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Naomi Mishima

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サイバー攻撃を受けカナダ西部でロンドンドラッグスが閉鎖中

閉鎖されたロンドンドラッグス。2024年4月29日。Photo by Japan Canada Today
閉鎖されたロンドンドラッグス。2024年4月29日。Photo by Japan Canada Today

 カナダの大手ドラッグストア、ロンドンドラッグスが4月28日から一時閉鎖している。対象となっているのはブリティッシュ・コロンビア(BC)州、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州のカナダ西部4州で79店舗。

 ロンドンドラッグスによると「サイバーセキュリティの問題」によるものという。サイバー攻撃を受けたと見られている。「ネットワークとデータを保護するため、第三者のサイバーセキュリティ専門家に依頼して、封じ込めや修復、フォレンジック調査を即座に実施した」と説明している。

 顧客情報や従業員のデータなどが漏洩したとする痕跡はないと発表している。

 緊急に薬局の利用が必要な場合は、薬剤師が待機している近くの店舗に電話して手配するよう呼び掛けている。

 メトロバンクーバーの各店舗とも閉鎖され、入り口の扉に張り紙が貼られているほか、入り口付近では従業員が説明している光景が見られた。

 開店時期について現時点では未定という。

(記事 編集部)

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日本一の鉄道旅行、北陸新幹線での「お仕事体験」に 第13回鉄旅オブザイヤー

第13回鉄旅オブザイヤーの受賞者と関係者=2024年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)
第13回鉄旅オブザイヤーの受賞者と関係者=2024年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)

 優れた鉄道旅行を選ぶ「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」の2023年度(第13回)の授賞式が24年4月17日に鉄道博物館(さいたま市)で開かれ、鉄道愛好家の子どもと家族向けの日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」がグランプリを受けた。審査員の1人で、日加トゥデイの連載「カナダ“乗り鉄”の旅」の執筆者が結果と、採点方法などの舞台裏を明かす。

【鉄旅オブザイヤー】国内の鉄道旅行に贈られる代表的な賞で、テレビ番組で「鉄道旅行のアカデミー賞」と紹介された。旅行業界でつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会が主催し、2011年度から毎年実施。後援にはJR旅客6社全てと、私鉄でつくる日本民営鉄道協会、日本旅行業協会といった鉄道・旅行業界の主要企業・団体がそろっており、国土交通省鉄道局も含まれる。

鉄旅オブザイヤーの授賞式で紹介された審査と組織の概要
鉄旅オブザイヤーの授賞式で紹介された審査と組織の概要

 旅行会社のツアーを対象にした旅行会社部門は、外部審査員として委員長の芦原伸・日本旅行作家協会専務理事や、筆者(大塚圭一郎・共同通信社ワシントン支局次長)ら計11人が務めている。

公式ホームページ:https://www.tetsutabi-award.net/

アカデミー賞方式で事前に候補を発

 今回の旅行会社部門は2023年に催行または開催を決めた国内の鉄道旅行を募集し、前年度より21件減の65件の応募があった。

 アカデミー賞が候補作品を事前にノミネートするように、鉄旅オブザイヤー実行委員会は旅行会社部門の4つの主要部門賞を事前に発表する方式を20年度から採用。それらが候補となり、授賞式当日の決選投票でグランプリを決めるようになった。

 事前に発表された主要4部門のうち75%に当たる3部門をJTBが占めた。残る鉄道愛好家向けの「鉄っちゃん部門賞」を受賞し、グランプリにも輝いたのが鉄道ファンの子どもと家族の集客を目指した日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」だ。

北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーのグランプリ受賞者ら。左から3人目は鉄旅オブザイヤー実行委員会委員長を務める山北栄二郎JTB社長=24年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)
北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーのグランプリ受賞者ら。左から3人目は鉄旅オブザイヤー実行委員会委員長を務める山北栄二郎JTB社長=24年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)

 JR西日本の「WESTER(ウェスター)」会員を対象に2023年11月18日、同25日、12月9日の各日出発の3回実施し、計103人が参加した。

 参加者は石川県と富山県にあるJR西日本の施設を訪れて北陸新幹線用車両「W7系」を模擬運転できるシミュレーターや、W7系に乗り込んでの運転台見学や車内放送などを体験した。鉄道好きの子どもを主なターゲットに据えた企画だったが、日本旅行は「実は(同行した)大人の方が体験に夢中になっている姿も見られた」と説明した。

鉄旅オブザイヤーのグランプリを受賞した日本旅行の北陸新幹線のツアーの当日(日本旅行提供)
鉄旅オブザイヤーのグランプリを受賞した日本旅行の北陸新幹線のツアーの当日(日本旅行提供)

新幹線史上初のプロレス大会

 団体旅行を対象とした「エスコート部門賞」を受けたのは、東海道新幹線「のぞみ」の車内で開かれた新幹線史上初めてのプロレス大会「新幹線プロレス」だ。2023年9月18日の「のぞみ」371号の最後尾の16号車を丸ごと借り切り、東京駅から名古屋駅まで対戦するシングルマッチ一本勝負を敢行した。

 運賃などに限定グッズを付けたプレミアシート(2万5千円)、指定席(1万7700円)の計75席を23年8月5日に売り出したところ、発売開始から約30分で完売した。

 対戦したのは、東京ドームで激闘を繰り広げたこともある鈴木みのる選手と高木三四郎選手。最高時速285キロで走る車内のため安全性に配慮して設備を壊してはいけない、天井にぶつかってはいけない、一部の技は使用を制限するといったルールを定めた。

