BC州政府、タンブラーリッジ銃撃事件めぐりオープンAIを提訴

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、今年2月10日にタンブラーリッジで起きた銃乱射事件に関し、オープンAI社に法的措置を取り、AIにより強い規制を求める姿勢を明らかにした。

 同事件ではジェシー・バン・ルーツェラー容疑者が事件のシナリオ作成にオープンAI社のChatGPTを利用したとされている。9月21日にニキ・シャーマ司法長官は、州政府はオープンAI社に、事件前に容疑者のやりとりの危険性を把握していたにも関わらず法執行機関に通報しなかったとして、カリフォルニア州で訴訟を起こしたと声明で発表した。

 シャーマ長官は「タンブラーリッジの人々は想像を絶する喪失を経験した。彼らには回答と責任を求める権利がある」と述べている。そのうえで、オープンAI社が、被害者や遺族、タンブラーリッジの地域社会が提起した懸念に、いまだに充分な対応をしていないと指摘。安全対策の強化や透明性の向上など、新たな悲劇を防ぐための具体的な行動を取るべきだとした。

 さらに今回の訴訟は、テクノロジー企業に対し、深刻な暴力につながるような脅威を把握した場合の責任や、公共の安全確保のためにどのような措置を取るべきかという問題を提起するものだと主張している。

 シャーマ長官は「テクノロジーが進化する中で、法律や安全対策の枠組みも、それに歩調を合わせて進化しなければならない」とし、国を上げてAI技術やオンラインプラットフォームに安全対策を設けることが急務と強調。その具体的な取り組みとして、AIの行為について人間の責任を問うことができる仕組みを確立するため、連邦政府の各大臣にカナダ刑法改正の政策案を提示していると述べている。

(記事 高城玲)

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