日系ホーム、今年で20周年を迎える

日系ホーム20周年を祝うイベントの様子。2022年9月17日、日系文化センター・博物館。Photo from Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks
日系ホーム20周年を祝うイベントの様子。2022年9月17日、日系文化センター・博物館。Photo from Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks

 ロバート・ニイミ日系ホームが2022年9月、開設から20周年を迎えた。9月17日には、日系文化センター・博物館で20周年を祝う式典が開催された。

 式典には、100歳を迎えた7人を含む、現在の日系ホームの居住者や関係者ら約160人が参加。在バンクーバー日本国総領事館石浦陽子領事、バンクーバー市マイク・ハーレー市長も出席した。

Ms. Ruth Midori Coles, President of Nikkei Seniors Health Care & Housing Society, at Robert Nimi Nikkei Home 20th Anniversary Luncheon on September 17, 2022. Photo ©2022 Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks
Ms. Ruth Midori Coles, President of Nikkei Seniors Health Care & Housing Society, at Robert Nimi Nikkei Home 20th Anniversary Luncheon on September 17, 2022. Photo ©2022 Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks

 あいさつをした日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会ルース・コールズ理事長は、「20周年を迎え、これまでの成果を祝うと同時に、この先20年における日系社会のシニアの方々の将来を考える機会だと思います」と語った。シニアにはまだ多くのニーズがあり、「新しいプログラムや地域社会とのパートナーシップを築きながら、これからの20年でそれらのニーズに応えていくことが、私たちの希望であり、夢です」とこれからを見据えた。

 式典では、日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会キッチンチームによる20周年を記念した特別な豪華お弁当が用意され、日系ホーム紹介ビデオや日系体操、彩月会による踊りの披露など、参加者は楽しいひと時を過ごした。

日系ホーム

 「日系カナダ人シニアの文化的ニーズに配慮した住宅の必要性は地域の多くのシニアの方々の長年の夢でした」とコールズ理事長はあいさつで語った。

 Nikkei Seniors health Care & Housing Societyホームページによると、協会は1975年9月に日系カナダ人のための住宅設立を目的にJapanese Canadian Societyとして始まり、2000年にJapanese Canadian Health Care Sociery of BCと統合。これを機にNikkei Seniros Health Care and Housing Sociery(Nikkei Seniors)と改名した。

 2002年にAssisted LivingホームNikkei Homeをオープン。当初は59ユニットで、完全バリアフリー、バストイレ付、カップルでも入居できる画期的なAssisted Livingホームとして注目された。

 日系ホームの食事は、同施設内1階にあるレストランHi-Genkiが担当。日本食料品店で知られるFujiyaが運営した。

 2016年にはロバート・ニイミ日系ホームに改名。2020年4月Hi-Genkiレストラン閉店。

 新型コロナウイルス感染拡大で訪問を制限するなどの影響は受けたが、現在も、「自立、尊敬、尊厳、プライバシー、選択」を理念に掲げ、シニアが「健康で長生き」な生活を送るために、プログラムやサポート、ケアを提供している。

日系ホーム20周年のイベントに花を添えた「彩月会」。2022年9月17日、日系文化センター・博物館。Photo from Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks
日系ホーム20周年のイベントに花を添えた「彩月会」。2022年9月17日、日系文化センター・博物館。Photo from Nikkei Place Foundation, by Manto Artworks

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