 新幹線の通路という幅が狭い“プロレスリング”でも手に汗を握る闘いが繰り広げられ、最後に「ゴッチ式パイルドライバー」という技を繰り出した鈴木選手が激闘を制した。

鉄旅オブザイヤー授賞式で紹介された新幹線プロレスの審査員評価
鉄旅オブザイヤー授賞式で紹介された新幹線プロレスの審査員評価

 授賞式では筆者の「新型コロナウイルス禍が日本の大動脈である東海道新幹線の利用者数にも打撃を与えてしまった中で、最高時速285キロのプロレスリングという“史上最速”の格闘技会場に変身させて満員にした企画力を高く評価しました。安全性確保や設備の汚損防止といったJTBのスタッフによる入念な準備は旅行のプロとしての責任感が伝わり、小橋建太選手が車掌に変装して登場するといった意表を突いた演出も素晴らしかったです」というコメントを紹介していただいた。

 末尾では惜しくも敗れた高木選手が「今度は名古屋駅から東京駅へ向かう『のぞみ』346号で逆襲する“リターンマッチ”が実現することを期待しています!」としたためたが、列車名を記した理由は高木選手の名前を見ていただければお分かりいただけよう。

海水浴列車を再現

西九州新幹線「かもめ」のN700S=23年9月12日、長崎市(吉村元志氏提供)
西九州新幹線「かもめ」のN700S=23年9月12日、長崎市(吉村元志氏提供)

 個人向けツアーに贈る「パーソナル部門賞」に輝いたのも新幹線の旅行商品「新感戦 西九州新幹線かもめVS九州新幹線さくら あなたはどっち?」。2022年9月に武雄温泉(佐賀県武雄市)―長崎間で部分開業した西九州新幹線で佐賀県や長崎県を訪れるか、九州新幹線に乗って熊本県や鹿児島県を訪問するかを選べる。

九州新幹線を走るN700系。山陽新幹線と直通する「さくら」などに利用される(2019年4月、福岡県那珂川市で筆者撮影)
九州新幹線を走るN700系。山陽新幹線と直通する「さくら」などに利用される(2019年4月、福岡県那珂川市で筆者撮影)
九州新幹線を走る800系「つばめ」=19年4月16日、福岡県那珂川市(筆者撮影)
九州新幹線を走る800系「つばめ」=19年4月16日、福岡県那珂川市(筆者撮影)

 JRグループと自治体が手がける大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」を対象にした「DC部門賞」に選出されたのは、茨城デスティネーションキャンペーン(DC)期間中の23年12月10日に開催された「『茨城DC特別企画』 1日限りの復活運転 大洗エメラルド号で行く鹿島臨港線の旅」だ。

 昭和時代の海水浴シーズンに大宮駅(さいたま市)と大洗駅(茨城県大洗町)を結んでいた海水浴客向けの臨時列車「大洗エメラルド号」の雰囲気を約35年ぶりに再現。当時の列車さながらに旧日本国有鉄道(国鉄)時代に製造されたディーゼル機関車「DE10」が12系客車を引き、通常は旅客列車が走らない貨物線の鹿島臨港線に乗り入れさせた。

主要部門賞の75%は筆者選出

 筆者を含めた外部審査員は一次審査を通過したツアーを評価し、今回は4部門の計16商品が勝ち残った。審査項目には旅行のプロとしての企画性、独創性(オリジナリティー)、乗車する列車や路線の魅力度(鉄道力)、コストパフォーマンス、非鉄道ファンにとっての旅自体の魅力度(非鉄誘引力)、販売数や申し込み人数が多いかどうかの6項目があり、各項目10点ずつの60点満点で付ける。

 鉄旅オブザイヤーの公式ホームページの審査員メッセージに掲載いただいた通り、今回は「新型コロナウイルス禍のリベンジとばかりに鉄道に乗る楽しみを訴求した旅行商品が多く寄せられ、どれも魅力的なツアーでした」というのが率直な感想だ。

 甲乙付けがたい力作ばかりのため得点差を付けるのが忍びなかったが、主要4部門賞では75%に当たる3部門賞が筆者のそれぞれの部門で最も高い得点を付けた商品が選ばれた。これらは鉄っちゃん部門賞以外の3部門賞で、鉄っちゃん部門賞は迷った末に別のツアーに最高得点を付けていた。

グランプリの“4連覇”は幻に

 一方、グランプリを決める決選投票は授賞式当日にある。4つの主要部門賞の受賞者が登壇して感想を語ったり、ツアーの様子や反響を紹介したりするプレゼンテーションの様子も評価対象になるため、賞状を受け取る舞台上でも気を抜くことができない。

 しかし、筆者はアメリカに駐在中のため残念ながら授賞式に出席できなかった。このため授賞式のプレゼンテーションは見ないまま、選挙の「不在者投票」に当たる事前投票で新幹線プロレスに票を入れた。なぜなら二次審査に進んだ16商品のうち、新幹線プロレスに60点満点中54点と全体の最高得点を付けていたからだ。

 4つの主要部門賞を事前に発表する方式に変わった20年度以降、筆者が決選投票で1票を投じたツアーが22年度まで3年連続で栄冠に輝いていた。しかし、今回は外れたため筆者のグランプリ投票の“4連覇”は幻と化した。

鉄旅オブザイヤー授賞式での北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーのプレゼンテーションで、乗務点呼を再現する様子=24年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)
鉄旅オブザイヤー授賞式での北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーのプレゼンテーションで、乗務点呼を再現する様子=24年4月17日午後、さいたま市の鉄道博物館(鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)

 北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーのプレゼンテーションには日本旅行の企画担当者に加えて同社親会社のJR西日本のツアーを担当した運転士と車掌も登場し、新幹線に乗り込む前に実施する「乗務点呼」を実演するなどツアーの様子を分かりやすく再現した。

