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Naomi Mishima

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爽やかな秋晴れに、第52回スーパーレディースゴルフ大会開催

第52回スーパーレディースゴルフ大会参加者で記念撮影。2023年9月7日、バンクーバー市。写真提供:塩入勝子さん
第52回スーパーレディースゴルフ大会参加者で記念撮影。2023年9月7日、バンクーバー市。写真提供:塩入勝子さん

 すっきりとした青空が広がった9月7日、女性ゴルファーが集まる第52回スーパーレディースゴルフ大会が開催された。

 例年より少し早めの開催となった今年は、天候に恵まれ絶好のゴルフ日和。バンクーバー市University Golf Course(UGC)でこの日のために練習したゴルファーたちが腕を競った。

 スーパーレディースゴルフ大会は、1988年に「ルールなど学びながら楽しくゴルフを上手くなりましょう」と塩入勝子さんが日系の女性ゴルファーに声を掛けて始まったイベント。2年前に開催された第50回記念大会には、バンクーバーと縁が深い日本女子プロゴルフ協会小林浩美会長から祝辞が届いた。

 今年参加したのは25人。優勝は長年参加している秋山けいこさん。優勝トロフィ、賞金、賞品の松茸を受け取った。チーム優勝の大西さん、シモンさん、早川さん、Chenさんの4人には小林浩美会長のロゴ入りボールが贈られた。

 大会を主催している塩入さんは「本当に久しぶりの方、初めての方、そして楽しみにしてくださっていた皆さん、ご参加ありがとうございました」と参加者に感謝。「来年開催することになれば、ぜひまたご参加ください」と呼び掛けた。

 コミュニティのサポートを受けて開かれる今大会、毎回多くの賞品が集まる。今年は参加者全員に松茸が贈られた。

第52回スーパーレディースゴルフ大会結果

Net
優勝 Keiko Akiyama 69
2位 Kiyoko Cimon 72
3位 Harue Oyama 72

Gross
優勝 Ruby Chen 84
2位 Hitomoi Ishikura 89
3位 Keiko Akiyama 91

第52回優勝の秋山けいこさん(左)。優勝トロフィを贈呈した津田佐江子さんと一緒に。2023年9月7日、バンクーバー市。写真提供:塩入勝子さん
チーム優勝(左から)、Chenさん、大西さん、シモンさん、早川さん。記念品を手に。2023年9月7日、バンクーバー市。写真提供:塩入勝子さん
チーム優勝(左から)、Chenさん、大西さん、シモンさん、早川さん。記念品を手に。2023年9月7日、バンクーバー市。写真提供:塩入勝子さん

(記事 編集部)

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トロント国際映画祭TIFF開幕!初日は「君たちはどう生きるか」、「パーフェクト・デイズ」の日本語作品も上映

TIFF2023上映、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司さん主演の「パーフェクト・デイズ」より。Courtesy of TIFF
TIFF2023上映、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司さん主演の「パーフェクト・デイズ」より。Courtesy of TIFF
TIFF2023 初日オープニング作品の宮崎駿監督「君たちはどう生きるか(英語題:The Boy and Heron )」の一場面。Courtesy of TIFF
TIFF2023 初日オープニング作品の宮崎駿監督「君たちはどう生きるか(英語題:The Boy and Heron )」の一場面。Courtesy of TIFF

 トロント国際映画祭TIFFが9月7日に開幕、初日はオープニング作品に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか(英語題:The Boy and Heron )」を上映。邦画、そしてアニメ作品がオープニング作品に選ばれるのは映画祭で初ということもありチケットは即完売。会場前には当日券を求める人の長い列が出来るなど注目の高さが伺えた。会場には宮崎駿監督の姿はなかったものの、スタジオジブリから西岡純一さんが参加。レッドカーペットでメディアに応じた。

 西岡さんは「アニメ作品が初めてオープニングに選ばれたということで大変光栄に思っている。アニメ作品が実写映画との違いのようなものを超えて、ひとつの映画として観ていただけるようになったのでは」と喜びを表した。

 同作は日本国内だけではなく、海外でもプロモーションをせずに公開する異例の形を取る。西岡さんは「今回の作品は企業からの出資を受けずにジブリが作った究極のインディーズ映画のような作品。なので通常は企業と行うプロモーション活動を行わないという珍しい形になった」と説明。「宮崎駿がヒットをさせなきゃいけないという(スポンサーからの)プレッシャーがない時に、いったいどんな作品を作るのかが楽しみでこのようなチャレンジをしてみた」と今作への期待の大きさも明かした。

 観客には「この映画はひとりひとりで受け取り方が違ってくる映画だと思うが、自分の人生を見つめ直すような感想を持ってもらえればうれしい」と期待を話した。

「パーフェクト・デイズ」役所広司さんレッドカーペット登場に喝采!

TIFF2023レッドカーペットに現れた「パーフェクト・デイズ」のヴィム・ヴェンダース監督と主演の役所広司さん。Photo by Michiru Miyai
TIFF2023レッドカーペットに現れた「パーフェクト・デイズ」のヴィム・ヴェンダース監督と主演の役所広司さん。Photo by Michiru Miyai

 同日別会場では、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司さん主演の「パーフェクト・デイズ」も上映。会場にはヴェンダース監督と役所広司さんが登壇しファンからの喝采を浴びた。

 ヴェンダース監督は「日本は何度も訪れているが、日本の文化、人びとが大好きだ。(新型コロナウイルス)パンデミックで世界中が混乱した後も日本のすばらしさは変わらずであったと思う」と今回日本で撮影できた喜びと感想を話した。「『パーフェクト・デイズ』というタイトルの通り、映画をご覧になった後にはきっと観る前と違った目で物事を見ることができるパーフェクトな日を迎えてもらえると思う」と笑顔で話した。

