ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1633 投稿 0 コメント

「『瓢箪から駒』を数える」ひょうたんアーティストあらぽんさんバンクーバーでワークショップ

バンクーバーでのワークショップで参加者がデザインした色とりどりのひょうたん。クリスマスオーナメントとして作ったつわものも。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん
バンクーバーでのワークショップで参加者がデザインした色とりどりのひょうたん。クリスマスオーナメントとして作ったつわものも。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん
楽しそうに自身の経験を話す、あらぽんさん。2024年11月26日、バンクーバー市で。写真提供:ウィトレッド太朗さん
楽しそうに自身の経験を話す、あらぽんさん。2024年11月26日、バンクーバー市で。写真提供:ウィトレッド太朗さん

 東京で2024年夏に個展を開いた2カ月後にはバンクーバーでワークショップを開いた。ひょうたん芸人兼ひょうたんアーティストとして活動するあらぽんさんがバンクーバーに来るきっかけは佐藤広樹さんとの出会いだった。

前編:「ひょうたんアートで『新世界』を開く」ひょうたんアーティストあらぽんさん、バンクーバーでワークショップ

東京足立区出身で意気投合

 あらぽんさんが佐藤さんと出会ったのはエコ関連のイベントがきっかけだった。佐藤さんはバンクーバーではGifts and Things他2店舗のオーナーとして忙しくしているが、東京でも環境問題を考える機会を作るエコ関連イベントを数年前から開催している。

 「そのエコイベントに1年くらい前に来てくれたのが最初です」と佐藤さんが説明する。「あらぽんさんのことも、ひょうたんのことも、知っていました。結構有名でしたよ」と笑う。二人とも東京都足立区出身というつながりもあった。

 佐藤さんは何か一緒にできればと思っていたがコンビの時はなかなか機会がなかったと振り返った。解散して一人で動けるようになって「やっと一緒にできるようになりました」。

 バンクーバーでのワークショップについて話し合ったのは東京での個展開催の約1カ月前。それまでも何度か東京でイベントを一緒にやっていた。佐藤さんは「東京で一緒にワークショップをやった時にかなり盛況でした。これはあらぽんさんという知名度とひょうたんという組み合わせですごいおもしろいことができるなって思って。なんとかカナダでできないかなと考えました」。

 あらぽんさんは「3回くらいの打ち合わせでカナダ行きを決めました」とほぼ即決。「行くしかないと思って。僕の中ではひょうたんで繋がっているので。僕の前にそうやって現れる方とは何か縁があるんだろうなって思って」。

 そうしてバンクーバーでのワークショップが決まった。

バンクーバーで大成功のひょうたんアートワークショップ

ワークショップの様子。写真提供:ウィトレッド太朗さん
ワークショップの様子。写真提供:ウィトレッド太朗さん

 バンクーバーで佐藤さんと共にワークショップ開催に尽力したのは、日本カナダ商工会議所の副会長ウィトレッド太朗さん。「ワークショップだと年齢問わず楽しめると思ったし、アートなので言語もあまり気にしなくていいかなと」。バンクーバーの参加者の中には日本語を話さない人も多くいたと振り返った。「すごく幅広く皆さん楽しまれたという感じです」。

 それは参加者が作った作品にも表れている。ユニークなのはひょうたんを見たこともない人が楽しんでいたことだという。「一つひとつ形も少しずつ違うから、海外でもおもしろいだろうなと企画段階から思っていました」。

 あらぽんさんも「めちゃくちゃ皆さん楽しんでくれているなと思って、びっくりしました」。それに日本で開催するより多くの人が集まったことにも驚いたという。「過去最大人数でした」と笑う。

バンクーバーでのワークショップで参加者がデザインした色とりどりのひょうたん。クリスマスオーナメントとして作ったつわものも。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん
バンクーバーでのワークショップで参加者がデザインした色とりどりのひょうたん。クリスマスオーナメントとして作ったつわものも。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん

 作品にも大いに刺激を受けたと話す。「海外の人たちは日本とは全然感覚が違っていて、できる作品が全然違うんです。それが新鮮でした」。バンクーバーではマーブリングはなかったものの、和紙を貼ったり、色を塗って絵を描いたりして、それぞれにデザインした。「絵の色合いとか、和紙の使い方が斬新というか。中には和紙の上から色を塗る子どももいて。もともと色が付いている和紙なのにそこに色を付けるという。あれは僕にない発想だったので、アートでも使えるなと、色々勉強になりました。かなりレベルが高かったです」。

次はカナダで個展開催を目指す

 バンクーバー滞在中には美術館も積極的に回った。「すごい刺激的で」。ウィスラーで巡った美術館では、自由に入れて、親切に詳しく作品を説明してくれる人がいた。「僕の知らない技法もあって、ひょうたんで使えるなって思ったものは写真も撮らせてもらいました。しかも1日1枚は作品が売れていて、その値段もすごくて」。美術館巡りは色々なことが刺激的だったと話す。

 自分の作品としては「カラフルな色を使った立体的なアートをこれからも制作して、現代アートとして広められたらいいなって」。キャンバスだけでなく、置物型の作品も手掛ける。

 それでも基本は変わらない。自分が育てたひょうたんで唯一無二のアートを作っていく。その年によって収穫できるひょうたんの種類も違うという。「今年は小さいのができなかったんです。でも逆に、最初に自分がひょうたんに出合った時に買いたいと思った6000円ぐらいのものが爆発的にできて。だから今年はこれを作れってことなんだなと思って」。自然に抗わずに共存していく。「だから来年はアートとして作品が広まっていくんだろうなって」期待している。

栽培して実った大きなひょうたんと一緒に。写真提供:あらぽんさん
栽培して実った大きなひょうたんと一緒に。写真提供:あらぽんさん

 スタートダッシュに大成功したひょうたんアートだが、その秘密は夢や希望を語ること。「自分だけでは絶対に叶えられないのでいろんな人に夢を話すようにしています。それがコンビを解散して一番変わったところかなと思います」。それまでは「これできる、あれできるって言ってたんです。それを聞いた人は『ああ、そうなんですね』で終わってしまいます。でも一人になってから不安が大きくて、できないことが多いと感じてたんです」。

 それで助けを求めるようになった。「これやりたいけど、どうしたらいいですかね?っていう言葉に自然と変わってきました。そしたらいろんな人が手を差し伸べてくれて。こうした方がいいんじゃない、ああした方がいいじゃないって。佐藤さんもそうだし、皆さんがこうして助けてくれることが増えました。だから応援してもらっているのが分かるから自分もできることはやろうと思うように変わりました」。

 次はカナダで個展を開きたいと話す。佐藤さんも次はアートの個展としてできたらと応援する。ウィトレッドさんは個展を通じてワークショップとは違った人たちを引き付けられないかという。「そこから可能性が大きく広がるような気がしています」とひょうたんアートの可能性に期待する。

 あらぽんさんはバンクーバーで個展ができて、ワークショップではマーブリングができたら「また皆さんと交流も深められるし、アートがもっと身近になるんじゃないかなって思っています」と語った。

大切にしている言葉「瓢箪から駒」を数える

 バンクーバーの感想を聞くと「すごくいいなって」。海外は今回で3回目くらいだと言い、「普通に夜、怖い思いをせずに歩けたのはカナダだけでした」と笑う。「人が優しいというか、ガツガツしていないというか。キリキリとせわしくしていないという感じがします」。目が合えば「Hi、みたいな。すごくいいですね」。

 バンクーバーでも声を掛けられて「カナダで『あらぽんさんだ』って言ってもらえるのはやっぱりうれしいです」と、バンクーバーでの滞在は楽しいことが多かったようだ。それもひょうたんが繋いだ縁と思っている。

 そんなあらぽんさんの座右の銘は「瓢箪から駒」。「僕は本当に『瓢箪から駒』という言葉をめちゃくちゃ大切にしています」と目をクリクリさせる。意味は、「意外な所から意外な物が出ること、ふざけて言ったことが実現することのたとえ」だ。

 あらぽんさんは「僕に今ひょうたんのことを教えてくれているおじいちゃんから『ひょうたんをやってるんだったら絶対に瓢箪から駒の数を数えなさい』って言われて。何気なく見過ごしている幸せがたくさんある、それを分かりやすく言葉にして教えてくれているのがそれかだから数えなさいって。そしたらすごく楽しくなるからって言われたんです」。

 だから、小さいものでいいので自分のひょうたんを身に着けて「瓢箪から駒を探して数えたら、僕がそうだったように、人生の楽しい見方ができるんじゃないかなと思うので、ひょうたんを身近に置いてほしいと思いますね」と語った。

***

 インタビュー中、常に笑顔で楽しそうにひょうたんについて話すあらぽんさん。そのポジティブなエネルギーは周りの人を幸せにする力がある。

 そんなあらぽんさんの究極の目標は、同じ足立区出身のビートたけしさんのように、「アートで足立区から世界へを表現したい」だ。

 足立区という町に育てられた恩返しとして、「アートで海外で成功して、アーティストとして世界でも認められて、足立区出身だよって言えるのが一番いいですね」と笑った。

 まずは今年の夏にバンクーバーでの個展開催を目指している。

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

『バンクーバー開催』 終戦80年 広島・長崎を通して戦争を考える /80 Years On: Learning from Hiroshima and Nagasaki 次世代とともに | Together with the Next Generation

日時 | Date & Time: 2025年7月5日(土) | Saturday, July 5th, 2025 午後12時〜午後3時 | 12:00 PM – 3:00 PM

場所 | Vancouver Japanese Language School 487 Alexander St, Vancouver, BC, V6A 1C6, Canada

 【イベント概要 | Event Overview】 当イベントは、ハミルトンでの同題イベントと同時進行形で開催されます。日本とカナダの次世代と共に、戦争と平和について考える貴重な機会です。 This event will be held in conjunction with a parallel gathering in Hamilton. It is a valuable opportunity to reflect on war and peace with the next generations of both Japan and Canada. 

