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コナともこ

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「さようなら*早桜ひらりと落ちる」

カナダde着物

第69話
利休忌と追善茶会での着物

 桜の花が咲き始めると、まだ肌寒くても春の訪れを感じます。
 「あの桜が早く咲くのは、早く散るためなのかもしれない。」
 散りゆく花びらを見ていると、それが自然の流れだとわかっていても、どこか切なさが残ります。

Cherry Blossom & Seagulls Manto Artworks
Cherry Blossom & Seagulls Manto Artworks

 まだ桜の蕾が固い頃、長年に渡り日本語学校の教師を務められた方が、お亡くなりになりました。
 その方は、茶道教室での茶友であり、敬愛する先輩でもありました。
 最後に交わした言葉は「ともこさん、お疲れさま。」と、茶道の役員を終えた時にお声をかけてくださいました。

 その命の儚さを感じるとともに、桜の花言葉を思い出します。
 西洋では「spiritual beauty(精神の美しさ)」と「good education(優れた教育)」という意味があるそうです。
 教育に深く関わってこられた先生にふさわしく、これからも桜が咲く季節になるたび、偲び想いを馳せることでしょう。

 今年の桜は、少しグレーがかったように見えますが、不安定な空の下でゆっくりと花を開いていきます。

*今日の着物*Today’s Kimono

利休忌と追善茶会での着物

 利休忌(りきゅうき)は、茶道の祖として知られる千利休(せんのりきゅう)を偲ぶ日です。
 その際、利休忌の後に行われることが多いのが「追善茶会(ついぜんちゃかい)」です。この茶会は、千利休の霊を慰め、遺した茶道の教えを今一度噛みしめるために行われるものです。

 追善茶会での着物選びは、茶道の深い精神を感じる大切なひとときです。

 女性であれば、一般的に「訪問着」や「色無地」の着物が適しています。色無地は、色や模様に制限が少ないため、季節に合ったものを選ぶことができます。男性であれば、黒の「羽織袴」や「紋付き袴」が定番です。

 着物を通じて、茶道の礼儀や格式を感じ取ることができたらいいですね。

「利休忌及び追善茶会」一つ紋付暈し色無地 経錦袋帯 コナともこ
「利休忌及び追善茶会」一つ紋付暈し色無地 経錦袋帯 コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

利休忌の法要

 今年のお寺の桜は、いつもより遅い開花のようです。利休忌が行われた3月23日の朝は、冷たい雨がさめざめと降り、参拝に訪れた方々は小走りに本堂へ向かわれていました。

 本堂には60名近い方が集まり、和尚が一盌を供えられた後、読経がなされ、一同は利休居士の遺徳を偲んで静かに合掌しました。最後に裏千家バンクーバー出張所講師のキース・スナイダー先生が挨拶をされ、お参りに来られた皆様へ、お茶室と本堂にてお菓子とお抹茶が呈されました。

 昨今のニュースを見ていると、今私たち個人が享受している平和な日常も、国という大きなグループのトップの行動次第で、良くも悪くも変わってしまうことがあると気づきます。

 利休居士が生きた乱世の時代の教えは、今も私たちに大切なことを教えてくれているように思います。お互いの大切にしていることを認め合い、話し合い、平和に暮らせる世界になることを願い、利休忌を終えました。

「利休忌及び追善茶会」 練切菓子:ひとひら コナともこ
「利休忌及び追善茶会」 練切菓子:ひとひら コナともこ

*参照*

「利休忌について」
茶道裏千家ホームページから: https://www.urasenke.or.jp/soke-koyomi/95062.html

「利休忌の着物について」
いち瑠ホームページから: https://ichiru.net/column/rikyuki

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
14年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「蕾紅梅*じっくり育ち春を待つ」

カナダde着物

第68話
着物を10倍愉しむ*お稽古編

 バンクーバー近郊でも、梅の花を目にすることがあります。
 今年の年初は、お天気が良かったり雪が降ったりと、自然の植物たちは対応に大慌てしているかもしれません。

 それでも、蕾を膨らませる花々は、自然の変化や時間の流れ、そして「待つことの大切さ」を感じさせてくれます。

 春の温かな日差しを待ちながら、少しずつ成長していく様子は、子育てにも似ていますね。

 「早く大きくな~れ」、でも、一歩ずつ踏みしめて。

「capped chickadee and Plum Flower」Manto Artworks
「capped chickadee and Plum Flower」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

着物を10倍愉しむ*お稽古編

 好きな趣味や趣向品で特別なものを見つけたとき、それまでの楽しさが10倍に感じることがあります。これは、知らなかった頃と比べて、という意味です。私たちが知らないことは無限にあります。そして、好奇心が旺盛で多種多様な趣味を持つ人でも、限られた人生の中でどれだけ新しい楽しみを見つけられるかは分かりません。

 ところで、日本には「お稽古文化」があります。これは、何かを目的とした「勝負のための練習」や「体を鍛えるトレーニング」とは異なり、その一瞬一瞬を「本番」として捉える作業です。たとえば、茶道では、お茶会のための練習ではなく、毎回のお稽古で相手にお茶を差し上げ、その一服を大切にします。

 私はこれまでの茶道のお稽古で洋服を着て出かけた日は数えるほどです。ほとんどのお稽古には、雨の日も雪の日も猛暑の日も、着物で出かけます。それは、今日のお稽古を「本番」と考えると、お茶会の日のように、着物を選ぶことが自然の流れとなるからです。

 時々思うことがあります。それは、着物でお稽古に出かける日は、もしかしたら自分の中で10倍の価値を感じる愉しみになっているのかもしれない、ということです。

 話は変わりますが、以前、飛行機で隣に座った初老の男性が、「世界中にある世界遺産を、この命ある限り見て回りたい」と話していました。定年前まで高校の社会科の教師をしていて、この夢を実現させるために長年働いてきたそうです。

 おそらく、何度も生徒たちに教えてきた世界遺産を実際に目にしたときの感動は、私が感じるそれの10倍以上かもしれません。そこには、ワクワクや達成感も含まれ、深い愉しみがあるのでしょう。

 着物に関しても、織物や染め物、文様やその歴史には、日本固有の深い意味やストーリーが込められています。それを知ることで、物を通じて私たちの心に潤いを与えてくれると思います。

 皆さまは、10倍愉しめるものはありますか?

