。

日時:3月24日(日)午前11時30分開場、11時45分より年次総会、12時開宴
会場:Salathai Thai Restaurant  888 Burrard St., Vancouver
会費:一般55ドル、慶應の現役学生は30ドル
お申し込みは、松本 akmatsumoto@shaw.ca までお願いします。

「かんがえごと」~投稿千景~

エドサトウ

 「かんがえごと」と言う詩人の工藤直子さんの詩がある。ネズミのしゅん君がドングリを一回ごとにかじるたびに「何だろう?」と考え事をする。十回ドングリをかじって分かったことは何だろうかと、僕たち座ダイコンのグループで、日本語学校の「お話発表会」で演じて見ていただいたが、最初は僕たち自身も、これをどの様に演じるかと随分と悩んだのである。

 「かんがえごと」と言う意味は、何かに悩んで、いろいろ考えこむことで、どちらかと言えば悩み迷う心の状態を言う意味らしい。

 だから、ネズミのしゅん君がどうして十回もドングリをかじりながら、十回も考え事をしたのかという疑問もわいてくる。たとえば、秋になれば、リスさんがオーク(樫)の木から落ちたドングリを忙しそうに、どこかへ運んで行く。たぶん冬の食料として運んだりして隠しているのかもしれない。

 近所の公園を毎日のように僕は健康のために歩いていると、秋は忙しそうにリスがドングリかじったり、どこかへ運んでいる。春になり庭の花壇を起こすと、土の中からドングリの実が出てきたりする。たまに、庭のどこからかリスが食べ忘れたドングリが芽をだして小さな樫の木の双葉をみることもある。ドングリが庭で成長を始めている。公園のドングリの木は、直径が1メートル以上あり、二階建ての家よりはるかに大きい。夏になれば、良い日陰を作ってくれる。

 もう100年以上は成長を続けているのであろう。森の中でも、こうしてリスがドングリの木が増えるのを助けているのかもしれない。新しいドングリが大きくなり、また秋になればドングリの実を落とし、リスとドングリの木は共存しているのかもしれない。

 かつて、日本の縄文人もこのドングリの実を冬の食料として食べていたという。縄文人が食べていたから毒ではないだろうと、僕は思いたちドングリの実を沢山、拾って帰り、食べてみることにした。

 まず、ドングリのかたい皮をむき、その実を炭酸水につけてアク抜きをしてから、コーヒー豆のグラインダーでドングリを粉にして、それに小麦粉などを混ぜてパンケーキにしてみたら、少々苦みはあるものの、チョコレート色した濃い茶色のパンケーキができて、シロップをかけて試食してみると、意外と美味しかった。この苦さのせいか、翌日は少々、便秘気味になったから要注意である。しかしこれを食料とするには、皮むきが大変な仕事のように思われた。縄文人はどうやって皮をむいたのだろうか?

 リスはドングリを食べるが、リスとよく似たネズミは、ドングリをもともとは食べなかったらしが、そのドングリの苦みのタンニンを無害にする仕組みの唾液を獲得してドングリを食べるようになったとネットにあるので納得した。

 結局、ネズミのしゅん君が悩んでいたのは、ドングリを食べるべきか、食べないでいるべきか悩み考えたすえに、とうとうこれは、食べられると分かったのかもしれない。

 若い頃は、いろいろ悩むことも多いけれども、どんな生き方も、間違いではないと思うこの頃である。むしろ、その様な考えを抹殺しようとする行動の方が危険ではなかろうかと某国の大統領選挙を見て思うことである。

 今回の劇「かんがえごと」は、YOUTUBEで「座ダイコン」で検索すれば、見ることができます。

 『将軍』がデズニープラスで公開となり、小生はエピソード3に登場しています。こちらもどうぞお楽しみください。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

能登半島地震支援茶会 

当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
お茶会のお点前。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
お茶会のお点前。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会