【特別ゲスト | Special Guest】 ランメル幸(Rummel Komura Sachi)さん 広島原爆の被爆者であり、8歳のとき広島で原爆を体験。その後、平和の大切さと核兵器廃絶を訴え続け、福島第一原発事故を機に再び声を上げた。著書『Hiroshima: Memories of a Survivor』にて自身の被爆体験と平和への願いを綴る。 Sachi Komura Rummel is a survivor of the atomic bombing of Hiroshima. At the age of 8, she experienced the devastation firsthand. Since then, she has spoken out about the importance of peace and nuclear disarmament. After the Fukushima nuclear disaster, she renewed her advocacy. Her memoir, “Hiroshima: Memories of a Survivor,” recounts her experiences and hopes for a peaceful future.

 【プログラム | Schedule】

12:00–12:30 ランメル幸さんの被爆体験談 | Testimony from Rummel Komura Sachi

12:30–13:00 ハミルトン会場オープニング視聴 | Opening Remarks from Hamilton via YouTube 13:00–14:30 ドキュメンタリー『広島への誓い』上映 | Documentary Screening: The Vow from Hiroshima

 14:30–15:00 ハミルトン会場のQ&Aセッション視聴 | Q&A Session via YouTube 

【主催/共催オーガナイザーリスト | Organizer List】

 NAJC (National Association of Japanese Canadians)

 JNIC (Japanese New Immigrant Committee)

 NAJC Hamilton Chapter Greater Vancouver Japanese Canadian Citizens’ Association

 トロント都道府県人会連合会 (Toronto Japanese Prefectural Association Federation)

 言語 | Language: バイリンガル (日英逐次通訳) | Bilingual (Japanese to English interpretation available)

 参加無料 | Free Admission 皆様のご参加をお待ちしています・We look forward to your participation.

Registration 🔗: https://www.zeffy.com/ticketing/vancouver-a-vow-from-hiroshima-screening-registration

Website page with all the details: https://najc.ca/in-person-event-vancouver-screening-of-the-vow-from-hiroshima/

80 Years on: Learning from Hiroshima and Nagasaki, Together with the Next Generation

Date:
Saturday, July 5, 2025
3:00 PM – 6:00 PM (EDT)

Admission: Free (Hybrid format) [Register for in-person attendance]  
https://www.zeffy.com/en-CA/ticketing/80-years-on-learning-from-hiroshima-and-nagasaki-together-with-the-next-generation

Venue: The Westdale, 1014 King St W, Hamilton, ON L8S 1L4

Special Guest Speaker: Setsuko Thurlow (Hibakusha, Member of the Order of Canada, Nobel Peace Prize Laureate)

Program Highlights:
·  Film screening: The Vow From Hiroshima + Q&A session
·  Opening Performances:
Koichi Yosakoi Ambassador Kizuna International Team Canada
Inner Truth Taiko Dojo

·  Cultural Exhibits:
o    Panel display by the Niigata Kenjinkai: Isoroku Yamamoto – The Naval Officer Who Hoped to Prevent War
o    Cultural booths from various other prefectural associations

Event Website: 80 Years on: Learning from Hiroshima and Nagasaki Together with the Next Generation
https://najc.ca/nihongo/80-years-on/

Organized by:
New Japanese Immigrant Committee of the National Association of Japanese Canadians

Co-hosted by:
Toronto Japanese Prefectural Association
Hamilton Chapter, NAJC (National Association of Japanese Canadians)
With support from: Professor Kaori Yoshida, Ritsumeikan Asia Pacific University

「次のレベルでもがんばりたい」2024年度バンクーバー日本語学校卒業式

卒業生全員で記念撮影。髙橋バンクーバー総領事、町田・須田共同理事長、担任の先生らと一緒に。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
卒業生全員で記念撮影。髙橋バンクーバー総領事、町田・須田共同理事長、担任の先生たちと一緒に。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 バンクーバー日本語学校2024年度(2024年9月~25年6月)卒業式が6月14日、バンクーバー日本語学校並びに日系人会館(VJLS-JH)で行われた。

 小学科、中学科、ユースの、合わせて20人が卒業。「仰げば尊し」が流れる中、卒業生は名前を呼ばれると「はい」と大きな声で返事をして、一人ひとり壇上でVJLS-JH理事会共同理事長の須田勇子氏から卒業証書を受け取った。

次の目標に向かってがんばりたい

 小学科、中学科の生徒は、多くが次のレベルへと進学して日本語の勉強を続ける。

 卒業式で一人ひとりが思い出を語る「卒業生の言葉」では、小学科の卒業生は、「百人一首」、「運動会」、「茶道体験」「琴演奏」など、日本文化に触れた楽しい体験をあげた。

 上野健太君は3歳から通い、学校では友達と遊んだことが心に残っているが最も大きな思い出は夏休みにパウエル祭で手伝いをしたことと紹介。かき氷と焼き鳥の売り場で手伝ったり、日本語学校から約1ブロックのパウエル祭会場まで荷物を運んだりして、「パウエル祭が終わった後に食べた焼き鳥とかき氷はとてもおいしかったです」と話した。

 中学科になると、日本文化体験の他に学習内容に触れる生徒が多かった。特に「漢字が難しかった」と大変だったよう。それでも「百人一首で漢字と歴史的仮名遣いを覚えられた」と楽しみながら学習した学校生活をそれぞれが振り返った。村城愛紗さんは漢字や平仮名が苦手で「毎週の宿題もいやで辞めたい」という気持ちがあったが、「クラスの友達と百人一首のおかげで続けられました」とうれしそうに話した。演劇部や生徒会に入っての活動に充実した中学科を送ったと話した生徒もいた。

 6年間ある小学科と比べ、中学科は短い。漢字や宿題が大変だったけど友達と会えるのを楽しみに通い続け、3年間は「あっという間に終わった」と口を揃えた。

学校を卒業しても日本語を続けたい

卒業証書を受け取るユースプログラムを終了したシリンズさん。卒業生代表として謝辞を述べた。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
卒業証書を受け取るユースプログラムを終了したシリンズさん。卒業生代表として謝辞を述べた。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 今年度は高等科からの卒業生はなく、学校を卒業するのは3年前にできたユースプログラムの4人のみ。はかま姿で出席した卒業生は、バンクーバー日本語学校が開催した着付け教室で着付けとたたみ方を家族と一緒に練習し、この日は自分たちで着付けをして家からはかま姿で登校したという。

 学校の授業をこれで終えるユース4人は、それぞれに「卒業しても日本語を続けたい」と、学んだ日本語と日本文化への興味を継続していく思いを語った。

 卒業生代表でスピーチしたシリンズあきなさんは、3歳の時にこどものくにに入園してからずっとバンクーバー日本語学校に通い、「15年間の学校生活を続けられたのは先生たちと両親のおかげです。心から感謝しています」と卒業生の思いを代弁した。シリンズさんは日系4世で祖父は日系カナダ人強制収容政策時に収容所で生まれたと話す。母から聞いていたこの事実と日本語学校で学んだ日系人の歴史には「自分のルーツや家族の歴史について考え、歴史を忘れない大切さを知ることができました」と特別な思いにも触れた。卒業しても自分のペースで日本語の勉強を続けていきたいと語った。

卒業しても日本語と日本文化への関心を

卒業生に祝辞を述べる髙橋バンクーバー総領事。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
卒業生に祝辞を述べる髙橋バンクーバー総領事。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 在バンクーバー日本国総領事館・髙橋良明総領事は、「卒業生の皆さん、そして長い間支えてこられたご家族の皆さま、おめでとうございます」と祝福。人と人をつなぐため、心を通わせるために使われる言葉は、デジタルネイティブと言われる卒業生たちの世代だからこそ対面でのコミュニケーションでの人とのつながりに大切なことを理解できていると思う。「この学校で得た経験はこれからの人生で皆さんが本当に意味のあるコミュニケーションを築く時の基盤になると思います。皆さんなら日本語の力で世界をより良い場所にしていけるはずです」とエールを送った。

同校卒業生でもあるVJLS-JH町田共同理事長が卒業生へはなむけの言葉を送った。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
同校卒業生でもあるVJLS-JH町田共同理事長が卒業生へはなむけの言葉を送った。2025年6月14日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 VJLS-JH理事会共同理事長の町田友成氏は、言語を習得するということは、文化への理解、人とのつながり、自分を成長させる力を身に着けるということ、そして他人への理解への第一歩で、日本語を通じてその1歩を踏み出した卒業生に、「この経験は将来きっと役に立つと信じています」とはなむけの言葉を送った。バンクーバー日本語学校は来年創立120周年を迎える。歴史ある学校を卒業することは「何世代にも渡って受け継がれてきた伝統の一部に名を連ねるということ」であり、ここで終わらずに「卒業しても日本語と日本文化への関心を持ち続けてください。おめでとうございます」と送り出した。