 ある出席者はグランプリの結果は「プレゼンテーションの印象も強かったかと感じている」と指摘しており、筆者も授賞式に出席していた場合は悩んだ上で北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアーに1票を投じた可能性はある。ただ、授賞式を欠席したのは筆者の都合であり、投票先を決めたのも筆者の責任なのは論をまたない。

ベストアマチュア賞は「福井横断の旅」

 旅行会社部門の4部門賞以外では、国土交通省鉄道局長賞は、熊本地震で大きな被害を受け、2023年7月に全線再開にこぎ着けた南阿蘇鉄道(熊本県)を乗車する日本旅行と日本航空、JR九州などの共同企画「南阿蘇鉄道全線運転再開記念!特別トロッコ列車で南阿蘇・高森を巡る旅2日間」が受賞。

 審査員特別賞には11年の豪雨で一部区間が被災し、22年に全線が復旧した福島県と新潟県を結ぶJR只見線で旅行するJR東日本びゅうツーリズム&セールスの商品「『只見線ナイトトレイン』で行く奥会津への旅/『只見線ナイトトレイン』で行く夕闇の只見線と磐越西線・只見線の橋梁ビューポイント巡り」が輝いた。

 一般消費者から旅行企画を募るアマチュア部門には42件の応募があり、ベストアマチュア賞は東海大学遠藤ゼミ鉄旅FCプロジェクトチーム、矢部航平さんの企画「あなたはきっと、福井が好きになる。~雪月花(せつげっか)で行く福井横断の旅~」が受けた。

(寄稿 共同通信社ワシントン支局次長・鉄旅オブザイヤー審査員 大塚圭一郎)

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<バンクーバー日系人合同教会から2024年5月のお知らせ>

  • 毎週日曜日午前11時より, 日本語で行われます。Zoom (ID 5662538165、パスコード1225)と教会Facebookに紹介されているYoutubeで オンラインでも参加できます。
    (5月12日(日)第2日曜の午前11時の礼拝は日本語と英語で行われます。)
    日曜日の説教者をご紹介します。
    池田季美子牧師(牛久教会)5月5日、西之園路子牧師(野田教会)5月12日、三矢亮牧師(勝田台教会)5月19日、山本信義牧師 (八千代台教会)5月26日、6月2日は交渉中、西之園路子牧師 (野田教会)6月9日
  • シニア・初心者ラインダンス 毎週土曜午前11時から12時 会費$1、ダンスの後、軽食(実費)をいただきながら交流の時を持ちます。
  • Zoomで聖書を読む会は7月16日までお休みします。
  • ダウンタウンイーストサイドのストリートでサンドイッチ等の手渡し:木曜日午前9時から教会でサンドイッチとコーヒーの準備は7月18日から再開します。10時半から11時の配布はカーネギーコミュニティーセンタ―横で行われます)

お問合せ:604-250-4935(テキスト可)、keikonorisue@gmail.com  則末恵子まで
住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver
教会ホームページ  https://vjuc.org/

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

サレーNorthwood 合同教会 日本語会衆礼拝

5月19日(日)午後2時より
住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9
お問い合わせ:kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで

15 ◎「孫の手」は家族の温もり !

日本語教師  矢野修三

 突如として、うれしき孫持ち爺ちゃんになったので、友人や生徒の皆さんからいろいろお祝いの言葉をいただき、某(それがし)の周りには「孫」に関する話題がよく出るようになった。先日も、このエッセイが読めるレベルの上級者2人とお花見勉強会を。その席で「爺ちゃん先生、おめでとうございます。またお孫さんと会いたいでしょう」。ちょこっと冷やかされてしまった。

 そこで、ちょこっと孫に関するこんな諺を話題にした。「孫は目に入れても痛くない」である。するとすぐに、目などには入らないですが、「孫はかわいい」を強調した言い方ですよね、と答えた。うーん、さすが上級者、大したもんだが、英語にも「the apple of my eye」のような「eye」を用いた同じような意味のproverbがあると聞き、びっくり。

 ではもう一つ、「孫は来てよし、帰ってよし」。これには2人顔を見合わせて・・・、よく分かりません、である。分からなくて当たり前田のクラッカー。これはかなり昔の諺であり、昨今はほとんど使われていないが、日本人であれば若者世代でも、そこはかとなく分かる。爺ちゃん・婆ちゃんにとって、孫が遊びに来てくれるのはとてもうれしい。でも長くなると、体力的にも金銭的にもかなり大変で・・・、帰る時はホッとする。これが本音かも。こんな説明をしたら、はっきり言わない日本的な表現で、おもしろいですね、と感心してくれた。

 すると、Aさんから「孫の手」の話が飛び出た。彼女曰く、背中をかく道具、日本語では「孫の手」ですね。すてきです。文化として家族のあたたかみを感じます。なるほど、おっしゃる通り。英語では「back-scratcher」とのことで、確かに味も素っ気もない。

 実は、かなり昔だが、「孫の手」について同じようなことを話題にした生徒がおり、その時は「孫の手」の語源など、分からず調べてみて、びっくりしたことを思い出した。

 この「孫の手」はナント、中国の古い伝説に登場する仙女「麻姑(まこ)」に由来するとのこと。この麻姑はすごい美人で、爪を長く伸ばしており、その長い爪で背中をかいてもらったら気持ちがいいだろうと・・・。そんな故事から中国で「麻姑の手」という言葉ができ、それが室町時代あたりに日本に入ってきたとのこと。江戸時代に「まこ」が「まご」になり、「孫の手」が生まれたようで、うーん、まことに驚きであった。