茶道のお稽古にて「紋付色無地の着物、塩瀬蔓草名古屋帯」コナともこ
茶道のお稽古にて「紋付色無地の着物、塩瀬蔓草名古屋帯」コナともこ
日本舞踊ワークショップにて「紬の小紋、菊文様名古屋帯」コナともこ
日本舞踊ワークショップにて「紬の小紋、菊文様名古屋帯」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

練切菓子ワークショップ*新春編

 今年の初雪が降った週末、お寺で練切菓子(ねりきりがし)のワークショップが開かれました。
 このワークショップは、京都で修行し、菓子職人として働いていた講師による少人数の初心者向け教室です。

 材料はとてもシンプルですが、人前に出せるお菓子を作るには、技術と経験が必要だとすぐに感じました。

 生徒たちは、ほんのりとしたピンク色の花びらを作りながら、それぞれの個性が光る梅の花を仕上げていきました。

お寺で開催された「練切菓子ワークショップ」にて。コナともこ
お寺で開催された「練切菓子ワークショップ」にて。コナともこ
初雪が美しい東漸寺にてにて。 コナともこ
初雪が美しい東漸寺にてにて。 コナともこ

*参照*

暦生活
https://www.543life.com/

「着物語り」
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「新年の寿ぎ*点初」

カナダde着物

第67話 
着物生活、日本と海外を行ききして

 皆さま、新春お喜び申し上げます。

 日本では「寿ぎ(ことほぎ)」という言葉に込められた意味が大切にされているそうです。

 『寿ぎ』は、相手の幸せや健康・繁栄を願う気持ちを表す言葉、『点初(てんぞめ)』は、茶道や書道の行事で用いられる言葉で、年の初めに特別な意味を持っています。

 新年のご挨拶にはさまざまなものがありますが、口に出すと不思議と清らかで優しい気持ちになりますね。

 皆さんが健やかで幸せな一年を迎えられることを心よりお祈りいたします。

「Golden Hour Vista!」Manto Artworks
「Golden Hour Vista!」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「着物生活、日本と海外を行ききして」

 皆さんは着物をどのくらいの頻度で着られていますか?なかなか着るチャンスがないという方も多いかもしれません。私自身の経験では、日本にいる時よりもカナダにいる時の方が、着物を着る機会が増えました。

 カナダにほとんどの着物を持ってきてしまったというのも一因ですが、日本滞在中は何かと忙しく、よく動き回るため、つい洋服を選んでしまいます。特にお茶会など、特別な行事がない限り、普段は着物を着ることが少なくなってしまいます。不思議なことに、日本にいる時よりも、カナダで着物を着ることが多くなったのです。

 カナダでは、着物を着ること自体が珍しく、特別感があるからか、着物を着ると何だかその存在感が際立ちます。カジュアルな日常生活でも、着物を着ることで日本文化を感じ、また新たな自分を発見することができるのです。

 カナダで着物に興味を持ってもらえる機会が増えることも、着物を楽しむ大きな理由の一つです。

 逆に、日本では着物は特別な場面で着るものという感覚が強いので、日常的に着る機会が少ないのが現実です。それでも、日本にいてもカナダにいても「着物を日常に取り入れる」という意識を持ち続けることで、もっと着物を楽しめるようになるのではないかと思います。

 皆さんはどんな時に着物を着ることが多いですか。日常生活にどのように着物を取り入れていますか。

 カナダで着物を楽しむポイントを上げてみましたので、ご参考にされてください。

  • 着付けのレッスンを受ける:個人の先生、日本文化のコミュニティセンター、お寺で、着物の着付けを学ぶことができます。
  • 着物を購入する:日本で呉服屋や中古着物店、オンラインショッピングで購入する。カナダの和物店、オンラインショッピング、日本のコミュニティセンターで中古を購入する。
  • 着物を日常に取り入れる:イベントや特別な日に限らず、カジュアルな着物スタイルで、パーティーやデートに行く。
「日系センター合同新年会2025にて」コナともこ
「日系センター合同新年会2025にて」コナともこ
「お祝いの席には、橘をあしらった訪問着などは、いかがですか」コナともこ
「お祝いの席には、橘をあしらった訪問着などは、いかがですか」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「着物でお祝い 2025成人の日」

 今年も東漸寺では、二十歳を迎えた皆さまが華やかな着物でお詣をされました。
 カナダで育っても日本にルーツがあることに誇りを持っていただけたら幸いです。
 「ご成人、おめでとうございます!」

「東漸寺の本堂にて、成人のお祝い、厄除け法要が行われた。2025年1月19日」コナともこ
「東漸寺の本堂にて、成人のお祝い、厄除け法要が行われた。2025年1月19日」コナともこ
「お参りに来られた成人をむかえた女性。写真撮影もされました」コナともこ
「お参りに来られた成人をむかえた女性。写真撮影もされました」コナともこ

*参照*

日本の行事.暦 
http://koyomigyouji.com/index.html

晴れ着の丸昌  振袖について
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/irotomesode/222

「着物語り」
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「年の瀬*廻りつづける街と人」

カナダde着物

第66話 
四季折々の着物と歩んだ一年

 今年も残すところわずかとなり、年末のご挨拶を申し上げる時期がやってまいりました。
 今年一年、皆さまにとってどんな年だったでしょうか。

 世界各地で起こる悲しい出来事が耳に入る中でも、私たちの日常は続いています。紛争や災害、経済的困難、環境問題など、私たちの生活に直接的な影響がなくとも、他の人々の苦しみに心を痛めることがあります。

 そのような時、私たち一人一人ができることは限られているかもしれませんが、小さな力でも集まれば大きな変化を生むことを忘れないでおきたいものです。

 こうして年末に振り返ると、どんな小さな出来事も大切な一部分であることに気づかされます。
 また、日常の中で優しさや思いやりを大切にすることで、周りの人々の支えとなり、少しでも希望の光を灯すことができるかもしれません。

