ケベック州で10月5日に行われた州議会選挙で、分離独立派のケベック党(Parti Quebecois:PQ)が59議席を獲得し第1党となった。勝利宣言でポール・サンピエール・プラモンドン党首はケベック州が最優先と語り、「ケベック州民全ての州首相となることを宣言したい」と州民に呼びかけた。
ただ、127議席中、過半数の64議席には届かなったため少数派政権となる。PQはわずか3議席だった前回選挙から大きく議席を伸ばしての政権奪取となった。
野党第1党となったのはケベック自由党で40議席。第2党は19議席を獲得したケベック保守党。再出発した2009年以降で初めての議席となった。第3党は中道左派で独立派の連帯ケベック党(Quebec Solidaire:QS)で、前回より減らしたものの9議席を確保した。
PQは地方選挙区を多く制したが、モントリオールやケベックシティなどの都市部では自由党や保守党がほぼ圧勝した。
一方で2018年、2022年の選挙で圧勝し、2期連続多数派政権を担ってきた中道右派のケベック未来連合(Coalition Avenir Quebec:CAQ)は1議席も取れず79議席全てを失った。CAQは共同創設者のレガルト前党首が辞任し4月に就任したクリスティーヌ・フレシェット党首で臨んだ選挙だったが惨敗。党の存続も危ぶまれている。
選挙戦では、生活費の上昇や住宅不足、ホームレス問題、公共サービスの改善、インフラ整備、そして、フランス語とケベック文化の保護などが争点となった。これまで連邦政府寄りだったCAQは、こうした州民の要求の受け皿とはならなかった。
8年前、PQや自由党とは違う新しい風を求めた州民によって圧倒したCAQだったが、州民は再びPQと自由党を選んだ。
分離独立派のPQは2012年選挙で勝って以来の勝利で、ケベック州の分離独立に向けた動きに注目が集まっている。
サンピエール・プラモンドン党首は勝利宣言でケベック州民は独立した民主国家を持つに値すると語り、分離独立への意欲を示したが、アメリカのトランプ政権が退陣するまでは住民投票は行わないと断言した。カナダ政府マーク・カーニー首相との協力も示唆し、ケベック州に有益な政策には協力する意向を示した。
(記事 北野大地)
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