TIFF2023上映作品「パーフェクト・デイズ」主演の役所広司さん。レッドカーペットに現れるとファンから大喝采を浴びた。Photo by Michiru Miyai
TIFF2023上映作品「パーフェクト・デイズ」主演の役所広司さん。レッドカーペットに現れるとファンから大喝采を浴びた。Photo by Michiru Miyai

 同作でカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞している役所さんは「今回はすばらしい役をいただき、そして評価していただけて、役者をやってきて本当によかったなと思う」と喜びを語る。「ヴェンダース監督はとてもすばらしい作品を作られる優しい視線を持った方。そして映画作りの楽しさを改めて感じさせてくださる方だ」と監督への賛辞を惜しまなかった。

 日本が舞台の映画は今までもたくさんあったが「この作品は渋谷のトイレの清掃員をしている、毎日を質素に彼なりに幸せに暮らしている男が主人公の美しい物語。日本を訪れる機会があれば映画に出てくる渋谷にもぜひ立ち寄り『THE TOKYO TOILET 』プロジェクトというのも見てきて欲しい」と話した。

トロント国際映画祭は9月17日まで。
スケジュール、チケットの購入は映画祭サイトから: https://tiff.net/

TIFF2023上映、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司さん主演の「パーフェクト・デイズ」より。Courtesy of TIFF
TIFF2023上映、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司さん主演の「パーフェクト・デイズ」より。Courtesy of TIFF

(取材 Michiru Miyai)

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VIFF上映作品発表、日本映画はジブリや是枝作品など6本を上映

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」より。Photo courtesy of VIFF
宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」より。Photo courtesy of VIFF

 バンクーバー国際映画祭が9月6日、上映全作品のラインナップを発表した。日本映画はジブリ宮崎駿監督最新作や、すでに発表されていた是枝裕和監督の話題作などを含めた6本が上映される。

「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」

 宮崎駿監督10年ぶりの長編アニメーション。原作・脚本も宮崎監督が手がけている。一度は長編アニメーション制作から引退を表明した宮崎監督が引退を撤回して挑んだ意欲作。
 第2次世界大戦下の日本を舞台に人間と鳥の姿を行き来する青サギに導かれ、主人公の少年・眞人(まひと)は不思議な世界へと迷い込んでいく。

「怪物(Monster)」

映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF
映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF

 是枝裕和監督が脚本家の坂元裕二とタッグを組んだ話題作。音楽を坂本龍一氏が担当してことでも話題を呼んだ。安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、高畑充希、角田晃広、中村獅童の豪華俳優陣。
 「大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―」公式サイトより。https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」日加トゥデイ・メディアパートナー作品

「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」より。Courtesy of VIFF
「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」より。Courtesy of VIFF

 青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語。「津軽塗職人を目指す引っ込み思案の娘・美也子と寡黙な職人の父・清史郎。津軽塗によってバラバラになってしまった家族が、美也子のある大きな挑戦によって再び向き合う姿を、四季折々の風景や土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく」公式サイトより。https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
 日本では今年9月1日から上映された作品。主演は堀田真由、父親役に小林薫。バンクーバー国際映画祭パノラマ部門正式出品作品。

「アンダーカレント(Undercurrent)」

「アンダーカレント(Undercurrent)」より。Courtesy of VIFF
「アンダーカレント(Undercurrent)」より。Courtesy of VIFF

 豊田徹也原作の同名コミックを映画化。監督はいま日本映画で最も注目を集めている今泉力哉。音楽は細野晴臣。主演は真木よう子、リリー・フランキー、永山瑛太らが脇を固める。
 「銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。なんとか銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が『働きたい』とやってきて、住み込みで働くことになり、二人の不思議な共同生活が始まる。一方、友人・菅野に紹介された胡散臭い探偵・山崎と悟の行方を探すことになったかなえは、夫の知られざる事実を次々と知ることに。悟、堀、そして、かなえ自身も心の底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくる−」公式サイトより。https://undercurrent-movie.com/
 バンクーバー国際映画祭パノラマ部門正式出品作品

「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」

「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」より。Courtesy of VIFF
「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」より。Courtesy of VIFF

 「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督作品。音楽は今回も石橋英子が担当する。2023年7月に開催された第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。日本では2024年公開予定。バンクーバーで一足早く公開される。

「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」

「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」より。Courtesy of VIFF
「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」より。Courtesy of VIFF

 17分の短編映画。カニの父と人間の母の間に生まれた女の子ピスコの恋物語。女子高生となったピスコは教師に恋をして…。お笑い芸人・福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)が出演する。

 チケットは大人18ドル、シニア16ドル、学生/ユース14ドル。その他、VIFFメンバー料金、6枚・10枚・20枚パック料金などが設定されている。
 上映時間やチケット情報はバンクーバー国際映画祭ウェブサイトを参照。https://viff.org/festival/viff-2023/

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「一緒に世界という舞台でがんばりましょう!」トビタテ!留学JAPAN山野里紗さん

 トビタテ!留学JAPANでバンクーバーに2023年7月後半から4週間留学していた長崎北高等学校2年の山野里紗(やまの りさ)さんに、8月24日に話を聞きました。

***

車いすバスケットボールU25女子日本代表・カナダ代表チームの合同合宿でボランティアとして参加。最終日のオリンピックオーバルで。2023年8月19日、リッチモンド市。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボールU25女子日本代表・カナダ代表チームの合同合宿でボランティアとして参加。最終日のオリンピックオーバルで。2023年8月19日、リッチモンド市。Photo by Koichi Saito

 小学生の時から海外に強い興味がありました。高校1年生のときにトビタテ!留学JAPANのチラシを見つけて私はこのプログラムで留学をしなきゃいけない!!と思ったんです。なぜなら、留学への憧れの根底には広い海外のさまざまなことを知って大好きな日本をより良い場所にしていきたいと思う気持ちがあったからです。また、トビタテは日本の未来のリーダーを育成していくという目的があったり、たくさんのアイデア豊かで個性的な高校生と出会えるため、将来起業することを目標にしている私にぴったりだと思い、応募しました。