「Holiday light 2024」Manto Artworks
「Holiday light 2024」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

四季折々の着物と共に歩んだ一年

 今年も四季折々の行事やお茶会を通じて、カナダで着物を存分に楽しむことができました。
 これも、隣組さまや日系センターさまでのバザーで着物や小物を購入したり「和の学校@東漸寺」にお越しいただいた皆様との交流の中で着付けを学び、楽しむことができたおかげです。

 また、着物好きが集まる場所をご提供くださった東漸寺さまに心から感謝しております。

 2024年の終わりに、私の着物生活を振り返ると、フィルム撮影や着付けの仕事を通じて多くのことを学び、着物を通じてさまざまなコミュニティや人々と触れ合うことができたことを実感しています。

 伝統を尊重しながら進化し続ける着物は、これからも世界中で愛される文化遺産であり続けるでしょう。未来に向けて、着物がどのように進化し、広がっていくのか、私たちもその成長を見守り続けたいと思います。

「カナダde着物:思い出と共に 2024」コナともこ
「カナダde着物:思い出と共に 2024」コナともこ

*今年の最後のご挨拶*The last Greeting for the end of the year

 来年は蛇年ですね。
 蛇は脱皮を繰り返す生き物としても知られています。
 脱皮は古いものを捨て、新しいものを迎え入れる象徴とも言われていますので、来年はさらに柔軟に、そして力強く新しい挑戦に取り組んでいける年になることを願っています。

 どうか新しい年が、皆様にとってさらなる飛躍の年となり、健康で幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

コナともこ

「December light 2024」Manto Artworks
「December light 2024」Manto Artworks

「着物語り」
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「秋の里帰り*変わらぬ景色と新たな風景」

カナダde着物

第65話 
*秋の行事と着物*

 日本への里帰りは、単なる帰省以上の意味を持ちます。海外に住んでいると、物理的には遠く離れていても、心の中では故郷はいつも近くに感じられます。
 実際に帰国するとなると、時間が経つごとにその思いがより強くなるものです。

「Autumn Leaves」Manto Artworks
「Autumn Leaves」Manto Artworks

 帰るたびに新しい変化も見られます。商業施設が増えたり、町並みが整備されたりすることもありますが、逆に、昔ながらの町並みや風景が少しずつ消えていくこともあります。新旧の風景が交錯することで、懐かしさとともに、時の流れをしみじみと感じる瞬間もあります。

「里帰りの度に訪れる静岡県庁展望台」コナともこ
「里帰りの度に訪れる静岡県庁展望台」コナともこ

*今日の着物*Today’s Kimono

「秋の行事と着物」

 秋は、多くの伝統行事や祭りが開催される季節です。茶道では炉開きが行われ、紅葉狩り(*1)やお月見、秋祭り、七五三のお祝いなどをテーマにしたイベントに着物を着て参加することで、日本の文化や季節の移り変わりをより深く感じることができます。
 また、家族や友人と一緒に着物を着て写真を撮ることで、素敵な思い出を作ることができますね。

 秋の着物は、紅葉の赤や黄色、栗や柿の深い茶色、そして菊やすすきの淡い色が挙げられます。これらの色合いは、自然の美しさを感じさせ、秋の風景と調和します。
 また、季節の花や植物、そして秋祭りや収穫をテーマにした柄が施されることが多いです。
 例えば、菊やすすき、紅葉の柄は秋を象徴するものですので、比較的、着物と帯を選ぶ際にはコーディネートがしやすいのではないでしょうか。

「2024年11月 秋のきもの「東漸寺*炉開きのお席にて」 紋付き訪問着&綴れ織り名古屋帯、縮緬小紋着物&相良刺繍名古屋帯」コナともこ
「2024年11月 秋のきもの「東漸寺*炉開きのお席にて」 紋付き訪問着&綴れ織り名古屋帯、縮緬小紋着物&相良刺繍名古屋帯」コナともこ

「日本で買い物」
京都.弘法市、天神市、大阪.船場センタービルへ

 毎回、里帰りの際の楽しみの一つは、各地のマーケットやお店を巡り、カナダでは手に入らない着物や帯、小物などを見たり購入したりすることです。

 京都では、毎月21日に東寺で弘法市、25日は北野天満宮で天神市が開かれていています。
 買いたいものが見つからなくても、骨董品やビンテージの着物や帯を見て回れます。

 大阪の本町周辺は問屋街で、多くの小売店が並び、1日では見て回り切れません。せんば心斎橋筋商店街

「船場センタービル.大阪.本町にて」コナともこ
「船場センタービル.大阪.本町にて」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「お寺で七五三のお祝い」

 今年もコキットラム市にあります東漸寺では、七五三祝いの合同法要を行いました。
 七五三は、日本の伝統的な行事で、子供たちの成長を祝う儀式です。
 3歳、5歳、7歳の子供たちと家族が健やかな成長を願ってお寺を訪れました。

 合同法要は、個々の故人に対する供養を行うと同時に、参加者が一堂に会して共同で祈りを捧げることで、心の支えや慰めを得ることができます。

 仏教には「無常(むじょう)」(*2)という考えがあり、すべてのものは変化することを受け入れる教えです。お寺での七五三では、この教えを通じて、子どもたちに「変化を恐れず、成長を大切にする心」を育てることができるそうです。

 静かな境内で、家族の絆を深め、素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「七五三のお祝い2024@東漸寺」コナともこ
「七五三のお祝い2024@東漸寺」コナともこ

*言葉*

紅葉狩り(*1)
 紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」と言うのはなぜでしょうか。
 「狩る」とは獣を捕まえることですが、花や草木を探し求める意味もあるそうです。果物を採る場合にも使われます。「いちご狩り」や「ぶどう狩り」という表現がありますよね。
 紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのは、狩猟を好まない貴族が自然を鑑賞することを狩りに例えたとされていますが、定かではありません。春の桜は「花見」と言い、桜狩りとは言いませんよね。
 やはり、狩猟のシーズンの秋だから「狩り」という言葉が使われたのでしょうか。また、元々は紅葉を集めて楽しんでいたのが、今では眺めることに変わったという説もあります。
 日本の行事・暦から http://koyomigyouji.com/index.html