 確かに、こんなこと生徒にはあまり説明したくないが・・・。でも語源はともあれ、孫がお爺ちゃんやお婆ちゃんの背中をかく、そんな家族の温もりをイメージして、日本の古き文化としてこの「孫の手」という言葉が生まれ、育まれてきたのは間違いないであろう。

 生徒も最初はびっくりしたようだが、「先生、語源など聞かなかったことに・・・、それより平均寿命100歳の時代になりますから、『孫の手』から『ひ孫の手』に変えたほうが・・・」。なるほど、これには思わず笑ってしまった。

 この「孫の手」談議は文化も絡んで、上級者にはなかなか有意義である。でも「孫の手」で背中をかくたびに、美しき、悩ましき爪を想像してしまい、かゆくもないのに「孫の手」を手にする回数が増えそうで、少々心配でござる。

「ことばの交差点」
日本語を楽しく深掘りする矢野修三さんのコラム。日常の何気ない言葉遣いをカナダから考察。日本語を学ぶ外国人の視点に日本語教師として感心しながら日本語を共に学びます。第1回からのコラムはこちら

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

「春土用*晴れの合間に土いじり」

カナダde着物

第58話
*千夏先生の他装ワークショップ*

 土用の日は、夏だけでなく春にもあるのをご存知でしょうか。
 陰陽五行説では宇宙は2つの陰陽と5つの元素(水、金、土、火、木)からできていると考えられていて、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」が支配するとされ、残った「土」を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春立夏立秋立冬の前の18日間を土用というそうです。次の季節へ移る前の調整期間で、体調管理にカレンダーが使われていたようです。

 春の土用は「土を掘り起こしてはいけない」という注意があるそうですが、バンクーバー近郊ではイースターが終わる頃からガーデナーたちの作業が始まります。
 きっと、かつては農作業で体調を崩さないように、という戒めがあったのでしょう。
 いつも急いでいる現代人は、なかなか暦の通りにはいきませんが、季節の変り目に季節性アレルギーを持つ私には少し当てはまります。

 それでも若葉の木々や花々が美しいこの時期は、家の中に閉じ籠るのはもったいなく、くしゃみを連発しながら庭仕事に精を出しております。

 皆さま、時節柄、健康にはくれぐれもご留意ください。

「canada goose and sakura」Manto Artworks
「canada goose and sakura」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「千夏先生の他装ワークショップ」

 去年の初頭から、娘さんの短期留学に付き添いカナダへいらしている若林千夏さんが、和の学校で着物に関わるお手伝いをしてくださるようになりました。
 ご実家は栃木県宇都宮で150年続く呉服屋さんだそうで、日光市で着物レンタルや着付けサービスなどもご家族で経営されているそうです。

「しゃなりさん(呉服屋)と千夏さん」コナともこ
「しゃなりさん(呉服屋)と千夏さん」コナともこ

 今回は他装(他の人に着付をすること)を長年されてきたプロの着付師、千夏さんから「コツを盗むぞ!」という企画で、ワークショップを開催しました。

 自分の体型は殆ど変わりませんので、慣れてくればそんなに大変ではありません。
 しかし、他装は10人いたら10人の体型があり、その方の魅力を最大限に生かして着付けをすることを目指しますので、経験値と技が求められます。
 毎回、反省と学びがあり、とても奥深いものです。

 私が他装で大事にしていることは、着物を着た方がご自分の魅力に気付き、日本人の方でしたら、日本人としての誇りを持ってくださるよう、努めることです。

 芸術品を身にまとえるということで、日本人以外の方々からも愛されている着物。
 素晴らしい伝統文化であり、是非これからも受け継いでいただけたらと願っております。

 皆さまもお寺での行事や儀礼の際に、是非、着物でいらしてみてください。

「他装ワークショップ@東漸寺」コナともこ
「他装ワークショップ@東漸寺」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「満開の桜の下でキッズダンス」

 今年のバンクーバー近郊での桜は、あれよあれよと開花が始まり、いつもならもう少し後に咲く八重桜がトンネルを作り、ドライブ中も心がウキウキしてきます。
 清らかで優しいピンク色は、グレー色の冬から一転して、春のスタートとしてピッタリな色ですね。

 今年から始まりました「お寺deキッズダンスとキッズ茶会」ですが、今回はお花見のお茶会を兼ねて開催いたしました。
 桜の木の下でダンスを保護者さんへお披露目し、その後、本堂にてお釈迦様の誕生日(新暦)をお祝いしながら、一服のお茶を愉しんでいただきました。

 来月は五節句の3つ目にあたる「端午の節句」があります。現代では「こどもの日」として、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う行事となっております。

「お寺deダンス🌸キッズダンスチーム2024 Spring」コナともこ
「お寺deダンス🌸キッズダンスチーム2024 Spring」コナともこ

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.html

着付講師 若林千夏(わかばやしちなつ)さん
家族は、旦那と4人の子どもとトイプードル。
アボッツフォードに次女の高校留学のお供で引っ越してきたばかりの50代新米移住者です。
呉服屋で生まれ育ち、20代からは本格的に着物や着付けに携わりながら楽しく日本の良さを広められたらいいなと思っております。
しゃなり:ホームページ https://shanari.com/

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

MLSから日本代表に、吉田選手から高丘選手にエール

吉田選手と高丘選手。LAギャラクシーがBCプレースを離れる直前に。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
吉田選手と高丘選手。LAギャラクシーがBCプレースを離れる直前に。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後にインタビューに答える吉田選手。LAギャラクシー戦。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後にインタビューに答える吉田選手。LAギャラクシー戦。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 バンクーバーで今季初のMLS日本人対決が4月13日に実現した。バンクーバー・ホワイトキャップスFCのGK高丘陽平選手と、LAギャラクシーに所属するDF吉田麻也選手、DF山根視来選手がBCプレースで対戦した。

