BC州選挙戦、支持率では解散選挙を仕掛けたNDPが追いかける展開に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州選挙戦は意外な展開となっている。世論調査会社アンガスリードが10月5日、最新の世論調査を発表。野党第1党だったBC保守党が48%で最も高く、選挙を仕掛けたBC新民主党(NDP)が43%で追いかけている。

 9月22日にデイビッド・イービー州首相が選挙を発表した直後の調査ではBC保守党47%、BCNDP35%だった。選挙戦に突入して2週間で12ポイントあった差を5ポイントまで縮めているが、これは保守党支持が下落したわけではなく、BCグリーン党やその他の党の支持率がNDPに流れたためと分析している。

 今年の夏ごろから野党BC保守党が党首交代を機に迷走する隙を狙うかのように、2028年に予定されていた州議会議員選挙を2年前倒しする解散選挙に踏み切ったイービー州首相だったが、ここまでのところは思惑が外れているように見える。

 さらに、選挙戦突入と時期を同じくして、BCNDPの主要閣僚経験者4議員が立候補しない意向を表明した。雇用や保健大臣を務め、次期党首候補とも見られていたラビ・カーロン氏、がんを公表した財務大臣のブレンダ・ベイリー氏、5期当選のベテラン議員で農業大臣だったラナ・ポファム氏、緊急事態管理担当大臣で前回選挙ではリッチモンド市で唯一NDPの当選となったリッチモンド=スティーブストン選挙区のケリー・グリーン氏。

 前回選挙でもわずか1議席差で政権を取ったBCNDPだけに、今回の選挙で4人が出馬しない事態は政権継続を狙う党に影響を与える可能性があるという。

 今回の選挙ではBC保守党の分裂で、候補者を立てる党は公式3政党のほかに、センターBC、OneBCの5党。これに無所属候補が加わる。票が割れることの影響も少なくない。

 BC選挙管理委員会によると、候補者数は、BC保守党が全選挙区の93人だったが、ソーシャルメディアで不適切な投稿をしたビクトリア=ビーコン・ヒル選挙区の候補を除籍にしたため実質92人、BCNDPが1選挙区候補を立てられず92人、BCグリーン党73人、センターBC35人、OneBC33人となっている。

 10月14日の党首討論会には公式3政党のBCNDPイービー党首、BC保守党ローン・ドークソン党首、BCグリーン党エミリー・ローワン党首が参加する。ドークソン党首とローワン党首は党首討論会参加は初めて。10月24日の投票に向けて重要なカギとなりそうだ。

(記事 北野大地)

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