2026年5月2日、バンクーバー市で行われた授賞式で。佐藤厚さん(左)と賞のプレゼンターを務めたロンドンドラッグス薬局部門GMのChris Chiewさんと一緒に。Photo courtesy of The BC Pharmacy Association
授賞式で受け取った表彰盾を手に、佐藤厚さん。写真提供 佐藤厚さん
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州薬剤師協会(BC Pharmacy Association)が5月2日、地域に貢献した薬剤師を表彰する“Awards for Excellence”の2026年受賞者8人を発表。当社でコラム「また、お薬の時間ですよ!」を執筆している佐藤厚さんが、Bowl of Hygeia賞を受賞した。同日、バンクーバー市で授賞式が行われた。記録が残っている限りでは日本人薬剤師の受賞は今回の佐藤さんが初めて。
BC薬剤師協会はBowl of Hygeiaの他に、Excellence in Patient Care、Collaborative Care、Pharmacy Leadership、Murray Dykeman Mentorship、Pharmacy Leadership、New Practitioner、Ben Gant Innovative Practiceの各賞も発表した。
木々の緑が眩しく、バンクーバーはいよいよ美しさが増してきました。今回ご紹介するのは、これからの季節にぴったりな『Mile End Kicks』(チャンドラー・レバック監督)。おしゃれで音楽シーンも活発なモントリオールに移住した夏を舞台に描く、20代女性の成長物語です。今大注目のカナダ人女性監督が、前作『I Like Movies』に続き、若い世代の揺れ動く自己形成とカルチャーとの距離感を優しく描きます。2025年のトロント国際映画祭(TIFF)で注目を集めた作品が、やっと劇場公開を迎えました。
あらすじ
Coutesy of TIFF
主人公は24歳の音楽ライター、グレース・パイン。彼女はトロントで音楽批評の仕事をしながらも、「もっと刺激的な場所に行けば人生は変わる」という若者特有の幻想に突き動かされ、モントリオールへの移住を決めます。アラニス・モリセットの名盤『Jagged Little Pill』についての本を書くという、構想だけは立派な計画を掲げながら、実際にはインディーロックバンドの面々と出会い、曖昧な人間関係と不安定な生活に巻き込まれ自分を見失っていきます。
レバック監督の前作『I like movies』が大好きで、楽しみだったこの作品。今回も「若いオタク気質の主人公が、カルチャーの世界で自分の居場所を探す」という構造や、「未熟な主人公が小さな失敗を繰り返す痛々しさ」を、かなり正面から描いている点が前作と共通しています。
前作と大きく異なるのは、今回は主人公が、男性中心の音楽批評業界で成功しようともがく若い女性である点です。レバック監督はトロント国際映画祭で上演された際に「自分の若い頃の体験を元に作った」と話しており、「実は『I like movies』よりも前から構想があり、ずっと作りたかった作品」とその思い入れも語っていました。なので男性中心のカルチャー空間にいる若い女性への、見えない圧力や無意識の偏見などはレヴァック自身の経験も反映されているのでは、と思われます。
新しい街で、キャリアも恋愛も失敗を繰り返しながら成長してゆく女性の物語。(同じ国ですが)カルチャーショック的な面も描かれているので、留学生の方には自分の経験と重なるところが見つかるかも知れません。そして・・・『I like movies』を観た方は、アイゼア君もあのローレンスが大人になったような役で出ているのでお楽しみに!