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

「ひょうたんアートで『新世界』を開く」ひょうたんアーティストあらぽんさん、バンクーバーでワークショップ

カナダを訪れるのは初めてというあらぽんさん。バンクーバー市内で。2024年11月26日。撮影 日加トゥデイ
カナダを訪れるのは初めてというあらぽんさん。バンクーバー市内で。2024年11月26日。撮影 日加トゥデイ

 「ひょうたん芸人」兼「ひょうたんアーティスト」として活動しているあらぽんさんが2024年11月にバンクーバーでワークショップを開催した。

 カナダは初めての訪問で、とても刺激的で有意義だったと話す。そして「カナダで個展を開きたい」との夢も膨らんだ。

 ワークショップを終えたあらぽんさんに話を聞いた。

ひょうたんとの出合い

 お笑い芸人としての活動は2023年12月にコンビを解散して、2024年4月からピン芸人となった。「ひょうたん芸人」を自称するあらぽんさんだが、ピン芸人となってからひょうたんと出合ったわけではない。その縁は芸人の道を目指すオーディションの頃までさかのぼる。

 「(オーディションを受ける)ライブ会場の前にひょうたん屋さんがあって、ショーケースのところにぶら下がっていたんですよ」と当日を思い出す。一発芸をする必要があり、何かないかと探している時に目についた。形がおもしろく購入しようと思ったが当時1個6000円ほどで「ちょっと無理だな」とあきらめたという。結局オーディションで使うことはなかった。

 しかしその後インターネットで種が100円で販売されているのを見つけて購入。当時住み込みでアルバイトをしていたビルの屋上で育て始めた。

 「1年目で大豊作したんです。ここがきっかけですね」。こうしてひょうたんとの縁が始まった。「いっぱいできると愛着が湧いちゃって」。それでもひょうたんはあくまでも趣味だった。

栽培して実った大量のひょうたん。その年によってできるひょうたんの大きさや量は変わるという。写真提供:あらぽんさん
栽培して実った大量のひょうたん。その年によってできるひょうたんの大きさや量は変わるという。写真提供:あらぽんさん

 しかしまだコンビを組んで芸人活動をしていた時にテレビ番組でひょうたんを育てていることがきっかけでレギュラーとして出演することになった。そこから「ひょうたん芸人」の芽が出始める。

 次は番組内でひょうたんランプの名人と出会って、「初めてひょうたんを加工して使えるんだったらアートとしてできるなと思って」。ひょうたんとアートが結び付く。ひょうたんでランプを作ることに挑戦した。ただ「ランプ作りはすごい苦手だった」と振り返る。絵の才能が必要で自分にはセンスがないと実感したからだ。それでも群馬で畑を借りてひょうたんランプの師匠と一緒にやっていた。ひょうたんアートとしては「その方法しか知らなかったので2年くらい続けました」。

 そんなタイミングで新型コロナウイルス禍に入った。東京から出られなくなりひょうたんランプもとん挫した。「ひょうたんでの活動も終わりかなと思って」。そこに新聞での企画が舞い込んだ。「在宅芸人はいま家でなにをやってる?みたいな企画で。ちょっと芸人をいじった感じなんですけど、『やります、やります』って。仕事がなかったので」と笑う。その時に家に残っていたひょうたん2個を手に1個ずつもって撮った写真が掲載された。

 「するとそれを見た人から『あなたのひょうたんは病気だぞ』っていう手紙が送られてきたんです」。その時はクレームかと思い無視したが、この人がのち師匠となる。

 後日同じ人から荷物が届いた。中には「和紙が貼ったひょうたんが2個入っていました。コンビのあらぽん・みやぞんって書いてあって。それを見た時に『これだ!』と思って。すぐに電話しました」。

 ひょうたんを45年も作っている名人だった。ただもう年だから現役を引退する、だから2冊にまとめた自分の培ったひょうたんの情報を「全部あげるから取りに来てほしいって」。行ってみると「うちの畑で1年間やってみてそれで巣立っていたらどうかとなって。1年間、土作りから一緒にやりました。そのうちに自分にひょうたんの知識が少ないということにおじいさんが気づいて(笑)」。それで引退を辞めて一緒にひょうたんを作ることになった。「もう5年くらい一緒にやってます」。

 こうして芸能活動とは関係ないところでひょうたん作りが続いた。そんな時にコンビを解散。ピン芸人になって本格的にひょうたん「芸人」と「アーティスト」の活動が始まった。

ひょうたんを「あらぽんスタイル」でアートする

あらぽんさんが制作した、和紙を貼ったひょうたんとマーブリングしたひょうたん。ワークショップ会場で。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん
あらぽんさんが制作した、和紙を貼ったひょうたんとマーブリングしたひょうたん。ワークショップ会場で。2024年11月26日、バンクーバー市。写真提供:ウィトレッド太朗さん

 ひょうたんランプ作りは苦手だったが、和紙を貼るアートは気に入っていた。「めちゃくちゃ自分に合ってるなって思って。和紙アートも大変なんですけど、自分の好きな和紙を選んで貼って。組み合わせも、表現も、自由にできるし」。そして和紙以外に気に入っているのがマーブリング。「最初にひょうたんを持った時にやりたかったのがマーブルカラーをのせる方法なんです」。しかし水とインクでは弾いてひょうたんに色がのらない。そんな時にフルイドアートを見つけて「これでやってみたらめちゃくちゃいい色になって。これだって思って始めました」。

 元々アートに興味があったわけではなかったという。ただコンビの解散が決まる少し前にアートを意識し始めた。ひょうたん芸人も定着し始めて、解散となったタイミングで「自分ができるアートを作ってみようと思ったんです」。

 ただ自分の中では「アート」とはキャンバスに描かれた部屋に飾れるものだった。ひょうたんに和紙を貼ったり、マーブリングするだけではアートとは言い難い。そこで思いついたのが、「ひょうたんを半分に切って、キャンバスに貼って、それをマーブリングしたらどうかなと」。

あらぽんさん制作のひょうたんアート。写真提供:あらぽんさん
あらぽんさん制作のひょうたんアート。写真提供:あらぽんさん

 やってみると自分しかやっていないことに気づき、自分の思い付きに感動する。「これ、めちゃくちゃいいじゃん!って。自分が種から育てたひょうたんを加工まで全部自分でやってアート作品にまで完成させる。これってたぶん世界で一人しかいないです。自分しかやっていないと思います。それって世界一じゃないですか!」。

 しかも作品は唯一無二。「フルイドアートって同じ色は絶対できないんです。流し込みなのでその時に流すタイミングとか気候とかによっても色の交ざり具合も違って、唯一無二だなと。しかも、ひょうたんの形も同じものはないので、唯一無二なものに唯一無二なものが乗っかって、『もうこれ、めちゃくちゃいいじゃん!って』。それでこのアートを自分が作っているというのを前面に出そうと思って」。自分の思い付きに酔った。

1個目のアートを作った日から2カ月後に個展が決まるひょうたんがつなぐ縁

 酔った思い付きを形にした。解散が決まった11月のその夜に1個作った。「その日に作ろうと決めていたんで。そこから、個展をやろうっていうのも決めて」。そして12月5日に解散発表。それから2カ月後に個展開催が決まった。「それもひょうたんでつながっているんです」。

 解散してアートをやるって決めたなら「まずはギャラリーを見に行った方がいい」と知人からアドバイスを受けた。「ちゃんと勉強した上で自分がどういうことができるかっていうのをやりなさい」とアドバイスされた。その約3日後、仕事会場に早く着いたため、その時間を利用してたまたま見つけた個展会場に入った。少し敷居が高く感じたが「とにかく最初のギャラリー見学をやってみよう」と中に入った。しばらくすると声をかけられた。「うわぁ、話しかけられた」と思ったという。「なんで僕だって分かったんですか?って聞いたら、『カバンについている金のひょうたん見てあらぽんだって分かりました』って言われて。それってすごいじゃないですか!」

 なぜこのギャラリーに入ってきたのかを説明した。すると「その方が熱心な方で、本当にギャラリーを探しているんだったら、うちを使ってもらえませんかって言われて」。そのまま別の場所にあるギャラリーを紹介されて、「めちゃくちゃいいですね、って言ったら、その場で『じゃあこの月に個展をやりましょう』って決まったんです」と、2024年9月に個展開催が決まった。

ひょうたんで「新世界」への扉を開く

2024年に東京で開催した個展会場で。写真提供:あらぽんさん
2024年に東京で開催した個展会場で。写真提供:あらぽんさん

 個展は2024年8月31日、9月1日の2日間開催された。「たくさんの人に来てもらって大成功でした」と振り返った。

 「その個展で僕は本当に、生意気なんですけど、絶対人生を変える、この人生にするっていうのを決めて、8カ月間アートを作り続けました」。

 個展が決まってから開催までの8カ月間、とにかく作品を作り続けた。「気づいたら一人で160点作ってました」。この8カ月間、個展だけに集中した。「仕事もなかったし、不安だったりもありましたけど、絶対ぶれないで、2024年は絶対にこの準備すると決めて。25年にはもっと大きくしたいからと思って」。仕事をしていないこともあり、芸人としての給料が850円の時もあったという。「さすがにめちゃくちゃ焦るんですけど、でも絶対にぶれないって思って、作りまくって」。

