サレーでも高齢者をターゲットにした詐欺が増加

 サレーRCMP(連邦警察)が、高齢者をターゲットにした詐欺「Grandson Scam」が増加していると、プレスリリースで市民に警告を行った。

 「Grandson Scam」では、容疑者は警察や弁護士、もしくは孫を装って被害者に電話をかけ、孫が逮捕され保釈金が必要と説明するというもの。

 サレー市では1月中に10件の通報があり、うち3人が現金などをだまし取られたという。合わせて13万9,000ドルの被害があった。また、3人のうち2人は、容疑者が自宅に現れ、現金やデビットカード、クレジットカードを被害者から受け取っている。

 同様の事件が起きているとの報告は、バンクーバー市でもあった。バンクーバー市警察が1月14日、シニアをターゲットにした詐欺事件で、犯人が被害者の自宅に現れ、現金を受け取っていると警告した。

 バンクーバーで最初に届け出を行ったのは、市内ウエストサイドの70代カップルで、甥が自動車事故を起こし、保釈金として8,000ドルが必要だと電話があったという。その後、裁判所で働くクリスと名乗った男は二人の自宅に来て、現金をだまし取った。

 サレーRCMPでは市民に対して、以下のように呼びかけている。
・電話で決して個人情報を明らかにしない。
・誰からの電話か必ず確認する。電話をしてきた人が、孫を名乗った場合は、一度、電話を切って、自分が持っている孫の番号に電話をかけて、本当に孫からの電話だったのか確認する。
・保釈金を求める人がいても、送金したりクレジットカード情報を渡したりしない。
・かかってきた電話について、信頼できる友人や家族の意見を聞く。

同時に、高齢者を家族に持つ人に対しても、高齢者に注意を促すようにと警告している。

加害者とみられる男性がセキュリティカメラに録画されていた。


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