ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市警察(SPS)で幹部辞任が相次ぎ、混乱が続いている。
サレー警察委員会は6月2日、SPSのノーム・リピンスキー署長が離職したことを発表した。離職理由については明らかにしていない。
しかしCBCニュース電子版はリピンスキー氏がサレー市警察組合宛に送った書簡のなかで「正当な理由なく解雇された」と説明したと報じている。
同日には、警察委員会の議長だったハーレー・チャペル氏も抗議の意を示して辞任した。チャペル氏によると、リピンスキー氏解任は5月29日に開かれた特別会議で決定されたという。チャペル氏自身はその会議に出席していなかったと説明している。
さらに6月4日には、サレー警察委員会のジェームズ・カーワナ委員の辞任が明らかになった。理由など詳細については公表されてない。カーワナ氏は、2020年にサレー警察委員会が設立されて以来のメンバーで、調停人・仲裁人として活動していた。
リピンスキー氏は、サレー市が連邦警察(RCMP)からSPSへ移行するプロジェクトを指揮してきた。この移行は長年、政治的な対立の的となっていた。同市ブレンダ・ロック市長はSPS移行に反対、RCMP復帰を目指していたが実現しなかった。SPSは2024年11月に正式に発足、リピンスキー氏が初代署長となった。
今後はトッド・マツモト副署長が正式に署長が決まるまで臨時で代行する。
サレー市では近年、南アジア系コミュニティを狙った恐喝事件やそれに関連する暴力事件、ギャング抗争による銃撃事件の再増加が問題となっている。こうした状況下での署長解任と委員の相次ぐ辞任は、SPSの運営体制に不透明感をもたらしている。
(記事 高城玲)
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