「無常(むじょう)」(*2)

 仏教用語。梵語アニトヤ(anitya)の漢訳。生じたり滅したりして変化し、同じ状態にとどまっていないこと。移り変わりの世界。仏教ではあらゆる存在がそのようであるとして諸行無常という。また一瞬の間のみ現在に止まるのを念々無常、人の命が尽きるようなのを相続無常という。無常の理を説いた『無常経』(一巻。義浄訳)がある。
辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書

*参照*
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:http://www.kimonodaijiten.jp/

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
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13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

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インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「寒露*あれよあれよと日が暮れて」

カナダde着物

第64話 
*袷着物の季節です*

 寒露(かんろ)とは、夜が長くなり、露がつめたく感じられるころのことで、朝晩の冷え込みはきつくなりますが、空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。夜空を見上げると、より美しくきれいに輝く月が見られますね。

 当地バンク―バーでは、雨模様の日々が続きますので、合間に見る晴天はとても貴重に感じます。晴れた日でも夕方になれば、あれよあれよと日は暮れてしまいます。

 これからしばらくは、暖かい飲み物を手に取り、本を読んだり、映画を観たりして、心を落ち着ける時間を持ち、秋の夜長を楽しみましょうか。

「Sunset in Vancouver- Ducks in Flight」Manto Artworks
「Sunset in Vancouver- Ducks in Flight」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「袷着物の季節となりました」

 10月に入り、衣替えの季節となりました。単衣<ひとえ>の着物から袷<あわせ>(*1)の着物に変わります。それに伴い、小物などはくすんだ秋色が似合います。

 ご存知でしょうか。若い頃に使っていた帯上げや帯締めをくすみ色に染め直すことができます。
 着物や小物を再利用することは、着物生活の醍醐味であり、次世代に継いでいく工夫でもありますね。

 衣替えで処分しようか困った時には、是非、お試しください。

「美しい くすみ色の訪問着、帯上げと帯締め」コナともこ
「美しい くすみ色の訪問着、帯上げと帯締め」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「優雅な踊りと小唄で日本舞踊ワークショップ」

 日本舞踊(*2)は、日本の伝統芸能の一つで、優雅な踊りやしぐさ、そして豊かな表現力が魅力です。
 和の学校@東漸寺では、今年8月から月に一度の日本舞踊ワークショップを開いております。

 浴衣姿で参加される皆さんは、普段とは違う目線や脚の動きに戸惑いながらも、新しい文化の発見を愉しまれています。

 私も参加してみましたが、思っていた以上に足腰を使い、ゆっくりとした動きと身体のコアを使うなど、ヨガにも近いかも知れません。

 あと、小唄(*3)と呼ばれる三味線伴奏の歌曲に合わせて舞う日本舞踊は、西洋音楽の数学的に構築された音楽と違い、とても感覚的なようで、言葉(歌詞)が優先し、その後に音楽的な肉付けがなされるそうです。
 その言葉の感情の起伏・抑揚に応じて、メロディーやリズムが自由に変動する極めて精神的なもので、その中での“間”は、茶道でのお点前と共通点があるように感じました。

「日本舞踊の基礎を習う」

 ワークショップでは、まず日本舞踊の基本的な動きやポーズを学びます。独特の所作や歩き方を習得することで、身体全体を使った表現が身につきます。

「東漸寺で日本舞踊ワークショップ」コナともこ
「東漸寺で日本舞踊ワークショップ」コナともこ

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:http://www.kimonodaijiten.jp/

*言葉*

(*1)袷あわせの着物
 裏をつけて仕立てたキモノの総称。袷羽織・袷長襦袢なども含む。男物袷の裏は通し裏。女物は胴裏・裾回しを用いて仕立てる。
きもの大辞典から:http://www.kimonodaijiten.jp/

(*2)日本舞踊
 日本舞踊は歌舞伎舞踊の技法を基本とした舞踊です。男性だけの歌舞伎から派生し、女性による舞踊が加わったことが大きな特色です。お稽古事としても普及し、日本の伝統文化を支えてきました。
 踊りと舞としぐさ、これらの三つの要素を持つのが日本舞踊です。踊りは拍子にのるリズム的な要素が強く、舞はやわらかく、表現を内にこめることが基本となっています。
 近代に入り日本舞踊は歌舞伎から独立し、プロの日本舞踊家が多数生まれて活躍。多くの人を魅了し、伝統芸能の一大潮流を築きました。時を経て道を究め、芸術の域まで洗練された伝統芸能の真髄とも言えるでしょう。
日本舞踊協会から:https://nihonbuyou.or.jp/pages/about_nihonbuyo

(*3)小唄<こうた>
 邦楽の種目名。三味線伴奏の歌曲の一つ。江戸末期に清元節の人たちが余技的に作曲し始めたもので、初期には端唄(はうた)に近かったが、明治中期ころから小唄独特の皮肉な歌詞、曲調が現れた。大正期にはお座敷芸から演奏会形式に変わり、家元制度が確立、昭和期特に第2次世界大戦後ひときわ盛んになった。小唄は端唄、うた沢よりテンポが速く、三味線は爪弾(つまびき)で歌を導いていく。現在では200以上の流派がある。なお、小唄以前に存在したはやり歌風の小編歌曲は小歌として区別される。
百科事典マイペディア<小唄>
小唄連盟から

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「仲秋*河辺のキャットテール」

カナダde着物

第63話 
*初秋に単衣の着物*

 秋らしい澄んだ夜空と真ん丸な満月を想像させる幻想的な「仲秋」(*1)は、カナダの9月にとても合う季語に思いますが、日本では気温が高過ぎて、その情緒が感じられないと日本に住む友人が呟いておりました。

「Dinosaurs (Great Blue Herons)」Manto Artworks
「Dinosaurs (Great Blue Herons)」Manto Artworks

 カナダでは、この時期に見える月を、ハーベストムーンと呼ぶそうです。
 河辺で見かける、ふっくらとした茶色の植物キャットテールは、かつて農民たちが付き明かりを頼りに収穫していた頃を想像させてくれます。