 個展のテーマは「新世界」とした。自分自身の世界も変えるという意味も込めたという。

 この個展が成功に終わった2カ月後にはバンクーバーでワークショップを開いていた。「ほんとにもうスーパースタートダッシュというか。全てがひょうたんでつながっていて」。

 バンクーバーでのワークショップはあらぽんさんにとって大満足以上に、色々なことに刺激を受けたイベントとなった。

後編に続く:「『瓢箪から駒』を数える」ひょうたんアーティストあらぽんさんバンクーバーでワークショップ

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

「NACO訪日」音楽の楽園〜もう一つのカナダ 第36回

はじめに

 日加関係を応援頂いている皆さま、音楽ファンの皆さま、こんにちは。

 ここオタワでは、6月は最高の季節です。天気が良くて陽光の眩しい日には、空と雲と水と緑の四重奏が目も心も身体も癒やしてくれます。雨が降れば降ったで、雨上がりの爽快感は筆舌に尽くし難いほどです。

 一方、温暖化に起因する異常気象を背景に、山火事が頻繁している状況には心が痛みます。G7カナナスキス・サミットの主要議題の一つでもあります。大自然が相手ですから、思うに任せぬ容易ならざる課題ですが、叡智と決断で解決に道筋がつくことを期待しています。

National Arts Centreウェブサイトより。
National Arts Centreウェブサイトより。

 そこで、音楽です。季節や天気がどうであれ、音楽は日々様々な形で私たちに関わっています。日常生活の一部です。が、時には、そんな日常の中にも歴史的な出来事が起こります。例えば、先日の国立芸術センター管弦楽団(National Art Centre Orchestra:以下NACOと記述します)の韓国・日本ツアーです。韓国は史上初、日本へは40年振りの公演旅行でした。

 率直に言って、知名度という点ではNACOはまだまだです。特に、世界中の名だたるオーケストラの公演が連日目白押しの東京は、世界でも最も競争の厳しいクラシック音楽のマーケットと言っても過言ではありません。聴衆の耳も肥えていますし、情報の質と量も半端ありません。そんな中で、NACOは鮮烈な印象を残しました。「音楽の楽園」カナダの首都オタワが誇るオーケストラの面目躍如です。

 と云うことで、今回の本コラムでは、NACOの日本ツアーを取り上げます。

圧倒的な成功〜鍵は完璧な準備也

 一言で言えば、40年振りのNACO日本ツアーは大成功でした。

 NACO一行がオタワに帰還した直後に、NACOの総帥クリストファー・ディーコンCEOと話す機会があったのですが、普段は沈着冷静なクリストファーが、如何に素晴らしい公演ツアーであったかを興奮気味に話してくれました。東京はサントリーホール、津は三重県文化会館、大阪は大阪シンフォニーホールと大阪万博ではカナダ・パビリオン特設会場の計4公演です。それぞれに、思い出深いコンサートとなったそうです。とにかく、聴衆の反応に感銘を受けたと語ってくれました。

 コンサート意外で素晴らしかったこととして、日本で食べる和食が忘れ難いと声を大にしていました。高級懐石から、鉄板焼き、たこ焼きまで、本当に堪能した様子が伺えました。

 そこで、改めて今回のNACOの訪日公演ツアーを振り返ると、これは成功すべくして成功したとのだと思います。何故ならば、そこには足かけ3年に及ぶ入念な準備があったからです。私事ですが、2022年5月にオタワに着任し、暫くして、NACOのディーコンCEOやネルソン・マクドゥーガル渉外部長と親しくなり、会食やレセプション、公演の場でいつも音楽の話をするようになりました。

 2023年になると、日本大使館は2025年4月からの大阪・関西万博のプロモーションに力を入れ始めます。私の記憶によれば、同じ頃、ディーコンCEOやマクドゥーガル部長から万博の機会にNACO日本公演ツアーを企画したいとの構想を聞くようになりました。1985年以降途絶えた40年振りのNACO日本ツアーです。最初は願望というか野心的なアイデアという感じでした。徐々に、地に足のついた議論になっていきました。100人に及ぶ楽団員と関係者、大小様々な楽器群の運搬、移動・滞在費等々必要経費の問題。演奏会場、チケット・セールス、宣伝等々、処理しなければならない項目は多岐に渡りました。

 願望が企画になり計画へと進展すると、マクドゥーガル部長は、頻繁に日本を訪れ、日本側の関係団体・組織との折衝が始まりました。が、一筋縄では行きません。何事につけ人生のほぼ全てを言い当てているシェークスピアが喝破した通り、悪魔は細部に宿ります。一時期は、NACOの日本側エージェントが急遽変更するといった事態にも遭遇しました。しかし、大阪万博に合わせて訪日公演を行うとの強い決意で難局を乗り切っていくのです。

 マクドゥーガル部長は、きっと幾晩もの眠れぬ夜を過ごしたに違いありません。そして、日本のみならず、初めてとなる韓国ツアーも合わせて、見事なプログラムが出来ました。NACOの歴史にその足跡を刻んだと思います。

 そして、今回の韓日ツアーを応援すべく、親友のイム・ウンスン駐カナダ韓国大使とともに壮行会を兼ねた夕食会を共同開催しました。シェリー、川崎はじめ、日系と韓国系の楽団員のみならず、ディーコンCEOやマクドゥーガル部長はじめNACO経営陣も公邸にお招きしました。非常に愉快な夕べでした。同時に、皆が韓日ツアーの成功を確信したのです。

2025年6月3日のサントリーホール

© SUNTORY HALL
© SUNTORY HALL

 40年振りに日本の土を踏んだNACOは、まず、世界に冠たる音響の素晴らしさ誇るサントリーホールの舞台に立ちます。多様性を体現するカナダのオーケストラですから、楽団員も老若男女で多種多様。1985年の公演の際には生まれていない若いメンバーもいれば、40年前の古参メンバーもいます。彼らを牽引するのが音楽監督兼首席指揮者アレクサンダー・シェリーです。そして、コンサートマスターが川崎洋介です。

 今回の訪日にあたり、演目は慎重に選ばれました。NACOの力量が遺憾無く発揮される得意中の得意のレパートリーにして、日本の聴衆が大好きな楽曲です。しかも、日本との縁を実感させるものです。

〈ケイコ・ドゥヴォー〉

Photo credit: Caroline Desilets
Photo credit: Caroline Desilets

 まず、冒頭は、国立芸術劇場が委嘱した新曲です。モントリオール在住の日系カナダ人ケイコ・ドゥヴォー作曲の管弦楽曲「水中で聴く」です。水の流れを再現する打楽器群の音が弦楽器を誘導。聴く者は知らず知らずのうちに、水の中に溢れる音の時空に導かれます。随所に、東洋的な音色と響きを感じます。いわば、ドビュッシー的な印象派の21世紀ヴァージョン。現代カナダ音楽の真髄です。

〈ラフマニノフ〉

 次がピアノ協奏曲の名曲中の名曲、ラフマニノフの2番です。実は、私は国立芸術劇場でこの曲のNACOの演奏を2度聴いています。

 1度目は、2023年5月の辻井伸行との共演です。リハーサルも観る機会に恵まれたのですが、普段着でリラックスした中で要所要所の詰めを確認する姿は極めて印象深かったです。そして、本番は圧巻でした。指揮者シェリー、コンサートマスター川崎、ソリスト辻井、そして全ての楽団員が心を一つにして築きあげた音楽の桃源郷でした。細部に渡り緻密に計算され制御されている管弦楽と、ソリストの胸に湧き上がる創造性が奔放に羽ばたくピアノが見事に共存し昇華していました。CDや配信サービスで聴く再現されたデータとは違う次元です。演奏者と同じ空間にいて、目の前で、指揮者・コンサートマスター・独奏者・楽団員の動きを見て、息づかいを感じ、全ての音を聴くのです。音楽の最高の愉悦を感じました。

 2度目のラフマニノフ2番は、正に今回のサントリーホール公演の独奏者であるオルガ・シェプスでした。女性的な繊細さと同時に鋭角的な超絶技巧を持つ奏者です。こちらも本当に素晴らしい演奏でした。指揮者シェリーは、それぞれの独奏者の個性を尊重し抱擁し、ピアノを支えつつ、刺激し、優しく挑発するのです。第3楽章が終了した瞬間、圧倒的な歓声に包まれました。

 シェリーとシェプスの共演が、時に厳しく辛口のサントリーホールの聴衆をも唸らせた様子が目に浮かびます。

〈ベートーベン〉

 メイン・ディッシュは、交響曲第5番「運命」です。こちらも、NACOの十八番です。こちらも国立芸術劇場で2度聴く機会がありました。

 特に、2023年4月の演奏は忘れ難いです。ドイツのフランク=ヴァルタール・シュタインマイヤー大統領のカナダ公式訪問の際のオタワでの日程でした。カナダ側の歓待に対するドイツ側の答礼行事という位置づけです。ドイツ大統領主催の国立芸術劇場での特別な演奏会は、シェリー指揮でNACOが演奏する「運命」だったのです。