 西カンファレンス首位攻防となった試合は、ギャラクシーが3-1で勝利。高丘選手にとっては今季初の3失点と悔しい負け試合となったが、試合後には吉田選手とユニフォームを交換したり、山根選手と笑顔で話したりと、日本人対決に普段は見せない表情を見せていた。

 試合後、MLS2シーズン目となる吉田選手に、MLSについて、高丘選手について、話を聞いた。

ホワイトキャップスについて

 イタリア人の監督で、やることを徹底してやるというふうに思います。いくつかパターンがあって、それをするのと、そんなに難しいことをしないのと、守備が硬いっていうのはあったのかなと思います。

 (BCプレースは)人工芝もちょっと難しさはありますけど、それもこのリーグ(MLS)の特徴だしおもしろかったです。

MLSで日本人がプレーすることについて

 やっぱり一緒に同じ日本人としてこのリーグで戦ってるので、お互いに刺激し合っていると思いますし、(高丘選手は)僕が来る前からこっちでがんばっているのを知っていたので、ここでポジションを勝ち取って。どこにいてもそんなに簡単なことではないと思うし、特にキーパーという一つしかないポジションでがんばっているなと思います。

 久保も含めて僕ら(4人)がこのMLSの良さっていうのを日本に発信していって、もっともっと評価されるべきリーグだと思うし。日本にあまりにも情報が少ないので。この前も Jリーグの野々村さんが来て色々と話したりもしたんですけど、みんなMLSのこの成長のスピードっていうのは非常に驚くので。

山根選手、試合後のインタビューで。LAギャラクシー戦。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
山根選手、試合後のインタビューで。LAギャラクシー戦。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 そこから学べることはたくさんあるし、僕も高丘くんも山根も情報を発信していかなくてはいけないなと。良いパフォーマンスを出して、少しでもニュースを届けて。あとはリーグ(MLS)の日本人(選手)の評価も高めていかなくてはいけないので、次の日本人(選手)を取ろうという気持ちにリーグの色々なチームが思ってくれるような活躍をしなくてはいけないなと思います。

MLSの印象について

 一つは国が大きいので、この1つの国でチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグぐらいの、それ以上の移動距離があるし、時差もあるし。あとは気温の差も大きいので、これから暑くなってくるので、まだ涼しい時はいいと思うんですけど、これからが本当に勝負だなぁというふうに思います。

 リーグはそうですね、日本と似てるかなと思いますね。DP(Designated Player)の選手たちが違いをつけますけど、それ以外でもローカルの選手や僕みたいにある程度年齢が上がった選手が来たりもするし、インターナショナルのリーグだと思います。日本より平均年齢も(若いし)。日本の印象だと年取った選手が行くっていう印象あると思うんですけど、でも実際にはJリーグの平均年齢よりも全然若くて。確かJリーグが27、8歳ぐらいでこっちが25、6歳なんで。そういう意味ではすごく勢いのあるリーグだと思ってます。

高丘選手について

吉田選手と高丘選手。LAギャラクシーがBCプレースを離れる直前に。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
吉田選手と高丘選手。LAギャラクシーがBCプレースを離れる直前に。2024年4月13日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 決して簡単じゃないと思うんです。というのは僕みたいに、例えばヨーロッパである程度やってくれば最初から多少のリスペクトがある中でプレーできますけど、日本からいきなり来るっていうのは、まずそこでのリスペクトを勝ち取らなきゃいけないし、どうしても体格的にも最初はクエスチョンの目で見られてたと思うんです。でも、しっかりと自分のポジションを確保して信頼を勝ち取って試合に出続けて、一定の評価を得ているというのはすばらしいことだし、もっともっと食い込んでいけるんじゃないかなと思います。

 (日本)代表にも食い込んでいけると思うので、ここでパフォーマンスを出して(ほしいです)。間違いなく(日本)代表のスタッフたちもこれからアメリカに来たり、キャンプしたり試合をしたりすると思いますし。(2026年に)ワールドカップがあるし、そのタイミングで話があれば、声が掛かるチャンスはあると思うので、その時までにしっかりと自分のコンディションと良いパフォーマンスを維持できるかが鍵なんじゃないかなと思います。

***

 バンクーバーの印象を聞くと、「スタジアムもいいし、街もきれいだし」と話した。以前にビザの取得で2、3日滞在したことがあるという。「その時にすごくいい印象を持っていたんですけど、素敵な街だなぁと思って」。移動が大変なMLSの遠征だが、「アウェイに行くと色々と全然ロスとは違うものが見られるのでおもしろいんですけど、またバンクーバーはおもしろいなと」とも話した。

 高丘選手とはバンクーバーに滞在した時に一緒に食事をしたり、ロサンゼルスに来てすぐの時にも話をしたりと、これまでは面識がなかったがMLSに来て交流があると話す。これまでMLS所属選手から日本代表が選出されたことはなく、高丘選手にそのチャンスがあればつかんでほしいと語った。

 吉田選手も山根選手も日本代表を経験。吉田選手は代表キャプテンも務めた。ギャラクシーでもキャプテンとしてチームを引っ張っている。ヨーロッパでもプレーした代表経験を持つ選手がMLSチームでキャプテンとして活躍し、MLSの良さを発信することで、日本でのMLSの評価が変わることは間違いない。

 次のワールドカップは2026年、カナダ、アメリカ、メキシコの3カ国共同開催。バンクーバー市も開催都市で、BCプレースで7試合が予定されている。

 MLSに所属する日本人選手、できれば高丘選手が、このリーグで活躍し、2026年ワールドカップで日本代表としてプレーすることを期待したい。

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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西川流カナダ彩月会「温習会」開催のお知らせ