 フレーザー川沿いを歩ける遊歩道が各所にありますので、初秋を感じながらお散歩もいいですね。

「Cattail 、月とウサギ」コナともこ
「Cattail 、月とウサギ」コナともこ

*今日の着物*Today’s Kimono

「初秋に単衣の着物」

 単衣(ひとえ)の着物は、裏地のない一枚仕立てで、6月と9月に着ることが多いです。
 破れやすい個所に「居敷当(いしきあ)て」(*2)などを施してあるものもあります。

「単衣の色無地着物、鴛鴦 青灰色 お太鼓柄名古屋帯」コナともこ
「単衣の色無地着物、鴛鴦 青灰色 お太鼓柄名古屋帯」コナともこ

 友人の呉服屋さんは、仕事では1年中単衣で過ごしているそうです。
 確かに店内は暖房で暖かく、動き周っていたら、それは暑いでしょう。

 着物はPTOに合わせて、臨機応変に対応するのがポイントですね。

「単衣の小紋着物と辻が華の名古屋帯」コナともこ
「単衣の小紋着物と辻が華の名古屋帯」コナともこ

「ドラマSHOGUN将軍*エミー賞2024作品賞の他、多数を受賞!」

 カナダBC州で撮影されたドラマ「SHOGUN将軍」が、ついに念願のエミー賞を受賞しました。
 俳優の皆さま、撮影に関係された皆さま、本当におめでとうございます!

 歴史に残る素晴らしい快挙であり、カナダ在住の日本人にとりましても、大変に名誉なことだと思います。

 「日本の文化を正しく世界に紹介したい」という想いを強く持ち、作品の主演及びプロデューサーを担当された真田広之さんは、エミー賞の壇上で日本語でもスピーチをされました。

 「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り国境を越えました!」

 多くの撮影に関わった日本人の皆さん、そして、真田さんの20年間の北米での苦労や努力が報われた日だったのではないでしょうか。

 日本に住む日本人や海外に暮らす日本人は、今までのハリウッド作品の中で日本文化が出るたびに「どうして、こうなるのか」と残念な気持ちになることがあったかと思います。

 私もお寺で日本文化を継承する活動をする上で、何度かステレオタイプや偏見に悩まされたことがありました。

 ある7歳のお嬢さんの七五三参りと写真撮影の時に「どうして、うちの娘は芸者の格好をするのか」と真面目に質問をするお父さんがいました。
 その想像する「GEISHA」というものが、どのようなものなのか…。たぶん、いかがわしいイメージの上でのその質問だったかと思います。

 他にも「結婚式に招待された時に、着物は相応しくない。主役より目立ってしまうから」というご意見もありました。

 着物の種類の中には、目立つためのものでなく、その場にふさわしい謙遜や尊敬を表すものもあります。
 もちろん、着て行かれる方が納得され、お好きな装いや着物で行かれるのが一番の正解かと思います。

 エミー賞の話しに戻りますが、今回の受賞や作品の報道は、日本や世界中に配信され、とても注目を浴びたと思われます。

 文化は時代や人々の想いで作り上げられてきましたから、今までの伝統や文化を継承し続けながら、これからも新しいものが世に出てくるかも知れません。

 まさに「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」(*3)でしょうか。
 メディアで次の制作が発表された、シーズン2も楽しみですネ!

「衣裳部で働いていた筆者とトロフィー。Shogun Emmy Award Viewing Partyにて。作品に関わった俳優陣とクルーが集まりました」コナともこ
「衣裳部で働いていた筆者とトロフィー。Shogun Emmy Award Viewing Partyにて。作品に関わった俳優陣とクルーが集まりました」コナともこ

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.htm
家庭画報.com:https://www.kateigaho.com/article/detail/165406
VOGUE JAPAN MAGAZINE:ドラマ「SHOGUN 将軍」、エミー賞2024で作品賞を受賞!

*言葉*

*1)仲秋(ちゅうしゅう)
「仲秋」とは、旧暦の8月を指す言葉です。 現在の新暦においては9月7日前後の白露から10月7日前後にある二十四節気「寒露」の前日までの1か月間が「仲秋」です。 読み方は「ちゅうしゅう」ですが、昔は「ちゅうじゅう」と呼ばれていたこともありました。秋の半ば頃を指す言葉であり、虫の声もより一層響き渡り、月も輝いて見える風情溢れる時期を表現する言葉なんですね。(語彙力com)

*2)居敷当(いしきあ)て
居敷当てとは、着物や長襦袢の後ろ身頃、腰辺りに付ける白い当て布のことです。 居敷当ては、単衣(ひとえ)や絽、浴衣などの夏物にだけ使用します。(https://kimono-rentalier.jp/column/kimono/ishikiatetoha/)

*3)故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
古いことを調べて、新しい知識や意義を再発見するという意味。(https://proverb-encyclopedia.com/hurukiwotazunete/)

「着物語り」
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「処暑*過行く夏を惜しみ実りの秋へ」

カナダde着物

第62話 
*大人の兵児帯*

 暑さが和らぐという意味のある「処暑」ですが、暑さの峠を越し、朝夕は涼しい風が吹くこともあります。カナダも日本と同じように四季があり、夏の終わりを感じながら過ごしています。

「Sunset in Burnaby BC - Mallard Duck」Manto Artworks
「Sunset in Burnaby BC – Mallard Duck」Manto Artworks

 バンク―バー近郊での夏の風物詩は色々とありますが、皆さまはどのようなイベントを思い出されますか。
 毎年恒例のパウエル祭、プライドパレード、お寺でのお盆参り、プレイランド、各種マーケットや野外コンサートなどなど、皆さまもカナダの短い夏を満喫されているかと思います。

 私の故郷静岡は、台風シーズンになり全国ニュースに度々出るほど雨が降るようになりました。徳川家康公の終の棲家として建てられた駿府城がある街ですが、昔から天災から城が守られる立地であると言われています。
 静岡に住む高齢の両親がこの土地にあやかり、被害が大きくならないようにネットニュースを観ながら祈る毎日です。

 皆さまもご実家やお友達の家がある地域のことが気になることかと思いますが、便利になったインターネット通信を使い、声を掛け合うのもいいですね。

 季節の変り目ですので体調に気を付けて、残り少ない夏をお楽しみください!

