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Naomi Mishima

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バンクーバー国際映画祭2023、是枝監督「怪物」上映決定!

 今年もバンクーバー国際映画祭の季節がやってきた。9月28日から10月8日まで、Vancouver International Film Festival(VIFF)Centreを会場に開催される。

 早速2023年ラインナップを一部発表。昨年の「ベイビー・ブローカー」に続いて、今年も是枝作品が名を連ね、話題作「怪物(英題:Monster)」が上映される。

 VIFFでは毎年邦画が充実。2021年にはヒット作「ドライブ・マイ・カー」、22年には「プラン75」などが上映された。昨年はゲストに「母性」の廣木隆一監督と原作者の湊かなえさんが来場し、新型コロナウイルス感染拡大による影響もなく久しぶりに盛り上がりを見せた。今年も期待される。

 現時点で上映が発表されているのは是枝裕和監督の「怪物」を含め8作品。その他、ライブイベント2つも発表されている。

 待ち遠しい全上映作公開は9月6日。チケットは、Ticket Packはすでにウェブサイトから購入可能。シングルチケットは、VIFF+メンバーは9月6日12:00pmより、一般は9月7日12:00pmより、ウェブサイトから購入が可能となる。Box Officeで購入希望の場合は、9月21日から。

 詳しくはVIFFウェブサイトを参照。https://viff.org/festival/viff-2023/

映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF
映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF

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車いすバスケットボール女子U25日本代表、充実のバンクーバー合宿で自信に

車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 車いすバスケットボールU25日本代表が8月18日、カナダ代表との友好試合に臨んだ。8月14日からバンクーバー入り。10月にタイで行われる世界選手権のための強化合宿も兼ねた今回の遠征は、色々と実りの多いものだったようだ。

 強化合宿はカナダ代表との合同合宿。初めは言葉の壁などに戸惑っていた選手たちだが、徐々に打ち解けて積極的に言葉を交わすようになったという。

 今回の遠征の合言葉は “Let’s Try!~communication & intensity~”。19日午後に行われた練習試合では、日本とカナダの選手が交じって2つのチームを作り、戦った。胸にカタカナで名前を貼っていたカナダ選手も。

 今回の代表チーム、最年少は日本が15歳、カナダが14歳。若い選手たちの交流はSNSの情報交換などでも有意義なものとなったようだ。

 リッチモンド市オリンピックオーバルで19日に行われた練習試合の後、日本代表キャプテン畠山萌選手に話を聞いた。

バンクーバーで自信をつけて世界選手権に臨む

練習を終えインタビューに応じる日本代表キャプテン畠山萌選手。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
練習を終えインタビューに応じる日本代表キャプテン畠山萌選手。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 合宿前は不安でいっぱいだったという。「海外の選手には大きい人たちが多いので、力負け、パワー負けするかなとかすごい不安だったんですけど」と振り返る。「それなりに対策はしてきていたので、思っていた以上にやられずに対応できて。すごい点数の差とかをつけられるかなと思ってたんですけど、いいゲームができて一人一人、チームのみんなも自信がついて、世界選手権に向けてもっとがんばろうっていう風になっています」

 前日に行われた友好試合は惜しくも及ばず。バンクーバーでの国際試合で見えた課題はディフェンス。「リバウンドが少し小さいチームなので、取られちゃったりすることが多かったので。小さいなりにボックスアウトをしっかりして、リバウンドからの速攻だったりとかを行かれないように対策し、マンツーマンプレス、ディフェンスのプレスをもっと強化して、世界選手権に臨みたいかなと思っています」

 借りはタイで返したいと笑う。世界選手権では日本とカナダは同じグループ。「惜しくも昨日の試合は負けてしまったんですけど、その辺も含めて全て課題かなと思うので、世界選手権に向けて調整してもっともっと強くなってもっとトライしていいチームになっていきたいと思っています」

カナダ選手たちとの英語でのコミュニケーションでもLet’s try精神で

練習試合での畠山選手のシュート。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
練習試合での畠山選手のシュート。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 「今回の日本のスローガンがLet’s try! communication & intensityということで、今回初めての合宿なので、カナダのチームとたくさん交流して、海外を知って慣れるとか、プレーでも大きい体の人(との試合の感じ)とかを知る、海外を知る、のがいいかなと思ってそういうテーマにしたんです。みんな交流できて話しかけたりだとか、そういうこともできたし、自分のいま持ってるプレー、できる範囲でのプレーを全力でみんな出し切ってトライできて。コーチから言われたこともしつつ自分の中でこう考えて判断してみんな試合できたので」

