続いて、サミー高橋会長より挨拶が行われ、本会のミッションである「日本とカナダをビジネス、文化、教育、観光を通じてつなぐ」という理念に基づき、本年の活動報告がなされた。姉妹都市交流(ニューウエストミンスター市と守口市、ノースバンクーバー市と千葉市、バンクーバー市と横浜市、リッチモンド市と和歌山県)に触れるとともに、今月初めに実施された旧日本人町復興プロジェクトである Vancouver Community Kintsugi Association への支援について報告があった。また、来年3月にはUBC日本人学生が運営するUBCジャパンキャリアネットワークとの協働による「ジャパンコネクト」、5月にはビジネス・スタートアップセミナーの開催が予定されていること、さらに日本・カナダ商工会議所青年部の活性化についても発表された。
英語版の原典は2018年に英国の出版社から刊行され、翌2019年に同国の国際文学賞、 Rubery International Book Award、の最終選考に残った作品。また同書は、トロント大学 、ブリティッシュ・コロンビア大学、 ヴィクトリア大学、および サイモン・フレイザー大学の各図書館が「貴重文献及び特別蒐集品」部門(大学により若干呼称が異なる)における永久所蔵版でもある。
そうして迎えた当日。「昨日の今日でもう大丈夫かなって、不安でした」。しかしふたを開けてみると「入場前からお客さんが待ってくれていて。今日はずっと人がいっぱい入っている状態で。皆さんの協力に感謝です」とうれしそうだ。今回もGifts and Thingsオーナー佐藤広樹さんやスタッフ、日本カナダ商工会議所がサポートした。
今回の企画展は学芸担当の小嶋茂さんが「Landscapes of Injustice」のプロジェクトメンバーだったことから依頼を受け実現したという。
日系文化センター・博物館は「Broken Promises」の展示について、「7年間にわたる学術研究および複数の機関とコミュニティが関与した」研究プロジェクト「Landscapes of Injustice」で明らかになった、カナダ政府による日系カナダ人強制収容政策で没収された財産の全記録「敵性財産資産管理局」関連の情報を基に、強制収容経験者やその家族などの証言などを含めて制作と説明。2020年9月から21年6月27日まで同センター内「カラサワミュージアム」で展示された。
心がけたのは、「(Landscapes of Justice)プロジェクトが目指していたものをきちんと勉強して、なるべくそれに沿った形で日本語に訳して提供すること」。資料館での展示に当たっては日系文化センター・博物館のシェリー・カジワラ館長と親切なボランティアスタッフの助けを借りて「可能な限り事実に即したものを作ろうと思ったんです」。ただ展示準備中にバンクーバーに行く機会はなく、「カナダに漂う『公正』の概念の空気感が想像でしかなかったので、実際のカナダの方々の心みたいなものを伝えられるかなというのはありました」。