 社会問題の中でも特にユニバーサルデザインに興味があったため、ユニバーサルデザインが広く浸透している地域のひとつであるバンクーバーに留学することを決めました。

バンクーバー・コンベンションセンターの屋上縁化パネルの前で。2023年8月24日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
バンクーバー・コンベンションセンターの屋上縁化パネルの前で。2023年8月24日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito

 そのきっかけは東京パラリンピック2020で銀メダルを獲得された鳥海連志選手の存在です。私が中学生のときにメダルを獲得され、出身中学が同じでお話を聞く機会がありました。それと同時に車いす体験をさせてもらって、日本って住みやすいなって思ってたけど、それって全員にとってかなって疑問を持つようになりました。それで調べてみるとバンクーバーのバスの写真(乗り降り時に車体が下がる、車いす乗降のために渡し板が出したり、リフト設置のバスもある)を見つけて衝撃を受けて、ここでユニバーサルデザインを学びたいって強く感じたのがきっかけです。

 私がバンクーバーに来て日本との違いを一番感じたのは自分のスタイルやペースを大切にしていることです。バンクーバーの人はお互いのペースやスタイルに干渉せずに、自分は自分!!という感じでファッションや生活を楽しんでいるなという印象を受けました。また、民族の多様性にも驚きました。しかし、自分を大切にすると同時に相手へのリスペクトを忘れない姿勢に一番感銘を受けました。すれ違った人に”I like your stile!”って声をかけている姿を見た時はとてもびっくりしたと同時に感動して、その点では日本よりも過ごしやすいなと思いました。

ブリティッシュコロンビア大学にあるThe International Collaboration on Repair Discoveries(ICORD)施設を見学。写真提供:山野里紗さん
ブリティッシュコロンビア大学にあるThe International Collaboration on Repair Discoveries(ICORD)施設を見学。写真提供:山野里紗さん

 将来の目標ですが、私はもともと自分でさまざまな物事を動かしていくのが好きで、いつか誰かのためになる事業を自分で立ち上げたいって思っていました。しかし、カナダに来てその気持ちが増すと同時に全ての人が生きやすい共生社会を作る手伝いを自分ができればいいなと考えるようになりました。まだ社会において何が本当に求められているのか、自分が本当にしたいこと、自分に向いているものは何か見極めている途中ですが、全ての人のためのグローバルな事業をしたいと考えています。

 留学に憧れを持っている皆さんへメッセージとして、実は私は留学に来る前、英語の授業で話せなくて悔し涙を流すくらい英語ができませんでした。それこそ右も左も分かりませんでした。しかし、私を突き動かしたのは自分を変えたい!社会を変えたい!という強い強い思いです。もし、あなたが留学に対して強い気持ちを持っているならきっと大丈夫。決して簡単なことではないけれど必ず大きな財産になると思います。同じ、勉強に励むものとして一緒に世界という舞台でがんばりましょう!

トビタテ!留学JAPAN: https://tobitate.mext.go.jp/

毎日午前中はバンクーバー・ガスタウンにある英語学校へ通学。2023年8月24日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito
毎日午前中はバンクーバー・ガスタウンにある英語学校へ通学。2023年8月24日、バンクーバー市。Photo by Koichi Saito

(動画・写真・文 斉藤光一)

メープルリーフジャーニー:私のカナダ留学体験物語

和歌山県三尾から「語り部ジュニア」がバンクーバーを訪問

「語り部ジュニア」一行と、イエルトンさん、高橋会長と一緒に。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
「語り部ジュニア」一行と、イエルトンさん、高橋会長と一緒に。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 カナダとの縁が深い和歌山県の三尾から「語り部ジュニア」がバンクーバーを訪れた。8月18日には日本カナダ商工会議所(Japan Canada Chamber of Commerce: JC-COC)主催の歓迎会がSELC Collegeで行われ、「語り部ジュニア」の4人が三尾についてパネルを使いながら英語で紹介した。

 一行は、語り部ジュニア3期生4人と、スタッフはNPO法人日ノ岬・アメリカ村の理事・語り部ジュニアリーダー柳本文弥さんを含めた5人の9人で、16日から22日までバンクーバーで活動した。

 滞在中には、「カナダの三尾」とも言われるほど三尾との繋がりが強いリッチモンド市スティーブストンや、第2次世界大戦中・後と日系人が強制移動された歴史を展示するタシメミュージアム(サンシャインバレー)などを訪問し、日系カナダ人の歴史にも触れた。

語り部ジュニア4人が三尾の魅力を発信

2人1組で発表する「語り部ジュニア」の宮本芽衣さん(左)と祭本知里さん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
2人1組で発表する「語り部ジュニア」の宮本芽衣さん(左)と祭本知里さん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 今回バンクーバーで発表したのは、祭本知里さん、森美月さん、森祐月さん、宮本芽衣さん。高校生2人、中学生2人が、2人1組のペアになって発表した。

 4人は、約1カ月間この日のために毎週日曜日に練習したという。この日の発表について聞くと祭本さんは「結構緊張したけど、うまいこと言えたからめっちゃ自分の中では結構いけたなぁって思いました」と話した。宮本さんは「緊張したけど最後まで練習の成果を発揮できたのでよかったです」と練習の成果に胸を張った。

 森美月さん、祐月さんも「緊張しないか心配だったけど」と話したが、一緒にうまくできたと笑顔を見せた。

 初めての訪問というバンクーバーの印象を聞くと、「あんまり違和感なかったです」「日本と違う感じの景色がよかったです」「自然豊かで、日本より住みやすそうなので、とってもいいし、時差ボケはないです」と元気な回答が返ってきた。

