9時を告げる号砲、ナインオクロック・ガンが休止

 バンクーバーの「名物」のひとつとして挙げられる、スタンレーパークのナイン・オクロック・ガン(9 O’Clock Gun)。その号砲が2月11日から一時的に休止となっている。

 バンクーバー市によると、休止の理由は黒色火薬が不足しているため。黒色火薬の不足は、サプライチェーンの問題や火薬の製造が減少していることを受けてのことで、カナダのみでなく、北米やヨーロッパで起こっているという。

 現在、同市では代替品を探すなど対策を急いでいる。号砲が前回停止となったのは2021年10月で、近くの大木が倒れて、ナイン・オクロック・ガンのある建物が損傷したことを受けてのことだった。急ぎ修理を行い、11月から再開していた。

 ナイン・オクロック・ガンは公園のブロックトンポイントに近い、コールハーバーに面した場所にあり、毎日午後9時に号砲で市民に時を告げている。大砲は1816年にイギリスで製造され、1894年にバンクーバーに届けられた。

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