 コートの外でもLet’s Tryを実践した。「お昼ご飯を食べる時など、もうすごい交流して。カナダのチームもすごいフレンドリーな人たちが多いのでお話ししたりとか、SNS 交換したりだとか写真を撮ったりなどを1人1人みんな交流していました」。カナダ代表選手たちとのコミュニケーションもしっかりとできて、コート内外で実りが多かったとうれしそうに話す。

 バンクーバーで若い日加の選手たちが交流し、次の対戦へ一回りも、二回りも大きくなるきっかけとなりそうだ。

 畠山選手はバンクーバーは初めてと言う。「すごい!みんな優しくて。プレーヤーもそうですし、行きの道中で歩いてる時とか、ホテルでも、すごい話しかけてくれたりとか。みんな優しくて。すごくなんかいいところだな、っと。ちょっとプライベートでも行きたいなと」と笑った。

車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
日加選手が交じっての試合形式練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
日加選手が交じっての試合形式練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
シュートの練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
シュートの練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
ベンチでの円陣で「オウ!」と腕を上げる日本代表。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
ベンチでの円陣で「オウ!」と腕を上げる日本代表。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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「ブタと一緒にヨガを楽しむ」The Happy Herd Farm Sanctuary

 海と山に囲まれ、自然のアクティビティに困らないバンクーバーだが、動物とのふれあいはどうだろうか? ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ラングレー市にあるハッピーハード・ファームサンクチュアリーでは、ブタと触れ合いながら一緒にヨガを体験できるイベント「ピッグヨガ」が定期的に開催されている。

 ピッグヨガはこの畜産動物のための保護施設、ハッピーハード・ファームサンクチュアリーの運営者であるダイアンさんの企画で、施設の運営費用を捻出するために始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時中止していたが、7月8日に3年ぶりに開催された。ヨガの後にはファーム内を一周するツアーが行われ、参加者らはここで暮らすさまざまな動物たちと触れ合った。

 前編では「ピッグヨガ」を、後編では「ハッピーハード・ファームサンクチュアリー」の取り組みについてを紹介する。

「人と動物、お互いが支えあう関係」

 ファームサンクチュアリーでは、主に虐待されたり捨てられたり危険にさらされていた牛や豚、鶏などの畜産動物が保護され飼育されている。世界最初のファームサンクチュアリーは1986年にアメリカで設立され、以降アメリカを中心に世界中で増えている。多くの施設では畜産業界の実情や動物の権利を訴える運動も行われている。

 今回訪れたハッピーハード・ファームサンクチュアリーはバンクーバーで初めて設立され、寄付とボランティアで運営されている。

ピッグヨガの様子。草を食べ寝ころぶブタを横目にヨガを行う不思議な空間だった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
ピッグヨガの様子。草を食べ寝ころぶブタを横目にヨガを行う不思議な空間だった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

 ピッグヨガはヨガインストラクターのシェルビーさんを招いて行われ、久しぶりの開催にもかかわらず約20人がイベントを聞きつけ参加した。参加者らはファームの芝生の上に持参のヨガマットを敷き、シェルビーさんの指導に従いヨガを進める。

 そばで歩き回ったり草を食べたりするブタたちに始めは戸惑っているようだったが、徐々に距離も近づき、最後はブタと触れ合いながらリラックスしてヨガを。一方ピッグヨガに協力した4匹のブタたちは、ヨガに訪れた参加者らに緊張した様子もなく、人との交流を自由に楽しんでいるように見えた。

ファームツアーの様子。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
ファームツアーの様子。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

 その後のファームツアーでは「コケコッコー!」という鶏たちの元気な鳴き声のなか、運営者ダイアンさんによってそれぞれの動物たちが施設に来た経緯や性格などが紹介された。ここで飼育されている動物たちは、道路で警察に救助されてやってきたり、一般の家から虐待などの通報で保護されてきたりとさまざま。「同じ動物でもシャイな子がいたり一匹一匹性格が違うんです」と母のまなざしで話すダイアンさん。参加者らはリラックスした様子で説明を聞き、紹介された牛や鶏、ヤギや豚など動物たちとの触れ合いを楽しんだ。