2月11日・日曜日、東漸寺にて裏千家淡交会バンクーバー協会主催の能登半島地震の支援茶会を行いました。連日映像で届く痛ましいニュースに何かできる事はと思い立ち、準備時間が十分ではない状況でのお茶会でした。日本領事館からは岡垣さとみ主席領事もご臨席頂き、大勢のお客様がお出かけ下さいました。能登半島といえば日本海の荒波が思い浮かびます。お茶会で使う道具類は、掛け軸は「八風吹不動」、お棗は「荒磯」、お茶碗は「宝船」、お茶杓は「春光」等、能登半島の風景とこれからの復興を願う組み合わせでした。お菓子も会員が心を込めて手作りし、お客様をもてなしました。一日も早い復興を祈る会員の気持ちが伝わり、お茶会に来られなかった方達からも多額のご寄付をお預かりさせて頂いております。義援金がお陰様で$4,815.00集まりましたことをここにご報告させて頂きます。義援金は在バンクーバー総領事館並びに裏千家京都の能登支援部にお届けすることにいたしました。 

皆様の熱いお気持ちと共に、敏速に義援金を能登半島へお届けしたいと祈念しております。 

皆様からの温かいご協力に心から感謝いたします。ありがとうございました。 

当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会
当日の担当会員。写真 裏千家淡交会バンクーバー協会

(寄稿 裏千家淡交会バンクーバー協会) 

ホワイトキャップス2024年シーズンまもなく開幕、MLS日本人対決に期待のシーズン

大きなジェスチャーでチームメートに声をかけるGK高丘選手。2023年4月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
大きなジェスチャーでチームメートに声をかけるGK高丘選手。2023年4月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 MLS(メジャーリーグサッカー)のシーズンが先週開幕。バンクーバー・ホワイトキャップスFCは3月2日、BCプレースで2024年シーズンの初戦を迎える。

 昨季にJリーグからホワイトキャップスに入団したGK高丘陽平選手は今季も引き続き正GKとしての活躍が期待される。

 さらに今季は昨季にLAギャラクシーに入団した吉田麻也選手、今季セントルイス・シティSCに入団した木島萌生選手と、高丘選手との日本人直接対決や、昨季MLS入団で話題をさらったメッシ選手が所属するインテル・マイアミがバンクーバーにやってくるなど、昨季にはない楽しみな対戦も多い。

 昨季はプレーオフに進出するも惜しいところで上位に食い込むことができなかったホワイトキャップス。今季はRyan Gauld選手(MF)が公式にキャプテンに選ばれ、Brian White選手(FW)、Ranko Veselinović選手(DF)、Andrés Cubas選手(MF)らとリーダーシップグループでチームを引っ張っていく。

 昨季を超える結果を残せるか。いよいよホワイトキャップスの2024年シーズンが幕を開ける。

バンクーバーで注目の試合の日程

4月13日(土)7:30pm LAギャラクシー戦
5月25日(土)7:30pm インテル・マイアミ戦
6月29日(土)7:30pm セントルイス・シティSC戦

バンクーバー・ホワイトキャップスHP: https://www.whitecapsfc.com/

LAFCにホームで敗れ今季最終戦となった11月5日。ファンにあいさつしながら引き上げる高丘。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
LAFCにホームで敗れ今季最終戦となった11月5日。ファンにあいさつしながら引き上げる高丘。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(記事 三島直美/写真 斉藤光一)

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カナダセブンズ2024、日本女子代表強豪相手に惜敗が続くもパリ五輪へ手ごたえ

カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

 バンクーバーで繰り広げられた3日間の熱戦「カナダセブンズ2024」は、2年連続、女子はニュージーランド、男子はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。女子日本代表は強豪相手に随所に光るプレーを見せたものの力及ばず10位に終わった。ただ今年7月のパリ五輪に向け課題も見えた大会と振り返った。

サクラジャパン、カナダセブンズ10位も次のステップに手ごたえ

カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本対南アフリカ。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本対南アフリカ。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

 今大会の女子日本代表はプールBでオーストラリア、アメリカ、フィジーと対戦し3連敗。9位~12位決定戦に進み、南アフリカと対戦。24対5と快勝し、今大会初白星をあげた。その後9位決定戦ではアイルランドと対戦。パース大会で優勝したチーム相手にリードしながらも惜敗。10位となった。

