「新しい出会いと発見を」バンクーバー日本語学校で入学式

2026年度バンクーバー日本語学校入学式。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
2026年度バンクーバー日本語学校入学式。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 バンクーバー日本語学校で9月12日、2026年度入学式が行われた。今年度の新入生は、午前はキンダー・小学科1年生・基礎科Aの各クラスを合わせて64人、午後にはキンダー・中1・高1の各クラスを合わせて40人が式典に臨み、在校生と合わせて生徒数は440人以上となった。

 担任に率いられて新入生が入場すると、保護者や在校生、教職員から大きな拍手が送られた。大勢の人や広いホールに圧倒されたのか、キンダークラスの生徒のなかには緊張した面持ちで「先生」の手を握っている子もいた。

来賓あいさつをする杉尾透首席領事。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
来賓あいさつをする杉尾透首席領事。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 式では、最初に在バンクーバー日本国総領事館・杉尾透首席領事があいさつ。現地校に加えて、日本語学校にも通う生徒たちに「あなたたちを尊敬します」と語りかけ、自身も子どもの日本語学習に奮闘した思い出を披露しつつ、保護者にもねぎらいの言葉をかけた。

 また、同校は言語だけでなく日本の文化や心を学べる学校であるとし、その一例として、カナダの学校にはない「入学式」の存在に触れた。「日本人は物事の始まりを大切にしていて、このような式典を節目として心機一転、がんばろうという気持ちになります。みなさんも、今日を一つの契機として日本語学習に取り組んでいただければと思います」とエールを送った。

インタープリティブ・センターの紹介を行った町田友成共同理事長。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
インタープリティブ・センターの紹介を行った町田友成共同理事長。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 バンクーバー日本語学校並びに日系人会館・町田友成共同理事長は、新入生への歓迎の言葉に続いて、同校が今年創立120周年を迎えることに言及。今年10月に校内に設置予定の日系の歴史を伝えるインタープリティブ・センターを紹介し、「120周年という歴史的な1年をみなさまとともに迎えられることをうれしく思います」と述べた。

 最後に登壇した久田琴絵校長は開口一番「みなさん、おはようございます」と声をかけ、生徒たちの元気な声に応えて、入学・進級の祝いの言葉を述べた。

 さらに同校120年の歴史に触れ「歴史を受け継ぎながら、これからも日本語を学ぶ楽しさや日本文化に触れる喜びを次の世代に伝えていきたいと思います」と決意を新たに。あいさつの途中では「ねえみんな、120ってわかる?100よりもね、ここの学校はずっと長く続いているんです」と子どもたちに語りかける場面もあった。

120周年の決意を新たにする久田琴絵校長。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
120周年の決意を新たにする久田琴絵校長。2026年9月12日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 入学式に続いて始業式が行われた。冒頭は今年度の午前クラスの教員紹介。壇上に教員が並ぶと、在校生たちからうれしそうなざわめきが聞こえた。その後、理事、職員の紹介では「先生方にならって『気をつけ、礼』をします」とユーモアを交えてあいさつするなど、和やかな雰囲気となった。

 同校の運営に欠かせないボランティアの紹介も行われた。現在、「キッチン」「図書部」「クラフト部」「ボトルドライブ部」の4つのボランティアグループが活動しているという。

 120周年という歴史の重みを持ちながら、同時にコミュニティとしての温かさを持つバンクーバー日本語学校。久田校長は「新入生のみなさん、そして在校生のみなさんにとって、この1年が新しい出会いと発見に満ちた実りあるものになるよう願っています」と笑顔で2026年度を始動した。

(取材 宗圓由佳)

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