 ダイアンさんは、動物たちには人を癒す力があると話す。ピッグヨガの収益は動物たちの生活費に充てられ、参加者は動物たちと触れ合うことで癒しを得ることができ、お互いに支え合う関係が築かれていた。

 また、ピッグヨガ参加者のPattyさんは今回2度目の参加。ファームへの寄付も行っているという。「普段はあまりヨガをしないけれどとても楽しかったです。ここで動物たちのためにどんな活動をしているのか見ることもできてよい機会になりました」と、ヨガを楽しみ、よりいっそう保護活動への意欲が湧いたと笑顔で話した。

後編ではファームの活動内容を「『動物のための聖域』ファームサンクチュアリーとは?」で紹介する。

ハッピーハード・ファームサンクチュアリーWEBサイト: https://www.happyherd.org/

途中から鶏や猫も参加しにぎやかなヨガとなった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
途中から鶏や猫も参加しにぎやかなヨガとなった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

(取材 池田茜/写真・ビデオ 斉藤光一)

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日系文化センター・博物館より9月のお知らせ

イベント

第11回 日系祭り

9月2日と3日(土・日) 11am-7pm
日本の情緒あふれるお祭りをお楽しみください。

前夜祭ビアガーデン
9月1日(金) 5pm-10pm 
提灯や屋台の周りで夏の雰囲気を味わいつつ、冷たいビールや日本酒などで乾杯、DJの音楽と壁画のライブペイントをお楽しみください。
入場料(各日 / 前夜祭 ・ 日系祭り):大人(18歳-64歳)前売  $8+税 / 当日  $10(税込)
NNMCC会員|0歳から17歳まで|65歳以上の方は無料。

日系ガーデン・ファーマーズ・マーケット

10月まで、毎月第2・第4日曜日
9月10日と24日、午前10時〜午後2時
産地直送の農産物やローカルで手作りされた美味しい食べ物、そして地元の作家による心のこもったハンドメイド品が並びます。ガーデンでのんびりと、マーケットをお楽しみください。9月10日はダブルダッチ縄跳びのパフォーマンスもあります。

日系文化センター・博物館 年次総会

9月16日 11時より
NNMCC会員の皆様へ、ぜひご参加いただき、共に日系文化センター・博物館の将来の方向性を話し合い、定めていければと思います。

お知らせ

日系センター・シニアラウンジは、水曜日の午後12時から3時まで、シニアの方々を対象とした無料プログラムです。シニアの方々が気軽に集まり、くつろぎ、かつ健康増進を促す活動を楽しめる場所を提供します。セミナーが毎月第二水曜13時より行われています。ボランティアがエクササイズの指導やパソコン、スマホ、その他デジタル製品の疑問・質問に答え、年齢に合わせた環境への適応方法や自分らしい人生を過ごすためのサポートもいたします。

プログラム

日系センターでは、日本語でのプログラムも開催しております。柔道や合気道、習字クラブ、歌声喫茶、日本舞踊、囲碁クラブ、そろばん、和太鼓、フラダンス、ラインダンス、バドミントン、ピクルボール、シニアカラオケなど、ぜひご参加いただければ幸いです。

日系ブックストア

毎週 火・木・金・土、午前11時~午後3時、2階
日系ブックストアでは読み終わった古本・文庫本・漫画・絵本の寄付を受け付けております。営業時間内に2階のブックストアまでお持ちください。

展示

常設展:「体験:世代を超えて受け継がれる、困難を乗り越え立ち上がる力」
日系人の歴史を日本語で紹介しています。2階入場無料

特別展示
詩が生まれる場所
宮崎雅子と李淑美
3 月 18 日〜9 月 16 日
入場料 $5。NNMCC 会員・学生は無料。

ミュージアムショップ

日系の歴史の書籍、日本からの輸入品、地元作家によるハンドメイド品を取り揃えております。お気軽にお立ち寄りください。

会員募集

会員になるとミュージアムへの入場が無料になるほか、ミュージアムショップでの割引、特定のイベントやプログラムなどで割引特典があります。会費収入は施設の維持費と展示、イベント、プログラムを充実させるために使用されます。

バンクーバー日系人合同教会から9月のお知らせ

  • 教会日曜日日本語礼拝の案内

毎週日曜日午前11時より教会礼拝堂で行い、礼拝の後、軽食をいただきながら親睦の時を持っています。クリスチャンでない方も留学、ワーキングホリデーで来られた方も大歓迎です。