姉妹で発表、「語り部ジュニア」の森美月さん(左)と祐月さん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
姉妹で発表、「語り部ジュニア」の森美月さん(左)と祐月さん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 柳本さんは「日本で練習していたよりも声も大きくて、本番に強いなっと思いました。よかったです」とうれしそうだった。

 今回三尾から語り部ジュニアがバンクーバーを訪問するのは第一期生の2019年に続いて2回目。2021年にも来加予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインでの交流となった。来加交流は今後も続けていきたいと話す。

 バンクーバー滞在中に「(4人は)日に日に目の輝きが違ってきて。たくさんの人から歓迎されて目つきが変わってきましたね。すごく勉強になっていると思います」と柳本さん。有意義な滞在となっていると目を細めた。

 語り部ジュニアの活動目的の一つは三尾の活性化。日ノ岬・アメリカ村では「すてぶすとん食堂」や「カナダミュージアム」など人が集まる施設を運営しているが、「バンクーバーと三尾との交流がもっともっと盛んになれば、そのことが三尾の活性化にもつながるし、街づくりに貢献できると思っています」と語った。

バンクーバーとつながりの深い三尾の活性化を応援したい

オープニングBlessingで歓迎するトーテムポール制作者イエルトンさん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
オープニングBlessingで歓迎するトーテムポール制作者イエルトンさん。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 オープニングでは、三尾にあるカナダミュージアムに自身が制作したトーテムポールを寄贈したスコーミッシュ・ネイション(Squamish Nation) のダレン・イエルトン(Darren Yelton)さんがBlessingで歓迎。在バンクーバー日本国総領事館・岡垣さとみ首席領事も出席して4人の発表に耳を傾けた。

バンクーバー総領事館より岡垣さとみ首席領事があいさつ。発表した4人と一緒に歓談を楽しんでいた。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー総領事館より岡垣さとみ首席領事があいさつ。発表した4人と一緒に歓談を楽しんでいた。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 主催したJC-COCサミー高橋会長は、NPO法人日ノ岬・アメリカ村の柳本さんたちが2018年に来加し、三尾の活性化を目指していることを知って応援したいと思ったという。その後、知人を通じてトーテムポール建立を希望していることを知り、不思議な縁でイエルトンさんとつながり制作を依頼した。2021年5月には無事に三尾でトーテムポールの除幕式が行われた。

 2019年には語り部ジュニア第1期生が来加してパウエル祭で発表。それをきっかけに「今回は2回目の訪問団がいらっしゃるということで、じゃあ歓迎会をしよう」と、JC-COCで開催し、語り部を披露する場をバンクーバーで設けた。日本の若者が英語を勉強していることにも目を細める。「これは英語の勉強にもなるんですよね。ALT(JETプログラムのAssistant Language Teacher)で行ってる先生も語り部ジュニアの英語の練習でボランティアをしているそうなんです」

 今後は三尾の活性化のために学校を作りたいという。「世界中の留学生が集まるような大学のキャンパスを作りたいという話をしています」。若者が交流できる場を作ることで町が活性化すればうれしいと語った。

JC-COC高橋会長があいさつ。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
JC-COC高橋会長があいさつ。2023年8月18日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

NPO法人日ノ岬・アメリカ村

和歌山県美浜町三尾地区の町おこしのために2018年1月に設立。地域再生とふるさと教育に関する事業を行い、地域の振興に寄与することを目的としている。カナダミュージアム、アメリカ村食堂「すてぶすとん」、語り部養成などの活動を行っている。ウェブサイト: http://americamura.wakayama.jp/

和歌山県三尾地区

和歌山県日高郡美浜町にある旧三尾村。1954年に3村が合併し美浜町となる。1888年に三尾村からカナダに渡航しスティーブストン(リッチモンド市)のサーモン漁で成功した「カナダ移民の父」と呼ばれる工野儀兵衛の出身地。最盛期には三尾村から2000人以上がスティーブストンに移民したとされる。彼らのうち、村に戻った人々が北米文化を持ち帰ったことから「アメリカ村」と呼ばれるようになった。

(取材 三島直美)

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日本人選手が活躍するオタワ・タイタンズがジャパンナイトを開催

左から、アカツカ投手(グレイズ)、ウィリアムス投手、山野内大使、試合前にあいさつをしたオタワ市マーク・サトクリフ市長、福田捕手、小林外野手、タイタンズマスコットのCappy。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館
左から、アカツカ投手(グレイズ)、ウィリアムス投手、山野内大使、試合前にあいさつをしたオタワ市マーク・サトクリフ市長、福田捕手、小林外野手、タイタンズマスコットのCappy。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館

 北米野球独立リーグのフロンティアリーグに所属するオタワ・タイタンズが本拠地オタワスタジアムで8月26日、ジャパンナイトを開催した。

 カナダの首都オタワ市を本拠地とするタイタンズには現在、日本人選手の福田満樹捕手、小林かんた外野手、日系アメリカ人のケニー・ウィリアムス投手が在籍。この日の相手チーム、エンパイアステート・グレイズにも日系アメリカ人のミズキ・アカツカ投手が在籍しているとあって、日本にゆかりのある選手が揃った。

 試合前のセレモニーでは、日加外交関係樹立95周年を記念し、国際交流基金や当地の日系団体などと協力して日本文化が紹介された。音和太鼓の和太鼓演奏、高知よさこいアンバサダー絆・国際チームの演舞のほか、タテヤマ剣道・居合道クラブが剣道を、TKCオタワが空手を披露した。

ギターを弾く山野内大使(左端)、音和太鼓メンバーと一緒に。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館
ギターを弾く山野内大使(左端)、音和太鼓メンバーと一緒に。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館

 また、在カナダ日本国大使館は山野内勘二特命全権大使があいさつしたほか、今年もギター演奏で参加。あいにくの曇り空となったが、オタワで日米加の野球を通じた交流と友好親善に盛り上がった夏の終わりのイベントとなった。

