ワールドカップ2026北中米大会が6月11日、メキシコシティで開幕した。カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共同開催の今大会。カナダでは12日トロントでのカナダ対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で幕を開けた。バンクーバーの開幕は13日のオーストラリア対トルコ戦。53,000人の大観衆がBCプレースで盛り上がった。
カナダは初戦引き分け
カナダで初めて開催されるFIFAワールドカップ。地元開催初戦でW杯初勝利を目指すカナダ代表はトロントスタジアムでボスニア・ヘルツェゴビナと対戦した。FIFAランクでいけば格下の相手。それでもヨーロッパの予選でイタリアに勝利してW杯出場を手に入れた実力は甘くなかった。
カナダは21分と前半の早い段階で先制される。その後は失点こそなかったものの、1点が遠い時間が続いた。同点に追いついたのは78分。76分に途中交代した直後にラリンが決めたゴールだった。その後も攻撃を続けるカナダだったが引き分けた。
それでもカナダにとって3回目の出場となるW杯で初の勝ち点を獲得した。次の舞台はバンクーバー。15日に空港に到着し、先住民族の音楽で歓迎を受けた選手たち。エースのアルフォンソ・デイビーズやアリ・アマードにとっては以前親しんだBCプレースで、カナダW杯初勝利を手に入れる。
バンクーバーでもワールドカップ開幕、初戦は53,000人の満員に
バンクーバーの開幕戦は13日、オーストラリア対トルコの試合となった。会場にはそれぞれのサポーターのほか、カナダ代表のユニフォームを着たファンも見られ、バンクーバーで初めのワールドカップに誰もが興奮状態だった。
試合開始は午後9時。開催地最北の町でようやく空がうっすらと帳を下ろし始めた頃、会場のボルテージは最高潮に達した。
各チームがアナウンスされると大歓声が沸き起こる。黄色が目立つオーストラリアファンよりも、赤をまとったトルコファンの歓声がひときわ大きく響いた。
試合は怒涛の攻めを見せるトルコに防戦するオーストラリア。しかし、トルコの一瞬の隙をつくカウンターで27分オーストラリアが先制。その後もトルコの攻めは続くがゴールは遠く、1-0で前半を終えた。後半も主導権はトルコだった。シュートがキーバーに止められるたびに歓声がため息に変わる。そんな中、試合も終盤に差し掛かった75分。またオーストラリアが一瞬のチャンスをものにしてゴールを決め突き放した。
シュート数9のオーストラリアに対して30を放ったトルコだったが、1つとしてネットを揺らすことはなかった。少ないチャンスをものにしたオーストラリアが2-0で勝利して、バンクーバーでのW杯初戦が終わった。
バンクーバーでの次戦はカナダ対カタール
グループBのカナダの次の対戦相手はカタール。13日にサンフランシスコでスイスと対戦して1-1で引き分けている。カタールもFIFAランクではカナダより格下だが、ボスニア・ヘルツェゴビナより上位につけていることを考えれば決して簡単に勝てる相手ではない。
カナダはグループBで1位となれば、7月2日バンクーバーで行われるベスト32に進出できる。そのためにもなんとしても勝っておきたい試合。キックオフは午後3時(太平洋標準時)。カナダのW杯初勝利に期待がかかる。
トロントスタジアムの次戦は17日、グループLのガーナ対パナマ。両チームとも初戦となる。
今大会は史上初めて出場48チームと過去最多となっている。従来の大会なら出場できないランクが下位のチームも出場しているとあって非難の声が一部で上がっているが、開幕してみると接戦が多い。13日にはスコットランドがハイチに1-0で辛勝。15日にはスペインがアフリカ代表カーボベルデに0-0で引き分けたほか、ベルギーはエジプトと、ウルグアイはサウジアラビアと1-1で引き分けた。FIFAランクが必ずしも勝利を約束するわけではないところがサッカーの醍醐味だ。
移民の国カナダでは、どのチームが試合をしても必ず出身国の市民がいて応援に熱が入る。13日の試合ではカナダ中のトルコ出身者が集まっているのではないかと思われるほど多くのトルコファンがBCプレースを埋め尽くし、「トルキエ・トルキエ」の大合唱が起きていた。
トロントであと5試合、バンクーバーで6試合。どんなドラマが待っているのか、これからますます楽しみだ。
(取材 三島直美)
合わせて読みたい関連記事



