「Sunny in Vancouver - Bee & White Water Lily」Manto Artworks
「Sunny in Vancouver – Bee & White Water Lily」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「大人の兵児帯」

 私が昨今お勧めしています盛夏で使う帯に「兵児帯(へこおび)」があります。
 兵児帯の発祥は薩摩(現:鹿児島県)だそうで、薩摩では15歳以上25歳以下の青年を「兵児」と呼び、その兵児にあたる若い薩摩藩士たちがしごき帯を使用して帯刀していたことから、薩摩ではしごき帯を「兵児帯」という名称で呼んでいたそうです。

 子供や男性の帯として、夏に浴衣と合わせてよく使われていますが、最近は女性用の兵児帯も多く売られています。利点は軽く、結びやすく、胴回りがむれないことでしょうか。
 暑い日にこちらを締めていたら、通常の半幅帯に戻れなくなりそうです。

 オーガンジー素材とダブルでしてみてもいいですね。

「兵児帯HekoObi」写真 コナともこ
「兵児帯HekoObi」写真 コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「お盆参り2024東漸寺にて」

 今年もコキットラム市にあります西山浄土宗の寺院、東漸寺に沢山の方々がお盆のお参りにいらっしゃいました。
 当日は、和尚によるお経読みがあり、その前後で「日本舞踊のワークショップ」「浴衣体験」そして、最後は皆で輪になって「盆踊り」をしました。

 炭坑節からダンシングヒーローまで、世代を超えた踊りは、いつまでも受け継いでいきたいものです。

「お盆参り@東漸寺2024」写真 コナともこ
「お盆参り@東漸寺2024」写真 コナともこ

参照
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.htm
きものと:兵児帯(へこおび)とは?特徴や選び方・結び方をご紹介!|コラム|きものと(着物メディア)│きものが紡ぐ豊かな物語。-京都きもの市場 (kimonoichiba.com)

「着物語り」
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「星の唄*口に出せない願いごと」

カナダde着物

第61話 
*浴衣は染物のオリンピック*

 暑中お見舞い申し上げます。

 日本の暑さから逃げるかのように、カナダに戻って参りました。
 湿度の低いカナダの爽やかな風を、日本へ届けたくなりますね。

 気持ちの良い夏の夜は、屋外で星空を眺めます。
 残念ながら、ここ何年かは山火事の影響で月は赤くかすみ、星は遠く彼方に見えます。
 グレーターバンクーバーでは、コンドミニアムや住宅が増えて、街が明るすぎるのでしょうか。

「Seagulls & Canadian Flag」Manto Artworks
「Seagulls & Canadian Flag」Manto Artworks

 「闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さが分かるんだ。」と、かつて作家の小林多喜二は言い「不遇の境遇にあっても耐えていれば、いつかそこから抜け出して本当の幸せを知ることができる。自分を信じて歩み続けよう。」というメッセージを残しました。

 辛い出来事、不安定な世界情勢や気候変動があっても、私たちは希望を持ち続けて、持続可能な未来を築けることを願います。

 昨今、分からないことはインターネットで検索をすれば、AIが答えや解決策を次々と表示してくれます。
 それでも実際の行動や体現をしていくのは人間なのですから、ひとり一人の小さな行動から大きな変化を生み出せるでしょう。

 AIとは違う、私たちの五感から湧き出る感動を大切にしていきたいと思います。

「2024 Honda Celebration of Light」Manto Artworks
「2024 Honda Celebration of Light」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「浴衣は染物のオリンピック」

 今年の夏は、フランスでのパリオリンピックで盛り上がっていますが、夏の浴衣は“染物のオリンピック”と呼べるぐらいに、世界各地で多種多様な染織技術があります。

 インスタグラムを覗きますと、次から次へと新しい着物インスタグラマーの着物や浴衣の作品を目にします。
 アフリカの伝統図柄や東ヨーロッパのモザイク画を浴衣に取り入れたものも多くあり、とても個性的で素敵です。

 着物は洋服と違い直線裁ちで生地の面積が多いので、洋服では難しい大柄やビビッドな配色を取り入れることが可能です。

 そう考えますと、着物は日本だけのものでなく、ユニバーサルで表現豊かなアートです。
 是非、この夏は浴衣でオリンピックを観戦しましょう!

「浴衣を着物風に着て、パリオリンピックを観戦中」コナともこ
「浴衣を着物風に着て、パリオリンピックを観戦中」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「七夕まつり」

 七夕は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」といいます。

 東漸寺では、今年も子供たちが集まり「七夕ダンス」、「浴衣体験」、そして「七夕茶会」では季節のお菓子とお茶をいただきました。

 お寺の住職が境内裏庭から竹を取ってきてくださり、皆で、それぞれの願い事を短冊に託し、星に願いを届けました。

 大人たちにとりましては「自分については何を願おうか…」とふと考える時間にもなりました。 笹の葉さーらさら♪秘密の願いごとは心の中で唄います。

「星に願いを★東漸寺にて」コナともこ
「星に願いを★東漸寺にて」コナともこ
「七夕茶会2024 東漸寺にて」コナともこ
「七夕茶会2024 東漸寺にて」コナともこ

参照
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.htm
染色 – Wikipedia
小林多喜二 – Wikipedia

「着物語り」
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「父の日に*乾杯音頭声高く」

カナダde着物

第60話
里帰り着物紀行2024 初夏

 日本の梅雨入りは例年より遅く、すでに夏のような日差しが照りつけています。5月の末から実家のある静岡に滞在していて、熱中症対策をしながら各地へ出掛けております。

「紫陽花寺、紫陽花の季節、明月院@2024 Manto Artworks」
「紫陽花寺、紫陽花の季節、明月院@2024 Manto Artworks」

 御年90歳の父は、軽い認知症を患っており、たまに私が誰なのか分からなくなる時があります。
 不思議なのですが、父の中では、娘の私が知らないおばさんに見えるようです。
 自分より年上の女性だと思うのか、とても紳士的で丁寧に私に接します。

 「私のこと、もう分からなくなってしまったかな…」と少し残念な気持ちでいると、親戚に「カナダに住んでいる娘が来ている」としっかりと話すこともあり、まだ会話ができるようで嬉しいです。

 過去も未来も深く考えることがなくなっているのでしょうか、仏教の教えにある「今を生きる」を実践しているかのようです。
 「認知症は神様からの最後のプレゼント」と言われますが、本人が幸せを感じる瞬間が1回でも多くあるように願います。

 テニスとビールが大好きで、父の日に幸せそうに乾杯の音頭を取るお父さんに…幸あれ!