 始球式の大役を務めたのはオタワ日系文化センターのナオミ・カツミ会長。この日の試合は、タイタンズが4‐2で勝利。昨年から所属している福田捕手は9番で先発出場し4打数1安打、小林外野手は8番レフトで先発出場3打数1安打1四球と、チームの勝利に貢献した。

北米独立リーグ・フロンティアリーグ

 1992年設立、当初はウエスト・バージニア州、ケンタッキー州東部、オハイオ州北東部のチームで出発。2019年10月にカナディアン-アメリカン・プロフェッショナル・ベースボールと合併。現在は、東西カンファレンス各8チームで構成されている。
 シーズンは5月から9月まで、全96試合。カナダのチームは、オタワ・タイタンズのほかにケベック州を本拠地とする2チームが所属している。

オタワ・タイタンズ

 2020年末にリーグに参加。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年が事実上のリーグ初シーズンとなった。東カンファレンス所属。
 2023年は48勝48敗、カンファレンス6位でプレーオフ進出を逃した。

日本・カナダ・アメリカの国歌斉唱。大阪学芸高校ボランティアが国旗行進した。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館
日本・カナダ・アメリカの国歌斉唱。大阪学芸高校ボランティアが国旗行進した。2023年8月26日、オタワスタジアム。写真提供:在カナダ日本国大使館

(記事 編集部)

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「動物のための聖域」ファームサンクチュアリーとは?

筆者もヤギに触れさせてもらった。動物たちは落ち着いていて、健康的な毛並みをしていた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
筆者もヤギに触れさせてもらった。動物たちは落ち着いていて、健康的な毛並みをしていた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

The Happy Herd Farm Sanctuaryを訪れた

ピッグヨガの様子。草を食べ寝ころぶブタを横目にヨガを行う不思議な空間だった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
ピッグヨガの様子。草を食べ寝ころぶブタを横目にヨガを行う不思議な空間だった。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

 いま、動物たちの生きる権利、アニマルライツを考える動きが活発になってきている。日本でもペットショップや畜産業界での動物に対する扱いが問題視されるなど少しずつ動物との関わり方が変わりつつある。

 そんな中、動物保護活動の一つとしてファームサンクチュアリーという動物のための聖域が、アメリカをはじめ世界で数を増やしているらしい。一体どんな活動をしていて、その背景にはどのような思いがあるのだろうか。

 調べてみると、ここブリティッシュ・コロンビア(BC)州にもいくつかのファームサンクチュアリーが運営されていた。そこでその一つであるラングレー市の「The Happy Herd Farm Sanctuary(ハッピーハード・ファームサンクチュアリー)」を訪れ、運営者のダイアンさんに話を聞いた。

-このファームサンクチュアリーについて教えてください

 ハッピー・ハード・ファームサンクチュアリーでは、虐待されたり捨てられたり危険にさらされている牛や豚、鶏などの畜産動物を保護しています。BC SPCAや地元警察から、あるいは個人から引き受けています。私たちは慈善団体として登録されていて、基本的には寄付とボランティアによって運営されています。週に70人ほどのボランティアが交代制で動物たちの世話をし、食事と水を与え、良い生活環境を提供しています。

-いつから運営されているんですか?

 2012年からです。その前は馬を救出したり競馬場から馬を買ったりして、乗馬体験ができる乗馬センターを建てて経営していました。しかし事故にあって脚を負傷してしまい、私が引退できるように、その場所を売ってこの土地を買ったことから始まりました。

-どのような目的で運営されているのですか?

 動物を救い、人々に回復と活力を与える場所を提供することです。ここには障害のある人や病気の人たちも来て、リラックスしています。多くの人はストレスを感じているのに、やって来て、ボランティアとして私たちを助け、ストレスを軽減させて帰っていくのです。中にはお酒をやめようとしていたアルコール依存症の人もいて、二日酔いでは来られないのでお酒を飲まなくなりました。動物たちと触れ合う時間があれば、動物たちは人間のためにたくさんのことをしてくれるんです。

手作りの小屋で雨風をしのいで安全に暮らしているヤギたち。窓際を気に入っているヤギはいつも同じ場所で外を眺めているという。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
手作りの小屋で雨風をしのいで安全に暮らしているヤギたち。窓際を気に入っているヤギはいつも同じ場所で外を眺めているという。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

-なぜこの施設の運営を始めようと思ったのですか?

 動物たちがどれほどの残虐行為を受けてきたのかを知り始めたことで、それをより多くの人に伝えたいと思ったからです。また、訪れる人々はしばらくファームに滞在すると、動物に心をつかまれてビーガンになる人が多いんです。

-ダイアンさんご夫妻もビーガンとのことですが、なにかきっかけがあったのでしょうか?

 日本の太地という町で、映画「ザ・コーブ」でイルカを全て連れてきて殺すシーンがありました。それをスティーブ(共同運営者でダイアンさんのパートナー)が実際に日本を訪れて見に行ったのです。それから家に帰ってきて、彼はシー・シェパードという組織に参加しました。それが彼と私をビーガンにさせたきっかけです。

-日本の動物保護への関心はまだまだ少ないように感じています。カナダの動物保護の現状を多くの日本人に知ってもらいたく今回取材させていただきました。

 日本の動物保護は良くなってきていると思います。

 私たちはBC州で最初のファームサンクチュアリーでしたがどんどん増えてきていて、現在は5カ所で運営しています。しかしどの施設もとても小さいものです。より多くの動物を飼育するためにはもっと土地が必要ですが、私は年を取っていてもうそれほど多くの仕事ができません。年中無休で今朝はピッグヨガ(この日行われたイベント。記事「『ブタと一緒にヨガを楽しむ』The Happy Herd Farm Sanctuary」で紹介)の準備で掃除のために6時30分から外出していたので、昼過ぎのこの時間には2時間ほど休憩して食事を取ることができています。

毎日約12時間、動物たちの世話をしているという共同運営者のスティーブさん。保護されている牛たちを紹介してくれた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by 池田茜音
毎日約12時間、動物たちの世話をしているという共同運営者のスティーブさん。保護されている牛たちを紹介してくれた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by 池田茜音

-ファームサンクチュアリーの運営で何か問題点はありますか?