 西川流カナダ彩月会が第3回「温習会」を開催いたします。今回は7年ぶりの開催となります。

 ぜひご家族、ご友人とお誘いあわせの上、ご来場ください。

日時:4月27日(土)午後2時開演(1時30分開場)
会場:日系文化センター・博物館(6688 Southoaks Crescent, Burnaby)
入場料:10ドル(チケット問い合わせ先:604-584-8320)
特別ゲスト:フルート演奏者・小西千恵子さん、ピアノ演奏者・Danielle Leeさん

日本漢字能力検定(2024年6月)の申し込みは締め切りました:グラッドストーン日本語学園

グラッドストーンで漢字検定開催

  

 2024年6月16日(日)実施の『公益財団法人 漢字能力検定試験』は申し込みを締め切りました。ありがとうございました。

***

 2024年6月16日(日)に『公益財団法人 漢字能力検定試験』を実施いたします。

 この検定は国内はもとより、世界の日本語学校でも実施されているものです。日本国内でも高校や大学の入学試験において有利であったり、企業内でも受検を促しているところもあるとのことです。

 カナダにいるけれども、将来日本で勉強しよう、あるいは働こうと思っている方、もしくはいずれ日本で社会生活を送ろうと考えている方は、この機会に受検をお勧めします。

 日本語能力試験に大変役に立っているという声もあります。

 受検をご希望の方は、お申込用紙を添付にてお送り出来ますので、グラッドストーン日本語学園までお問い合わせ下さい。お申し込み締め切りは、2024年4月6日(土)です。

2024年度公益財団法人認定日本漢字能力検定実施要項

実施日:2024年6月16日(日)午後2時
申し込み締切日:2024年4月6日(土)
会場:日系ヘリテージセンター2階
申し込み連絡先:グラッドストーン日本語学園(日系プレース内)
電話:604-515-0980
*定員に達しましたら締め切りとさせて頂きます。

過去最大規模のさくらデイズ・ジャパンフェア、快晴で大盛況の2日間!

 昨年は雨に降られたさくらデイズ・ジャパンフェア、今年は4月13日、14日とも初夏を思わせる快晴となった。Vancouver Cherry Blossom Festival(VCBF)の一環として毎年バンデューセン植物園で開催されるジャパンフェアは年々人気が高まり、バンクーバー市民にとって欠かせないイベントとなっている。

 今年はベンダー数が79、来場者数は15,000人を超え過去最大規模となった。植物園内には、日本の文化に関連するフードやクラフトブース、体験スペースが並び、ステージでは和太鼓奏者金刺敬大さんと三味線奏者はなわちえさん、佐藤派糸東流空手、さくらシンガーズ、APPARE Yosakoi Vancouver、Wailele Wai Waiなど、39グループによるパフォーマンスが披露され、大いに盛り上がった。

 たくさんの来場者が太陽の日差しで照らされる満開の八重桜を楽しみながら、フードや音楽、ダンスなどを通して日本の文化を堪能する2日間となった。

第14回を迎え、成長し続けるさくらデイズ・ジャパンフェア

さくらデイズ・ジャパンフェアの幕開け、恒例の鏡割り。在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事(左端)やさくらデイズ・ジャパンフェア実行委員長・塚本隆志さん(右端)が参加。2024年4月13日、バンクーバー市。 Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
さくらデイズ・ジャパンフェアの幕開け、恒例の鏡割り。在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事(左端)やさくらデイズ・ジャパンフェア実行委員長・塚本隆志さん(右端)が参加。2024年4月13日、バンクーバー市。 Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 第1回は2009年。2010年のバンクーバー・オリンピック/パラリンピック開催と2020年の新型コロナウイルス感染拡大で2回中止となったが、2021年のオンライン開催を含めて、今年は14回目となる。

 第1回からジャパンフェア実行委員会委員長を務める塚本隆志さんは「ベンダー数が多いので、園内だけでなく駐車場も使っているところが今までにないところです。実行委員会委員長として辛いことも多いですが、その分終わった時に達成感があります。年々大きくなっていることも、やりがいになっています。最後に皆さんから『良かったですね』と言っていただけることが一番うれしいですね」と笑顔を見せた。

日本文化を体験できる日本酒試飲ブースや浴衣レンタルが大人気

 BC州日本酒協会が主催する日本酒試飲ブースでは6社が参加、16銘柄を小さなカップで飲み比べでき、日本酒を味わうカップルやグループの笑い声であふれていた。

大盛況のBC州日本酒協会主催の日本酒試飲ブース。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
大盛況のBC州日本酒協会主催の日本酒試飲ブース。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today

 BC州日本酒協会メンバーのちぐさポペルさんは「毎年出ているのですが本当に盛況です。初心者の方からお酒のことをよく知っている方までいらっしゃいます。最初のステップとしてはすごくいいと思います。日本酒ってハードルが高くて1本何十ドルとするし、それよりは色々試してお話をして、まず認知してもらう。BC州日本酒協会自体が、お酒の窓口を広げるということを目的でできたので、こういうイベントはすごく助かります」と笑った。

 毎年子どもたちに人気の建友会による風車制作体験ブースでは、心地よい風が吹くたびにクルクルと回る風車の展示が目を引き、親子連れでにぎわっていた。建友会会長松原昌輝さんは「今年は天気がすごく良いので、いつもよりも早いペースで風車の枚数が減っています。また建友会の会員が作ったコースターやウッドクラフトも販売していて、結構売れています。さらに風車を作った子どもたちがドネーションをしてくれていて、今年は能登半島地震被災者の皆さんへの寄付を考えています」と話した。