 Zoom (ID 5662538165、パスコード1225)でオンライン参加もできます。

  • シニア・初心者ラインダンス 毎週土曜午前11時から12時 会費$1、踊った後、マックをいただきながら交流の時を持ちます。
  • Zoomで聖書を読む会(火曜、水曜)があります。
  • ダウンタウンイーストサイドでサンドイッチ手渡し:木曜日午前9時からの準備、10時半から11時の配布のボランティアをしてみませんか?
  • 結婚、葬儀、その他の人生相談をお伺いします。
  • 8月26日(土)午前11時から午後2時 教会ミニバザーを行います。Thrift Saleは行わず、日本食を提供します。

お問合せ:604-618-6491(テキスト可)、vjuc4010@gmail.com  牧師 イムまで

住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver

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サレーNorthwood 合同教会 日本語会衆 礼拝

9月17日(日)午後2時より。

住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9

お問い合わせ:604-618-6491(テキスト可)イム、kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで 

9月の自力整体法教室&ワークショップのご案内

★バンクーバーMain教室 

午前10:30~11:30 

9月4日(月) Labour day

★日系センター教室 

午前10:30~11:30

9月8日(金)
9月22日(金)

「日曜日2時間ワークショップ」 

3年ぶりの再開❢
9月17日(日)  正午~PM2:00

詳細はお気軽に、、

☎ 604‐448-8854

Eメール jirikiseitai.canada@gmail.com
Webサイト https://jirikiseitai-canada.jimdofree.com/ 

「B.C.州かるた」引き続き、日系センターで販売

グラッドストーン日本語学園が制作した「B.C.州かるた」。Photo by Japan Canada Today
グラッドストーン日本語学園が制作した「B.C.州かるた」。Photo by Japan Canada Today

 グラッドストーン日本語学園が2020年の創立50周年を記念して制作した「B.C.州かるた」が、日系文化センター・博物館内のミュージアム・ギフトショップで販売されている。

 「B.C.州かるた」は、同学園村上陽子園長が「友人からいただいた群馬県の『上毛かるた』への、将来を担う子どもたちに郷土群馬県をよく知ってもらいたいからという思いに感動して、いつか学園の生徒たちでブリティッシュ・コロンビア(BC)州を紹介できるかるたを制作できたら」と構想を温めて実現した。

 読み札の表にはBC州にゆかりの深い場所や人を盛り込んだ短い文章が、裏にはそれらの解説文が記載されている。どちらも生徒たちが自分たちで考え、調べて作ったもの。

 絵札ももちろん生徒自身が描いた。どれも特長を捉えていて、中にはパソコンを使って描いたものもあるという。

 文章も絵も、生徒たちのBC州を想う気持ちがあふれた、「作品」のようになっている。

 2021年5月に完成。新型コロナウイルス禍で日本からの輸送に時間がかかったが、同年9月7日より学園で販売を開始した。現在は日系センター内のギフトショップでも購入できる。

 かるたで遊んでいるとBC州にも詳しくなれる、生徒たちの思いが詰まった「B.C.かるた」。友達と、家族と、また学校の教材として、楽しいひとときを演出してくれるにちがいない。

「B.C.かるた」

ミュージアム・ギフトショップ(日系文化センター・博物館内:6688 Southoaks Crescent, Burnaby, BC)
ミュージアム・ギフトショップ・オンラインショップでも購入できる。

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バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ2023・24シーズン開幕コンサート

 バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ(VMO)の2023・24年シーズンが9月9日のオープニングコンサートで開幕する。

 第21回を迎える今シーズンはオープニングに、ピアニストDavid Fung氏を迎え、グリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16(Grieg’s Piano Concerto in A-minor)を演奏する。Fung氏はこれまで、クリーブランド・オーケストラ、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、シドニー交響楽団(オーストラリア)、ロサンゼルス・フィルハーモニックと協演している。

 後半は、シベリウスの交響曲第2番ニ長調作品43(Sibelius’s Symphony No.2 in D-Major)を演奏。指揮者はKen Hsieh氏。会場はダウンタウンのオーフュームシアター。

 また、8月31日にはガスタウンで無料の屋外コンサートVMO in Gastownが開催される。時間は午後3時から7時まで。

 詳しくはウェブサイトを。

VMO Season Opening Concert

日時:9月9日(土)7:30pm(7:00pm Pre-Concert Talk)
会場:Orpheum Theatre(601 Smithe Street, Vancouver)
ウェブサイト(チケット): https://vmocanada.com/21th-season-opening-concert/

VMO in Gastown

日時:8月31日(木)3:00 – 7:00pm
会場:ガスタウン(屋外ステージ:1 Water Street, Vancouver)
ウェブサイト: https://vmocanada.com/

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8 ☆「ご自愛ください」は、めっちゃムズい!