 音楽ファンなら誰もが熟知している名曲中の名曲です。だから、この夜の演奏が異様な熱気を纏った演奏だったと分かります。シェリーのタクトが振り下ろされた瞬間、第1楽章冒頭のダダダ・ダーンが響きます。まるで、自ら意思を持つ生き物のように、音の塊が聴衆に襲います。と、劇場の空気は一変し、聴衆の目も耳も心も一気に引きつけました。シェリーは指揮台に楽譜を置かず、全ての楽器の全ての音を完璧に頭に入れて、渾身でオーケストラを牽引しました。コンサートマスター川崎も阿吽の呼吸でシェリーの意図を感じ楽団員を鼓舞しました。佳境に入ると椅子から立ち上がらんばかりに音楽に没入するのです。

 第4楽章が大団円を迎えると、筆舌に尽くし難い感動が胸に溢れて来ました。招待してくれたスパウサー駐カナダ独大使には、コンサート直後に、心からの謝意と祝意を述べました。彼女も本当に感動していて、本当に誇らしいと言っていたのを思い出します。

 実は、このコンサートには若干の後日談があります。数日後に、NACOのマクドゥーガル渉外部長と話す機会があったのですが、実際は薄氷を履む状況であったと言うのです。というのも、大統領の全体日程の調整が難航しこのプログラムが決まったのは直前で、NACO以外の仕事もあって超多忙なシェリーの日程を何とか調整できたものの、全体のリハーサルは出来ないまま、本番に臨んだのだと言うのです。正に、NACOの真の実力が証明されたとも言えます。

 そんなシェリー指揮NACOの第5番「運命」がサントリーホールに響いたのです。このコンサートに赴いた友人から、即座にメールが来ました。曰く、シェリーの「運命」に圧倒され、鳥肌が立った、と。

大阪・関西万博「Shining Hat(カナダ・パビリオン)」へ

 NACOは、サントリーホール公演を成功させ、西に向かいます。

 まず、6月5日は、津市の三重県文化会館です。サントリーホールと同じメニューで、聴衆を魅了しました。そして、翌日は大阪です。

National Arts Centreウェブサイトより。
National Arts Centreウェブサイトより。

 6月6日は今回の訪日のハイライト。大阪・関西万博カナダ・パビリオン特設会場でのコンサートです。日本とカナダとの友情を更に深める特別なプログラムが用意されました。題して、『オスカー・ピーターソンに捧げるコンサート(Oscar Peterson Tribute Concert)』です。世界中で、カナダに匹敵するレベルでオスカー・ピーターソンが敬愛されている国は日本だけです。この連載「音楽の楽園」第2回でも取りあげましたが、秋吉敏子を発見した名伯楽でもあります。在京カナダ大使館のオードトリウムは「オスカー・ピーターソン・ホール」と名づけられていて、日本人にとっては、その名前はジャズを超えてカナダを代表しているのです。

 特別プログラムは、オスカー・ピーターソンの音楽的遺産をクラシックとジャズを融合させると同時に、世代と国境を超える形に昇華したものです。音楽監督アレクサンダー・シェリーの面目躍如です。

 『夢の軌跡:カナダ組曲(Trail of Dreams: A Canadian Suite)』は、オスカー・ピーターソンの代表作でピアノ・トリオの傑作『カナダ組曲』を管弦楽団とジャズ・ピアノ・トリオとの共演用に編曲されたものです。モントリオールで生まれ育ち、幼少期からクラシック・ピアノを学んだオスカーにとっては、クラシックもジャズも共に美しく斬新で新しい音宇宙の構築を目指すという意味では本質的な違いはありませんでした。実際「カナダ組曲」は、ドビュッシーやラベルを加速し現代化した趣すらあります。

 更に、シェリーが用意したオスカーに捧げる極めつけが『自由への讃歌(Hymn to Freedom)』です。ピーターソンの代表曲であるばかりでなく、第2のカナダ国歌とも称されています。1962年発表の『ナイト・トレイン』という音盤に収録されています。オスカーの父親は、ドミニカからの移民で、鉄道員の職を得て刻苦勉励しオスカーを育て、息子がプロのピアニストを目指す時には深い愛と智慧を授けました。そんな父に捧げた音盤の核が『自由への讃歌』です。初めての人も、最初のワン・フレーズを聴くだけで、心の奥の柔らかい部分が慰撫されるように感じるはずです。そんな名曲中の名曲がオーケストラと児童合唱団によって再生されたのです。会場は、感動と興奮の坩堝と化したと伺いました。

結語

 オーケストラの実力は、本質的には知名度とは関係ありません。但し、実力が証明されれば評判が評判を呼び、いずれ有名になっていきます。NACOは、今回の訪日公演ツアーでその流れに乗ったと思います。今後の活躍に期待が一層高まります。

 シェリー、川崎、NACOは、韓国・日本ツアーから凱旋しましたが、その感慨に浸る間もなく、過密な日程が待っています。次は、国立芸術劇場にてストラヴィンスキー『春の祭典』の演奏会です。既に世界レベルのNACOが今回の韓日ツアーで一皮剥けた演奏をしてくれるのではないか。オタワ在住の音楽愛好家は待ちきれません。

 そして、溢れる情熱と大きな構想力でNACOをここまで引っ張って来た音楽監督アレクサンダー・シェリーは、今シーズンで11年に及ぶ契約を完了します。来年からは、米国カリフォルニア州オレンジ郡を拠点とするパシフィック交響楽団の音楽監督に就任します。パシフィック響は、1978年創設とNACOよりも約10年若い楽団ですが、ヨーヨー・マも参加したエリオット・ゴールデンサール作曲『水・火・紙:ベトナム・オラトリオ』の委嘱・初演で知られます。NACOとの11年で培った伝統と前衛、統率と自由の絶妙なバランスでもって、シェリーが牽引するクラシック音楽の新しい潮流から目が離せません。武運長久を祈ります。

(了)

山野内勘二・在カナダ日本国大使館特命全権大使が届ける、カナダ音楽の連載コラム「音楽の楽園~もう一つのカナダ」は、第1回から以下よりご覧いただけます。

音楽の楽園~もう一つのカナダ

山野内勘二(やまのうち・かんじ)
2022年5月より第31代在カナダ日本国大使館特命全権大使
1984年外務省入省、総理大臣秘書官、在アメリカ合衆国日本国大使館公使、外務省経済局長、在ニューヨーク日本国総領事館総領事・大使などを歴任。1958年4月8日生まれ、長崎県出身

ビクトリアでH-Martオープン、食料品など日本の商品も充実

H-Martビクトリアのオープンを待つ長蛇の列。2025年5月22日、ビクトリア市。写真提供 H-Mart
H-Martビクトリアのオープンを待つ長蛇の列。2025年5月22日、ビクトリア市。写真提供 H-Mart

 アジア系スーパーマーケットのH-Martが5月22日、ビクトリア店(3147 Douglas St, Victoria)をオープンした。

 H-Martは1982年にアメリカで創業。カナダでの1号店は2002年ブリティッシュ・コロンビア(BC)州コッキトラム市。以来、バンクーバー・ダウンタウン店などメトロバンクーバーに8店舗、BC州ではビクトリア店が9店舗目となる。国内では、アルバータ州に4店舗、オンタリオ州7店舗、ケベック州で3店舗を展開している。

 今回のビクトリア店オープンに担当者は、「オープン当日からたくさんの方に来ていただいて大変ありがたいです」とコメントを寄せた。食料品をはじめ日本の商品も数多く扱っているという。

 「H-Martは1982年アメリカで創業以来、アメリカ及びカナダでコミュニティに寄り添い、親しまれるアジアンスーパーマーケットとしてがんばってまいりました。この度、ビクトリア店のオープンを機会にH-Martビクトリアが、ただ単に食料品を取り扱う場のみならず、多くのお客様が集い、質の良いアジア商品が正確な情報でお伝えできる場としていけるよう努力してまいります」と語った。

(記事 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

七夕マーケット

今年も日系文化センター・博物館で、賑やかな七夕マーケットを開催します!会場は七夕飾りで彩られ、特別な一日をお届けします。ぜひ浴衣を着て七夕飾りといっしょに写真を撮りに来てください。

お買い物と食の楽しみ

  • クラフトマーケット&フリーマーケット: 素敵な手作り雑貨や掘り出し物が見つかる、見逃せないマーケットです。
  • プラントセール: 屋内・屋外の様々な植物を取り揃えています。
  • 日本食とドリンク: その場で味わえる美味しいお食事やドリンク、ご自宅で楽しめるお持ち帰り食品も充実しています。

家族で楽しむ七夕体験

  • キッズコーナー: 七夕をテーマにした楽しいアクティビティがいっぱいです。
  • 願い事を飾ろう: 願い事を書いた短冊を笹に飾る、七夕ならではの体験ができます。
  • 工作コーナー: 七夕飾りなどの楽しい工作に挑戦できます。
  • 輪投げ: 日系祭り(8月30・31日開催)チケットが当たるチャンス!腕試しをしてみませんか?
  • 盆踊り: 大人から子供まで、みんなで一緒に盆踊りの練習に参加できます。

ステージパフォーマンスと25周年記念

今年は特別に、「楽一」「ひととせ」による魅力的なステージパフォーマンスが、七夕マーケットをさらに盛り上げます。忍者にも会えるかも!

