バンクーバーの高校で熊撃退用スプレー、生徒・スタッフ合わせて2000人が避難

 ブリティッシュ・コロンビア州イースト・バンクーバーのキラニー高校で、6月15日、熊撃退用スプレー(ベアスプレー)による攻撃があった。

 バンクーバー市警察によると、同日午前9時過ぎ、他校の生徒と見られる2人のティーンが校内に入り、同校のある男子生徒に暴行を加えようとしたという。2人は熊撃退用スプレーを噴射すると、車へと逃げ去った。

 これを受けて、約2,000人が屋外へと避難。消防隊員や救急隊員がスプレーを吸った約20人の生徒やスタッフの手当を行った。念のため、病院に搬送された生徒もいたが、人数や状態については明らかにされていない。

 警察は容疑者をすでに特定しているが、行方はわかっていないという。この事件は特定の人物を狙ったもので、無差別攻撃ではないとみられている。

 またキラニー高校では、16日午前11時ごろにも、武器を持った人物が校内にいるとの通報があったため、ロックダウン(施設封鎖)を行った。駆けつけた警察が各部屋を回って捜索したが、その人物は見つからなかったという。差し迫った危険はないとの判断で、同校は約2時間後にロックダウンを解除。けが人などはいなかった。

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