バンクーバー市議会は8月14日、10月17日の地方選挙の際に薬物使用と非自発的治療に関する住民投票を実施することを承認した。
ケン・シム市長の提案による住民投票の質問は2つ。一つはヘロイン、メタンフェタミンなど「ハードドラッグ」の公共の場での使用を禁止するため市の条例を強化することへの賛否。もう一つは、来年移転予定のセント・ポール病院の建物の一部か同様な場所を安全な強制治療施設に転換するようブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府に正式要請するかの賛否。
薬物規制については具体的にどの条例を変更するのかはまだ明らかにされていない。
現在ダウンタウンにあるセント・ポール病院の転用については実現性を疑問視する声もある。同病院の地価は非常に高く、跡地はすでに開発会社に約10億ドルで売却されている。売却益は同市フォールスクリーク地区に建設中の新病院の建設資金に充てられる。シム市長は会見でこれが短期的な解決策であることを認めつつ、「現時点で最も早急に実現が可能な解決策」だと述べた。
今回の住民投票案について、野党側は「選挙対策」などと批判。14日の緊急議会では複数の市議が退席する場面もあった。BC州政府デイビッド・イービー州首相も、強制治療施設の設置については州政府も支持しており、バンクーバー市内に候補地を探していると説明。住民投票の必要性に疑問を呈したが、実施するかは市長の権限と語った。
(記事 高城玲)
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