日系文化センター・博物館は今年、25周年を迎えます。七夕マーケットで皆様と一緒にお祝いできることを心より楽しみにしております。

日時:2025年7月6日(日)午前11時から午後4時

場所: 日系文化センター・博物館 (6688 Southoaks Crescent, Burnaby)

サイト:https://centre.nikkeiplace.org/events/tanabata-market2025/

2026年サッカーW杯北中米大会開幕1年前記念式典、バンクーバーで開催

シム市長、ハーバートBCスポーツ大臣ら関係者がカウントダウン時計と。2025年6月11日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
シム市長、ハーバートBCスポーツ大臣ら関係者がカウントダウン時計と。2025年6月11日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国が共同開催するFIFAワールドカップ男子北中米大会の開幕まであと1年となった6月11日、バンクーバー市BCプレースのテリー・フォックス・プラザで記念式典が開催された。

 365日前から始まるカウントダウン時計がお披露目されると、時は確実に1秒ずつW杯開催に向け刻んでいた。

 式典には、バンクーバー市ケン・シム市長をはじめ、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ツーリズム・芸術・文化・スポーツ省スペンサー・チャンドラ・ハーバート大臣、FIFAビクター・モンタグリアニ副会長のほか、先住民族からMusqueam Indian Bandのウェイン・スパロー首長、Tsleil-Waututh Nationのジェン・トーマス首長も共に開催1年前を祝った。

 会場には未来のカナダ代表を目指す若い選手たちも駆けつけた。2026年開催にちなんで全員が背番号26を付けて、チーム・シンクレアとチーム・リケッツに分かれてミニピッチで対戦。子どもたちの真剣な戦いに会場は盛り上がった。

 シム市長はこの日を「サッカーデー」に設定すると発表。1年後、バンクーバー市は世界中からのサッカーファンや家族を受け入れる準備ができていると語った。

 ただまだ課題も多い。世界中からのファンを受け入れる宿泊施設は明らかに不足している。ハーバート大臣はバンクーバーの試合を観戦するファンは「想像力を働かせて」宿泊施設を確保する必要があると語った。バンクーバーだけでなくナナイモ市もフェリーを使えば十分に宿泊圏内に入るのではとの見解を示した。

 宿泊施設の他にもセキュリティ面も課題の一つ。バンクーバー市でフェスティバル会場に車が突っ込む事件が4月にあったばかりだが、シム市長は十分な投資をしてバンクーバー市内での安全を確保すると記者団に語った。

 BC州政府、バンクーバー市共に、W杯開催にかかる費用について公表していない。ハーバート大臣は6月後半ごろに費用について発表する予定にしていると明らかにした。

 3カ国共催のW杯北中米大会は、2026年6月11日にメキシコシティとグアダラハラで開幕する。カナダでは6月12日、トロント市BMOフィールドでのカナダ代表第1試合で幕を開ける。トロントではベスト32の1試合を含めて5試合、バンクーバーでは6月13日からカナダ代表戦2試合を含む予選ラウンド5試合、ベスト32の1試合、ベスト16の1試合、合わせて7試合が行われる。

 トロントでの開幕1年前イベントは、同じオンタリオ州のナイアガラ・フォールズ市にあるナイアガラの滝の近くで行われた。

式典で行われたミニゲームに参加する子どもたち。中央には、ハーバート大臣や元カナダ女子代表クリスティーン・シンクレアさんも並んだ。2025年6月11日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
式典で行われたミニゲームに参加する子どもたち。中央には、ハーバート大臣や元カナダ女子代表クリスティーン・シンクレアさんも並んだ。2025年6月11日、バンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

第25回「それ、あなたの問題じゃないんですか?」〜死後のことを“自分ごと”として考えない人たちへ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

6月、卒業シーズンですね。ダウンタウンでも、着飾った、でもどこか初々しい、これから新しい一歩を踏み出す若者たちの姿をちらほらと見かけるようになりました。

若いっていいなあ、青春だなあ〜と、眩しく見つめる私は正真正銘、立派なおばちゃんの自覚あり!です(笑)。

さて、今日はいつもより、ちょっと真面目なお話を。

最近、自分の中にある感情に気づきました。
それは、終活をしない人への、ちょっとした怒りにも似たモヤモヤです。

個別相談や雑談などを通して、カナダで特に身寄りのないおひとり様の方から、よくこんな言葉を耳にします。

「死んだあとのことは、自分には関係ない」
「誰かがなんとかしてくれるでしょ」

でも、その「誰か」って誰でしょう?
友達? ご近所さん? 仕事仲間?
元気なときは、案外そこまで想像しないんですよね、これが…。

カナダで身寄りがいない場合、実際に動くのは、あなたの友人・同僚・クラスメイト・ご近所さんなど。

そんなあなたが認知症になったり、亡くなったりしたときーー。
 
最初は「友達だから」「お世話になったから」と手伝っていた人たちも、何も準備されていなければ、やがて疲れ、悩み、心身ともに限界を感じてしまいます。

そこにお金の問題が絡むと、事態は一気に複雑になります。

「じゃあ、潤沢なお金を残せば安心?」

でも、それだけでは足りないんです…。

遺言も委任状もないまま亡くなれば、葬儀を出してくれた同僚、日本の家族と連絡を取ってくれた友人、部屋の片づけや荷物の処分をしてくれた近所の人たちには、一円も支払われません。

すべての財産は法律上の血縁者へいきます。その血縁者が、実際に手伝ってくれた人たちへ、相応の謝礼を払ってくれたらいいのですが、必ずしもそうとは限りません。

周囲の人の善意だけに甘えて何もしないことが、あなたの矜持なのでしょうか?

私が言いたいのは、「ちゃんとやってください」じゃないんです。

でも、「やらない選択」が、誰かを困らせることになるのは避けたいなって、思うんです。

もちろん、

・頼れる人がいない
・委任状をお願いしづらい
・引き受けたくない

そんな気持ちも、よく分かります。

でも、だからといって「何もせずに放っておくことは、誰かに大きな負担を押しつけること」になるのです。そしてその“誰か”は、いつかあなた自身になるかもしれません。

例えば災害のニュースを見て、「何かしたいけれど、私には何もできない」と感じたことはありませんか?

たしかに、すべての被災地に寄付したり、炊き出しに行くのは難しいかもしれません。
でも、自分の“もしも”に備えることなら、今すぐにでもできるはずです。

死後や認知症になったときのための準備は、誰かの負担を減らす小さな優しさであり、そして何よりも、最後まで自分の人生に責任を持つことだと思います。

私がこの活動を続けているのは、「誰かのためにやりなさい」と言いたいからではありません。

自分にできることをやって、愛と思いやりを循環させていけたら、もっとあなたも周りの人も幸せになると思うからです。

私も完璧にできているわけじゃないです。でも「これだけは、やっておいてよかったな」と思える準備を、ひとつずつ増やしていくことが、大切だなあと感じています。

そんなシンプルな想いを、これからも私は伝えていきたいと思っています。そしてその一歩が、やがて家族や社会の平和へとつながっていくと、私は心から信じています。

*このコラムへのご感想やご質問もお待ちしております。
本コラムは終活に関する一般的な情報提供を目的としています。内容には十分配慮しておりますが、必要に応じてご自身での確認や、専門家へのご相談をおすすめします。なお、本コラムをもとに行動されたことによる不利益については、免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

グローバルライフデザイナー
2015年、友人の孤独死と相続問題をきっかけに、カナダのバンクーバーで遺言・相続専門の弁護士アシスタントとしてキャリアをスタート。2020年には終活アドバイザー資格を取得し、終活の視点を取り入れた知識と実務経験を活かしたノート術とコンサルティングを提供しています。
「終活せずに困った!」という後悔の声を「やってて良かった」「ありがとう」と笑顔で未来を彩ることをライフワークとしており、これまで300名以上に国境を越えた安心感を届けています。国内外問わず、すべての人が大切な未来をデザインできるようサポートしています。 家族はカナダ人の夫、2人の息子、愛猫1匹。日々の活動や最新情報は、メルマガ、ブログ、SNSで発信中。

メルマガ:https://www.shukatsu.ca/mailmagazine
ブログ: https://globalmesen.com/
Facebook: https://www.facebook.com/noricovancouver
Instagram: https://www.instagram.com/norikocanada/
著書「海外在住日本人のための50代からの終活」:​​https://a.co/d/ad4OeLw

モントリオールから6月のイベントのお知らせ

モントリオール近辺での日本人日系カナダ人関連の催し物など

2025年お花見、5月18日。モントリオール植物園日本館での茶道デモンストレーション
2025年お花見、5月18日。モントリオール植物園日本館での茶道デモンストレーション

在モントリオール総領事館お知らせ

日本の放送大学が、2026年4月から海外在住の邦人・日系人の方々の受け入れを開始します。

*放送大学は、文部科学省・総務省所管の正規の通信制大学であり、「大学の教育機会に対する広範な国民の要請にこたえること」などを目的とし、法令や予算の面で通常の私立大学とは異なる国の関与の下、放送大学学園法に基づき特別に設置・運営される私立大学です。

www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00100.html
www.ouj.ac.jp/lp/oujglobal/

第10回JLPP翻訳コンクール

日本の文化庁が、「活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として、日本の文学作品の優れた翻訳家を発掘・育成することを目的に第10回JLPP翻訳コンクールを開催します。