 私たちは常にお金が必要です。政府からの支援はなく全て寄付によって行われているので、全ての経費は寄付による資金から支払われています。

-どのように費用を捻出しているのですか?

 企業と協力してボランティアデーというものを行っているので、企業が助けに来てくれたり、寄付をしてくれることもあります。しかしほとんどの場合はインターネットで私たちを知って記事を読み、サイトの寄付ページから毎月5ドルから100ドルまでの範囲で寄付をしてくれる個人から成り立っています。それで毎月いくらあるのかが大体分かるので、とても助かっています。また、No Frillsやフレスコのような大型スーパーから店頭で売れなくなった食べ物の寄付も受けています。

「何かを学んだとき、人生は変わります。そして心が言うことに従うんです」

ダイアンさん(右)とスティーブさん。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
ダイアンさん(右)とスティーブさん。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

 馬を助ける乗馬センターを建てる前まではストックブローカーをしていて、その頃は現在の生活を想像もしていなかったというダイアンさん。夫のスティーブさんがビーガンになり、動物に関するさまざまな残虐の事実を知ったことをきっかけに自身も動物性の食品を口にしなくなった。それからずっと動物保護に関わり続けている。

 現在70代のダイアンさん夫妻は、動物たちが人の監視下から離れてよりストレスなく自由に生きられるような広い土地を購入するための大規模な募金活動を検討中だそう。資金不足や高齢であることなどの問題もありながら、動物たちを救うためにさらなる目標に挑んでいる。事実と向き合い、人生の新たな道を選択した夫妻からは動物への感謝の気持ちと無償の愛を感じた。

 ダイアンさんは「全ての動物に個性がある」のだと繰り返す。広々としたファームを回りながらそこで暮らすさまざまな動物たちの名前をあげ、性格やここに来た経緯を説明してくれた。人と同じように動物にもそれぞれに生まれ育った境遇、歴史があり、個性があるということを教えてくれた。

 ファームサンクチュアリーで保護された全ての動物たちは、食べられたり毛皮を使われたりするための畜産動物としてではなく、意思のある個の動物として生涯傷つけられることなく過ごす。BC州でもこのような施設が増えてきている一方で、約60頭の動物たちにかかる食費や維持費は寄付とボランティアのみで運営されている厳しい状況だった。

 バンクーバー初のサンクチュアリー「ハッピーハード・ファームサンクチュアリー」はウェブサイトやSNSから、自然の中でのびのびと暮らす動物たちの生活やボランティア活動の様子などを日々共有している。

The Happy Herd Farm Sanctuaryウェブサイト: https://www.happyherd.org/

「ブタと一緒にヨガを楽しむ」The Happy Herd Farm Sanctuary

筆者もヤギに触れさせてもらった。動物たちは落ち着いていて、健康的な毛並みをしていた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito
筆者もヤギに触れさせてもらった。動物たちは落ち着いていて、健康的な毛並みをしていた。2023年7月8日、BC州ラングレー市、The Happy Herd Farm Sanctuary。Photo by ©Koichi Saito

(取材 池田茜/写真・ビデオ 斉藤光一)

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今年も開催!トロント国際映画祭TIFF  おすすめ映画を紹介

「君たちはどう生きるか」より。Courtesy of TIFF
「君たちはどう生きるか」より。Courtesy of TIFF

 こんにちは。バンクーバー在住の映画・ドラマライター、Lalaです。

 今年もやって来ましたこの季節!トロント国際映画祭TIFFが9月7日~17日まで開催されます。もうご存知の方も多いかも知れませんが、今年はなんとオープニング・ガラ作品にあの、ジブリ宮崎駿監督の最新作「君たちはどういきるか(英語題:The Boy and the Heron」)が上映されます。日本映画、そしてアニメ作品がオープニングというのは初、と聞きやはり観ておかなくては!と思った方も多いのでは。

 さて、今日のコラムは特別編として、トロント国際映画祭の個人的なおすすめ、というか私が観たい!とリストアップした作品を紹介します。開催中にトロントにいらっしゃる方は是非、世界最大の映画祭の一つ、TIFF を体験してみてください!

Anatomy of a fall(Justine Triet監督)

「Anatomy of Fall」より。Courtesy of TIFF
「Anatomy of Fall」より。Courtesy of TIFF

 今年のカンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作品という事もあり、TIFFでもかなり観るのを楽しみにしている、という声が高いです。

 夫の殺害を疑われる女性サンドラの裁判の行方を、夫婦関係の真実、視覚障害者の息子の視点なども絡めて解き明かしてゆくサスペンス。大好きな法廷ものなのでじっくり集中して楽しもうと思います。

Concrete Utopia(Um Tae-hwa監督)

「Concrete Utopia」より。Courtesy of TIFF
「Concrete Utopia」より。Courtesy of TIFF

 大地震により廃墟となったソウルで倒壊せずに残ったアパートの住人と、続々とビルに集まる避難者たち。生き残った者たちが生存するためにせめぎ合う世界を描く作品。韓国ではすでに大ヒット公開中の注目作。主演のイ・ビョンホンさんとパク・ソジュンさんはトロントへの来場が発表されていて、「In Conversation with ..」というトークイベントにも参加するのでファンの方は楽しみですね!日本でも人気のお二人の登場はレッドカーペットが少なくなる今年のTIFFに大き華なを添えてくれるでしょう!