 キャプテン平野優芽選手は大会5試合を振り返り、「チームとしては最終的な順位には納得いくものではないですけど」と厳しい表情をしながらも、「自分たちのパフォーマンス的にはすごく改善して日本らしいアタックだったり、ディフェンスというのを出すことはできたので、前向きなところは多いかなと思います」と一定の手ごたえを感じていた。

 初日アメリカ戦のあとには試合の入りでうまくいき先制トライを決めたことを評価していた。鈴木貴士ヘッドコーチも「試合の入りでは初日も含めていい入りができていた部分はありました」と機能したプレーをまず挙げた。ただ、「大事な場面でしっかりトライを取り切るだったり、相手を倒してボールを奪うだったりという一心がもう少し大事にできたら」と振り返った。

カナダセブンズ2日目第1試合となった日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目第1試合となった日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

 今後はセブンズシリーズが5月まで残り4大会あり、7月にはパリ五輪が控えている。セブンズシリーズに出場しているチームはほとんどパリ五輪に出場する。ここで上位に食い込めないということはオリンピックでも勝てないことを意味する。

 ただこれから4大会に出場して国際試合を経験する中で、修正も調整もまだまだ可能。

 「試合によっていい時と悪い時の差がまだ大きいところが私たちが上(位)に行けない弱い部分なのかなと感じています」と平野選手。1大会5~6試合ある中で、日本らしいプレーを出せている試合もあれば、そうでない試合もあると反省を口にする。「5試合、6試合とコンスタントに自分たちのやりたいラグビーをどれだけ出せるかっていうところが上(位)に行くために大事かなと思っています」

2023カナダセブンズから格段に成長

カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

 鈴木ヘッドコーチは、昨年初出場したカナダセブンズと比べて「今年は自分たちがやるべきことが、しっかりと選手一人ひとりが明確になっています」と話した。

 初日のオーストラリアやアメリカとの対戦で、敗れはしたが選手たちの動きは明らかに昨年と違っていた。スピードだったり、ディフェンス力だったり、勝ちに行こうとする姿勢だったり、一つひとつのプレーが鋭さを増しているように見えた。それは、強豪相手に先制トライを決めたり、得点が僅差だったりと、結果にも表れた。

 オリンピックまでは「一人ひとりのフィジカルな部分は継続的にやっていき、どれだけひとつのプレーにこだわってやっていけるかが今後すごい大事になっていくと思います。そのプレッシャーの中で自分たちのプレーを100%、120%出せるようにやっていきたい」と鈴木ヘッド。平野選手は「最終的には勝たないと結果がついてこないので課題の部分はまだままだつめていかないといけないと感じています」とパリを見据えた。

セブンズシリーズ

 7人制ラグビー世界大会セブンズシリーズは世界8都市で開催される。今シーズンは2023年12月のドバイ(アラブ首長国連邦)を皮切りに、ケープタウン(南アフリカ)、パース(オーストラリア)、バンクーバー(カナダ)、ロサンゼルス(アメリカ)、香港(中国)、シンガポール、そして5月のマドリッド(スペイン)が最終大会となる。参加チームは男女各12チーム。カナダ大会「カナダセブンズ」は毎年バンクーバーで開催されている。

カナダセブンズ2024結果

カナダセブンズ2日目。日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目。日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

女子日本代表
プールB
オーストラリア戦 12-10
アメリカ戦 26-12
フィジー戦 36-12

カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本が4トライを決めた南アフリカ戦。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本が4トライを決めた南アフリカ戦。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

9~12位決定戦
南アフリカ戦 5-24

9位決定戦
アイルランド戦 12-7

優勝
女子ニュージーランド
男子アルゼンチン

カナダ代表
女子3位
男子12位

カナダセブンズ2日目。日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目。日本対フィジー。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本対南アフリカ。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ2日目、9位~12位決定戦。日本対南アフリカ。2024年2月24日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito
カナダセブンズ3日目、9位決定戦。日本対アイルランド。2024年2月25日、BCプレース・バンクーバー。Photo by Koichi Saito

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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