応募受付期間:6月1日(日)~30日
www.jlpp.go.jp/competition10/

第19回日本国際漫画賞

海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流の促進を目的として2007年から外務省が行う日本国際漫画賞。第19回の今回は、6月30日(月)まで作品応募を受付けています。

www.manga-award.mofa.go.jp/index.html

フェスティバル

YATAI MTL:ASIASIE主催:6月5日(木)‐8日。

6月5日:17:00-22:00
6月6日:17:00-22:00
6月7日:12:00-22:00
6月8日:12:00-20:00

30分前に開場、入場料$5、前売り:$4、12歳以下、65歳以上入場無料
https://www.asiasie.com/en/yataimtl

会場:Hangar 1825, Entrance via rue des Éclusiers
https://maps.app.goo.gl/f8bUzYag9bssQvRG8

その他の催し

モントリオール植物園 Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E.
https://espacepourlavie.ca/en/botanical-garden

日本庭園日本館:514-872-0607、9:00 -17:00
https://espacepourlavie.ca/en/japanese-garden

JAPANESE TABLE WARES:日本の食器展示
茶庭見学:6月21日‐9月1日、10:30‐12:00
茶道デモンストレーション:茶道裏千家淡交会モントリオール支部によるデモンストレーション:6月21日‐8月30日(毎土曜日):13:30‐14:15、15:00‐15:45、バイリンガル、お茶だけ$3、菓子共とお茶$7
日本の鯉:7月6日10:00‐16:00、Mountain View Koi club会員による説明など。日本庭園、雨天順延

(植物園内では中国庭園、先住民庭園での特別展示も行われています。)

モントリオール日系文化会館、8155, rue Rousselot, Montreal, H2E 1Z7

地下鉄:Jarry下車、バス197 E.
電話:514-728-1996、514-728-5580
www.jcccm-cccjm.ca/?language=en
www.facebook.com/jcccmcccjm/ 
(jcccm_yh@bellnet.ca)

(日系文化会館のニュースの引用についてはスーザン・レベックの了解を得ています。)

改装工事は、5月末から6月初めに竣工予定です。

年次総会:6月14日(土)15:00-17:00、会員限定。

<ドロップインカフェ>:6月12日(木)12:00-14 :00、簡単な米飯。

<シニア・ドロップイン>:6月26日(木)10:30‐14:00、会費:$10、ラブレックホールで開催見込。申込は、6月23日までに。申込先:reiko_leojp@yahoo.jp、もしくは、会館電話(514-7 28-1996 )まで。

‐会話Exchange:6月8日、22日(日)13:30‐15:30、Salle St.Paul-Ibaraki 

MATSURI:7月5日、6日
festivalmatsuri

北米で活躍する金継ぎ師Shuichiの金継ぎ講座:6月13日(金)、14日(土)、場合により、15日(日)11:00-15 :30 、$200、https://introjapan.ca/nihonchamakie/

於Pottery Hazama, 7255 Alexandra, #103, Montréal H2R 2Y9514-483-4547 info@potteryhazama.com
www.potteryhazama.com

トロント

JCCC TORONTO JAPANESE FILM FESTIVAL  2025:25本の日本映画を上映。6月12日‐26日、JCCC、トロント https://jccc.on.ca/event/2025/06/toronto-japanese-film-festival-2025 

KAMPAI TORONTO 2025:6月12日(木)、18:30-21:00、Wychwood Barns、601 Christie St, Toronto
www.sakeinstituteofontario.com/events/kampai-2025/ 

JSS(ジャパニーズソーシャルサービス):会員登録をすると、オンラインでの講座などにも参加できます。https://jss.ca/en/ 

国際交流基金トロント日本文化センター:E-libraryで日本の本、マンガや雑誌などを読めます。
https://jf.overdrive.com
https://tr.jpf.go.jp

ケベック市

ランゲージ・エクスチェンジ(仏語-日本語):ラヴァル大学院生が主催するオンライン・ランゲージ・エクスチェンジが、毎週土曜日朝8時(カナダ東部時間)から開催されています。
www.meetup.com/en-AU/canasian-station/
問い合せ先:Pascal Paradis pascal.paradis.2@ulaval.ca

モントリオールでのフェスティバル

FTA: FESTIVAL TRANS AMÉRIQUE:6月5日まで。https://fta.ca/en 

FRINGE FESTIVAL:6月15 日まで。www.montrealfringe.ca/

TOUR DE L’ÎLE DE MONTRÉAL :モントリオール島内を回る自転車競技、6月1日、協議のため、市内の一部の道路が閉鎖されます。www.velo.qc.ca/en/event/go-bike-montreal-festival/tour-de-lile-de-montreal/classique/

MURAL FESTIVAL:ビルの外壁に描く、壁画などのフェスティバル。6月5日‐15日
https://muralfestival.com

FRANCOS DE MONTRÉAL :フランコフォンの音楽フェスティバル、6月13日‐21日
https://francosmontreal.com/en

FORMULA 1/2025 CANADA:Formula 1のレースは6月13日‐15日
www.formula1.com/en/racing/2025/canada 

国際花火大会:La Rondoでの花火大会、6月26日から。6月26日‐viva Latino、7月3日‐イタリア、7月6日‐日本、7月10日‐カナダ、7月17日‐スイス、7月24日‐米国、7月31日‐フランス、7月31日‐テイラー・スウィフト。

音楽と共に楽しみたい方はLa Rondoの会場で入場券をお求めください。花火だけを楽しむなら。Jacque Cartierの橋の上、旧港付近からも見えます。www.sixflags.com/larondeen/events/linternational-des-feux

モントリオール国際ジャズフェスティバル:6月26日‐7月5日、Oacar Peterson生誕‐100周年記念、その他、多数のミュージシャンのコンサートが複数の会場で。また、無料コンサートもあります。https://montrealjazzfest.com/en

トロント

LUMINATTO FESTIVAL:トロントのさまざまな文化を反映した大規模なフェスティバル、6月4日‐22日。www.luminatofestival.com/ 

オタワ

OTTAWA JAZZ FESTIVAL 2025:6月20‐29日 www.ottawafestivals.ca/calendar/ottawa-jazz-festival  

展覧会・展示

MONTREAL MUSEUM OF FINE ARTSwww.mbam.qc.ca/en/ MMFA

-MARIE-CLAIRS BLAIS: Streaming Light:6月13日‐2026年1月4日

WORLD OF WONDER: The Surrealist Journey of Alan Glass:9月28日まで。

-BAD GIRLS ONLY:Women and the Seven Deadly Sins:8月10日まで。

-WORLD WONDER:The Surrealist Journey, Alan Glass:9月28日まで。

-Two by Two, Together : Recent additions to MMFA’s Collection:10月5日まで。

-BERTH WELL, Art Dealer of the Parisian Avant-garde:9月7日まで。

美術館アクティビティサイトwww.mbam.qc.ca/en/calendar/?filters=7 

MAC:Musée d’art Conemplain de Montréal  http://macm.org/ (改装中)展示はPVM, Place Ville Marieで。

-SKYSCRAPERS BY THE ROOTS:8月10日まで。
-Online Workshops:https://macm.org/quoi-faire-au-mac/#activites

MCCORD STEWART MUSEUM:www.musee-mccord-stewart.ca/fr/expositions/  

-Petite-Bourgogne-Montréal en mutation:9月28日まで。
-Battle le pavé:10月26日まで。
-Costume Balls-Dressing Up History, 1870-1927、8月17日まで。

MUSÉE POINTE-À-CALLIÈRE, cité d’archéologie et d’histoire de Montréal : https://pacmusee.qc.ca/en/

-Knights :10月19日まで。
-Marie Claire Kirkland: A Woman of Major Firsts, 6月6日まで。

PHI FOUNDATION FOR CONTEMPORARY ART:https://phi.ca/en/

-Lap-See Lam :Shadow Play :9月14日まで。
-Nico Williams : Bingo, 9月14日まで。

市外

NATIONAL GALLERY OF CANADAwww.gallery.ca/  NGC、オタワ

-PUCKER UP! The Lipstick Prints of Joyce Wieland:10月26日まで。
-RADIO ACTIVE: A selection of Nuclear Ephemera and Record from John O’Brian’s Atomic Collection:8月3日まで。
-FOCUS SERIES:6月26日まで。
-JIN-ME YOON: HONOURING A LONG:2026年3月まで。
-SKEWEN NATI: WELCOME TO THE DREAM HOUSE:9月1日まで。
-NADIA MYRE: WAVES OF WANT:5月30日‐9月1日
-ERICA RUTHERFORD: HER LIVES AND WORKS:6月13日‐10月13日

OTTAWA ART GALLERY:オタワ

OAG https://oaggao.ca/whats-on/

-AT A GLANCE:6月22日まで。
-REVIVAL: PRINT MAKING IN NUNAVIK ( 2014-2019):8月24日まで。
-NORMEE EKOO MIAK:8月24まで。
-GROTTO:2026年2月8日まで。
-RACHEL KALPANA JAMES : BRITHT ORIENTAL STAR:6月8日まで。
-CHAOS BLOOM-TIDAL WAVE:2026年6月6日まで。

ROM:www.rom.on.ca/en/ 、トロント

‐Auschwiz: Not long ago and Not far away、9月1日まで。
‐Nature is Brilliant Colour:8月17日まで。