毎年大人気、建友会の風車制作体験コーナー。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
毎年大人気、建友会の風車制作体験コーナー。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today

 毎年大人気なのは浴衣レンタルも同じ。レンタルスペースは長蛇の列をなしていた。家族全員で浴衣を着て楽しむBhimsen Timslsinaさんは「すばらしい体験です。バンクーバーアイランドからこのフェスティバルのためにやってきました。とても楽しんでいます」と満足そうだった。

和太鼓と三味線で圧巻のパフォーマンスを披露

 和太鼓奏者金刺敬大さんと三味線奏者はなわちえさんが披露した力強いパフォーマンスに、来場者たちの歓声が止まなかった。

 演奏後、はなわさんは「たくさんの人がいて、天気もすごく良くて風も心地がよかったです。さらにお客様の表情も見えて、皆さん楽しそうにされていたので、弾いていて気持ちよかったです」と笑顔で答えた。

 今年で5回目のパフォーマンスとなった金刺敬大さんは「2日間ともこんなにも晴れたのは久しぶり。ピクニックをしながらすごくたくさんの人が見てくれていたので、いつも以上に自分の中でも盛り上がりましたね」とうれしそうだった。

 フードコーナーも大盛況で、テーブルや芝生で食事やドリンクを楽しむ来場者であふれ、植物園内はにぎかな笑い声と平和的な雰囲気に包まれていた。

満開の八重桜と浴衣レンタルを楽しむ来場者。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa/Japan Canada Today
満開の八重桜と浴衣レンタルを楽しむ来場者。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa/Japan Canada Today
家族全員で浴衣レンタルを楽しむバンクーバーアイランドから来たBhimsen Timslsinaさん一家。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
家族全員で浴衣レンタルを楽しむバンクーバーアイランドから来たBhimsen Timslsinaさん一家。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
元気いっぱいのパフォーマンスを披露したTenrikyo Joyous Stars。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
元気いっぱいのパフォーマンスを披露したTenrikyo Joyous Stars。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
酒粕を使ったスキンプロダクトのブース。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
酒粕を使ったスキンプロダクトのブース。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
フードトラックにも多くの人が…。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
フードトラックにも多くの人が…。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
大盛況の浴衣レンタルブースと色彩豊かな浴衣を来た来場者たち。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today
大盛況の浴衣レンタルブースと色彩豊かな浴衣を来た来場者たち。2024年4月14日、バンクーバー市。 Photo by Ayaka Furuakawa /Japan Canada Today

(取材 古川紋)

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バンクーバー日系社会に朗報 本格的シニア向けグループホームRosewood by Nikoniko竣工

写真 BTN Senior Care Management Limited Partnership
写真 BTN Senior Care Management Limited Partnership

Bayshore Gardens Real Estate Holdings社(社長 岡本裕明)とNikoniko Health社(社長 阿部山ゆうこ)の出資によるBTN Senior Care Management Limited Partnershipが所有運営するRosewood by Nikonikoがバーナビー市ローズウッド通り7868番地で竣工しました。

このグループホームは10床という小規模な建物ゆえにスタッフが顧客の状況をしっかり把握したうえで日本的なサービスを提供することを目的とし2019年の用地取得後、リゾーニングを経て、24年3月末に完成しました。

3月28日に開催された竣工の儀では金光教の橋本竜三教会長がその儀を執り行い、竣工式ではRaj Chouhan州議会議長やMike Hurleyバーナビー市長の祝辞のほか、同市議会からは6人もの議員が駆け付け、在バンクーバー日本国総領事館からも田中剛士領事が参加するなど華やかに開所を祝う一方、カナダでもほとんどないグループホームのコンセプトに市長以下興味津々で、大変前向きな印象となったようです。

バンクーバーの日系社会ではシニア層が増えていく中、Nikoniko社では訪問介護を中心に事業を展開してきましたが、事業を推進する中で日本的なグループホームの必要性からBayshore Garden社との協業により今回、完成にこぎつけたものです。

なお、同施設はBC(ブリティッシュ・コロンビア)州政府のAssisted Livingのライセンスを授与されており、民間による運営施設として経営されます。

広く天井の高い建物と大きな窓はスペーシャスで段差もなく、建物内にはエレベーターも設置されています。また、広々とした庭では木々が奏でるほか、ベジガーデンで居住者がガーデニングや野菜の栽培なども楽しめるようになります。また、日本の茶室を思い浮かべるインスパイアルームが別棟であり、脳の運動教室や体操など多目的ルームとして活用されます。建物の設計はヒロタ建築設計事務所で、代表のEitaro Hirota氏はシニアケア施設設計のエキスパートであり、今回は和のテイストをふんだんに取り入れ、箱庭や日本的な浴室のスパルームなども完備しています。

オーナーの一人、岡本氏は「このコンセプトが当地で理解されれば日系のみならず、カナダ全体の問題となるシニアの生活について解決策のオプションの一つとなると信じる。運営の状況を見て第二弾を検討したい」と述べています。

3月28日竣工式にて来賓及び関係者と記念撮影。写真 BTN Senior Care Management Limited Partnership
3月28日竣工式にて来賓及び関係者と記念撮影。写真 BTN Senior Care Management Limited Partnership

(寄稿 BTN Senior Care Management Limited Partnership)

異色のピアニスト角野隼斗さん、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラと共演

角野隼斗さん。Photo courtesy of Vancouver Metropolitan Orchestra
角野隼斗さん。Photo courtesy of Vancouver Metropolitan Orchestra
角野隼斗さん。Photo courtesy of Vancouver Metropolitan Orchestra
角野隼斗さん。Photo courtesy of Vancouver Metropolitan Orchestra