North Star(Kristin Scott Thomas監督)

 スカーレット・ヨハンソン、シエナ・ミラー、エミリー・ビーチャム演じる三姉妹と、三度目の結婚をする母とその相手をめぐるファミリードラマ。母親役を務めるのは監督のクリスティン・スコット・トーマス。こういう普通の人の人生の悲喜こもごもを描いた映画が実はいちばん好きかも。

Dicks : The Musical(Larry Charles 監督)

「Dicks:The Musical」より。Courtesy of TIFF
「Dicks:The Musical」より。Courtesy of TIFF

 生き別れになった双子が別れた両親を再び結び付けようと奮闘する「The Parent Trap」の大人の男性バージョン、しかもミュージカル・コメディ。トレーラーを観てすぐ、これめっちゃ楽しそう!と思ったら深夜にプレミアするクレイジーな映画を集めた「Midnight Madness」部門のオープニング作品でした。真夜中に友だちと一緒に映画館で大笑い!というのもTIFFの良い思い出になりそう。

Dumb Money(Craig Gillesple監督)

 2021年に世界を騒がせたGame Stopの株騒動をNetflixが映画化。あの時、実際に参戦したわけではなくても騒動はよく覚えているという人も読者のなかにはいるのでは。確かに映画化にはぴったりな話だろうけど、結局株価なんてこんなもんなんだ、と真面目にコツコツ投資をする一般民はちょっとアホらしくもなったもんですよね。

Perfect Days(ヴィム・ベンダース監督)

 あの、世界のヴィム・ベンダース監督が、日本の公衆トイレの清掃員を主人公に単純だけど美しい日々を詩的に描く作品。役所広司さんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞し海外でも好評を得ています。

怪物(英語題:Monster)(是枝裕和監督)

「怪物」より。Courtesy of TIFF
「怪物」より。Courtesy of TIFF

 カンヌ国際映画祭では脚本家の坂元裕二さんが脚本賞を受賞した作品。シングルマザー、学校でのいじめ、教師や保護者といった身近な要素のなかで繰り広げられる人間関係を子どもたちを通して描きます。海外でももちろん人気の高い是枝監督。昨年に続いてTIFFに来ていただけると嬉しいのですが…?!

 まだまだ気になっている作品はあるのですが、とりあえず今回はここまで!

 最後に。TIFF のサイト上では多くの人気作品の前売りが既に売り切れています。でも不定期にチケットが新規リリースされて買えるようになるので時々サイトをチェックすることをおすすめします。また、当日券の列に並ぶという方法もあるので、そちらも要チェックです。TIFF – Toronto International Film Festival

Lalaのシネマワールド
映画に魅せられて

バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライターLalaさんによる映画に関するコラム。
旬の映画や話題のドラマだけでなく、さまざまな作品を紹介します。第1回からはこちら

Lala(らら)
バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライター
大好きな映画を観るためには広いカナダの西から東まで出かけます
良いストーリーには世界を豊にるす力があると信じてます
みなさん一緒に映画観ませんか!?

大谷翔平選手を応援!シアトルで今季最後のエンゼルス3連戦を観戦しよう!

ロサンゼルス・エンジェルス大谷翔平選手が、シアトル・マリナーズと9月に今季最後の3連戦に挑みます。

今季残り試合、投手としての出番はないものの、打者として記録がかかる9月。エンゼルス歴代最多シーズン・ホームランまであと1本、日本人選手として松井秀喜選手のMLB通算最多ホームラン175まであと4本に迫っています。

シアトル戦で記録達成の可能性あり!歴史的瞬間の目撃者となれるかも!

大谷翔平選手応援観戦ツアーは9月11日、12日、13日の3日間。

弊社は、イチロー選手がマリナーズに在籍した2000年から観戦チケット・アジア代理店としてツアーを手掛けているバンクーバーのKent Tours International。

バンクーバーから貸し切りバスでシアトルまでラクラク移動。シアトル観光付き*。安心の日本人添乗員同行と至れり尽くせり。

バンクーバーから近いシアトルで大谷選手の活躍を観戦できるのは、今季はこれが最後の3日間!野球ファン、大谷ファンのみなさん、この機会をお見逃しなく!

お申し込みは、Kent Tours Internationalまで!

Kent Tours 大谷翔平選手応援観戦ツアー

実施日:

9月11日(月)バンクーバー出発時間:午前10時(試合開始:午後7時)
9月12日(火)バンクーバー出発時間:午前10時(試合開始:午後7時)
9月13日(水)バンクーバー出発時間:午前8時(試合開始:午後1時)この日だけ時間が異なります

出発場所:

Hyatt Regency Vancouver(ダウンタウン:655 Burrard Street, Vancouver, BC)

参加費: 

  • 内野席(1階席)席番号135‐141、参加費1人300 USドル
  • 外野席(1階席)席番号142‐150、参加費1人250 USドル
  • 外野席(1階席:ライト側)席番号105‐109、参加費1人200 USドル
  • 三階席 席番号306‐347、参加費1人175 USドル

参加費に含まれるもの:

観戦チケット
貸し切りバス(貸し切り大型バス52人乗り)
*シアトル観光(試合開始時間による) 
日本人添乗員、ドライバーへの各チップ

参加費に含まれないもの:

アメリカとの国境通過時にかかる費用
個人経費

キャンセルについて:

申込後のキャンセルはお受けできません。ただし、他者への譲渡は可能です

支払い方法:

現金、Personal cheque、またはBank Money Order($US)を下記住所に送付してください

送付先:

KENT TOURS INTERNATIONAL INC
#414-650 Seylynn Crescent, North Vancouver, BC, V7J 0B2

お申し込み先:

KENT TOURS INTERNATIONAL INC
Eメール: kentotours@yahoo.com
TEL: 604-681-7825

詳しくはKent Toursまでお問い合わせください。

人気ツアーのため定員となり次第、締め切りとさせていただきます。ご了承ください。

バンクーバー国際映画祭2023、是枝監督「怪物」上映決定!