オンライン展示

‐AFTERSHOCKS-Japanese Earthquake Prints:

‐The Burgess Shale, Bluewhale Discoveredなど。
www.rom.on.ca/en/exhibitions-galleries/exhibitions/aftershocks-japanese-earthquake-prints 

ART GALLERY OF ONTARIO、トロント。https://ago.ca/exhibitions 

-Yayoi Kusama’s Infinity Mirrored Room-LET’S SURVIVE FOREVER:2026年5月まで。
-Louise Noguchi: selected Works/1986-2000: 7月27日まで

JFT(Japan Foundation Toronto):https://tr.jpf.go.jp/ 

‐「構築環境‐もうひとつの日本ガイド」建築写真展:7月15日まで、入場無料、要予約
-HIROSHIMA APPEALS: A Poster Exhibition of Global Message:12月20日まで。

コンサート・パフォーマンス

各地での夏のフェスティバルは6月にプログラムが公開されます。

ORCHESTRE SYMPHONIQUE DE MONTRÉAL:音楽監督 Rafael Payare, www.osm.ca/fr/

ORCHESTRE METROPOLITAIN https://orchestremetropolitain.com/en/

ORHHESTRE CLASSIQUE DE MONTRÉALhttps://en.orchestre.ca/ 

BOURGIE CONCERT HALL:BCH
www.mbam.qc.ca/en/bourgie-hall/

‐FESTIVAL DE MUSIQUE DE CHAMBRE DE MONTRÉAL:6月7日‐22日、https://festivalmontreal.org/en/

GRANDS BALLETS CANADIENS https://grandsballets.com/en

‐DON QUIXOTE:6月7日まで。14:00、20 :00、$79‐164、SWP、https://grandsballets.com/en/performances/detail/don-quixote/ 

OPÉRA DE MONTRÉALwww.operademontreal.com/en

DANSE DANSEhttps://www.dansedanse.ca/en

TANGENTE DANSE: https://tangentedanse.ca/

CENTAUR THEATRE: https://centaurtheatre.com/prices-subscriptions/

CENTRE SEGAL : www.segalcentre.org/en/hom

市外

オタワ

NAC‐National Art Centre https://nac-cna.ca/en/season  オタワ

トロント

TORONTO SYMPHONY ORCHESTRA www.tso.ca/concerts-and-events/

永田社中:(和太鼓)
-Nagata Shachu, https://nagatashachu.com/
-6月21日Arts in the Park, Cerebrate Japan in Scarborough. https://nagatashachu.com/events/arts-in-the-parks-celebrate-japan-in-scarborough/

講座、講習、ワークショップ

和太鼓:Stephen Chan
onikenbai.mtl@gmail.com
www.instagram.com/onikenbai.mtl

AU PAPIER JAPONAIS:店舗のみ営業、火曜‐土曜11:00-17:00、APJ

宮本食品店:日曜ワークショップ:すし、味噌造り、練切菓子、抹茶、https://miyamotomontreal.com/

MF

日本の踊り:こまちモンレアル、練習の問合せは、mtlkomachi@gmail.com/
514-886-8129

三味線ワークショップ:JacintheのMTL三味線プロジェクト、問合せ先:Jacinthe info@mtlshamisenproject.com/  

茶道裏千家淡交会モントリオール協会:chadomontreal@hotmail.com/

-小西真美子(宗真)指導、許状取次可(初級から上級)、市内、ウエストアイランド教室、514-630-0260 mamikoni54@hotmail.com/

-クーパー達子(宗立):全級、昼間、夜間、514-934-0410 

古流松藤会: kazuko.dorangeville@gmail.com
草月流いけばな清美会:連絡先:Alain Carriere, Alain.carriere@hotmail.com

桃扇書道教室(JCCCM):師範シマード桃扇(美紀子)
水曜:10:00‐12:00ラブレックホール
土曜:10:00‐12:00地下集会室
tosen.shodo@gmail.com/  514-298-4966

書道教室(NDG)有元合歓
稽古日:月曜日13:30-16:30 (月3回)
連絡先:arimotoakiko@gmail.com

和田翠苑書道教室:LaSalle、ダウンタウン教室。和田扶美、514-750-3543、438−939−5643
info@japaneseshodo.com/    
www.japaneseshodo.com/

間由加里陶器アトリエ:陶器ワークショップ、ギフトの注文承りなど。Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9、514-483-4547

ORIGAMI  MONTREAL:問合せ:origami@sympatico.ca/

Makiko Hicher:陶器制作、www.facebook.com/makikohicher/ 

LANGUAGE TEA TIME:NUMA INSTITUTE、月曜—仏語、木曜‐英語、水曜‐日本語、15:30-17:30。

武道

志道館柔道クラブ:中村浩之指導、毎日、全クラスを指導 http://shidokanjc.ca/?lang=en 

CLUB JUDO METROPOLITAN INC:http://club.judo.com/

CLUB DE JUDO HAKUDOKAN INC: http://judohakudokan.com/

マギル剣道クラブ:Christian D’Orangevilleほか指導
https://mcgillkendoclub.wordpress.com/

モントリオール剣道クラブ:戸井田健寿七段ほか、指導
www.montrealkendoclub.com/index.php?l=en 

志道館剣道・合気道クラブ:www.shidokanmontreal.ca/ 

市外

HEATHER MIDORI YAMADA: www.ARTyamada.com/ 

JSS ONLINE PROGRAM:https://jss.ca/en/services/programs/online-programs/

映画

モントリオールの映画館、上映作品の情報:www.cinemaclock.com/qc/montreal/

https://hotdocs.ca/festivals/hot-docs-festival

トロント

JFT Theater:国際交流基金による日本映画の配信が無料で行われています。フランス語字幕の映画もあります。https://en.jff.jpf.go.jp

イベント会場

AGO Art Gallery of Ontario, 317 Dundas St. W.

APJ Au Papier Japonais, 24 Av. Fairmount O., 514-276-6853

AQHP Agora de l’Assemblée nationale du Québec Hôtel du Parlement、1045, rue des Parlementaires, Québec

BCH Bourgie Concert Hall, 1339 Sherbrooke W.

BDM Biodome of Montreal, 4777 Pierre-de Coubertin

BNM Basilique Notre-Dame de Montréal, 110 Notre-Dame W.

CCL Centre Communautaire de Loisirs Sainte-Catherine d’Alexandrie, 1700 Atateken

DZB Dazibao, 5455 de Gaspé Ave., suite 109 (GF) 

IM Insectarium, 4581 rue Sherbrooke E.

JCCC Japanese Canadian Cultural Centre, 6 Sakura Way, Toronto

JCCCM Japanese Canadian Cultural Centre of Montreal, 8155 Rousselot Street, 514-728-1996

JFT The Japan Foundation, Toronto, 2 Bloor St. E., 3rd Floor of Hudson Bay Centre, suite 300, 418-782-2277

LC La Cenne, 7755 boul. Saint-Laurent, suite 300

LN Le National, 1220 Ste-Catherine E, 514-845-2014, http://lenational.ca  

MAC Museum of Contemporary Arts, address →PVM

MCC Monkland Community Centre, 4410 West Hill, NDG

MBG Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E., Japanese Pavilion, 514-872-0607 pavillon_japonais@ville.montreal.qc.ca.

MCSM McCord Stewart Museum, 690 Sherbrooke St.W., 514-861-6701

MF Miyamoto Foods, 382 Victoria, 514-481-1952

MMFA Montreal Museum of Fine Arts, 1410 Sherbrooke W.

MSM Maison symphonique de Montréal, 1600 St-Urbain

NAC National Arts Centre, 53 Elgin, Ottawa, 613-947-7000 ext. 565, 1-888-991-2787

NGC National Gallery of Canada, 380 Sussex Dr., Ottawa, 613-234-6306

OAG Ontario Art Gallery, 50 Mackenzie King Bridge, Ottawa

OSM Orchestre symphonique de Montréal, 260 Maisonneuve W., 514-842-9951, www.osm.ca

PAC Pointe-à-Callière, 350 Place Royale

PDA Place des Arts, 175 Ste-Catherine W., 514-842-9951, www.pda.qc.ca

PDC palais des congrès de Montréal1001 Pl. Jean-Paul-Riopelle

PHIC PHI Centre, 451 & 465 rue Saint-Jean

PRT Planetarium Rio Tinto Alcan, 4801 Pierre-de Coubertin

PVM Place Ville Marie

ROM Royal Ontario Museum, 100 Queen’s Park, Toronto, 416-586-8000, www.rom.on

RTH Roy Thompson Hall, 60 Simco St., Toronto

SPF Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9

SWP Salle Wilfrid Pelletier, PDA

TM Thèatre Maisonneuve, PDA

YW YWCA Westmount, 4585 Sherbrooke W.

6月のモントリオール/モントリオールからのアルバム

閉店の決まったHudson’s Bay、モントリオールダウンタウンの店。売り場に並ぶマネキン。写真:鎌田淳平

Montérégie地方のMont Saint-Grégoireの風景。写真:鎌田淳平

***

Mont Saint-Grégoireの風景。写真:鎌田珠代

枝垂れ桜と花びらの道。写真:鎌田珠代

プラムと木蓮の花。写真:鎌田珠代

Today’s セレクト

最新ニュース