先住民居住地で白人ナショナリスト団体がデモ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州カムループス市近くの先住民居住地で、9月30日の真実と和解の日(National Day for Truth and Reconciliation)を前に白人ナショナリスト団体がデモを行い物議を醸している。

 カムループスRCMP(連邦警察)によると、9月27日午前7時30分ごろ、先住民居住地Tk’emlúps te Secwépemcで、黒い服を着て白いマスクをした大人数の集団がいるとの通報が入った。警察との接触で集団はその場を離れたが市内のさまざまな場所を移動し続けたという。

 複数のメディアがソーシャルメディア上で拡散されたデモの画像や動画を掲載。この団体は白人ナショナリスト団体「Second Sons Canada」とみらると紹介、だがメンバーはマスクで顔を隠していた。Tk’emlúps te Secwépemcは2021年5月、旧レジデンシャルスクール敷地内から215人分の身元不明の墓とみられるものが見つかったと発表したが、同団体はこれをやゆするような横断幕を掲げていたという。

 Tk’emlúps te Secwépemcチーフのロザンヌ・カシミール氏は声明を発表し「脅しには屈しない」と強調。白人至上主義が、レジデンシャルスクール生存者や世代を超えた被害者にさらなる恐怖を植え付けることはできないと述べている。

 カムループスRCMPジェフ・ペリー警視は、身元を隠しながら人々を威嚇し、恐怖や分断を引き起こす行動をするのは卑怯な行為だと批判、今後も捜査を続けていくとした。もし、同様の行為を見かけた場合や、情報・写真・ビデオなどがあれば提供してほしいと呼びかけた。

 マーク・カーニー首相も「Tk’emlúps te Secwépemcで起きた卑怯な行為は忌まわしいもの」と非難し、この国ではこのような行為は許されないと語った。BC州新民主党デイビッド・イービー党首も「恥ずべき行為」と批判しつつ、州内でこうした白人ナショナリスト的な行動が増加していることに言及、さらなる取り組みを進める必要があると述べた。

(記事 高城玲)

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