 今年もバンクーバー国際映画祭の季節がやってきた。9月28日から10月8日まで、Vancouver International Film Festival(VIFF)Centreを会場に開催される。

 早速2023年ラインナップを一部発表。昨年の「ベイビー・ブローカー」に続いて、今年も是枝作品が名を連ね、話題作「怪物(英題:Monster)」が上映される。

 VIFFでは毎年邦画が充実。2021年にはヒット作「ドライブ・マイ・カー」、22年には「プラン75」などが上映された。昨年はゲストに「母性」の廣木隆一監督と原作者の湊かなえさんが来場し、新型コロナウイルス感染拡大による影響もなく久しぶりに盛り上がりを見せた。今年も期待される。

 現時点で上映が発表されているのは是枝裕和監督の「怪物」を含め8作品。その他、ライブイベント2つも発表されている。

 待ち遠しい全上映作公開は9月6日。チケットは、Ticket Packはすでにウェブサイトから購入可能。シングルチケットは、VIFF+メンバーは9月6日12:00pmより、一般は9月7日12:00pmより、ウェブサイトから購入が可能となる。Box Officeで購入希望の場合は、9月21日から。

 詳しくはVIFFウェブサイトを参照。https://viff.org/festival/viff-2023/

映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF
映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF

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車いすバスケットボール女子U25日本代表、充実のバンクーバー合宿で自信に

車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 車いすバスケットボールU25日本代表が8月18日、カナダ代表との友好試合に臨んだ。8月14日からバンクーバー入り。10月にタイで行われる世界選手権のための強化合宿も兼ねた今回の遠征は、色々と実りの多いものだったようだ。

 強化合宿はカナダ代表との合同合宿。初めは言葉の壁などに戸惑っていた選手たちだが、徐々に打ち解けて積極的に言葉を交わすようになったという。

 今回の遠征の合言葉は “Let’s Try!~communication & intensity~”。19日午後に行われた練習試合では、日本とカナダの選手が交じって2つのチームを作り、戦った。胸にカタカナで名前を貼っていたカナダ選手も。

 今回の代表チーム、最年少は日本が15歳、カナダが14歳。若い選手たちの交流はSNSの情報交換などでも有意義なものとなったようだ。

 リッチモンド市オリンピックオーバルで19日に行われた練習試合の後、日本代表キャプテン畠山萌選手に話を聞いた。

バンクーバーで自信をつけて世界選手権に臨む

練習を終えインタビューに応じる日本代表キャプテン畠山萌選手。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
練習を終えインタビューに応じる日本代表キャプテン畠山萌選手。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 合宿前は不安でいっぱいだったという。「海外の選手には大きい人たちが多いので、力負け、パワー負けするかなとかすごい不安だったんですけど」と振り返る。「それなりに対策はしてきていたので、思っていた以上にやられずに対応できて。すごい点数の差とかをつけられるかなと思ってたんですけど、いいゲームができて一人一人、チームのみんなも自信がついて、世界選手権に向けてもっとがんばろうっていう風になっています」

 前日に行われた友好試合は惜しくも及ばず。バンクーバーでの国際試合で見えた課題はディフェンス。「リバウンドが少し小さいチームなので、取られちゃったりすることが多かったので。小さいなりにボックスアウトをしっかりして、リバウンドからの速攻だったりとかを行かれないように対策し、マンツーマンプレス、ディフェンスのプレスをもっと強化して、世界選手権に臨みたいかなと思っています」

 借りはタイで返したいと笑う。世界選手権では日本とカナダは同じグループ。「惜しくも昨日の試合は負けてしまったんですけど、その辺も含めて全て課題かなと思うので、世界選手権に向けて調整してもっともっと強くなってもっとトライしていいチームになっていきたいと思っています」

カナダ選手たちとの英語でのコミュニケーションでもLet’s try精神で

練習試合での畠山選手のシュート。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
練習試合での畠山選手のシュート。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

 「今回の日本のスローガンがLet’s try! communication & intensityということで、今回初めての合宿なので、カナダのチームとたくさん交流して、海外を知って慣れるとか、プレーでも大きい体の人(との試合の感じ)とかを知る、海外を知る、のがいいかなと思ってそういうテーマにしたんです。みんな交流できて話しかけたりだとか、そういうこともできたし、自分のいま持ってるプレー、できる範囲でのプレーを全力でみんな出し切ってトライできて。コーチから言われたこともしつつ自分の中でこう考えて判断してみんな試合できたので」

 コートの外でもLet’s Tryを実践した。「お昼ご飯を食べる時など、もうすごい交流して。カナダのチームもすごいフレンドリーな人たちが多いのでお話ししたりとか、SNS 交換したりだとか写真を撮ったりなどを1人1人みんな交流していました」。カナダ代表選手たちとのコミュニケーションもしっかりとできて、コート内外で実りが多かったとうれしそうに話す。

 バンクーバーで若い日加の選手たちが交流し、次の対戦へ一回りも、二回りも大きくなるきっかけとなりそうだ。

 畠山選手はバンクーバーは初めてと言う。「すごい!みんな優しくて。プレーヤーもそうですし、行きの道中で歩いてる時とか、ホテルでも、すごい話しかけてくれたりとか。みんな優しくて。すごくなんかいいところだな、っと。ちょっとプライベートでも行きたいなと」と笑った。

車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
車いすバスケットボール女子U25日本代表とカナダ代表の練習試合の様子。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
日加選手が交じっての試合形式練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
日加選手が交じっての試合形式練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
シュートの練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
シュートの練習。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
ベンチでの円陣で「オウ!」と腕を上げる日本代表。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito
ベンチでの円陣で「オウ!」と腕を上げる日本代表。2023年8月19日、リッチモンド市オリンピックオーバル。Photo by Koichi Saito

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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