 ようやくコロナも明け、青空も広がり、これぞバンクーバーの夏。例年より少し暑い感じもするが、日本と比べると雲泥の差。素敵な盛夏の候、暑中メールを友や生徒などと取り交わしている。格好よく文末に「ご自愛ください」と書いてくれる人も多い。でも時折、「お体ご自愛ください」と記してあるメールも見かける。うーん、気持ちはうれしいが、やはり気になってしまう。

 この「ご自愛ください」はこの表現だけで「お体を大切にしてください」という意味。「自」は「体」を、「愛」は「大切に」を表わしている。よって、「お体」を付けてしまうと、「女の婦人」や「馬から落馬」のような、いわゆる重複表現になってしまう。「お体」など付けず、単に「ご自愛ください」が適切な使い方である。

 この重複表現だが、例えば「後で後悔するぞ~」など会話として使うのであれば、強調やユーモアなども感じられ別に問題なし。しかしメールなどの書き言葉では、文書として残るので要注意。特にこの「お体ご自愛ください」はいろいろ話題になっており、違和感を感じる、ではなく、違和感を覚える人もかなりいるので・・・気をつけなければならない。

 またこの表現、使う相手も結構ややこしい。かなり親しい人に使うと、個人差もあろうが、確かによそよそしさを感じる人も多いのでは。この「ご自愛ください」は公式なビジネス文書などによく使われるので、かしこまった雰囲気を持っている。それゆえ、すごく親しい友達などには使いにくいかも・・・。

 さらに、病気や怪我など患っていることが分っている人にこの「ご自愛ください」は失礼な印象を与えてしまう恐れもある。確かに。

 このように、この「ご自愛ください」の用法はめっちゃムズい。そのあたりを感じてか、最近の若者世代はあまり使わなくなってしまったようである。いとさびし。

 確かに、SNSなどに「ご自愛ください」はそぐわない感じも・・・、でも逆に、親しい卒業生からLINEなどに「まだコロナも完全終息ではないようです。くれぐれもご自愛ください」などと書いてあると、思わず「はい、気をつけますよ」と襟を正したくなる。いとおかし。

 この「ご自愛ください」はなかなか品格漂う、粋な表現である。うまく使いこなして、ぜひ締めの挨拶に使っていただきたい。読者の皆さま、残暑厳しい折、くれぐれもご自愛ください。

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

「土を喰らう十二ヵ月」の鑑賞チケットを1組2名様にプレゼント!

料理をいただくツトム(沢田研二)と真知子(松たか子)。©2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会/©“The Zen Diary” Film Partners
料理をいただくツトム(沢田研二)と真知子(松たか子)。©2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会/©“The Zen Diary” Film Partners

 バンクーバー市VIFF Centreで9月1日から上映が始まる沢田研二主演「土を喰らう十二ヵ月」の鑑賞チケットをカナダの日本映画配給会社Momo Filmsからプレゼント。

 上映時間などの情報は、「『土を喰らう十二ヵ月(The Zen Diary)』中江裕司監督インタビュー」を参照してください。

 応募方法は以下の通り。抽選に関してはMomo Filmsの担当となります。

***

『土を喰らう十二ヵ月』のVIFF Centreでの上映でお使いいただける鑑賞チケットを抽選で1組2名様にプレゼントいたします。

-応募条件-

①Momo FilmsのInstagram(@momofilmsinc)をフォロー。

②Momo FilmsのInstagram投稿の中から『土を喰らう十二ヵ月』関連の投稿にいいねを押す。

以上で応募完了となります。

ぜひお好きな『土を喰らう十二ヵ月』の投稿に、いいねを押してくださいね。

-応募期間-

8月22日〜8月27日

-当選発表方法-

当選者した方のみにMomo FilmsのインスタグラムのDMからお知らせいたします。

-確認事項-

非公開アカウントからのご応募はDMが送れないため対象外となります。ご了承ください。
当選された方には2023年8月28日(月)にDMにてご連絡いたします。
当選連絡から1週間経過しても弊社からのDMにご返信いただけない場合は当選が無効となります。

