アルバータ州住民投票、独立かカナダかで州民はカナダ残留支持

 アルバータ州で10月19日、カナダからの分離独立を巡る歴史的な住民投票が行われた。質問は「アルバータ州はカナダの州として残るべきか。それとも州政府はアルバータ州がカナダから分離するかどうかを問う拘束力のある州民投票を実施するためカナダ憲法に基づく法的手続きを開始すべきか」。

 カナダの未来に重要な意味を持つ投票はカナダ中の注目を集めた。マーク・カーニー首相は投票直前にアルバータ州を遊説、州民にカナダ残留を呼びかけた。

 アルバータ州選挙管理委員会は、山岳部標準時(MT)20日午前10時時点で、全投票所の83%からの集計結果を発表、約76%がアルバータ州はカナダの一部にとどまるべきだと回答、約24%が分離独立の是非を問う住民投票実施を進めることに賛成したと報告した。集計はまだ続いている。

 カーニー首相は20日オタワで記者団に「カナダにとってすばらしい日になった。カナダにとって良い結果だった。アルバータ州民はカナダを選んだ」と笑顔を見せ、アルバータがカナダとして共に国を建設し、カナダ国民として共に歩むことを選んだ、今後もカナダが一丸となって前進していくと述べた。

 カナダ残留を支持していたアルバータ州ダニエル・スミス州首相は19日に初期集計の結果について「大変うれしく思う」とSNSに投稿。20日は州民に向けたビデオメッセージを公表し、州民の意志は示されたとして自身の任期中には「州民投票は行わない」と明言した。

 一方で、分離独立派は今後も運動を続ける意向を示している。「Let Alberta Decide」の共同議長キース・ウィルソン氏は、結果がどうであれ、分離独立を巡る議論は終わらないと主張した。

 住民投票は全10問で、最初に集計発表されたのは10番目のアルバータ州独立に関する質問。残りの1~9までの回答の結果も集計中で、移民政策やカナダ憲法改正など連邦政府とは相容れない質問が多く含まれている。全ての集計には少なくとも2日かかると選管委は発表している。

(記事 高城玲)

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