写真「静岡市の海鮮料理店でお祝い」コナともこ
写真「静岡市の海鮮料理店でお祝い」コナともこ

*今日の着物*Today’s Kimono

里帰り*きもの紀行東京 日本橋で着物に触れる

 日本での里帰りの醍醐味の一つに、上質な着物に触れることができることがあります。
 「せっかくなら本物を見たい!」と思いまして、日本橋の三越本店へ出掛けてみました。

 ひとりで行くには勇気がいる高級デパートの呉服階ですが、今回は自身で着物の染めや帯を縫う友人と同伴でしたので、心強く勉強にもなりました。

 早速、目に入ったのは、浴衣や半幅帯でした。季節のお勧めコーナーには、涼しげな素材や文様の施された美しい浴衣や着物があり、伝統工芸の美術館のようです。
 昔からある注染(ちゅうせん)と呼ばれる技法で染める浴衣は、裏側も全く同じ色で染められていてお洒落です。

 最近よく見かける新素材のセオアルファ(東レ製)は、絹に近い手触りでとても軽いので驚きました。ポリエステルの着物は色落ちがせず、自分で洗えたりできるので、普段着用としてはとても便利です。

写真「セオアルファとデジタルプリントの着物  東京 呉服日本橋三越本店にて」コナともこ
写真「セオアルファとデジタルプリントの着物  東京 呉服日本橋三越本店にて」コナともこ

 デジタルプリントの半幅帯もとても個性的で素敵でした。本物の職人による技法をデータに入れ、その通りに何枚も同じものを作れるデジタルプリント法は賛否がありますが、価格が抑えられるので着物愛好者を増やすためには必然かも知れません。

 時代に合わせて新しい技法が開発されることは、今までの伝統技法を無くすことではなく、新しい美の価値観や表現世界が広がり、それが人々を魅了させるものなら必然と伝統に加えられていくことでしょう。

 展示されていた着物の中には、値段もつけられないぐらいの作品なのでしょうか、非売品の着物があり存在感を放っていました。
 友人とため息をつきながら、その細かい手作業で染められた訪問着に見入ってしまいました。

 お客としては、冷やかしのようで申し訳ないのですが、とても愉しませていただきました。
 是非、今年の夏用にと思いますが、お財布と相談ですね(笑)

写真「鮮やかな京友禅 東京 呉服日本橋三越本店にて」コナともこ
写真「鮮やかな京友禅 東京 呉服日本橋三越本店にて」コナともこ

参照
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.htm
日本橋 三越本店:https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/kimono/kimono.html

「着物語り」
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「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

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アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
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年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

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「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「菖蒲の日*甘茶をかけて初節句」

カナダde着物

第59話
卒業式、着物姿で華やかに厳かに

 若葉香る5月は、悪月(あくげつ)、物忌みの月とされ、その邪気を祓うために菖蒲を浸した酒を飲んだり、蓬(よもぎ)を軒につるして粽(ちまき)を食べたりするそうです。

 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですので、そのような習慣が生活の中に組み込まれたのでしょうか。

 カナダ、バンクーバー界隈でも美しい菖蒲を見かけます。とても丈夫で毎年増えつづけるため、庭づくりを始める初心者さん向けのお花かも知れません。

 爽やかな初夏の到来ですね。

写真「Yellow Iris flowers & Seagull」Manto Artworks
写真「Yellow Iris flowers & Seagull」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「卒業の日、着物姿で華やかに厳かに」

 私は、15年ほど前からグラッドストーン日本語学園の卒業生に、着物レンタルと着付けのサービスをさせていただいております。

 「卒業式に袴姿で式に参加してみたい」という生徒さんのご依頼で始めましたところ、毎年お声が掛かるようになりました。

 振袖に袴、着物に袴、又は振袖に変り帯といった女性の礼装と準礼装に加え、男性の紋付き袴姿のお問い合わせが来るようになりました。

 着物は日本語学校を卒業するハレの日に、最もふさわしい若者の正装ではないでしょうか。
 英語の環境の中で教育を受けている子供たちが、日本語を話し読み書きすることは、大変に努力のいることかと思います。
 現地の学校とその他の習い事もある中、高校生まで日本語学校に通い続けられたことは、大きなご自身の財産になるでしょう。

 卒業式の当日、午後から始まる式に間に合うよう、早朝から日系センターの畳ルームを借りまして、6名の方のヘアーメイクと着付けをしました。

 初めて着物に手を通す生徒さんは、目をキラキラさせて「今日は着物を着れて嬉しいです!」と喜ばれ、卒業生のスピーチを何度も練習しながら「キンチョーする~」と現代っ子に戻る一場面が可愛らしかったです。

 その好奇心と美しいものを愛でる心を、いつまでも持ち続けてくださいね。

 卒業生の皆さん、御卒業本当におめでとうございます。
 また、保護者の皆様にはお子様の成長を心よりお祝い申し上げます。

写真「卒業式に袴姿で」コナともこ
写真「卒業式に袴姿で」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「端午の節句、キッズダンスとキッズ茶会開催」