元朝日軍選手上西ケイ氏に在外公館長表彰

花束を受け取る上西ケイ氏(左)と丸山総領事。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
花束を受け取る上西ケイ氏(左)と丸山総領事。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
表彰状を手にする上西氏を囲んで、丸山総領事夫妻、上西ファミリー、朝日チーム選手と家族で記念撮影。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
表彰状を手にする上西氏を囲んで、丸山総領事夫妻、上西ファミリー、朝日チーム選手と家族で記念撮影。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito

 戦前にバンクーバーで活躍した日系人野球チーム「朝日軍」の元選手上西(功一)ケイ氏に8月14日、在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事より、在外公館長表彰が贈られた。

 バンクーバー市内の会場には、2016年に設立されたAsahiから選手や関係者が祝福に駆け付けた。

「こんなによくしてもらって言葉がありません」

受賞のあいさつをする上西ケイ氏。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
受賞のあいさつをする上西ケイ氏。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito

 今年1月に101歳となった上西ケイ氏は、照れくさそうな笑顔を見せて「こんなによくしてもらってから言葉がありません」とこの日の表彰について喜びを語った。

 あいさつでは日本語で、「総領事ならびに新朝日のみなさん、わたくしにこんなにしてもらって、心から厚く御礼申し上げる次第でございます。今後ともよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 上西ケイ氏の長男エド・カミニシ氏は、この日は欠席した長女ジョイス・シモクラ氏の両ファミリーよりとして、「みなさんからの父への優しさと気遣いにどのような感謝の言葉を述べていいのか分かりません。本当にありがとうございます」とあいさつした。

「ほんとうにうれしく思っています」丸山総領事

表彰状を受け取る上西氏(左)と丸山総領事。それを見届ける朝日チームの選手たち。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
表彰状を受け取る上西氏(左)と丸山総領事。それを見届ける朝日チームの選手たち。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito

 丸山総領事はあいさつで、元朝日軍や上西氏についてはすでに多く語られているが、と前置きしながらも、「もう一度ここで改めて紹介させてもらえれば、朝日軍のフェアプレー精神は現在にも通じ、今の若い選手たちにも受け継がれていると思います」と語り、野球を通じた世代を超えた日加交流への貢献に対して「在外公館長表彰を贈ります」と祝福した。

 そして同席した若い朝日選手たちには朝日のレガシーに誇りを持って継続してくれること期待するとメッセージを贈った。

上西氏と丸山総領事夫妻。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
上西氏と丸山総領事夫妻。2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito

 今年は1月22日に行われたAsahi Baseball Associationの新年会にも出席し、上西氏の101歳の誕生日を共に祝った丸山総領事。「100歳を超えた唯一の(元朝日軍の)選手で、子どもたちにとってもヒーローですし、日系社会にとっても大事な方ですし、お元気でいらっしゃることが我々の力になる、そういう本当に大切な存在だと思うんです」

 その上西氏に「在外公館表彰を受けていただいて、こうやって皆さんに集まっていただいて、本当にうれしく思っています。これからも、子どもたちの心の支えになり、日系社会の象徴的な存在として、お元気でいていただきたい。ほんとうにそう願っています」と上西氏の健康を気遣い、長寿を願った。

朝日の今シーズンが開幕

 朝日チームのシーズンは8月中旬に始まる。Asahi Baseball Associationジョン・ウォン会長によると今シーズンはちょうどこの式典の前日8月13日にサマーセッション初日を迎えたという。今季は登録希望者が多く、ウェイティングリストになっていると説明した。メンバーは約200人。これから春にかけてトレーニングを積む。

 朝日は、今年3月に4年ぶりのジャパンツアーを実施。選手たちは日本で野球を通じた交流を楽しんだと話した。次のツアーは2025年春。今季は選手たちにとって2025年ツアーチーム選抜がかかる大事なシーズンとなる。

朝日ベースボールアソシエーション

 2016年に発足。当時の名称はカナディアン日系ユースベースボールクラブ。2015年に最初のジャパンツアーを実施し、これを機に2016年に創設した。

上西ケイ氏(中央)を囲んで乾杯!2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito
上西ケイ氏(中央)を囲んで乾杯!2023年8月14日、バンクーバー市内。Photo by Koichi Saito

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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