 東京大学大学院(情報理工学系研究科創造情報学専攻)出身という異色の経歴を持つ、いま話題のピアニスト角野隼斗さんが、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ(VMO)と共演する。

 Cateen(かてぃん)という名で活動するYouTubeチャンネルでは登録者数が現在133万人。クラシックだけにとどまらず、ポップスやジャズなども演奏するほか、作曲・編曲も手掛ける音楽家として、いま最も注目を集めている若手音楽家のひとり。

 コンサートチケットはすぐに完売すると言われるほどの人気で、日本では全国公演ツアーを開催し、海外ではオーケストラとの共演やリサイタルなど幅広く活躍している。

 今回のバンクーバーでの公演に際し、角野さんは、「バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ、そしてマエストロ、ケン・シェと一緒にカナダデビューを果たせることをとても楽しみにしています。バンクーバーの美しい街を見ること、そしてバンクーバーの人々と出会い、Gershwin Concerto in Fを皆さんの前で演奏できることを楽しみにしています」とコメントを寄せた。

 VMOマエストロのケン・シェさんは、「東京で行われた“Cateen”(角野隼斗)のリハーサルに出席しました。そこでは、私の先輩である佐渡裕さんと一緒にツアーでのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のリハーサルを行っていました。それは本当に魅惑的で、彼は音楽に対する深い理解と愛情を持っていると感じました。佐渡さんと話している時、隼斗が去年Gershwin(ガーシュウィン)の“Rhapsody in Blue”で共演してデビューした時の感動を話してくれました。それを聞いて、Gershwin Concerto in Fを共演することがとても楽しみになりました」と5月4日の角野さんのカナダデビュー共演に期待を込めた。

 VMOにとって今回の公演は2023-24年シーズンのフィナーレ。シーズンを締めくくるにふさわしいゲストを迎えての公演となる。

VMOシーズンフィナーレ with 角野隼斗

日時:2024年5月4日、7:00pm (Opening Act by Vancouver College Wind Ensemble)、7:30pm Pre-Concert Talk、8:00pm VMO Concert
会場:ブリティッシュコロンビア大学(UBC)Chan Centre for the Performing Arts(6265 Crescent Road, Vancouver)
指揮:Ken Hsieh
ピアノ:角野隼斗“CATEEN”
チケット情報: www.vmocanada.com、もしくは、www.chancentre.com

チケットプレゼントのお知らせ

 5月4日に開催されるバンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ(VMO)と角野隼斗さんが共演するコンサート”All that Rhythm with Cateen!”のチケットを抽選で10名様にプレゼントします。

 ご希望の方は、件名に「VMOチケット希望」と明記の上、メールにてご応募ください。
 応募メールアドレス: promo@japancanadatoday.ca

 締切は4月29日正午。当選者には弊社より連絡いたします。

 ご応募、お待ちしております。

(記事 編集部)

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食品産業の問題に切り込むドキュメンタリー「Food, Inc. 2」ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレット監督

A scene from FOOD, INC.2 Courtesy of Mongrel Media
A scene from FOOD, INC.2 Courtesy of Mongrel Media

 晴れの日が多くなってきて気持ちの良い季節になって来たバンクーバー。お友達と集まってBBQをしたり、お弁当を持ってビーチでピクニックするのが楽しみな方も多いのでは?特に最近の物価高、持ち寄りでワイワイできるってお財布的にも最高ですよね。

 さて今回ご紹介するのは、食品産業の問題に切り込むドキュメンタリー「Food, Inc. 2」(監督ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド)。2010年にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた「Food, Inc.」(ロバート・ケナー監督)の続編です。

 前作では食肉処理工場、農園、そして違法労働者の問題に迫り大きな話題を集めました。私たちが口にする肉や小麦、とうもろこしの生産過程や安全性を問う映像は、かなりショッキングだったのを覚えています。

 今作では前作ほどの衝撃映像は無いものの、依然として改善されていない食肉工場の労働環境やさらに進んだ巨大企業による独占(カナダでも価格高騰の一因と言われていますよね!)、そしてプロセスフードや甘味料が健康に与える影響などを伝えます。新型コロナの頃の食肉処理工場でのクラスターはまだ記憶に新しいところだし、いや映像よりも何よりも10年以上経っているのに未だ何も改善されてないって・・・と、そちらの方が違った意味でショックでした。ただ、前作が撮られた2008年よりもオーガニック食品や代替肉の普及が進んでいたり食品産業と環境問題の関係について考える人が増えていると本作は伝えているので、少しは良い方向に進んでいる兆しもあるのでしょうか。

 というわけで私たちが毎日口にする食べ物について考えさせてくれる映画です。お肉もお魚も大好きだし、誰もが安全な食料品を身近なお店で適正価格で買えるのが一番だと思う私に今出来ることは何だろう、そんな問いを投げてくれた作品でした。

 バンクーバーではVIFFセンターで上映中です。

A scene from FOOD, INC.2 Courtesy of Mongrel Media
A scene from FOOD, INC.2 Courtesy of Mongrel Media

Lalaのシネマワールド
映画に魅せられて

バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライターLalaさんによる映画に関するコラム。
旬の映画や話題のドラマだけでなく、さまざまな作品を紹介します。第1回からはこちら

Lala(らら)
バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライター
大好きな映画を観るためには広いカナダの西から東まで出かけます
良いストーリーには世界を豊にるす力があると信じてます
みなさん一緒に映画観ませんか!?

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学生や在留邦人を狙う詐欺 総領事館とRCMPが注意喚起

学生や在留邦人を狙った詐欺について、気をつけたいことをバンクーバー総領事館とRCMPに聞いた。

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