 お寺のシャクナゲが鮮やかに咲き誇り、本堂には花まつりの装飾と、檀家さんの使われていた素晴らしい手染めの鯉のぼりが天に昇るように泳ぎます。

 今年の端午の節句は、お釈迦様の誕生日のお祝い「花まつり」も同じ日でした。
 同時に地下道場ではキッズダンス、お茶室ではキッズ茶会が行われました。

 本堂では、キース・スナイダー先生によるお経読みとお話があり、その後に館内にあります茶室では、お菓子とお抹茶が振る舞われました。

 ダンスのお稽古を終えたお子様と保護者の皆さまも、裏千家の会員による手作りの練り切り菓子を頂き、一服を愉しまれていました。

写真「お釈迦さまと初節句」コナともこ
写真「お釈迦さまと初節句」コナともこ

「ドラマ将軍、和の学校@東漸寺にゆかりのある皆さんが大活躍」

 今年の3月末から10エピソードが放送され、大変に話題となりました、ディズニープラスによるドラマ「将軍」、皆さまもご覧になられたでしょうか。

 和の学校@東漸寺にゆかりのある皆さんの中にも、俳優、バックグランド、ヘアーメイク、スタントや制作に関わった方々が多くいらっしゃいます。

 バンクーバーがノースハリウッドと呼ばれるように、バンクーバー近郊での撮影はよく行われており、よく白いトレーラーを街中や住宅街で目にするのではないでしょうか。

 私も衣裳部の着付け担当として、1年間、撮影に携わりました。
 現地に住む日本人としては、今回の「将軍」のような日本文化が作品中に多く起用され、世界中に配信されることは、とても嬉しく思います。それと同時に、日本の歴史や伝統文化の価値をどう伝えていくのかという課題はいつも並行してあるかと思います。

 フィルム撮影を経験して、今まで以上に日本文化の奥深さを知り、自分の知らないことがまだまだたくさんあるのだと痛感しました。

 お寺の和の学校の活動は、日本の良さを皆さまに感じていただきたいという想いから始まりました。

 これからも着物などの衣裳を通じて文化を表現し、所作を通じて人と人との心のつながりを深めることができましたら幸いです。

写真「お寺でドラマ将軍のミートアップをしました。藪重カラーの着物で」コナともこ
写真「お寺でドラマ将軍のミートアップをしました。藪重カラーの着物で」コナともこ

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.html

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

「春土用*晴れの合間に土いじり」

カナダde着物

第58話
*千夏先生の他装ワークショップ*

 土用の日は、夏だけでなく春にもあるのをご存知でしょうか。
 陰陽五行説では宇宙は2つの陰陽と5つの元素(水、金、土、火、木)からできていると考えられていて、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」が支配するとされ、残った「土」を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春立夏立秋立冬の前の18日間を土用というそうです。次の季節へ移る前の調整期間で、体調管理にカレンダーが使われていたようです。

 春の土用は「土を掘り起こしてはいけない」という注意があるそうですが、バンクーバー近郊ではイースターが終わる頃からガーデナーたちの作業が始まります。
 きっと、かつては農作業で体調を崩さないように、という戒めがあったのでしょう。
 いつも急いでいる現代人は、なかなか暦の通りにはいきませんが、季節の変り目に季節性アレルギーを持つ私には少し当てはまります。

 それでも若葉の木々や花々が美しいこの時期は、家の中に閉じ籠るのはもったいなく、くしゃみを連発しながら庭仕事に精を出しております。

 皆さま、時節柄、健康にはくれぐれもご留意ください。

「canada goose and sakura」Manto Artworks
「canada goose and sakura」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「千夏先生の他装ワークショップ」

 去年の初頭から、娘さんの短期留学に付き添いカナダへいらしている若林千夏さんが、和の学校で着物に関わるお手伝いをしてくださるようになりました。
 ご実家は栃木県宇都宮で150年続く呉服屋さんだそうで、日光市で着物レンタルや着付けサービスなどもご家族で経営されているそうです。

「しゃなりさん(呉服屋)と千夏さん」コナともこ
「しゃなりさん(呉服屋)と千夏さん」コナともこ

 今回は他装(他の人に着付をすること)を長年されてきたプロの着付師、千夏さんから「コツを盗むぞ!」という企画で、ワークショップを開催しました。

 自分の体型は殆ど変わりませんので、慣れてくればそんなに大変ではありません。
 しかし、他装は10人いたら10人の体型があり、その方の魅力を最大限に生かして着付けをすることを目指しますので、経験値と技が求められます。
 毎回、反省と学びがあり、とても奥深いものです。

 私が他装で大事にしていることは、着物を着た方がご自分の魅力に気付き、日本人の方でしたら、日本人としての誇りを持ってくださるよう、努めることです。

 芸術品を身にまとえるということで、日本人以外の方々からも愛されている着物。
 素晴らしい伝統文化であり、是非これからも受け継いでいただけたらと願っております。

 皆さまもお寺での行事や儀礼の際に、是非、着物でいらしてみてください。

「他装ワークショップ@東漸寺」コナともこ
「他装ワークショップ@東漸寺」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

「満開の桜の下でキッズダンス」

 今年のバンクーバー近郊での桜は、あれよあれよと開花が始まり、いつもならもう少し後に咲く八重桜がトンネルを作り、ドライブ中も心がウキウキしてきます。
 清らかで優しいピンク色は、グレー色の冬から一転して、春のスタートとしてピッタリな色ですね。

 今年から始まりました「お寺deキッズダンスとキッズ茶会」ですが、今回はお花見のお茶会を兼ねて開催いたしました。
 桜の木の下でダンスを保護者さんへお披露目し、その後、本堂にてお釈迦様の誕生日(新暦)をお祝いしながら、一服のお茶を愉しんでいただきました。

 来月は五節句の3つ目にあたる「端午の節句」があります。現代では「こどもの日」として、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う行事となっております。

「お寺deダンス🌸キッズダンスチーム2024 Spring」コナともこ
「お寺deダンス🌸キッズダンスチーム2024 Spring」コナともこ

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.html

着付講師 若林千夏(わかばやしちなつ)さん
家族は、旦那と4人の子どもとトイプードル。
アボッツフォードに次女の高校留学のお供で引っ越してきたばかりの50代新米移住者です。
呉服屋で生まれ育ち、20代からは本格的に着物や着付けに携わりながら楽しく日本の良さを広められたらいいなと思っております。
しゃなり:ホームページ https://shanari.com/

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ
「カナダde着物 日系センター夏祭り2023にて Kona Tomoko」コナともこ

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

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