サレー・メモリアル・ホスピタルへの懸念を商工会議所が表明

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市のサレー商工会議所(Surrey Board of Trade:SBOT)は、2月23日に発表した報告書の中で、サレー・メモリアル・ホスピタルへの大きな懸念を表明した。

 「Surrey’s Hospital Needs」と題する報告書によると、昨年は約1,400人の重病患者が、救命やより高度な治療のため、他の病院に搬送されている。SBOTのCEOであるAnita Huberman氏は「サレー市民は3大死因である、がん、心疾患、脳血管疾患の治療を市内で受けられないということになる」と述べている。また、交通状況が治療に与える影響についても言及している。

 さらに報告書では、バンクーバーに比べるとフレイザーヘルス区域の一人あたりの補助金が著しく少ないことを指摘。また、サレーの小児用ベッド数はこの20年間で24から16に減少しているという。

 BC州エイドリアン・ディクス保健大臣はこうした現状について、前政権の自由党に責任があるとし、現政権は救急医療とプライマリ・ケアのセンター2つを開設するなど、サレーを支援し続けていると説明している。新しい病院を市内クローバーデールに建設することも決定しているが、オープンはまだ数年先の予定。

(記事 編集部)

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