カナダで通年サマータイム広がる、BCやアルバータで11月1日に時間変更なし

 北米恒例のサマータイム終了による時間変更が今年は少し様子が違っている。北米では毎年11月と3月に時計の針を1時間早めたり戻したりするが、今年からカナダ国内では「時計を1時間戻さない」地域が広がった。

 カナダ最西端ブリティッシュ・コロンビア(BC)州は今年3月に通年でサマータイムを採用すると発表。時間帯はパシフィックタイム(PCT)と名称し、これまでの太平洋標準時(PST)とは1時間の時差が生じる。

 BC州以外にも、隣州のアルバータ州、中央部のマニトバ州、ノースウエスト準州が今年から通年サマータイムを採用すると発表。カナダ国内には6つの時間帯があるが、カナダ国内での時差も変わることになる。

 以下に時間帯と時差をまとめた。

ブリティッシュ・コロンビア州:パシフィックタイム(PCT)

 バンクーバーやビクトリアのあるブリティッシュ・コロンビア州が先陣を切って今年から通年サマータイムを採用と発表。太平洋標準時(PST)とは時差が1時間となるため、南隣アメリカ・ワシントン州やカリフォルニア州とは1時間の時差が生じる。サマータイムの太平洋デイライト時(PDT)は時差はなし。

 アルバータ州(主要都市カルガリーやエドモントン)とは、これまで通り通年で1時間の時差。サスカチュワン州とも通年で時差1時間となる。

 オンタリオ州(トロントやオタワ)とは、東部標準時(EST)は時差2時間、東部デイライト時(EDT)は時差3時間。

 日本との時差は通年で16時間。

アルバータ州:アルバータタイム(ABT)

 これまでの山岳部標準時(MST)とは時差1時間となるが、サマータイム時(MDT)は時差なし。

 西隣のブリティッシュ・コロンビア州とは通年時差1時間。東隣のサスカチュワン州は1966年から通年中央標準時(CST)を採用しているため、アルバータ州は通年でサスカチュワン州との時差がなくなる。オンタリオ州とはEST時は時差1時間、EDT時は時差2時間。日本との時差は通年で15時間。

マニトバ州:

 中央標準時(CST)から通年サマータイムへの変更を今年9月に発表。西隣のサスカチュワン州・アルバータ州とは通年で時差1時間。東隣のオンタリオ州とはEST時は多くの地域で時差なし、サマータイム時は時差1時間。一部オンタリオ州西部とは通年で時差なし。ブリティッシュ・コロンビア州とは通年で時差2時間。

オンタリオ州:東部標準時(EST)

 オンタリオ州ではこれまで通り東部標準時を使用。トロント市やオタワ市などの主要都市を含むほとんどの地域で11月1日には1時間戻す。ただし、これまでマニトバ州と同じ時間帯となっていた北西部はマニトバ州の変更に伴い中央標準時の通年サマータイムとすることを決定した。

 時差は、ブリティッシュ・コロンビア州とはEST時は2時間、サマータイム時は3時間。アルバータ州・サスカチュワン州とはEST時は1時間、サマータイム時は2時間。

ケベック州:東部標準時(EST)

 オンタリオ州と同様にこれまで通り11月1日には1時間戻す。各州との時差もオンタリオ州と同じ。

大西洋4州:大西洋標準時(AST)

 ノバスコシア州・プリンスエドワード島州・ニューブランスウィック州・大部分のニューファンドランド&ラブラドール州は、オンタリオ州、ケベック州同様にサマータイムが終了する11月1日に1時間戻す。

 オンタリオ州、ケベック州との時差は通年で1時間。ブリティッシュ・コロンビア州とはAST時は3時間、サマータイム時は4時間。

 ニューファンドランド&ラブラドール州の一部最東端のニューファンドランド標準時(NST)も大西洋4州と同様に11月1日に1時間変更する。ASTとは通年で時差30分。

ユーコン準州:ユーコン時間(Yukon Standard Time)

 ユーコン準州は2020年に通年サマータイムを採用。今年から南隣州のブリティッシュ・コロンビア州が通年サマータイムに変更したため、通年で時差がなくなった。

ノースウエスト準州:ノースウエスト準州時間

 ノースウエスト準州も今年から通年サマータイムを採用する。そのため、南隣州のアルバータ州とは通年で時差なしを維持できる。

ヌナブト準州

 ヌナブト準州は広大な面積のため、準州内に山岳部標準時(MST)・中部標準時(CST)・東部標準時(EST)の3つの時間帯がある。現時点では通年制への変更は発表されていない。そのため、通年サマータイムに移行したアルバータ州やマニトバ州と冬期は時差が生じる。

(記事 北野大地)

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