サレー市議会、RCMP保持を州政府に問うことに

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市は現在、市の警察機関をRCMP(連邦警察)から独自の警察組織へと移行する準備を進めている。しかし、サレー市議会は12月12日、RCMPを保持する計画を州政府に委ねることで可決した。

 RCMP保持に関する報告書は、今週後半にも州政府に送られ、Mike Farnworth公安大臣が最終的な決断を下す。

 市独自の警察組織への移行は、サレー市Doug McCallum前市長によって始まったが、物議を醸していた。これに対し、今年10月の選挙でサレー市長に就任したBrenda Locke市長は、市長選でRCMP保持を公約に掲げていた。市長は、移行計画中止は納税者にとって大きな節約になるとし、コストの高い独自の警察組織よりも、RCMPを保持するべきと強調していた。

 投票に先立って公開された報告によると、移行計画を中止すれば今後5年で2億3,500万ドル以上の節約になるという。

 しかし準備中の警察組織Surrey Police Service(SPS)は、この報告書について相談はなかったと声明を発表。移行計画にすでに投入された1億ドル以上の費用については考慮がないなど、報告内容の数々の疑問点について指摘している。

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